極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

一を知りて十を知る

2021年07月20日 | 環境学・環境思想



彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救っ
たと伝えられる "招き猫”と、井伊軍団のシンボルとも言える赤備え
(戦国時代の軍団編成の一種で、あらゆる武具を朱塗りにした部隊編
成のこと)の兜(かぶと)を合体させて生まれたキャラクタ。愛称「
ひこにゃん」。

                           

20 尭 曰  ぎょうえつ
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おそらく、『論語』を編集するにあたって、篇数をきりよく二十とい
う数にそろえるためにつけ加えられたものであろう、といわれている。
「言を知らざれば、もって人を知ることなきなり」(5)
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5.君子たるものは、天命を自覚していなければならない。人格の独
立のためには、礼の教養が必須条件である。人間の自己認識のために
は、言語という手段に精通していなければならない。(孔子)

孔子曰、不知命、無以爲君子也、不知禮、無以立也、不知言、無以知
人也。

Confucius said, "You cannot be a gentleman if you don't unders-
tand heaven's will. You cannot stand if you don't understand the
courtesy. You cannot understand people if you don't understand
language."

✔ 今夜で論語連載は終える。



【おじさんの園芸DIY日誌:2021.7.21】

    沙羅の花耀くは風あるらしき    高木雨路 

今から約2500年前、釈尊はインドのクシナガラの沙羅の林の中で入滅
したといわれ、その時、枕辺の4本(双樹)の沙羅は時ならぬ花を咲か
せ、足辺の4本(双樹)の沙羅は白変して枯れたといわれている。よっ
て沙羅は、釈尊の入滅を表し、諸行無常を説く仏の花として知られて
いる。近所で子ども達ローラーボードで遊ぶ声がするようになり、夏
休みを知る。夏だ。

アイスランドポピー: 「安らぎ」「慰め」。和名はシベリア雛罌粟(
(シベリアヒナゲシ)、アイスランドポピーの種はとても小さな種。
種まきは9月中旬~10月上旬が適時。直まきか、ポット苗に数粒ずつま
き良い芽を残して間引く。アイスランドポピーの種は好光性種子なの
で、種に覆土の必要はないといわれる。
ガバンサス:「恋の訪れ」「愛の訪れ」。和名:ムラサキクンシ
ラン(紫君子蘭)。ユリ科の多年草で、5月下旬ごろから7月頃。さわ
やかな涼感のある花を多数咲かせ、立ち姿が優雅で美しく、厚みのあ
る革質の葉が茂る様子には力強さも感じる。
アカンサス:芸術」「技巧」。和名は葉薊(ハアザミ)。濃緑色で
光沢のある大きな葉を広げて、雄大な花穂を伸ばした姿には、力強い
存在感があり、人目を引きつける。草丈、株張りともに1.5mほどにな
る大型の宿根草で、ほぼ周年観賞できる。6月から8月に咲く花は、紫
色の萼と白い花弁のコントラストが際立ち、開花後も萼は長く残る。
花のつけ根の苞に鋭いとげがあることに由来する。最も一般的で多く
栽培されている種がアカンサス・モリス(和名ハアザミ)。
アキレア:「戦い」「勇敢」。和名は鋸草。最も一般的なのは、日
本にも帰化しているセイヨウノコギリソウ(A. millefolium)。コモ
ンヤロウとも呼ばれ、止血作用、健胃作用など薬効の高いハーブとし
ても知られる。野生種の花は白から淡桃色、アカバナノコギリソウは
花が赤いものや黄花のアキレア・タイゲテア(A.‘Taygetea’)と交
配された品種などが育成され、花色が非常にカラフル。大型種のキバ
ナノノコギリソウ(A. filipendulina)も古くから観賞用に栽培され、
ドライフラワーとして人気がある。オオバナノコギリソウ(A. ptarmica
ssp.ptarmica)は、直径1.5cmくらいの白い花が散らばるように咲く。


 

