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大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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日々の恐怖 11月14日 自動証明写真撮影機(1)

2015-11-14 18:32:51 | B,日々の恐怖



  日々の恐怖 11月14日 自動証明写真撮影機(1)



 東京在住のSさんが、昔、出張で長野に行ったときの話です。
地方って言い方をすると失礼なのかも知れないけれど、長野に限らず車が生活に密着した所には、自動販売機が大量に置いてある場所がある。
 街中に限らず、山の中の、

“ どっから電気引いてるんだ?”

みたいな突拍子もない場所でも、自動販売機がズラーっと並んでいる。
 Sさんは、その日の仕事は無事に終えたが、もうすっかり日も暮れてしまって、

“ 腹減ったなぁ・・・。”

とか考えながら、駅前にあるビジネスホテルに向かって夜の山道を車を走らせていた。
 初めて行った場所なので、ルートは完全にカーナビ頼りだった。

“ 来た道とルート違うじゃん・・・。”

と思いながらもナビ通りに山道を進んでいたら、進行方向に明かりが見え、近付くにつれて自販機が並んでいるのが分かった。

“ まだ1時間近くかかるし、コーヒーでも買うか・・・。”

と思って、車を自販機前のスペースに滑り込ませ、財布を持って車を降りた。
コーヒーを買ったらすぐに移動するつもりだったから、当然エンジンは掛けっ放し。
 こういう自販機って、地方独自の業者が管理しているからか知らないけど、自販機に飲料メーカーのロゴもないし、色んなメーカーの飲み物がごっちゃに入れられている。
お目当ての冷たい無糖ブラックコーヒーを買って、物珍しげにそのラインナップを眺めていたら、自販機が列になっている一番端に変な機械があるのに気がついた。
 変な機械っていうのは正確な表現じゃないんだろうが、街中で普通に見かけるインスタントの証明写真撮影機がある。
ライトも点いているから稼動していると思うが、山道の自販機群の中に証明写真撮影機が混じっているのに違和感がある。

“ なんでこんなもんが・・・・?”

って思いながら、証明写真撮影機の方に一歩足を踏み出そうとして、足を止めた。









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