大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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☆(  しづめばこ P574 )                          

日々の出来事 5月31日 ガロア

2018-05-31 19:03:45 | A,日々の出来事_






  日々の出来事 5月31日 ガロア






 今日は、天才数学者エヴァリスト・ガロア(Evariste Galois、1811年10月25日~1832年5月31日)が、20才の若さで決闘により亡くなった日です。
 ガロアの群論は、代数学で重要な役割を果たすほか、相対性理論や量子力学などの現代物理学を中心として、20世紀科学の多くの分野における数学的枠組みとして大きな影響を与えています。
特に、高校の数学で二次方程式の解の公式等に苦しみますが、五次以上の方程式には一般的な代数的解の公式がないことはガロア理論で証明できます。
 しかし、不幸なことに、ガロアは生前に評価されることはありませんでした。
理由は、誰もガロアの数学理論を理解できなかったからです。
ガロア17才時の研究論文は、預けられたコーシーが紛失し、再度の書き直しもフランス学士院の論文審査員のフーリエが急死したことにより、またまた紛失となってしまいます。
ガロアの死後、遺書に従って弟がガウスやヤコビなどへ論文の写しを送ったようですが理解できず、当時、世界最高であると言われたパリ科学アカデミーにさえ理解できませんでした。
 そして、1843年頃に論文の写しがリューヴィユの手元に渡り、3年の理解の努力を経て数学雑誌に掲載され、さらに1870年になってようやくカミーユ・ジョルダンによって、ガロアの理論は確立されました。
 ガロアが起こした決闘の原因はある女性の名誉を守るためと言われていましたが、フランス7月革命にも参加しようと試みた背景から、1993年、ラウラ・トッティ・リガテリによって、忠実な共和党員であるガロアが自分が決闘でわざと犠牲となって民衆を蜂起させようとしていたと言う説があります。





フランス革命後の夜



「 ねえ、ねえ、ステファニー。」
「 なによ、ガロア?」
「 君は、方程式のように綺麗だよ。」
「 ?」
「 付き合ってくれよ~。」
「 どうしようかな・・。」
「 えっ、うっそ~。」
「 困ったわ。」
「 デュシャートレのヤツ・・。」
「 友人でしょ。」
「 もう、友人じゃない!」
「 どうするの?」
「 くっそ~、決闘だ!」

“ バ~ン!”

「 因数分解している間に、やられちゃった、バタッ!」



 一応、ステファニーは、フォートリエ療養所の医師で所長のジャン・ルイ・ポトラン・デュモテルの娘のステファニー・フェリス・ポトラン・デュモテルと言うことにしておいて下さい。
実際は、ガロアはステファニーに振られています。











    Evariste Galois






















☆今日の壺々話












問題“ルービックキューブを数学的観点から説明せよ”







 この「数学的証明」に成功したのは米スタンフォード大学で数学の研究助手を務めるトマス・ロキッキ(Tomas Rokicki)さんです。

 ロキッキさんはルービックキューブの動きを個別な「手」としてではなく、「動きの組み合わせ」と考えることで、200億通り存在するルービックキューブの空間遷移の状態を20億通りまでに集約しました。
 その上で、その20億通りの組み合わせをインテルのCore2 Quad Q6600(1.6GHz)のパソコンを使って1500時間をかけて解析を行うことで、ルービックキューブはどんな状態にあったとしても、必ず25手で完成させることが可能という新解法を見つけることに成功しました。























黒い羊






天文学者、物理学者、そして数学者が、スコットランドを旅行していたとき、野原に黒い羊が見えました。

天文学者が、それを見て言いました。

「 何と驚いた! 
スコットランドの羊は黒いんだね!!」 

物理学者は、天文学者の言葉を修正しました。

「 正確に言い給え。
“スコットランドの何匹かの羊は黒い”だ。」

これを聞いた数学者は、天を仰いで慨嘆し、おごそかな調子で、つぎのように言いました。

 「 スコットランドにおいては、少なくとも一匹の羊を含む野原が少なくとも一つ存在し、その羊の少なくとも片方の面は黒い。」



Black Sheep (元)

An engineer, a physicist, and a mathematician were on a train heading north, and had just crossed the border into Scotland.

* The engineer looked out of the window and said "Look! Scottish sheep are black!"

* The physicist said, "No, no. Some Scottish sheep are black."

* The mathematician looked irritated. "There is at least one field, containing at least one sheep, of which at least one side is black."

variants:

* The statistician : "It's not significant. We only know there's one black sheep"

* The computer scientist : "Oh, no! A special case!"























微分1







 ある数学者が、研究のしすぎで、自分が微分演算子になったと思いこんでしまったのです。
驚いた友人達は、数学者を病院に入れました。
そして、病院に入院した数学者は、誰彼となくつかまえては、“お前を微分してやる”と叫ぶ日々を送っていました。
 ある日、新しい患者が入院してきました。
数学者は彼に向かって叫びました。

「 お前を微分してやる!」

ところが、その患者の表情は、何も変わりませんでした。
 驚いた数学者は、彼をじっとにらみつけ、力を込めて言いました。

「 お前を微分してやる!!」

それでも、患者の表情に何の変化もありません。
 怒り狂った数学者は、大声を張り上げて叫びました。

「 お前を微分してやるぞ!!!」

でも、その患者は叫んでいる数学者を見ながら静かに言ったのです。

「 I'm  e  to the x.」















微分2





微分のことは微分でしなさい!



























落ち着け






落ち着け素数を数えろ!
1…2…3…4…

落ち着け!

おまえがおちつけ。
1は素数じゃないだろ。
2…3…4…

お前も落ち着け!
3も素数じゃないぞ。 
2…4…6…

4!4んんんっ!

なるほど。
4も素数じゃなかったな。
2…6…8・・

馬鹿ばかりだな…。
10…15…20…25…ふぅ…

1…3…5…7…
節子っ!それ素数やない!奇数や!























理系な人たち






今日、ふと思いついて「アクリル樹脂」についてぐぐってみたんだが、Wikiに載ってるアクリル樹脂の構造式がめちゃかわいいw。

両手で卵を持って大喜びで走り回っているピノキオみたいなカタチ。
下の方にあるnが小石に見えて、もうすぐつまづいてコケそうな気もする。
化学式で和んだのは初めてだ。

ほんとだw。
自分には「後ろに反っくり返って転びそうになってジタバタしている指揮者」か、「障害物(n)を飛び越えようと足をヒラリと上げている、チュチュを着た鶴」に見えたw。

ほんとだ、なんか無駄に可愛いなこれw。
変形した棒人間みたいだ。

あのね、オイラー方程式の中にいるオイラータン。 
(ν・▽)ν と同じくらい可愛いよ!

























数学者のプロポーズの言葉  







どんなことを言うんですか?
「君と一対一対応になりたい」
とかですか?



君に一様収束。



おれは凸関数、君は凹関数の2つの多様体として、
無限に接近させて、接平面において振動を起こしたらどうなるか、ずっといっしょに研究しないか?
と言ったら絶対ふられそうだ。



「微分のことは微分でしますから」



君と生きていけるなら、無限遠にも手が届く気がするんだ。



僕の収束半径においで。



直感で 相似だって気がついてたんだ お互いにね。



君は数論のように美しい。



研究中の雑音なんだ この煩わしい恋心に早く外接してくれないか。



君のすばらしさは
幾何的なそれは勿論、
内に輝く法則にある。
僕が証明したい!



君のからだじゅうの全ての曲線を数式で表してあげるから私に見せてごらん。



わらた。



僕=48ならば君=75
僕=140ならば君=195



僕のベクトルが上を向いた。



私は君にプロポーズするための驚くべき言葉を発見したが、それを話すには余白が狭すぎる。



僕が君を幸せにする確率は1/1だ。



ほとんど全ての点に於いて、君と僕とは一致していると見なして先に進まないか?



君 ⊂ ボク



君 ⊃ ボク



あなたはe^xのようだ。



君と僕のあいだの2次方程式の判別式は負になるんだよ。
なんでかって?
なぜならば、そこには愛があるからだよ。



名言。
実際に使ってみていいでつか?



オイラーのお嫁になってほしいガロア
ぼくはきみをあい~んシュタイン
ぼくのかえりを待ってケプラー
朝までいっしょにいラマヌジャン



ワロタ。



ボクと君をコンパスに例えてみよう。
君はコンパスの針で、しっかりと円の中心を示してる。
ボクはコンパスのエンピツ、いつもグルグル回ってばかり。
でも、想いはいつも天高くで繋がってるよね。
ボクが君から離れれば離れるほど、
君の想いも、ボクの想いも、お互いに向かって傾くだろ?
君がちゃんと待っていてくれれば、
ボクはいつだって戻ってこれる。



以前大数の読者欄に載っていた証明

[命題]
君は僕のことが好きである。
[証明]
僕は君なしでは生きていけないから、君は僕の必要条件である。
また、僕は君さえいればあとは何もいらないから君は僕の十分条件である。
よって君は僕の必要十分条件である。
さて、「僕は君が好きである」は明らかに真であり、同値なもので命題の一部を置き換えても命題の真偽は変らないから、「君は僕が好きである」は真。q.e.d.



