車椅子で卓球@渡邊剛

2013年より車椅子卓球をスタート。備忘録の意もこめてここにブログを綴ります。
内容は基本パラ卓球、時々食文化。

リオ・パラリンピック ゴールボールの試合を見る

2016年09月10日 19時48分27秒 | 日記
日本の国営放送であるNHKで、その試合が中継ではないけれども放送されていた。

ゴールボールの試合を初めて見た。

前回のロンドンでは金メダルを獲得した日本チーム。

放送されていた試合の相手は世界ランキング2位のブラジルだった。

完全にアウェーですね。



もの凄く白熱した試合だった。

見ている僕も凄く興奮した。

外出の予定を送らせて最後まで見るほどだった。

内容そのものがスリリングで面白かった。

でも個人的にゴールボールという競技には少なからずの関心があった。



どのような関心があったかというと、競技そのものというよりも、日本の代表チームに関心があったのだ。



以前僕の友人がその代表チームの合宿なりトレーニングの様子を見たことがあると話してくれた。

代表の監督だったかコーチだったかはその当時近しい関係に合ったらしい。

その時の話を聞いて、その活動内容や取り組む姿勢、シビアな空気感などを伺い知ることが出来た。



障害者スポーツはあくまでも「スポーツ」であってありきたりな「運動」ではない。

身体を動かし汗を流せばそれで良いというものではない。



一般のスポーツ選手同様、自分を追い込むようなトレーニングを自発的に行っているし、またチームはそれを選手へ当然に求める。

障害があるから出来ない、障害者だから出来ないという言い訳をしない世界なのだと思う。

トレーニングだけじゃない、身体のケアも一般の方々からすれば想像もつかないような範囲にまで広がるから、そういう部分も含めて日々の取り組みが重要になるのだと思うし、そのギリギリのラインを攻めることがトータルでトレーニングになるのだと思う。



障害があるから出来ることは限られている。

健常者と比べれば物理的に限界はある。

でも可能な部分は多々あり、それによる可能性はそれこそ無限大に広がるはず。



障害者のアスリートはその可能性を最大限に追い求める。

だからアスリートなんだ。

絶対ではない可能性に日々懸命に取り組む、その姿勢は健常者アスリートも変わらない。



それを確信させてくれたのがゴールボールの日本チームの話だった。

障害者の競技は同じ障害を持つ選手同士で、ルールにのっとって行われるのだから、「障害があるから」という言い訳は一切通用しない。

その中で世界を相手にするということはどうあるべきなのか?

どのように取り組んでいくべきなのか?

それを背中で教えてくれた障害者アスリートは近くにいたのだけれど、違った障害を持つ選手の違った競技でもそれと同じような姿勢で、というか体制で取り組んでいるという話が聞けて、僕自身のタイミングもあったのかもしれない、深く心に刺さったのがゴールボール日本代表チームなのでした。



僕ごときが同じ目線で見ることも語ることも出来ませんが、羨望のまなざしでその活躍を拝見し、それを手本として僕も真摯に取り組んでいきたいなと思います。



卓球やゴールボールだけでなく、パラリンピックという世界一華やかな舞台で日の丸を背負って日本人選手が全力を尽くしてくれています。

その競技の日本代表というだけでなく、日本人を代表してその舞台に上がってくれている彼らを、僕も精一杯応援しようと思います。



頑張れニッポン!