第1回D&I LABOレーティング卓球大会、ついに開催されました。
これは障害の有無を問わず、またジェンダーや年齢など、一切の枠を取り払って行われる卓球大会です。
同じような大会はこれまでも全国各地で開催されていますが、この大会が他と異なるのは「レーティング」というシステムが用いられていること。
簡単に言えば、これは出場している選手の勝敗でポイントの増減が生じるというもので、それによって出場する選手のランキングが決まり、結果によって変化していくというもの。
世界ランキングを決めるシステムと同じようなものです。
だから、卓球愛好者はもちろんですが、ある程度の腕自慢が集まるのも当然の事で、勝った負けたの結果をより意識し、より高みを目指して頑張っていく為の分かりやすいものとも言えます。
結果がよりシビアになる点も挙げられますが(笑)
ちなみに、見出し画像で僕は話しながら携帯をいじっていますが、これは試合の結果をその場で大会サイトに携帯で入力しているからです。
そうすることでリアルタイムに結果が反映されるので、試合進行についてもかなりスムーズに行えているようでした。
今は皆さんスマホを持っているし、僕は初めてでしたが操作もシンプルで分かりやすかったので、こういうシステムは今後どんどん活用していけるだろうし、これから益々進化していくんだろうなと思いました。
卓球界のIotですね(笑)
でもこの大会、まずは何よりも障害の有る無しで区切らないという点が最も大きな特徴です。
今回障害者代表として参加したのは僕を含め3人。
車椅子は僕一人、あとの二人は共に立位の選手でした。
障害を持つ僕らが実際に皆さんと一緒にプレーする、僕らのプレーを目の当たりにしてもらう。
そうすることで、社会に存在する目に見えない「壁」を取り壊す、あるいはその壁を低くすることの一助になると思いますし、普段障害者と接することの無い、あるいは接する機会の少ない人たちが卓球を介したコミュニケーションを取ることで、その距離感が驚くほどに少ないことを身をもって知っていただくことにもなるでしょう。
「普通に話せる」
そう思ってもらうことがコミュニケーションの大前提でしょうから、そのきっかけを卓球というスポーツが与える。
この大会の根底にはそんな意義が存在しています。
恐らく、これまでの障害者と健常者が一緒に「楽しむ」大会というのは、「障害者も健常者と一緒にスポーツを楽しむ」という趣旨で開催されるもので、それは競技力の向上を目指すというよりはむしろ「健康維持」というリハビリの延長線上に位置した趣旨の大会のように思えます。
でもこの大会は「競技」重視のガチの卓球。
卓球と言う競技を楽しむことで心と身体の健康を促すことに変わりはありませんが、「運動」ではなくもう数段上の「競技」として卓球を捉えた大会と言えます。
余談ですが、「運動」と「競技」は大きく異なるもので、「運動」は健康維持促進の為に無理のない範囲で行っていくものに対して、「競技」というのは勝つため、最大限のパフォーマンスを発揮するために心技体を駆使してベストを尽くしていくものと捉えています。
ある専門家の言葉をお借りすれば、「競技としてスポーツ活動を行っていくことは身体に良いわけありません。だって限界に追い込んでやっていくものだから」ということです。
だから、プロ選手やトップアスリートが常にケガや故障と向かい合いケアをしながら活動しているのはそういうことだと思います。
日本における障害者を取り巻くスポーツ環境はどうしてもそうするのが難しい一面があるように思います。
でも、アスリートとして活動していくにはそれ以上でなければならない。
この大会はその為の第一歩にもなるように思えました。
余談ですが(笑)
先述した通り障害の有無もその内容も、年齢もジェンダーも一切の枠を設けず全員が同じクラスの「選手」として同じステージで競い合う、そこに大きな意義があると思います。
「共生社会の実現」に卓球が一役を担う、そんな大儀ある大会なのでした。
で、1リーグ6人での総当たり戦。
一人5試合という内容です。
僕のブロックは一人欠員が出たため5人での総当たりとなりました。
で、結果は2勝2敗の3位。
第一試合は超接戦でフルセット9-11で負けちゃいました。
ちなみにリーグ優勝はその方でした。
もう少しアップをしっかり行っていれば・・・とタラレバ後悔です。
で、そのいまいちの感覚を引きずりながらの連戦となったので、この日はどのゲームも同じミスを繰り返す始末。
決めた球よりもミスした球の方が多かった印象。
「あれ?」と思いながら、でもどうしてなのか自己分析は出来ているつもり。
だけど修正できないまま次のゲーム、次の試合と流れていき、結局この日ポイントゲッターとなったのはサーブのみ(笑)
まぁ、健常者の方からすれば普段とは異なる車椅子のサーブですから、そりゃぁ取りにくかったと思います(笑)
最後の試合の相手はなんと、僕と同じ六角形ラケットの方でした!