君という滑らかな曲線を、
僕の巨軸まわりに1回転してできる立体の体積を求めたいんだけど、
ちょっと手伝ってくんない?



ワロタ。



僕の君への愛
={An} (nは自然数)
=n×(君と会話を交わした回数)/n×(君をおかずにした回数)
ここで
{Sn}=∑Ak (k=1~n)と置くと
lim{Sn}(n→∞)=0
やっぱ分母のほうがでかかったよ。
結婚しよう。



それから言えることは
(きみと会話を交わした回数)=0
でないかい?



僕達の心は収束する。僕達の身体は振動する。そしてエクスタシーが発散する。



すばらしい。



数学科卒の女性です。
素晴らしく楽しませていただいております。
でも、旦那は史学科卒です。御免なさい。



旦那のプロポーズの言葉をかきなさい。



「2000年後に歴史を変える墓を買ってあげよう」と。
私は「ペアノ公理のように末広く楽しく暮らして行ければ良いわ」と返し、
今も子供たちと猫と慎ましく暮らしています。

























紙って9回以上折れないんだっけ






なんかふと思い出した。



9回うんぬんは紙というかティッシュの話だな。



7回折ったあたりで限界を知る。
1回目・・鼻で笑う
2回目・・あと100回は余裕だ
3回目・・何かを感じ始める
4回目・・笑みが消える
5回目・・鼓動が高ぶる
6回目・・終わりが近い
7回目・・限界への挑戦
8回目・・限界を超えたい



半分にしてけばいいの?



折る面の紙の長さと厚みが逆転するからどうやっても無理なんだっけ。



10キロ平方センチメートルくらいの面積の紙を用意して、機械で折っていけば折れる。



紙って厚さ0.1ミリくらいだから9回折っても5センチにしかならない
トイレットペーパーなら余裕。



トイレット―ペーパーならもっと折れる。



無理だからやってみ。



トイレットペーパーでも8が限界だった。



8で無理だわ。



紙を25回折ると富士山の高さになる。
紙を43回折ると月に届く。
紙を100回折ると宇宙の直径になる。



それよりも、紙を何十回か折れれば、その長さは月まで届く長さになる、みたいなのあったじゃん?
あれは絶対なくね?



半分に折る=倍の厚さになる。
もしくは、折る代わりに、ナイフで縦に切って、上に重ねることで、折ったサイズを再現していくとして、どうやっても月までいけるわけないだろ。
もっといえば、新聞紙を溶かして、分子単位で縦に並べてヒモにしても、おそらく月まで届く長さにはならない。



地球と月の間どころじゃないぐらい大きな紙じゃないと何十回も折れない。
そんな前提条件から生まれた冗談話だと思われる。



でかくても無理なんじゃなかった。



新聞紙(2面分)でも8回までしか無理ぽ。



ティッシュなら最後噛み潰すみたいな感じだけど9回行けた。
もってでかいティッシュみたいな素材の紙ならいけるだろ。



それ8回目じゃね?数え直してみ。
43回だか折ると月に届くらしいな。



9回行けた。
同じ方向におるのがコツ。



トイレットペーパーで9回は無理だろう。



てかマジで余裕だからやってみろよ。
ティッシュをはがして1枚にしてスタート。
まず同じ方向に5回追って細長くする。
それを横に折っていく。
9回行けるから。



お前天才か。
この方法ならいけるわ。



縦横と交互に折るんじゃなくて、正方形を同じ方向に折って縦長にしてそれをまた折るってすれば結構いけるな。



うわぁぁぁぁなんだこれは。



10回折れば折る前の1024倍や。



小学生くらいの時か、最初にこの話を聞いた時は感動して、目を輝かせながら一生懸命紙折ってたな・・・。
とんでもなく役に立つ数学
面白くて眠れなくなる数学
意味がわかれば数学の風景が見えてくる。



おまえらなんか輝いてるぞ。



















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しづめばこ 5月31日 P521

2018-05-31 18:56:30 | C,しづめばこ



 しづめばこ 5月31日 P521  、大峰正楓の小説書庫で再開しました。


小説“しづめばこ”は読み易いようにbook形式になっています。
下記のリンクに入ってください。
小説“しづめばこ”



大峰正楓の小説書庫です。
大峰正楓小説書庫


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5月30日(水)のつぶやき

2018-05-31 06:11:44 | _HOMEページ_






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日々の恐怖 ワイの話 (9) バッバ1

2018-05-30 20:08:27 | B,日々の恐怖






  日々の恐怖 ワイの話 (9) バッバ1






 同居してた父方のバッバの話や。
ワイはバッバが大好きやった。
いつも優しくて、音痴なワイにつきあって一生懸命歌を教えてくれた。
 ワイは両親が共働きであんまり家におらんかったからバッバが親みたいなもんやった。
夕飯はいつもバッバが作ってた。
食い物には厳しくて、庭で育てた野菜は絶対残したらあかんかった。
昔の人やからほとんど和食中心やったけど、それはそれは美味かった。
 バッバはワイが小6のとき交通事故で死んだ。
バッバは前日から体調が良くなかったが、それを押して、町で1つだけのスーパーに夕食の買い物に行った。
その帰り、これも町で1つだけの信号を赤で渡ってしまった。
 先生の車で学校から病院に駆けつけたとき、もうバッバは息をしとらんかった。
親父がベッドにすがりついて泣くのを見たのは最初で最後やった。
 ジッジはバッバの手を握っとったが、救命活動をやってくれてた医者に、

「 どげんもならんとですかな、わかりました。
もうよかですばい。」

と毅然と言った。
程なくして医者は時間を告げて、バッバは本当に死んでしまった。
 叔父や伯母、親戚たちがすぐに病院に集まってきた 10人が10通りの驚きや悲しみ方をしたが、ワイは実感というものが全く湧かなくて、救急救命室って大したことないんやなとか、従兄弟と会うんは久しぶりやなとか思っとった。
 だって朝ワイを笑顔で学校に送り出した人間が、目の前で頭を包帯で巻かれて横たわっとるこの人と同じとは思えへんかった。
頭じゃわかってても感情が追いつかない。
 そっから通夜やら葬式やら慌ただしくて、依然としてバッバが死んだ実感が湧かないまま、とうとう火葬場まで来てしまった。

“ ここで泣かな、一生後悔する。”

ワイはそう思ったが、どうしてか涙が出てこん。

“ ここに横たわって安らかな顔をしている冷たい人はバッバ?
ほんまに?
ほんまにバッバなんか?“

逡巡しているうち、棺桶が炉に入れられた。
 泣きっぱなしの叔母たちををジッジが叱り飛ばしても、みんなで干瓢巻きを食って思い出話をしても、真っ白で小さくなったバッバの骨が帰ってきても、ワイは泣けんかった。


















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日々の出来事 5月30日 2ch

2018-05-30 10:04:04 | A,日々の出来事_






  日々の出来事 5月30日 2ch






 今日は、インターネットの巨大掲示板“2ch”が創設された日です。
2ちゃんねるは、1999年5月30日、西村博之によって設立されました。
トップページにある“壺”は、それ以前にあった掲示板から“痰壺”と呼ばれていた事から来ています。
 発足当初は、世間の関心は低かったのですが、次の年2000年5月3日にあった西鉄バスジャック事件によって知名度が跳ね上がりました。
それは、犯人の17歳の少年が、“ネオむぎ茶”のハンドルネームで2ちゃんねるに犯行予告をしていたことがマスコミに取り上げられたからです。
 匿名性が高い掲示板では、真実やガセネタが入り混じっているので、書いてあることを妄信するのは危険です。







      2ch


























☆今日の壺々話















   2chの四季








春は、姉萌え。
やうやう温くなりゆく街並み、
少し涙して、旅だちたる姉の、
無理にはにかみたる。


夏はツンデレ。
デレのころはさらなり。
ツンもなほ。悪口の多く飛びちがひたるうちにも、
思いあまりて、頬など、ほのかにうち染まりてゆくもをかし。
言の葉など篭もるもをかし。


秋は、いもうと。
悪しきゆめを見て、
おトイレいと近うなりたるに、
兄の、寝どころへ行くとて、
三つ四つ、二つ三つなと、起こし急ぐなど、あはれなり。
まいて、ぬいぐるみの抱き締めたるが、
いと小さく見ゆるはいとをかし。
日入り果てて、風の音、虫の音などに怯えるは、
はたいふべきにもあらず。


冬は幼馴染。
窓から寝所に入る様は言ふべきにもあらず、
私が寝入っていても、またさらでも、
いと寒きに、屋敷の前で、私の名を呼ぶのも、いとつきづきし。
育ちて、物心付きし頃には、母の口調を真似しがちになりてわろし。






 解釈

ようやく暖かくなってきて春が来た頃、
親元を離れる姉が涙を浮かべながらも
弟に微笑んで見せる様。


夏はツンデレがよい。
デレの出ている頃はいうまでもない。
ツンのころもやはり、罵詈雑言がたくさん乱れ飛んでいるのだけれども、
隠し切れない心の内が溢れて、頬がかすかに赤く染まっていくのもいいものだ。
思わず口調がどもるのも、趣がある。


秋は妹が良い。
怖い夢を見て、トイレにひとりで行けなくなって
兄を三度四度と急いでゆり起こす様は良い。
怖くて抱き締めたぬいぐるみが小さくなっている様子もまた良い。
日が暮れて、物音に怯える姿については、言葉にもならない。


冬は幼馴染が良い。
窓から私の部屋へ入ってくる様子は言いようもなく、
私が眠っていても、またそうではなくても、
(一緒に学校へ行くために)寒い中、私を呼ぶのもたいそう似つかわしい。
成長して、おせっかいを焼く事が増える頃には、
私の母の台詞を真似するようになってしまって感じがよくない。
























  2chな会話







羽田空港で所持金200円、どうしよう…だれか助けてください。

友達に銀行に金振り込んでもらったら?
UFJなら振込みも24時間できるんじゃなかったっけ?
間違ってたらごめんね。

空港の銀行って21時までしかやってないんだよお。 
しかも東京出てきたばかりでつ。

残り80円・・もうだめぽお。

ジュース飲んでんじゃねーよハゲ!!