【ポストエネルギー革命序論 321: アフターコロナ時代 131】  
現代社会のリスク、エネルギー以外も「分散時代」
● 環境リスク本位制時代を切り拓く



📄電池材料粒子内部の高精細な可視化に成功
先月30日、東北大学国際放射光イノベーション・スマート研究センタ
らの研究グループは。電池材料などとして使われる、内部構造が複雑
な先端材料の働きについては未だ不明な点が多く、内部の形状だけで
なく化学状態を高解像で可視化するツールの確立が必要である。リチ
ウム電池正極材料の一つであるニッケル−マンガン酸リチウム粒子の1
粒に対して、2次元空間での試料の高空間分解能化学状態可視化技術の
「タイコグラフィ-XAFS法」測定を大型放射光施設「SPring-8」で行い、
計測データを粒子内部のマンガンとニッケルの元素分布や価数分布の
データマイニングと連携させることで、粒子内部の複数の不均一な構
造の可視化に成功した。

図 スピネル型LNMO粒子内化学状態パラメータ間の相関散布図(左)と
データクラスタリングによる分類・抽出により得られた相関グループ
の2次元実空間内の分布図(右)。


via Austin Vernon's Blog

📄 なぜ地熱発電の普及は遅々として進まないのか
地球温暖化や環境汚染を防ぐ上では、再生可能エネルギーを活用し温
室効果ガスなどの排出を抑えることが重要になるが、太陽光発電や風
力発電が盛んだが、地熱発電は、世界有数の火山大国である日本でも、
地熱発電が全体に占める割合が2018年時点で0.2%と利用が進んでいな
い。これに対し、ブロガーのオースティン・バーノン氏は地熱発電を
難しくしている要因は以下の3点が挙げている(上図参照)。

1.岩の熱伝導の遅さ:岩石の熱伝導率は銅の100分の1程度と、非常
 に遅いとのこと。そのため、発電をするのに十分な熱を得るために
 は大量の熱い岩石が必要(➲膨大な熱交換面積が必要)
2.効率の低平均的な地熱発電所は、熱エネルギーの12%変換、
 この変換効率が20%超はほとんどない一方、最新の天然ガスコンバ
 インドサイクル発電所
の熱効率は65%。熱機関の効率は、熱源の温
 度と外部温度の差で決まり、地熱から発生させた数百度程度の熱水 
 より、数千度の天然ガス火力のほうが高効率でエネルギー変換でき
 が、地熱は建設にかかる費用やランニングコストが嵩む。
3.掘削コスト:地下深くまで掘削を行う際に問題となる掘削コスト
 は、深さに比例して増加するのではなく深く掘るに従って指数関
 数的に増大する。実用化されている地熱発電技術には、地熱貯留層
 の熱水を使う従来方式や注入した水から熱を得る高温岩体地熱発電
 
といった「オープンループシステム」や、地下に密閉した配管を埋
 設して冷媒を循環させる「クローズドループシステム」といったも
 のがあるが、地震発生のリスクや効率、コストといった課題を抱え
 ている。掘削についても同様にコストの観点から、プラズマやレー
 ザーなどを用いる複雑な技術より、空気や水などを用いる比較的シ
 ンプルで長く使われている技術を用いる方が実用的である。

このように、件のブロガーは、地熱発電がニッチな価値以上のものを
生み出すためには、非常に安価に発電できるようになる必要があり、
地熱井
は深く掘らなければならず、また掘削も低コストでなければな
らない。一方、太陽光発電や風力発電、それらのエネルギーを蓄える
バッテリーがどんどん安価になっているため、地熱発電が政府などの
援助なしでスケールアップする余地はほとんどないと結論づけている。
▶出典:GIGAZINE、2021.7.18



📄 最新ニオイのデジタル化と見える化技術
光の3原色や味の5原味に対応する、嗅覚における原臭の定義を試み
る研究は古くから行われてきましたが、現在でも科学的に原臭を決定
はできていない。それは、視覚や味覚が限られた種類の受容体 (刺激
を情報に変換するもの) で構成されているのとは異なり、人間の嗅覚
には約400種類という膨大な受容体があるため、基準が定められないこ
とが主原因。先月21日、物質・材料研究機構 (NIMS) は、限られたニ
オイサンプルの中で基準となるニオイ「擬原臭 (ぎげんしゅう) 」選
定技術を嗅覚センサーと機械学習を利用し開発できたことを公表して
いる(上図参照)。研究チームは、世の中にある全てのニオイの中か
ら原臭を定義するのではなく、限られたニオイサンプルの中から基準
となるニオイ (「擬原臭」と呼称) を選定する技術を考案----具体的
には、収集したニオイサンプルをNIMSが中心となって開発している超
高感度・小型嗅覚センサ : 膜型表面応力センサ (MSS) で測定----し
てその測定結果を機械学習解析することで、ニオイサンプルの中から
いくつかの「他から外れたニオイ」を探し出し、それを基準とみなす。
例えば、12種類の調味料を対象とした場合、ナンプラー(タイ魚醤
)、料理酒、純水が擬原臭として選定され、醤油や焼肉のたれといっ
た他の調味料は、これらの混合比を変えることで表現する。ニオイの
デジタル化によって、嗅覚を他の感覚に変換することも可能。例えば、
擬原臭それぞれに色を与えることで、様々なニオイをそれらの混合色
で表現でき、ニオイの「見える化」が実現。そのデモンストレーショ
ンとして、考案技術を利用し、ニオイをリアルタイムで色に変換する
装置を開発。
✔ これでまた1つ世界を席巻する事業が誕生しますね。面白い!