このラケットの選手と対戦するのは初めてでしたが、全く違和感なかったですね。
男性のパワフルなボール、プレースタイルで実に楽しく試合を満喫しました。
ここでも同じミスを繰り返しちゃったけど。
この大会には知的障害の選手も参加されてて、空いた台で試合も行いました。
途中時間切れで引き分けとなりましたけど、彼ともすごく良いゲームを楽しむことが出来ました。
この大会でご一緒したみなさんには車椅子を含む僕らのようなパラ卓球選手とも「一緒に卓球を楽しむことが出来る」と実感していただけたと思います。
そして「普通に話すことが出来る」とも実感いただけたと思います。
真面目に卓球談義をすることも出来れば、冗談を言って笑い合うことも出来る。
障害者は何も特別な存在ではなく、可哀そうな存在でもなく、ご自身と同じように笑い、驚き、感動する、同じ社会を生きる人間としてごく普通に接して構わないんだと、その距離を縮めることが出来たなら、それは僕らの勝利です(笑)
そして、僕らの話を周囲にしていただくことで、それを聞いた障害を持つ方、高齢者の方、あるいは子供たち、あるいは仕事に追われてスポーツ活動が出来ないって方なんかも、「じゃぁ私にも出来るかも」「私も頑張らなきゃ」とその気持ちに刺激を与えることが出来れば、それは僕らの勝利です(笑)
僕は何にためにスポーツ活動を行っている?
もちろん、それは自分の為です。
社会貢献の為でもなんでもなく、自分の為、自己満足の為であることに微塵の違いもありません。
でも、僕は企業に所属しサポートを受けています。
所属先だけでなく様々な方からの応援をいただいています。
それらに対しての義務や責任を負っています。
そして、日本人として国への義務も負っています。
社会人としてこの社会への義務を負っています。
かっこつけた物言いになるけど、そうした点をしっかりと認識したうえで、パラ選手として生きていかねばと思っています。
口で言うだけなら簡単ですけどね(笑)
それを行動と結果で示せるように、これからも頑張っていくつもりですし、こうした大会でも協力?していければと思っています。
いや、本当に自分が楽しんでいるだけなんですが(笑)
イベント大会とはいえ、試合で負けた反省点も僕には複数ありますので、それを早速修正し、次に向けてしっかり取り組んでいきます。
猛暑の中、短時間で続けて4試合+αはみなさんもそうでしょうけど、僕も思っていた以上に疲れたようです。
右肩と左手、そして背中左半面にその症状が現れていたので、そのケアも行います。
そして、ここからはもう完全に車椅子モード。
スイッチの切り替えです。
しっかり頑張っていきます!
これは障害の有無を問わず、またジェンダーや年齢など、一切の枠を取り払って行われる卓球大会です。
同じような大会はこれまでも全国各地で開催されていますが、この大会が他と異なるのは「レーティング」というシステムが用いられていること。
簡単に言えば、これは出場している選手の勝敗でポイントの増減が生じるというもので、それによって出場する選手のランキングが決まり、結果によって変化していくというもの。
世界ランキングを決めるシステムと同じようなものです。
だから、卓球愛好者はもちろんですが、ある程度の腕自慢が集まるのも当然の事で、勝った負けたの結果をより意識し、より高みを目指して頑張っていく為の分かりやすいものとも言えます。
結果がよりシビアになる点も挙げられますが(笑)
ちなみに、見出し画像で僕は話しながら携帯をいじっていますが、これは試合の結果をその場で大会サイトに携帯で入力しているからです。
そうすることでリアルタイムに結果が反映されるので、試合進行についてもかなりスムーズに行えているようでした。
今は皆さんスマホを持っているし、僕は初めてでしたが操作もシンプルで分かりやすかったので、こういうシステムは今後どんどん活用していけるだろうし、これから益々進化していくんだろうなと思いました。
卓球界のIotですね(笑)
でもこの大会、まずは何よりも障害の有る無しで区切らないという点が最も大きな特徴です。
今回障害者代表として参加したのは僕を含め3人。
車椅子は僕一人、あとの二人は共に立位の選手でした。
障害を持つ僕らが実際に皆さんと一緒にプレーする、僕らのプレーを目の当たりにしてもらう。
そうすることで、社会に存在する目に見えない「壁」を取り壊す、あるいはその壁を低くすることの一助になると思いますし、普段障害者と接することの無い、あるいは接する機会の少ない人たちが卓球を介したコミュニケーションを取ることで、その距離感が驚くほどに少ないことを身をもって知っていただくことにもなるでしょう。
「普通に話せる」
そう思ってもらうことがコミュニケーションの大前提でしょうから、そのきっかけを卓球というスポーツが与える。
この大会の根底にはそんな意義が存在しています。
恐らく、これまでの障害者と健常者が一緒に「楽しむ」大会というのは、「障害者も健常者と一緒にスポーツを楽しむ」という趣旨で開催されるもので、それは競技力の向上を目指すというよりはむしろ「健康維持」というリハビリの延長線上に位置した趣旨の大会のように思えます。