  ピタゴラスイッチ








(ノ・∀・)ノ = ●       (((●   
画アニコ画アニコ画アニコ画アニコ画アニ
画アニコ画アニコ画アニコ画アニコ画アニ
                       目
        ●)))            目
コニア画コニア画コニア画コニア画コニア
コニア画コニア画コニア画コニア画コニア

目        (((●             ミ
画アニコ画アニコ画アニコ画アニコ画アニ  ●
画アニコ画アニコ画アニコ画アニコ画アニ ヽ( `Д´)ノ

























   2chな人々







ヤマダ電気

ヤマダ電気で、うんこしたかったからトイレの場所聞いたら、ウォシュレット売り場に案内された。
我慢の限界だったのにふざけんな。





靴屋


昨日靴屋に行ったら、隣にいた女が突然「キャーーー!!!」と悲鳴を上げた。
何かと思ったら、ちょっと離れた所にいた彼氏らしき男にでかい声で、
「いやーん!これ超かわいい!ほっしいぃん!ようちゃぁん(男)買ってぇ!」
と叫んでた。
頭おかしいんじゃねえの?
その後、私の隣にいた知らない女の人が、

「 今のは殴ってもいいですよね?」

と話しかけて来たのはウケた。






反対語



原稿を書いていた。
ついさっきまで攻撃の反対語を反撃だと思っていた。
前出した本にもそう書いてしまった。モウケセネー。
弟にも尋ねたら「簡単やん、迎撃やろ」
……これは血筋だと思った。


おまいのこと嫌いじゃない。


家族にも聞いてみた。
父「迎撃」母「迎撃」爺「反撃」兄「先制攻撃」。
厨一家だった…、ありがとうorz。


なんせ、家族の誰一人守りに入っていないのがすげえやな。








ゲーム



俺もホモから逃げ切ったら10万円っていうビデオに出たことある。
それ凄いね、逃げ切れたの?
三人くらい捕まえたよ。






別れ方



1週間前に別れた女は最悪だった・・、というか別れ方が最悪だった。
1週間前、それは彼女の誕生日。
俺は頑張って彼女の行きたがってたフレンチレストランを予約した。
1人1万8000円もするコースだ。
 定刻通り待ち合わせ場所に来た彼女と、他愛も無い話をしながらレストランへ。
店前で気付く彼女。

「 ここは・・・、覚えててくれたんだ。」

涙ぐむ彼女をエスコートして、店内そしてテーブルへ。
 サラダが運ばれて来ても涙が止まらない彼女を横目に、ウェイターに『すいませんね』みたいな顔で一瞥する俺。
話しかけると、泣き止むどころか激しさを増す彼女。

「 そんなに泣くなって、せっかくの誕生日だし・・・、ここ来たかったんだろ?」

 想定外のドラマの様なシチュエーションに、観客を欲する俺の声は良く響き、周りの客から祝福の微笑みを貰う。

「 違うの・・・違うの・・。」

なおも泣く彼女。

「 何だよ、良いから涙拭けって!」

ボルテージが上がり、更に大声になる俺に惹きつけられる観衆の耳。

「 別れたいの、ゴメンね。」

大きな涙声で意表をつかれ、一斉に会話を止め固まる観衆と俺。

「 えっちょっと落ち着こう、ワイン頼む?」

明らかに動転して、訳ワカンナイ事を言い出す俺。

「 ゴメンね!ホントにゴメン!」

 最後の大声をあげて、店から走り出す彼女、硬直してる俺と、目線をキョロキョロさせる観衆。
混乱と恥ずかしさで、暫し現実逃避をしている俺にスープを持って現れるウェイター。

『 帰るなら今ですよ。』

という顔でコッチを見るウェイターの気遣いが余計に恥ずかしくて、

「 おいしそうだ。」

とグルメ気取りのコメントを発し、スープを受取ってしまった俺。
 『死にたい』と思ったのは初めてだったが、『何か?』みたいな顔で、コースを食べ続ける俺。
そんなこんなでメインの肉を食べてる時だった。
不意に振り返ると彼女が!
 色んな意味で、とにかく嬉しくて怒るどころか、

「 心配したよ、どうしたの?」

テラ優しい俺、安堵感のオーラ出し杉の店内。
 そして無言のまま椅子に忘れた携帯を握り締め、再びダッシュの彼女。
再び緊張感マックスハートの店内、そして近づくウェイター、

「 デザートは・・・、どうしますか?」

小声だ、ザ・小声だ。
 そりゃそうだ、デザートには事前にバースデーケーキを頼んでおいたんだから。
いくら恥ずかしくても、コレは食えない

「 無しの方向で。」

また訳のワカラナイ言葉を発し、俺は席を立った。
 フラれた事より視線が痛い。
合計20000円にしてくれた店には感謝の言葉もないが、その優しさがまた痛い。
そんなこんなで1週間経ちましたが、俺は元気です。
























    ウ●コ守護神







 ウ●コは守護神です。
まずは、三度の出会いです。

 一度目。
高2の時に友達と丸二日くらい泊まりで遊んでから夕方に解散した後、運悪くパンクしちゃったチャリを押しながら歩いてたら、少し前をレトリーバーっぽい犬の散歩してるババアが歩いてたんだよ。
そしたらその犬が目の前で座り込んでプルプル震えだす。
間違いなくウ●コ。
しかもそのババアそのウ●コを放置したまま歩き出したんだ。
 飼い主なら処理しろよ!と思いつつも俺はそのウ●コを避けて通り過ぎたんだが、いきなりハゲの変なじじいが走ってきて「オイゴラアアアア!!!」って叫びながら俺の前に立ちはだかった白シャツにパッチと草履だけのいかにもなじじいで、明らかに目がすわっちゃってる感じだった。
 「なんやねん」と反応しちゃったのが運のつきか、じじいは呂律の回っていない早口言葉をべらべら叫びながら俺に掴みかかってきた。
 じじいのくせにものすごい力で掴みかかってきて、しかしキモオタの俺に振りほどく力も度胸もあるはずもなく、必死に抵抗していたら急にじじいがズルッと転んでその拍子に振りほどくことに成功。
 はずみで俺もチャリを倒しながら尻餅ついたんだけど、よく見ると地面のウ●コがべっとり、じじいの草履にべっとり。
咄嗟に俺はチャリに乗り込み、パンクしたタイヤをガタガタ言わせながら必死こいて逃げた。
 おかげでチャリの車輪交換になったけど、あのままイカれたじじいに捕まってたら何されたかわからんし。
とりあえずウ●コを放置していったあの飼い主と犬に感謝した。


二度目。
 近畿の某オタロードで買い物してから電車で帰る途中、夕方の帰宅の時間帯のせいか、電車の中が結構混んでたんだが、駅について降りようとしたところでDQN女三人に絡まれた
「お前今アタシのケツ触ったやろ!」

と、腕を掴まれる
 その時俺の右手はつり革に、左手にはフェイトちゃんのフィギュアが入った紙袋を持っていたし、勿論三次元のDQN女のケツに欲情するもの好きでもない。
当然触った覚えもないし、そもそも俺の目の前には夕刊立ち読みしてるリーマンと厚化粧のババアがいただけで、こちらから視認できないDQN女のケツを触れっこない。
あ、これってもしかしなくても冤罪じゃね、と頭の中で思いつつビビリまくっていた。

「 ちょっとここで降りぃや!!」
「 痴漢や痴漢~!」

といいながら俺の腕をひっぱっていくDQN女。
駅のホームのはじっこに追いやられ、

「 さわったやろ?」
「 駅員呼ぼか?」
「 変態!」

と散々言われた後、

「 警察呼ばれたくないやろ?」
「 なんぼ持ってる?」

と迫ってきた。
もうビビッてちびりそうになる俺。
悪党みたいな笑いを浮かべながら迫ってくるDQN女1。
ニヤニヤしながら「あ~あ~」みたいに煽るDQN女2。
そしてなぜか俯いて必死の形相を浮かべているDQN女3。