日本型大規模洋上風力の産業強化&整備③
秋田県、大規模洋上風力の恩恵Ⅱ
産業振興、雇用創出への大きな可能性
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秋田県は、新エネルギー関連産業を県のリーディング産業創出の機会
と捉え、風力や地熱など豊富な地域のエネルギー資源を活かし、再生
可能エネルギーの導入拡大を県内における関連産業の振興及び雇用創
出につなげるための取組を進めている。
環境ビジネス 2021.SUM
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                            日刊建設工業新聞 2019.1.18


 
齋藤 篤秋田県産業労働部
新エネルギー政策統括監

地元産業と共存共栄で開発が進む
洋上風力発電は海洋調査、風車・基礎及びその他設備の製造・組立・建
設、海洋土木工事、O&M(運転管理とメンテナンス)など産業の裾野
が広く、経済効果や雇用創出効果が期待できるといわれている。
そのあたりを斎藤氏は「現在建設進行中の秋田港、能代港の開発では、
発電事業者でプロジェクトの施主が、大手建設業者を通じて、地元企業
を積極的に活用してくれた。県内経済活性化に貢献頂いています」と
発電事業者、大手建設業者と地元企業が共存共栄する構図が生まれた
ことを歓迎している。

県在住の若者に関心が高い再エネ関連の仕事 
 「洋上風力産業が持つ地元産業への波及効果は計り知れない。商業ベ
ースでの洋上風力発電実績がまだない中で、秋田県は先頭を切ってい
るので、将来的に成果に結びつくよう地道な取組を行っている。例え
ば雇用面では、県内の高校生を対象に民間企業に協力いただき、洋上
風力発電事業にも必要となる「電気主任技術者」という資格に関する出
前講座を行っている。ある高校では、県内の風力発電メンテナンス会
社へ人材を輩出しており、着実に成果は表れてきています。派生する
産業は、環境産業であり、未来志向の技術、ソフトを培うことから、
若者の県外流出減少に結びつくだろうし、新たな雇用も生まれます」
と同氏は、県内出身者によるメンテナンス人材を増やしていくことが
2の喫緊の課題を挙げている。

○&M領域の産業振興に期待が膨らむ 
県は、洋上風力発電の開発整備に伴う産業の振興、長期にわたる発電
事業を支えるオペレーション、メンテナンス等に関連した企業の立地、
産業振興にも期待値が膨らんでいる。洋上風力発電は、発電施設の完
成後、操業期間は20年以上におよぶ。事業経費の1/3強を占めるといわ
れるのがO&Mである。「開発工事はまだ始まったばかり。今後、次々
に風車が据付され、長期にわたり発電事業が展開されます。当初は着
床式の風車ですが、さらに沖合へ開発が進むと浮体式が検討されてい
くことになる。これらの導入拡大に対応すべく、O&M産業の参入に
後れを取らないよう県内企業向けに、発電事業者やメーカー等とのマ
ッチングを企画、開催し支援しているところ」(同氏)。

洋上風力先進県のポテンシャルを活かす 
東北地方の日本海沿岸は、国内でも大規模な洋上風力発電開発のポテ
ンシャルが高いエリアである。「今回、全国で4港が大型洋上風力発電
の拠点港として指定されている。そのうちの2港に本県(秋田港、能代
港)が指定されたことは非常に喜ばしいことであり、O&M拠点の立地
などがすでに進んでいる。今後、同海域にはさらに多くの洋上風力の
導入が見込まれます。その時、この2港は、すでに洋上風力の拠点港と
しての実績を積んでいるでしょうから、大いに拠点港として活用して
いただけるはず」(同氏)。