でもこの大会は「競技」重視のガチの卓球。
卓球と言う競技を楽しむことで心と身体の健康を促すことに変わりはありませんが、「運動」ではなくもう数段上の「競技」として卓球を捉えた大会と言えます。
余談ですが、「運動」と「競技」は大きく異なるもので、「運動」は健康維持促進の為に無理のない範囲で行っていくものに対して、「競技」というのは勝つため、最大限のパフォーマンスを発揮するために心技体を駆使してベストを尽くしていくものと捉えています。
ある専門家の言葉をお借りすれば、「競技としてスポーツ活動を行っていくことは身体に良いわけありません。だって限界に追い込んでやっていくものだから」ということです。
だから、プロ選手やトップアスリートが常にケガや故障と向かい合いケアをしながら活動しているのはそういうことだと思います。
日本における障害者を取り巻くスポーツ環境はどうしてもそうするのが難しい一面があるように思います。
でも、アスリートとして活動していくにはそれ以上でなければならない。
この大会はその為の第一歩にもなるように思えました。
余談ですが(笑)
先述した通り障害の有無もその内容も、年齢もジェンダーも一切の枠を設けず全員が同じクラスの「選手」として同じステージで競い合う、そこに大きな意義があると思います。
「共生社会の実現」に卓球が一役を担う、そんな大儀ある大会なのでした。
で、1リーグ6人での総当たり戦。
一人5試合という内容です。
僕のブロックは一人欠員が出たため5人での総当たりとなりました。
で、結果は2勝2敗の3位。
第一試合は超接戦でフルセット9-11で負けちゃいました。
ちなみにリーグ優勝はその方でした。
もう少しアップをしっかり行っていれば・・・とタラレバ後悔です。
で、そのいまいちの感覚を引きずりながらの連戦となったので、この日はどのゲームも同じミスを繰り返す始末。
決めた球よりもミスした球の方が多かった印象。
「あれ?」と思いながら、でもどうしてなのか自己分析は出来ているつもり。
だけど修正できないまま次のゲーム、次の試合と流れていき、結局この日ポイントゲッターとなったのはサーブのみ(笑)
まぁ、健常者の方からすれば普段とは異なる車椅子のサーブですから、そりゃぁ取りにくかったと思います(笑)
最後の試合の相手はなんと、僕と同じ六角形ラケットの方でした!
このラケットの選手と対戦するのは初めてでしたが、全く違和感なかったですね。
男性のパワフルなボール、プレースタイルで実に楽しく試合を満喫しました。
ここでも同じミスを繰り返しちゃったけど。
この大会には知的障害の選手も参加されてて、空いた台で試合も行いました。
途中時間切れで引き分けとなりましたけど、彼ともすごく良いゲームを楽しむことが出来ました。
この大会でご一緒したみなさんには車椅子を含む僕らのようなパラ卓球選手とも「一緒に卓球を楽しむことが出来る」と実感していただけたと思います。
そして「普通に話すことが出来る」とも実感いただけたと思います。
真面目に卓球談義をすることも出来れば、冗談を言って笑い合うことも出来る。
障害者は何も特別な存在ではなく、可哀そうな存在でもなく、ご自身と同じように笑い、驚き、感動する、同じ社会を生きる人間としてごく普通に接して構わないんだと、その距離を縮めることが出来たなら、それは僕らの勝利です(笑)
そして、僕らの話を周囲にしていただくことで、それを聞いた障害を持つ方、高齢者の方、あるいは子供たち、あるいは仕事に追われてスポーツ活動が出来ないって方なんかも、「じゃぁ私にも出来るかも」「私も頑張らなきゃ」とその気持ちに刺激を与えることが出来れば、それは僕らの勝利です(笑)
僕は何にためにスポーツ活動を行っている?
もちろん、それは自分の為です。
社会貢献の為でもなんでもなく、自分の為、自己満足の為であることに微塵の違いもありません。
でも、僕は企業に所属しサポートを受けています。
所属先だけでなく様々な方からの応援をいただいています。
それらに対しての義務や責任を負っています。
そして、日本人として国への義務も負っています。
社会人としてこの社会への義務を負っています。
かっこつけた物言いになるけど、そうした点をしっかりと認識したうえで、パラ選手として生きていかねばと思っています。
口で言うだけなら簡単ですけどね(笑)
それを行動と結果で示せるように、これからも頑張っていくつもりですし、こうした大会でも協力?していければと思っています。
いや、本当に自分が楽しんでいるだけなんですが(笑)
イベント大会とはいえ、試合で負けた反省点も僕には複数ありますので、それを早速修正し、次に向けてしっかり取り組んでいきます。
猛暑の中、短時間で続けて4試合+αはみなさんもそうでしょうけど、僕も思っていた以上に疲れたようです。
右肩と左手、そして背中左半面にその症状が現れていたので、そのケアも行います。
そして、ここからはもう完全に車椅子モード。
スイッチの切り替えです。
しっかり頑張っていきます!