「 あの、えっと……。」

とか、

「 いや、はぁ……してませんけど。」

とかしかつぶやけない俺。

「 あ~こいつマジキモイわぁ!」

とDQN女2が横の3に振ると、様子がおかしい事に気付いた模様。
どうした?って感じに声をかけるとDQN女3が急にうずくまる。

「 ちょっとちょっと!」
「 え?え?」

と、俺に絡んでた1も異変に気付き3に声をかけようとすると、ブビチビチビチビチ!という音と臭いと共に3がウ●コを大量に撒き散らした。
 当然二人は突然の出来事にパニック状態。
二人の注意がそれたスキに俺はその場を急いで立ち去り、なんとか冤罪を免れたのでした。
惜しむらくはその時フェイトちゃんのフィギュアの入った紙袋をその場に置いて来てしまった事。
しかし痴漢の冤罪、っていうか恐喝から救ってくれたDQN女3のウ●コには感謝している。
ちなみにフィギュアは後日買いなおしました


三度目。
ちょっとしたニュースになったからもしかしたら覚えてる人もいるかも。
住んでるとこの特定が怖いので詳細は伏せます。
 大学生になっていた俺はすげえ優しいイケメン君のおかげでなんとかキョロ充状態にならずに大学生活を送っていた。
で、夏休みの時に部屋のエアコンがぶっ壊れて、仕方なく近くの図書館に避難したんだ。
 俺は窓際の席でレポートをやっつけるかラノベでも読むかと悩みながら座ってたんだけど、突然俺の下腹部とア○ルがレッドアラートを鳴らしだした。
やべえやべえやべえ!!って感じで俺は急いで席を離れてトイレにダッシュ。
 なんとか便座にたどりついて惨事を免れたんだけど、トイレから出ようとした時にドカァァァン!とかガシャアアアンとかの音が鳴り響いたんだ。
何事だよと思ってトイレから出てみると、さっきまで俺の座っていた中庭側の窓際のところに軽トラが一台落ちていた。
 窓ってかガラス張りって言えばいいのかな?
その図書館はすぐ近くにある駅やショッピングモールと渡り廊下で繋がっていて、まあそこにはジャコスやイオンみたいな感じで色んな店が入ってるんだけど、丁度上の階が駐車場になってたんだ。
 で、中庭をコの字に囲うようにその建物があるんだけど、その中庭に運転操作を誤った軽トラが上から降ってきたらしい。
幸い乗っていた若い男性は軽症ですみ、壊れたのも軽トラと上の階のフェンス。
そして中庭に設置してあった意味不明の陶器の置物(モニュメント?)だけだった。
 もし俺がその場に座ったままだったら? 
そしてその軽トラがガラスを突き破りそこに突っ込んできていたら?
考えるだけでぞっとします
 俺は自分のウ●コと、先日食ったちょっと古いパンに感謝しつつ無事残りの大学生活を送り、現在のんびり社会人としてそこそこの生活を送っております。

 なんで今更こんな話を書いたかと言うと、一昨日の出張のときにまたウ●コに助けられたからです。
俺は会社の指示で東京まで出張してたんだけど、スマホのナビを頼っても道に迷うほどの方向音痴な俺。
相手先の会社の近くまで来たはずなのにどこにあるか解らない。
お使いに毛が生えたような用事で、細かい時間も決まっていなかったとはいえ、俺はじょじょに焦りを感じ始めた。
 同じところをウロウロしている間に、俺の腹は急に便意を訴えはじめていた。
あまりに急にきたので、コンビニを探すという選択肢が頭に浮かばず、仕方なく近くにあったちょっとオサレなビルにダッシュで駆け込んだ。
奥にあるトイレに飛び込んでようやくすっきり。
 よしついでだしここの人に道を聞いてみようと思ってトイレを出たら、そのビルこそ捜し求めていたビルそのものだった。
 上の階にある目的の会社の担当者に会いに行き、ようやく俺のお仕事も終了、関西関東のなごやかな談笑モードになっていた。
そしたらその担当者が、

「 おトイレのほう間に合ってよかったですねえ。」

と笑う
何でも俺が便所に駆け込んだ時すぐ近くにいたらしい。

「 お恥ずかしいところを~。」

からはじまり、道に迷っていて便意を催してここに駆け込んだ事を解説。
補佐の女の子がめっちゃウケてた。
補佐ってのは向こう側の担当者の補佐。
 調子にのった俺はさっきの図書館の話をやや大げさに脚色しながら話すと、もう女の子大ウケ。
担当の人も女の子も俺と同じくらい若いせいか三人でケラケラ笑いだした。
 結局そのままのなごやかな雰囲気でなんと別の仕事の話まで飛び火。
俺はおつかいのついでに新しい仕事の話を持ち帰って上司に褒められ、上機嫌の上司にメシをおごって貰い先程帰宅した次第です。

 俺はウ●コに暴力から助けられ、恐喝から助けられ、命の危機を助けられ、そしてついに仕事でも助けられた。
今後俺がどうウンコと関わっていくかは解らないけど一言感謝の言葉を捧げる。
ウ●コよ、助けてくれてありがとう。


 それで、続きです。
週末に久しぶりに親戚が集まった時にその話をしたところ、ウチの親父と従兄も似たような経験をしていた事が判明したので書いてみる。

 まずは親父の話から。
水洗トイレが普及しだした頃。
親父が近所の銭湯に一風呂浴びに行った時にトイレ行こうとした。
 親父は風呂入る前に必ずトイレ行く人で、その日もいつも通りにトイレ入ろうとしたらしいんだけど、横からなんか不良っぽい若いやつが「腹痛いから先に入れろ!」って怒鳴りながら横入りしてきたらしいんだ。
扉の向こうからブリブリ音が聞こえてきて、今入ると臭いなーって思って先に風呂に入ったらしい。
で、しばらくして風呂から出てきたらなんか大騒ぎになってたそうだ。
 何事かと思ってると、が入った時にトイレの水道管が爆発してトイレの中が汚物まみれで、悲惨なことになっていたらしい。
親父は小便したかったらしいが、もし不良より先に入っていたら自分の時に破裂したのかも・・・、と。
その時の不良のウ●コに感謝するべきかもしれない。

 次に従兄の話。
従兄の兄ちゃんが当時の彼女と旅行に行った時、和歌山の山道を運転中に急に腹がレッドアラートを鳴らしだしたそうだ。
しばらくは脂汗だらだらさせながら我慢してたらしいが、野グソかっこ悪い、でも漏らすのはもっとかっこ悪い。
で、結局車止めて山の中で野グソ。
 無事にウ●コを終えて車に戻ると、情けなさで半泣きになりながら運転再開。
トロトロ運転してたらしいんだけど、しばらく進むと数台の車が泊まっていて、さらにその向こうに大型のトラックがグシャグシャになって道を塞いでいた。
 事故かな?と思って回りの人に聞いてみると、つい数分前にこの上を走る道路から落ちてきたらしい。
トラックを良く見ると運転席には血だらけになって動けなくなっているおっちゃんがいたらしい。
 幸い死人は出ずに、けが人もドライバーだけだったらしいけど、もし野グソせずにそのまま走行していたら、トラックの事故に巻き込まれてたかもしれなかったと
当時は寒気がしたそうだ。
ちなみにその彼女はその日の三日後に一週間ぶりのお通じが治ったらしい。
その後別れたらしいけど。

 ここまで来ると本当にウチの一族は代々ウ●コに取り憑かれてんじゃねえのって思って、こうやって報告に来たわけだが、生憎じいちゃんはすでに墓の中だから似たような話はないのかと訊いてみたくても訊くすべはなし。
ただ、墓参りに行くと高確率で野良猫に墓の近くにウ●コされてるのは何なんだろうと思ってしまった。
今までそう気にも留めてなかったけど。

 流石にもうないだろうけど、またなにかあったら報告しよう。
それじゃあみんな付き合ってくれてありがとう。
おまえらのお通じに幸あれ。














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5月29日(火)のつぶやき

2018-05-30 09:52:08 | _HOMEページ_


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日々の出来事 5月29日 替え玉受験

2018-05-29 22:44:12 | A,日々の出来事_






  日々の出来事 5月29日 替え玉受験






 今日は、明治大学の替え玉受験関係者が逮捕された日です。(1991年5月29日)
この替え玉受験が、何故バレタかと言うと、4月1日の明治大学商学部二部の入学手続きで、受験票の顔写真と学生証の顔写真が違っていたのが見つかったからです。
 この替え玉受験生は20人で、14人が合格、7人が入学手続きをしていました。
そして、警察に職員と学生ら3人が私印私文書偽造で逮捕され、関わった者の入学は取り消されました。
その内の一人が、“なべ やかん”です。