洋上風力(再エネ)電力の地産池沼で企業集積
「せっかく、秋田の地元で生まれる洋上風力の電力ですから、地元で
電力を活用する方法についても考えていきたい。導入先進地である秋
田県に、風力発電の電力の地産地消が実現すれば、脱炭素化を目指す
企業が集積してくるものと思われる」と斎藤氏は、企業集積に向け秋田
県ならではの価値提案をし、産業振興、雇用拡大を視野にいれて構想
を練っている。国内では始まったばかりの洋上風力発電事業。「洋上
風力発電事業で先行している秋田県が、産業面、雇用面でも確実に実
績を上げていくことで、国のエネルギー政策や産業政策にも貢献して
いきたい」と斎藤氏がいうように、その潜在ポテンシャルは、これか
らの地方社会、経済の再生に向け計り知れないものである。
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国内初の大規模洋上風力
秋田港、能代港の港湾区域内で振付工事始まる
秋田県秋田港及び能代港の港湾区域内で建設が進む、日本国内初の商
業ベースでの大型洋上風力発電事業。本工事は、2020年2月に着工し、
洋上風車の基礎据付工事を今年中に完了させ、22年4月頃より合計33基
の着床式風車の振付工事を行い、22年末の商業運転開始を目指してい
る。総事業費は約1000億円を見込む。 
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このプロジェクトを手掛けるのは、秋田洋上風力発電株式会社(秋田県
/社長:岡垣啓司)で、筆頭株主の丸紅のほか、大林組、東北白熱エネ
ルギー(東北電力)、コスモエコパワー、関西電力、中部電力、に加え地
元企業から秋田銀行、大森建設、沢木組、協和石油、加藤建設、寒風、
三共が出資している。陣頭指揮を執る岡垣氏(秋田洋上風力発電社長)
は、丸紅入社以来、一貫して電力分野に携わり、国内外で幅広く電力
事業を経験。丸紅が参画した英国の洋上風力発電プロジェクトでは現
地でプロジェクトマネージヤーを務めた実績を持つ。


赤羽国土交通大臣が能代港を視察した際、事業
について説明する岡垣氏(写真中央)。赤羽国土
交通大臣(前列左)(2020年12月13日)

本格導入に向けた第一歩
「日本初の商業ベースでの大型洋上風力発電事業者として、この事業を
確実に成功させ、今後、日本における洋上風力発電の導入拡大につな
げていきたい。そのためにもまず、国、県、関係機関との調整、関係
契約も初となる建設工事を無事完工させることで、ひとつの成功事例
を示すことができると考えている
。日本の洋上風力発電に関する各種
制度や許認可の事例が、関係官庁・機関を含めようやく確立しつつあ
ります。当社プロジェクトが今後の日本での洋上風力発電の本格導入
に向けた第一歩として、しっかりとした実績を示せるよう取り組んで
いまる。」岡垣氏ぱ日本の大規模洋上風力発電プロジェクトのモデルケ
ースになる”と位置づけ、自ら重責を担う心構えを語る。同プロジェ
クトは、洋上風力発電の海域利用に関する法律、いわゆる「再エネ海域
利用法」が整備される前の2015年に、秋田県が県内の再生可能エネル
ギー導入の拡大や産業振興を目的として実施した公募によって決まっ
た。秋田港に4200kW(4.2MW)風車を13基、能代港に同風車を20基設置
し、合計で33基、約140MWの着床式洋上風力発電所及び陸上送変電設備
を建設・運転・保守する。完工後20年間に亘り発電電力の全量を、FIT
制度に基づき東北電力に売電する。一般家庭の13万世帯が使用する電
力量を賄えるという。買取単価は36円/kWhとなる。