マスコミ各社取材状況

「 くそっ、なかなか家から出てこないな。」
「 でも、今日は出頭の日だから、必ず出てくるぞ。」
「 そろそろかな。」
「 あっ、出てきた!
それっ、行けっ!」
「 写真だ!」
「 写真だ!」
「 写真だ!」
「 あっ!」
「 あっ!」
「 あっ!」

“なべ やかん”は、裏本の股間アップで顔を隠して家を出て来ました。
これでは、写真を撮っても、必ず顔にモザイクが入ります。(発想がすげぇ~!!)
東京地検に“なべ やかん”が行くと、パンツにコカインを入れていた勝新太郎がいたので、感激して“心から来て良かった”と思ったそうです。







     なべ やかん






















☆今日の壺々話















 津田塾替玉受験事件 (1975年2月13日)







 名門女子大の津田塾大学でのお話です。
津田塾大学の受験当日、その女の子はとても人目をひいていました。
身長は165cmぐらいで、赤っぽい色のズボンに白いセーター、派手なコートで、普通の服装です。
 では、普通の服装なのに、どうして人目を引いていたのでしょうか。
それは、顔がオッサンみたいで、18才にしては、ツヤも無く、妙に老けているのです。
 実際この女の子の横に座った受験生も、初日の受験後、係員に言っています。

「 隣の席の人なんですけど・・・あの人、男じゃないかしら?」

これを聞いた大学側はビックリ仰天しました。
 翌日、別の学科の入試があります。
そして、彼女は、ここにも願書を出しています。
大学側は、今か今かと試験開始を持ち、偵察を開始します。
 そして、複数の試験官が、彼女の横をさりげなく通りながら観察し、結果を報告し合います。

結果報告
・手が女性にしては角張りすぎている。
・ひげの剃り跡らしきもの発見。
・髪もかつらと思われる。
・年齢は父親ぐらいではないか。

でも、“あなた男でしょ”とも、聞き難い。
“もし、女だったら、えらい事になる”と言う訳で、出身高校に連絡をとります。

“ プルルルルル、ガチャ!”

「 もしもし、津田塾大学の試験官です。
お宅の生徒さんですけど、どこか変わったところがありますでしょうか。
たとえば、ふけて見えるとか・・・・?」
「 いいえ、ひどく変わってはいませんが、受験勉強で徹夜が続いていますからね。
疲れが出て、ふけて見えるかもしれませんね。」

“ うう、困った・・・!?”

学長以下、多数の職員が集まって相談しました。
“男女の中性化についての考察”なる議論を一通り論じた後(さすが大学!)、解決方法を発見します。
 彼女と同じ出身高校の受験生を二人呼び出して、受験票の写真を見せました。
そのときの、二人の答えです。

「 この顔は絶対に違います。」
「 やったあ~!!」

そして、試験が終わって彼女は部屋に呼ばれました。
 試験委員がいささか緊張しながら尋ねました。

「 あなたは、○○さんですか?」
「 はい、そうです。」

ここまでは一応女の子らしい裏声で話していました。
 でも、生年月日を尋ねられると、観念して、替玉であることを自白しました。

「 一体、あなたはどなたですか?」
「 父親です。」

 この父親は、実は娘が通っていた高校の英語教師でした。
そして、父親は勤め先の高校に辞表を出しました。
 娘は卒業保留になりました。
入試はもちろん失格です。
 でも、娘の学校での成績はトップクラスで、本人が受けても十分合格できたはずと関係者は口を揃えて言います。
 そして、このときの“女装までして受験する父親の気持ち”は、父親の娘に対する愛情の深さを示した形となり、世の父親族から“妙な親近感のある共感”を持って迎えられたのです。

























兄妹





 今時の若者とは思えないほど真面目で頑固な兄がいた。
兄は一流大学を目指し、来る日も来る日も勉強に明け暮れていた。

 小さい頃私はお兄ちゃんっ子で、毎日馬鹿なことして遊んでいた。
一緒にお風呂も入ったり、近くの川で魚を捕まえてこっそり二人で飼ったりもした。
夜は二段ベッドに寝て、面白かったアニメや漫画の話をした。
 今の兄には昔の面影がなく、常に自分のことを考え常にトップに立とうとしていた。
誰からの力も借りず、自分だけを信じ勤勉に励んでいた。
 県でもレベルの低い高校に通う私を見下すような目で見る兄。
私はそんな兄が嫌いだった。 

 本命校受験の一週間前から兄は部屋から出なくなり、食事も取らず一心不乱に勉強をしていた。
さすがの兄もプレッシャーを恐れていたのだろう。
 私はそんな兄にあるものを買ってきた。
期間限定で発売された合格祈願のスナック菓子(ウ)カールだ。
神経が張り詰めている時、こういったユニークなもので少しでも兄の気持ちを和らげられれば、と思った。
 カタブツの兄は嫌いだったが、心の奥ではまた昔の時のように仲良くしたかった。
兄は無言で受け取った。
返されると思っていた私は嬉しかった。

 そして試験は無事終わり、兄は見事本命大に合格した。
家族全員でお祝い、外食に出かけた帰りの車の中で私は兄に言った。

「 私のあげたカールのおかげだね。」

兄は面白くなさそうな顔で一言。

「 食べないで捨てた。」

 ショックと言うよりは腹が立ってしょうがなかった。
同時に、もうこの兄とは昔のような仲には戻れないと思った。
きっと大学でも馬鹿みたいに勉強漬けで、卒業後は一流会社に就職、エリート街道まっしぐらのつまらない人生をおくるのだろう。
ああこの兄にはピッタリだ。


 それから3ヵ月後。
兄が交通事故に遭ったとの連絡が入った。
両親と病院に駆けつけた時、兄はもう息絶えていた。
 ああ、なんてあっけない死を迎えたんだろう。
つまらない兄には、こんな人生がピッタリだったんだろう。
涙は出なかった。
腹が立っていた。
 あんな兄の為に、どうして私が涙を流さなきゃならないんだ。
そんな残酷なことを、平気で思える自分に嫌気がさした。

 葬式を済ませた後、母と一緒に兄のアパートに向かった。
遺品整理をするためだ。
気が進まなかったが、母一人では大変なのでしょうがない。
 真面目で几帳面な兄らしく、部屋は気味悪いほど綺麗に片付けられていた。
本当にゴミ一つなかった。
母が衣服を整理している間、私は兄の勉強机の中を片付けるよう言われた。

“ もしかしたら、お金でも少し入っていないかな。
あったらネコババしてやろう。”

 一番上の引き出しには受験関係の書類が残されていた。
本命の合格報告書も入っていて、顔に出さない兄もやっぱり嬉しかったんだと思った。
 報告書の封筒を開けて、私は一瞬息が止まった。
丁寧に折りたたまれた菓子の袋が入っていた。
私があげた、カールの袋だった。
涙が止まらなかった。
やっぱりお兄ちゃんは、ずっと私のお兄ちゃんだったんだ。

























悪意






 私が幼稚園にあがる前のことです。
私の母は本当の母親ではなく、父が連れてきた女の人でした。
本当の母は既に亡くなっていました。
今では仲がいい、とまではいきませんが、普通の関係(無関心)です。
 でも、当時私は母に嫌われていた。
んで、私も母が嫌い、いや怖かった。
母にしたら私は本当の子供ではないし、毛嫌いするのは仕方なかったかもしれません。
 いくつの時か覚えてないのですが、幼稚園にあがる前だから3、4歳かな。
枯葉が庭に目立つ秋になると、急に母がしつけに厳しくなりました。
それまでは私の行動に関しては、ジトーッと見たり無視したり、ジュースなどこぼすと、彼女が強行してぞうきんで拭くようなことが多かったのに、私自身に指示してやらせるようになりました。
 一番驚いたのは、私に絵本を読むようになってくれたことです。
私は嬉しかった。
きっと一緒にいることで、私にやっと興味をもってくれたんだ、と思って嬉しかったんでしょう。

 そんな日々が2ヶ月ほど続きました。
冬がやってきて、確か雪もふったような。
冬になるとますます母の干渉が多くなって、嬉しかったことは嬉しかったんですが、なんだか変な質問を堅くするようにもなってきて、それはあんまり嬉しくなかった。
あなたの名前は?とか、今日の天気は?とか。
その時、私は意図がわかってなかったけれど、実際会場に連れて行かれて面接を受けて、

「 ああこのために・・・。」

と理解しました。
その面接がなんなのかは、最近受験シーズンの度に思い出して、

「 そっかお受験だった・・・。」

と解釈してます。


 実は、その面接の内容が恐怖でした。
子供の私にとってはなんだか、それこそ洒落にならないほど怖かったんです。
受験シーズンになってまた思い出しました。
 今思うと、ここが幼稚園?と思うほど立派で、白いあの建物が幼稚園だったらしい。
私が小さかったから余計大きく見えたかもしれないけど、あの大きさは、高さは尋常じゃなかったはず。
ビルみたいな大きさではなくて、不気味に大きいんです。
 イメージ的には、簡単な造りの大きな宮殿で、大体真っ白だから・・・なーんか変な感じでした。
その建物の中に入っていく私と母は、いつも着る服とは全然違う立派な服でした。
私なんて普段大した服を着させてもらってなかったので、急に窮屈な服を着ると少し息苦しかったのを覚えています。
母に、

「 ここ何屋さん?」

とか聞いた気がするけど、母はただ遠くを見てキリッとしてるだけで、その質問には答えない代わりに、

「 ちゃんとするのよ。」
「 ハキハキしなさい。」

そしてまた、

「 今日の天気は?」。

その日の天気は小雨でした。
小雨なんて言葉は知らなかったから、

「 ちょっとだけ雨降ってる。」

と答えたら、

「 少し、雨が、降って、います。」

と訂正されたことは覚えてる。
 案内の女の人みたいなのに誘導されると、他の親子もいて、椅子に座っていました。
私たちはその隣に座ります。
親子の表情はにこやかで穏やかでした。
その笑顔と母の表情が、随分対照的だったことを覚えています。
 その親子は男の人に呼ばれると、白いドアの中にペコペコしながら入っていった。
しばらくすると出てきて、私たちにもにっこり笑って出ていくと、今度は私たちが呼ばれたらしく、母に促されながら白いドアの中に入っていきました。

 男の人たちが3人いた。
風貌はあまり覚えていないけど、表情は覚えてます。
左の人は無表情で、真ん中の人はまたにっこりしてる、右の人は私たちのことを睨んでました。
隣になぜかテレビがあった。
母と面接官のやりとりは、興味が特になかったのであんまり覚えてませんので、私と面接官のやりとりを話します。

面「 お名前は?」
私「 ○○です。」
面「 どこにすんでますか?」
私「 □□です。」
面「 今日のお天気はどうでしたか?」
私「 (あ、さっきと同じ)ちょっと・・・。」

ここで母に訂正されたのを思い出した。
でも、ちょっと・・・って言っちゃった・・・とあせって、すぐに、

「 少し雨が降ってる・・。」

母の表情は見たくなかった。
この後面接官が変なこと聞いてきた。

面「 ○○さんは踊れますか?」
私「 ・・・?」

なんとなく、『踊れない』と答えちゃいけない気がして、

私「 お・・踊れます。」
面「 そうですか、踊れるんですねえ。」

 無表情の面接官がテレビのスイッチをつけて、なんかのビデオを再生したっぽい。
テレビの画面には、まるでNHKの体操みたいに女の人が3人いて、変な動きをしてました。
今思うと、あのバレエのボレロっぽい動きが、もっと激しくなってるような感じ。
一番おかしかったのは、体をぐにゃぐや揺り動かしてる動き、変なの。

なんと面接官は、

「 じゃあ○○さん、この女の人たちの動きと同じ動きをしてください。」

と言ったんです。
さすがにびっくりしましたが、踊れるとか言っちゃったし、顔は見てないけど母が見てる。

「 はい。」

と言って立ち、私は体を振り回しながら、一心不乱にその女の人達に合わせて踊ろうとしたけど、なんせ3、4歳じゃあ全然おいつかないしあせりました。
それなのに、酷かった。
面接官の人はフアハハといった感じで笑ってました。
幼心にも恥ずかしさで傷つきました。
 数分ほど踊らされてからまた座ると、次にテレビの画面に、ぼっさぼっさの髪と大きい目の男の人が映りました。
その画面の中の男の人は、ただの写真かと思うほど30秒ほどだまりこくっていたかと思ったら、急に意味不明な言葉を発した。

「 アイウギャオガー!ウエウガオラー!」

みたいな・・・・?
 はっきりとは何を言ったか覚えていません。
そしてまただまりこくった。
 そしたら面接官たちが、私の顔を一斉に見てきました。

“ 何かを求めてる・・・もしかしてあの画面の男の人は、私に質問してたの?
でもなんていったかわかんないよ・・・どうしよう・・・。”

と困ったので、ちょっと母に助けを求めようと母の顔を振り向いた。
母はキリッと面接官たちに顔を向けていたけど、目が私を見ていて睨みつけていて、

「 早く!答えな!」

感がジワジワと伝わってきた。
 私は泣きそうでした。
大人4人が何かを自分に求めているけど答えられない。
怖い!なんなのかわかんない!
 画面の中の男の人も私のことを凝視していました。
また写真かと思ったら口をモゴモゴさせていたので、写真ではなかったみたい。
 やっとこさで口をあけたんですが、

「 あ・・・・。」

と言う事しかできませんでした。
 面接官達はフッとこっちを見るのをやめ、ジーッと私を睨んでいた面接官が、椅子の下からビンをとりだして、私に近づいてきました。
母のため息が、隣で聞こえた気がしました。

「 あの人が言ったこと、わからないんですか?」

あの人=ビデオの人か?
 私が、

「 はい・・・。」

と答えると、ビンの口を私の鼻の前にズンとつきだしてきて、

「 なんのにおいですか?」

と聞いてきた。
 嗅ぐのが怖かったけど、仕方なく嗅いだ。
今の今までも、あんな臭いのを嗅いだのはそれっきりです。
すごーく臭い、生臭い、魚屋の匂いと、糞尿がまざったようなひっどい匂いでした。
 仕方ないので、まずいと思ったけど、

「 ・・・うんこ・・・?の・・・。」

と答えたら、面接官の顔が一気に赤くなって、次の瞬間、私の上でビンをさかさまに。
冷たい感触が一気に背中をつたりました。
 かけられたのはただの透明な水、でも凄く臭い。
面接官は口々に、

「 信じられん!」
「 なんていやな子だ!」

と言い始めて、当時の私にはわからないような言葉も使って色々言ってたようですが、私には意味はわからなかった。
 ただひたすら怖くて、あんな普通に静かだった面接官達が大声で自分のことを罵倒してる。
しかも自分はびしょぬれ。
んでもって、とっても臭い!
 面接官達は散々私のことを悪く言った後、また冷静になっててコホンと咳払いをしてから、母に、

「 残念ですが、○○さんは私たちの幼稚園には入れません。」

と言った。
そこで私は、やっとここが幼稚園だったのかとわかる。
 顔はみなかったけど、母の声色はこわばっていて、

「 あ・・あの!でも!
こんな内容なんて書いてませんでしたよ!
どうしてですか! どうして教えてくれなかったなんですか! 
そしたら準備したのに!」

みたいなことを言っていました。
 最後はドアがノックされ、

「 お時間です。」

と言われて、強制退場しました。
 玄関まで出ると、外は小雨からどしゃぶりになってた。
母が私にやっと話しかけました。

「 ○○ちゃん。」
「 お母さんごめんなさい、あのね。」
「 ○○ちゃん。」
「 なに?」
「 臭いわ。」
「 ・・・。」
「 よかったわね、雨が降ってるから洗いなさい。」
「 うん。」

私は母に無理矢理出される前に外に出て、雨にうたれながら、そのにおいを消そうと必死にごしごし洗ったりしてた。

“ お母さん、私ができなかったから泣いちゃうかも・・・。”

と思って、洗うそぶりを見せながら母の方をチラッとみたら、母は泣いてなかった。
ただ私の方を睨んでただけ。
 私は次の日、案の定風邪を引きました。
その面接のことを母は父に言わなかったので、私も父にはその変な面接のことは言いませんでした。
 もうこれは何十年も前の話です。
たまにふと思い出して、母に、

「 あれはなんのお受験だったの?」

と聞いたりもしますが、母は、

「 そんなの覚えてない。」

の一点張り。
多分嘘ついてます。
 私の被害妄想かもしれませんが、母は私をどっかの宗教の幼稚園の中にいれようとしていた。
それで、私が邪魔だったから、そこにいれて全て任せるつもりだったんでしょう。
しかも、父に内緒で、先に幼稚園にいれさせるつもりだった。
 間違って入ってしまわなくて本当によかったです。
そしたらどんなことになっていたか・・・。
というか、あの面接でどんな受け答えをしてたら、入学できるんだろうか、謎が残っています。

















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5月28日(月)のつぶやき

2018-05-29 02:56:14 | _HOMEページ_
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日々の出来事 5月28日 純金鰹

2018-05-28 08:00:00 | A,日々の出来事_








  日々の出来事 5月28日 純金鰹







 今日は、純金のカツオ君が無くなっている事が分かった日です。(1993年5月28日)
1993年、5月28日の朝、高知県中土佐町にある坂本竜馬記念館に展示してあった純金のカツオ君(約43kg)が消え失せている事が分かりました。
 このカツオ君は、当時の竹下内閣が行った全国の市町村に対して一律に一億円をバラ撒いた通称“ふるさと創生事業”の内、7000万円で買った物です。
 翌年、奈良県でトラの置物を盗んで逮捕された犯人が、カツオ君も盗んだことを自供します。
犯人の供述では、カツオ君は、神戸の社長に800万円に買い叩かれ、その後、溶かされたと言うことです。