電カケーブル敷設(管路埋設)工事

地元企業を積極活用し、共存共栄を目指す
洋上風力発電は開発地域が統られていることから、風車が集中する。
従来の送電線などの電力系統設備は、送電先の需要規模に応じて敷設
しているため、最寄りの送電線の設備容量が不足している。このため
洋上風力発電の大規模導入を実現していくためには、新たな送電施設
が必要になる。
陸上送変電工事(ケーブルを入線するための管路などを埋設する工事、
ケーブル自体の敷設工事、変電所建設工事)は昨年より順調に進行し、
今年5月より洋上での基礎振付工事が開始している。
自航式大型SEP船(丸紅、INCJ、商船三井が出資するSe巾cks lnterna-
tiona1 Limited (英)傘下の日本法人が保有)が秋田港に入港し、鹿島
建設・住友電気工業JVが担当する、基礎(風車を接続する海面突出部
まで)と海底ケーブルの施工・振付工事が始まる。国内で大型SEP船が
洋上風力発電設備の振付工事を実施するのは初めてとなる。
同社では、20年2月に着工して以来、技術的に可能な限り県内の地元企
業を積極的に活用してきた。

「国内企業にとっては、洋上風力発電に関する工事や技術は、多くが未
知であり、実績はほとんどありません。特に洋上での大規模工事は皆
無と言ってよい。そこで、まず陸上での工事に関して、多くの県内企
業を起用しました。陸上送変電工事を担当するきんでんに加え、洋上
工事を担当する鹿島建設・住友電気工業JVによる綿密な管理、運営の
下で、今回の工事で得られた技術、ノウハウは、今後、一般海域で複
数の洋上風力発電の後続案件を控えている秋田県では、間違いなく役
立ちます。ますます活躍できるのではないかと期待している
。そのた
めにも、本プロジェクトが地元企業にとって良い実績作りになればと
思っている」と、岡垣氏は地元産業の振興・創出へ期待を寄せている。

能代港において洋上基礎工事を本格着工した.自航式SEP船(自己昇降
式作業台船)/Seajacks社Zaratan号によるモノパイルの打設。

冬の厳しい日本海での工事、工程管理が難関
5月に始まった洋上風力の基礎据付工事。洋上風力据付船が日本の海
域で本格的な大規模商用プロジェクトの洋上風力発電所(着床式)工事
を行うのは史上初となる。
基礎には、大口径鋼管杭モノパイルと、接続部材のトランジッション
ピースで構成するモノパイル形式を採用している。モノパイルはオラ
ンダSif製(シフ:洋上風力発電所および石油・ガスプラットフオーム
の基礎における世界最大の鋼管メーカーの1つ)、トランジションピ
ースはベルギーSmulders製(スマルダーズ)で、2か月強をかけてロッ
テルダム港から大型船で輸送された。
基地港湾として整備された秋田港は、背後地が組立用、資機材保管用
として一定の耐荷重と必要な面積を確保。耐荷重と必要な水深と延長
を確保した岸壁を有し、岸壁前面水域の海底もSEP船を支えられるよ
うに強化された。
「洋上基礎工事はまさに始まったばかり。無事着工することにより大
きなマイルストーンを達成できたが、これから来年にかけての洋上工
事が最大の山になります。陸上と追って洋上では、特に天候要因によ
る影響が大きいので、安全面を含め、非常に高い水準の管理が求めら
れます。計画工程では、日本海の冬の厳しい環境下での洋上工事は避
けています。能代港、秋田港での基礎工事は、今年の春から秋にかけ
て行い、冬の期間は来年の春から据付ける風車の搬入に充てています。
冬の期間の洋上工事は行いません。工事をやろうとしても、天候が安
定せず、ほとんど待機状態になってしまう」。これからの施工管理は、
これまで以上にしっかりと確実にやっていくことの重要性を岡垣氏は
語る。

来年据付ける風車は、MHIヴェスタス(三菱重工業とデンマークvestas
Wind Systemsによる合弁会社)が供給するブレード(羽根)の回転によっ
て描かれるローター直径は、117mに達す。MHIヴェスタスにとって
も日本国内では初の正式受注となる案件である。

県の基幹産業を創出させる
「発電所が完成すると、運営に入りますので、風車、基礎のメンテナ
ンスが発生します。県内企業を中心として、人材の育成を含めて取り組
んでいく
。県内企業の関心は、非常に高いものがあると実感している。
これまでも、秋田県と連携し、県内の洋上風力発電関連産業の振興を
図り活力ある秋田を創造していくことを目的として、地元でのフォー
ラム等を通じ県内企業の方に説明をしてきた」と語る岡垣氏は、洋上
風力発電事業を今後も積み重ねていく中で、徐々に新しい産業を生み
出し、育成できることを見据えている。大規模洋上風力発電への期待
値は、日本のエネルギー事情とカーボンニュートラル達成に向け、計り
知れないほど高い。
日本国内初の大規模洋上風力発電事業に取り組む同プロジェクトリー
ダとしての同社の今後に期待が膨らむ。
                出典:環境ビジネス ネス2021.SM 
                        この項つづく                      
              


東京都で新たに1387人の新型コロナ感染確認、7日間移動
   均1,180人
▶2021.7.20 16:47 Bloomberg


【ウイルス解体新書 59】
⛨ 最新新型コロナウイルス




序 章 ウイルスとは何か
第1節 多種多様なコロナウイルス
第2節 生存戦略にたけたウイルス
2-1 人類史上初の"思考"に感染するウイルスか
2-2 人間と共生する生き物か
2-3 インフルエンザウイルスが持つ本当の脅威
2-3-1 どんな薬でもいずれ耐性を持ったウイルスが出現
2-4 ワクチンが秘める可能性とは
2-4-1 ワクチンはウイルスからつくられる
2-4-2 ワクチンの効果を高めるアジュバントの存在
2-4-3 ワクチンとアジュバント研究が医療を変える
第3節 ゲノム構造
第4節 複写、複製、翻訳、遺伝学
第5節 宿主範囲、組織向性およびウイルス増殖 
第1章 ウイルス現象学
第1節 免疫とはなにか
1-5-1 特許事例:免疫応答を高める方法
第2節
第3節 水際検査体制(未然感染防止)
第4節 自国のワクチン及び治療薬開発体制
4-1 国産ワクチン開発:新型コロナウイルス
4-1-1 予算も研究開発活動も限定的
    コロナワクチンの開発で日本が出遅れた背景
4-1-2 国産ワクチン実用化の壁
4-1-2-2 規制の弾力的運用を
第5節 感染パンデミック監視体制
5-1 WEB特集 ワクチン接種 なぜ日本は遅い
▶2021.5.14  新型コロナ ワクチン(日本国内) NHKニュース
5-2 新型コロナウイルス国産ワクチン開発生産体制構築の遅れ
▶2021.6.3 新型コロナウイルス 国産ワクチン開発・生産体制の構築
を急げ」(時論公論)時論公論 NHK 解説委員室
第6節 エマージェンシーウイルスの系譜
第7節 新型コロナウイルス
7-1 新型コロナウイルスのライフサイクル
7-2 変異ウイルス
7-2-1 感染・伝播性の増加や抗原性の変化が懸念される 新型
コロナウイルス(SARS-CoV-2)の新規変異株について (第9報)
1.VOCsとVOIsの分類の一部変更について
7-2-2 強い感染力裏付け 「N501Y」結合の立体構造
7-2-3 インド由来変異株の2重変異または3重変異とは
7-2-4 急速に広がるSARS-CoV-2変異体
COVID-19ワクチンへの挑戦と新しい設計戦略;Fast-spreading SARS-
CoV-2 variants: challenges to and new design strategies of COVID
-19vaccines
▶2021.6.9; Signal Transduction and Targeted Therapy volume 6,
Article number: 226 (2021)
7-2-5 ラムダ株 via crisp_bio
7-2-6 デルタプラス株 
▶2021.7.6 GIGAZINE[jp] 新型コロナのインド変異株「デルタ株」の
さらなる進化形「デルタプラス株」
7-3 人工ウイルスとゲノム編集
7-3-1 新型コロナ、実験室で作られたものか
第8節 感染リスク
1.感染力
2.致死率・重症化率
8-1 予後
8-1-1 死亡リスク
8-1-1-1 新型コロナ生存者の死亡リスク
8-1-1-2.生存者の死亡リスク
8-2-1 脳損傷
8-2-2 後遺症
8-2-2-1.嗅覚障害
第9節 感染予防・検査・治療
9-1 検査方法・装置設備
9-2 ワクチン
9-2-1 変異ウイルスとワクチン
1.ワクチン開発の現状
1-1 国内ワクチン
1-1-1 海外メーカーも国内で臨床試験
1-1-2 なぜ国産ワクチ開発が遅れたのか
1-1-3 国内ワクチン開発の現状
9-2-2 ファイザー社製中和作用型ワクチン
1.コロナワクチン開発に 女性科学者の思い
2.ワクチン1回接種費用
2-1-1 EUのワクチン価格「暴露」1回分225~1860円
2-1-2 新型コロナワクチン、価格は「インフル並み」の40ドル