「 こらっ、神戸の社長って、誰やねん!」
「 知らんなぁ~。」
「 誰やねんって、言うてるやろが!」
「 うん・・・、今、何て言うた?」
「 なめとったら承知せんぞ!」
「 最近、耳が遠なってなぁ~。」
「 お前、ええ加減にせえよ。」
「 何言うてんのか、聞こえへんわ。」
「 昼飯は、あんパンやで。」
「 カツ丼の方がええな。」
「 お前、聞こえとるやないか。」
「 ええ、何やてぇ~?」
「 神戸の社長って、誰やねん!」
「 知らんなぁ~。」

犯人は、この社長が誰かについては、口を割りませんでした。








カツオです
 ↓






















☆今日の壺々話














泥棒の恩返し





 アメリカのある都市に住むサラリーマンの男性が、出勤のため家の車庫を見ると大変な事に気づきました。
自分の自動車がなくなっているのです。
妻に、このことを話し、警察にも盗難届けを出して夫婦も辺りを探しましたが、自動車は見つかりません。
 でも、数日後、自動車はあっさりと戻ってきたのです。
自動車は家の前に止められており、洗車もされ以前よりもきれいになっていました。
そして助手席には封筒が置かれていました。
それには、こう書かれていたのです。

『 やむ得ぬ事情のために、あなたの車をお借りました。
このように報告が遅くなってしまい大変申し訳ありません。
しかし、この自動車のおかげでとても助かりました。
ありがとうございます。
お詫びといっては何ですが、ショーのチケットを同封させていただきました。』

そして、車の中にあった封筒に、入手困難なミュージカルのペアチケットが入っていました。

 なにはともあれ、自動車も戻ってきたし、人の役に立つことができたし、チケットももらったので、夫婦はこの自動車泥棒の恩返しを受けることにしたのです。
ミュージカルの当日、ピカピカの車で会場へ向かった夫婦は、極上のショーを堪能しました。
 そしてミュージカルも終わり、満足した夫婦は自分たちの家へ戻ってきたのです。
“夜も遅いしそろそろ寝ようか”などと、軽口を叩きながら鍵を開けると、夫婦は絶句しました。

家の中には何もなかったのです。























従兄弟と二人で従兄弟の家に入った空き巣を捕まえた話。






 従兄弟の家はとんでもない田舎で、よく言う「出かける時にも開けっ放しがデフォ」の田舎。
年末で村内にも空き巣が発生していると聞いていたが、大丈夫だろうと、俺と従兄弟で年末の買物に行って帰ってきたら、どうやら家の中に噂の空き巣が居る模様。
とりあえず、K察へ連絡。

 でもすげー田舎なのでK察の到着に時間がかかると言うので、従兄弟と俺でその空き巣を逃げない内に確保しよう、という事になった。
離れのトラクター小屋から武器を調達そして装備。

 空き巣の居る部屋を外から確認して、俺はそのまま窓側を確保。
フル装備の従兄弟は障子で仕切られた廊下側へ配置。
家の外から窓の雨戸を思いっきりガーッ!と俺が閉めるのを合図に、その部屋へ従兄弟が突入。
ご近所に響く空き巣の絶叫。

 そりゃそーだろう。
身長185cm体重100kg超のK-1戦士みたいな従兄弟が、クリスマスの時にネタで買ったジェイソンのマスクと、刃渡り40cmくらいの営林用のナタ、営林用で木の幹を切るための馬鹿でかいノコギリを両手に装備して、障子を開けず、障子の桟をナタで切り裂いて突入したのだから。

 20分後到着したパトカーに空き巣を引き渡し。
その時に事の顛末を説明した警官から「やりすぎwww」との言葉を頂戴しました。
田舎だから絶叫とパトカーで近所のジジババ全員集まってきて困った。

ちなみに、障子は作戦立案者である俺が弁償させられた。





















とんでもないヤツ





 保険委員だったとき、好きな子のギョウチュウ検査のシート盗んだ。
かわりに俺の飼ってた犬のケツ押し当てたやつを入れておいたら、後日、「人間にはありえない寄生虫がいる」と彼女が言われ、彼女が泣いていた。





















昔話“南瓜”






 ある旅人が一軒の宿へ逗留している折、そこでは度々、宿泊客のために用意しておいた魚がなくなるということがあった。
誰か盗った者があるはずだが、泥棒が名乗りを挙げる訳でもなく、魚を持って行った者は依然として分からない。
 そこでその旅人が魚を置いてある戸棚を一晩中見張ることにした。
時は草木も眠る深夜である。男が重たい瞼に耐え忍んでいると、部屋の戸を開ける者がいた。

“さては泥棒のお出ましかな。”

息を凝らしてその正体を見届けると、なんとそれは宿の主人が飼っていた一匹の猫だった。猫は旅人が見ているとも知らぬ様子で戸棚をすっと開けると、そのまま中の魚を咥えて持ち去ってしまった。

“ そうか、猫の仕業だったのか。”

 旅人は夜中の一部始終を主人に語って聞かせた。
二人が話をしているそばで、当の猫は自分が魚泥棒だという話を興味なさそうに聞いていた。

 その夜のことである。
若者は寝床の中で何者かの気配を感じていた。
枕に凭れた首を少し動かしながら、また両の目をきょろきょろさせながらその正体を探すと、部屋の梁の上に二つの玉がきらりと光る。

“ 何だろう・・?”

と奇妙に思い、よくよくそれを見つめれば、それは魚を盗んだあの猫の目だった。
梁上に猫がいるのだ。
 光るものはそればかりでない。
男は猫の口元の、秋刀魚のような長細い物体を見落とさなかった。

“ 包丁だ!”

旅人がそれに気付くや否や、猫のマアアアという低い鳴き声とともに、天上から男目掛けて包丁が降って来た。
 包丁は間一髪男の身体を貫き損い、蒲団にスタッと突刺さった。

「 こいつ、何しやがる。」

 猫は主人に告げ口した旅人を憎んでいたのだろう。
そこで寝ている夜を見計らって寝所へ忍び込み、梁から包丁を落として旅人を殺そうとしたのである。
 猫は梁から飛び降り、畳の上に上手に着地すると、障子の隙間からぱっと外へ飛び出していく。
負けじと男も飛び出す。
逃走虚しく、猫はすぐに男に捕まってしまった。
男は自分を狙った猫を殺し、その亡骸を宿の庭へ埋めた。

 それから一年ほど経った頃、旅人は再びあの宿へ訪れた。
顔見知りの主人は男を見るとこんな話をした。

「 実は面白いものが採れたんですよ。」
「 ほう、面白いものとは。」
「 実はこれなのです。」

そういって主人が持ってきたのは、一つの大きな南瓜だった。
 しかし妙なことに、今は冬である。
冬至に南瓜は欠かせないが、だからといって寒い冬に南瓜が実るはずがない。

「 主人、これはどこで?」
「 はい。
これは今朝宿の庭で採れたものです。
実はあなたのいらっしゃる前、或る日突然庭の土中から目が吹き出、蔓が広がり、仕舞にはこうして大きな南瓜の実が成ったんですよ。」

旅人は嫌な予感にさいなまれた。
一年前のあの猫のことを思い出していた。

「 南瓜が冬に成るなど世にもありえぬことです。
かような怪しげなものは食べぬがよろしいでしょう。
ご主人、どうか私をその南瓜の生えて来たというところへ連れて行って下さい。」