9-2-2-1 日本国内での接種効果
1.2回接種、9割に変異株抗体 ファイザー製ワクチン
9-2-3 ワクチン製造技術最前線
9-2-4 多様なワクチンの違い
9-2-4-1 ウイルスベクターワクチン
9-2-4-2 mRNAワクチンmRNAワクチン
9-2-4-3 DNAワクチン
1.「アンジェス」ワクチン
9-2-4-4 組み換えたんぱく質ワクチン
9-2-4-5 組み換えVLPワクチン
9-2-4-6 不活化ワクチン
9-2-4-7 アジュバント
9-2-5 ワクチンの副作用
9-2-5-1 血栓症
1.脳静脈洞血栓症(CVST)
2.ヘパリン起因性血小板減少症(vaccine-induced immune
thrombotic thrombocytopenia:VITT)
9-2-5-2 接種後の心筋炎、症状Ⅰ
日本版2回目接種後、10〜20代の男性に多い通常の心筋炎より早く回復
▶2021.6.28 ナショナルジオグラフィック
9-2-6 国産ワクチン
9-3 治療薬
9-3-1 スーパー中和抗体
9-4 中和抗体/抗ウイルス薬
9-4-1 バムラニビマブ/エテセビマブ
9-4-2 「フレームシフト」阻害薬とは一体何か
9-4-3 スーパー中和抗体とは
9-4-4 国産治療薬開発の現状(2021.7.1 現在時点)
1.国内で使用されている主な薬剤
2.開発中の主な薬剤
9-5 「ワンヘルス」にもとづく発生監視
9-6 生物兵器対策
9-6-1 脅威に懸念 防御後手
9-6-2 2001年米国の炭疽菌事件
9-6-3 米ロ、今も根絶した天然痘ウイルスを保有
9-6-4 ゲノム編集可能になり生物兵器も新世代に
9-6-5 国連の原因不明の生物学的事象担当者はゼロ
9-7 公衆衛生
9-7-1-1 新型インフルエンザ等対策特別措置法
9-7-1-2 新型コロナウイルス感染症への適用対象拡大
9-7-2 新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針
9-7-3 予防法
9-7-3-1 飛沫感染防止法
1.3Dプリンタとクリアファイルで作るフェイスシールド 
9-7-3-2 新型コロナウイルスの超高感度・世界最速検出技術
汎用的な感染症診断技術としての応用展開に期待
9-8 新型コロナウイルスに関する研究課題
1.理化学研究所の取り組み
1-1 新型コロナウイルス感染の分子機構を解明
ー SPring-8/SACLAでの緊急課題募集 等
新型コロナウイルス対策を目的としたスーパーコンピュータ「富
岳」の優先的な試行的利用
②.検出法の開発
ー SmartAmp法を用いた迅速検出法の開発
1.SmartAmp™ 2019新型コロナウイルス検出試薬について
ー 有用抗体探索とon-site診断キット実用化 等
1.新型コロナウイルス抗原を特異的に検出できるモノクローナル抗
体の開発とその実用化~高精度な抗原検出キットの普及へ~(2021.6
.14)学研究センタ
③.治療薬・ワクチン開発のための研究
創薬・医療技術基盤プログラム内特別プロジェクト
ー SARS-CoV-2に対する化学合成ワクチンの開発 等
④.生活や社会を持続させるための研究
ー COVID-19関連ヘイトスピーチ・偽情報分析
ー テレワークの影響の調査・改善策の検討 等
⑤.基礎的な研究やその他の研究
ー ヒト試料・感染細胞中のウイルス可視化技術
ー 網羅的ゲノム解析&エピジェネティクス 等                       
第10節 ウイルスとともに生きる
10-1 バイオハザード対策の発展史
10-2 高度隔離施設の現場へ
10-3 病原体の管理基準
10-4 根絶の時代から共生時代 

蕭々と碧い時代

 

● 今夜の寸評:一を知りて十を知る
加齢と瀕死の狭間で、この言葉を脳の方が拒絶するような体験をする。
これを乗り越える術はなさそうに思う。トホホのホッ ^^;。


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