二人は宿の庭へ出、未だ南瓜の蔓の残るその場所へと向かった。
その場所とは、不思議にも一年間、男が猫を殺して埋めたところであった。

「 地下に何かあるに違いない。掘ってみましょう。」

南瓜の根元を掘っていった二人は、そこで見つかるべきものを見つけ、そして絶句した。
南瓜は死んだ猫の眼窩から生えていたのだ。


























家庭菜園






 俺ら兄弟2人を育てきった隠居母の楽しみは家庭菜園。
家から車で15分のところに、大きめの休眠畑を本物の農家から借りて、色々な野菜や草花を育ててた。
 土地は森に囲まれた丘の奥で、畑から見える人工物といえば、遠くにある高圧線鉄塔や時折上空を通過する飛行機くらいのもの。
天気のいい日は、ござを引いてゴロゴロしながら採り立ての野菜に味噌をつけて食べる。
これだけで幸せな気分。
予定のない日は、母と畑に行くのが楽しみだった。
 そんな母も肺気腫を患い、なかなか畑には通えなくなった。
週1回ではあるが、俺がかわりに畑の面倒を見ることになった。
周りのプロ農家との関係も円満で苗を分けてくれたり、虫や鳥に困った時には対処法を 教えてくれたり、カスミ網を分けてくれたり。
特に親しくしてくれたのは、高速道路で見かけるキャベツとカリフラワーのあいの子みたいな花(名前知らない)を専門に作ってるプロ農家Aさん。
いつもニコニコしてて、昼休憩してるとオカズを分けてくれたり。
 一度お返しにチューハイを渡したら、ジュースと勘違いして一気飲み。
炎天下だったので、ヘベレケに酔っ払わせてしまったことがあった。
そんなときも、俺と2人でゲラゲラ笑ってた。
 最初は母への親孝行と思ってはじめた家庭菜園も、続けてみると結構楽しくなってきた
枝豆やソラマメを植えて夏のビールを楽しみにしたり、なすを植えて焼きなすとビールを楽しみにしたり。
きゅうりを植えては、キンと冷やしたきゅうりと味噌でのビールを楽しみにしたり。
畑の隅に母が植えた腰高のブルーベリーも行くたびに成長してたり。
 そんな畑の最大の敵はカラス。
真っ黒で鋭利なくちばしを持った奴だ。
 成り立てがいいってんで、ソラマメとか殻の上からくちばし突き立てたり中身を引きずり出して遊んだ挙句、やっと食いやがる。
かゆい、うま。
それはともかく、とにかく酷い。
 アレだけ楽しみにしていたソラマメ全滅。
枝豆は根っこから抜かれていました。
ええ、根っこから。
随分馬力のあるカラスです。
 農家のAさんの話だと、最近この敷地内に犬の散歩に来るババアが居るらしい。
どうやら我が家の畑を荒らしているカラスは、人型で犬を連れて歩いているらしい。
畑泥棒するにしても、少しくらいお裾分け程度に取るならともかく、根こそぎですよ、根こそぎ。
こっちにお裾分けよこせ。
 とはいえ、平日は仕事がありますので監視できません。
無駄とは判っていても「大切に育てています。取らないで下さい」の看板を設置。
まぁ、それからは少しお裾分けしてくれるようになりましたよ。
 それでも、直前の育成具合から想像するに、ソラマメを大きいスーパーの袋に5,6袋は取って行ってるはずだし、きゅうりも5,60本は取ってるはず。
 自分家で消費できる量じゃないだろ。
あまりにも酷いので警察に相談。
結果、畑泥棒の捜査・立件は難しいと。
巡回は増やすようにする、とのこと。
超消極的。
 そんなある日、ゆるせない事件が。
母との思い出のブルーベリーの木3本が根こそぎ持っていかれた。
木だよ?実じゃなくて。
温和な俺も、流石に震えるほど頭にきた。

「 通りがかったらおいしそうな実がなってたから少し貰った。」

って言うのとはわけが違う。
大きいスコップ持って、盗る気満々でやってきたわけだ。
その絵面を想像しただけで、吐き気すらする。
 かつて木のあった場所の3個の穴を見てたら、せっせせっせと草をむしってた母の姿と、まだ丸かった笑顔を思い出して泣けてきた。
農家のAさんも「毎日見るようにはしてたんだけど・・」と残念そうだった。
 それでも毎回、母に野菜や花を届けると喜んでくれた。
ブルーベリーの話が出る度にキュッと心が痛んだが、盗まれたことは秘密にしていた。

 半年ほど過ぎたある日、早朝にAさんから携帯に電話があった。
犯人捕まえたから来てくれ、と。
Aさんが犯人を捕まえた?!そんな無茶な。
 そもそも警察に捜査をお願いしたときも畑泥棒の立件は難しいと。
自分で捕まえようなんて思わないようにとも言われていた。
 畑に着くとそこには予想外の風景が。
パトカー1台と、警察バイク2台。
お巡りさんが4人。
Aさんとウナダレたオバサン1人。

“ 何故こんな騒ぎに?”

 Aさんから聞いた話はこうだ。
朝、畑に出る支度をしていると、敷地内に入っていく人影をみた。
見ると、ハサミと包丁を持ったやる気満々のオバサンだった。
直接声を掛けようとも思ったが、俺のことを思い、もっと痛い目に合わせたい。
普通に警察に通報しても、無駄なのはわかった。
そこで一計。

「 私の敷地を、刃物を持った女がうろうろしている、すぐに来てくれ。」

警察大慌てで登場。
というわけだ。
 腹は立ったが、このオバサンだって家に帰ればおそらく誰かのいいカーチャンだ。
以下の約束をして解放してもらった。

・ブルーベリーを返せ。
・取るのは構わないが、最低限にしてくれ。
・少し雑草抜くとかしてくれると助かる。

とりあえず、オバサンはパトカーに乗せられ警察署で事情聴取を受けることになった。
 今も週末畑に通う生活を続けている。
少し雑草が刈られていたりすると幸せな気分になる。
Aさんは、昼休みのチューハイが癖になってしまったようだ。
天気がいい日は、一緒にゴザでゴロゴロしている。



















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5月27日(日)のつぶやき

2018-05-28 03:00:29 | _HOMEページ_
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日々の出来事 5月27日 バルチック艦隊

2018-05-27 08:00:00 | A,日々の出来事_








  日々の出来事 5月27日 バルチック艦隊







 今日は、日本海海戦が開戦した日です。。(1905年5月27日)
日露戦争で、東郷平八郎が率いる日本海軍連合艦隊は、ロシアのバルチック艦隊と対馬沖で激突しました。
 この海戦は、蒸気船のよる主力艦隊同士が正面から激突したものとしては史上初の海戦でした。
結果は、ロシア艦隊は戦力の大半を失った一方、日本側の損失は軽微で、海戦史上極めて稀な完勝となりました。
 当時、後進国と見られていた日本の勝利は世界を驚かせました。
この海戦で有名なのが、T字戦法です。


ロシア海軍

「 お~、正面からやって来よった。
すれ違いざまに砲撃する気やな。
ええ根性しとるやないけ。」
「 あれっ、回転し始めたぞ?
バカか、こいつ等、無防備になるやろが!
バコバコに砲弾を撃ち込んでやっからな。」
「 バコ~ン、バコ~ン、バコ~ン。」
「 当たった、当たった、ザマーミロ!」
「 おかしいな、沈まないぞ?」
「 うわっ、廻り込まれて、行く手を遮られた。」
「 こら~、後ろの味方の船、砲弾を飛ばすな!
この船に当たるやろが、ボケ!」
「 ゲゲッ!
敵の一斉砲撃が始まった。
うわぁ~、弾の嵐や。
逃げろ~!
先頭の船から、順番に沈むぞ~!
もうダメ、かんにんやァ~。」
「 沈むぅ~。
ブク、ブク、ブク。」


 T字戦法は、敵艦隊が縦に前進したとき、その正面を側面方向から横切って敵艦隊の航路を遮り,T字形の体勢を作った上で、敵の先頭艦に対して全艦艇から集中攻撃を行う戦法です。
軍艦は前後に細長いので、敵に対して横を向いた方が使える大砲の数が多く、T字形を作れれば圧倒的に有利になります。
 でも、欠点は、船を廻したとき無防備になること、また、回転地点に順番に後ろの船は進んできますので、敵艦隊から言えば、その地点だけに砲撃を続ければ、射的のように順々に船を沈めることが出来る危険な戦法でもあります。
 この海戦の日本海軍の勝利は、ロシア艦隊の有効射程範囲のギリギリの所で船を回転させることが出来たことにあるでしょう。
実際、先頭艦の“三笠”は、突き刺さった砲弾の重みで、かなり右舷側に傾いていたと言います。









  参考 T字戦法



日本艦隊
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  ロシア艦隊
























☆今日の壺々話












披露宴



 ある披露宴、新郎が海自の方でした。
同僚上司達は制服で出席。
披露宴も御披楽喜に近づき、新郎のおじいさんの挨拶がありました。
 一通りの祝いの言葉の後に、

・自分が海軍にいた事。
・孫が艦に乗っている事を誇りに思う事。
・自分達の世代の不甲斐なさのせいで、今の海上勤務の方達には苦労を掛けていると思う事。

たとたどしくですが、話されました。

 同僚達は知らなかったらしく酔っ払っていたのが、段々背筋が伸びていき神妙に聞き入っていました。
挨拶が終わり、高砂の席の一人が、

「 何に乗っておられたのだ?」

と尋ねると、新郎は小声で、

「 大和です。」

 それを聞いた海自組一同、すっ転ぶような勢いで立ち上がり直立不動で敬礼を送りました。
おじいさんも見事な答礼を返されました。

 私は、その後は仕事になりませんでした。
ウェイトレスの女の子達は、不思議そうな顔をしておりましたが・・・・。





















沈没しかけている船から乗客を救う方法






「 あ~、眠いなぁ~、うつら、うつら・・・・。」

“ ガコ~ン!!”

「 うわっ、何だ?」
「 船長、氷山でっせ!」
「 ホントだ、エライコッチャ!」
「 居眠りしていたら、氷山に当たってしまいましたがな!」
「 うっ、ヤベ~、海水が入ってきたぞ!」
「 船長、こりゃ、沈みまっせ・・・。」
「 救命ボートを用意しろ!」
「 わかりやした!」
「 ワシは、乗客を避難させる。
国ごとに部屋が分かれているから、順番に連絡してくる!」

機関長が救命ボートを下ろしている間に、船長は各国の乗客に海に逃げるよう指示を出しました。

イギリス部屋 「 紳士はこういうときに飛び込むものです!」
ドイツ部屋  「 規則では海に飛び込むことになっています!」
イタリア部屋 「 さっき美女が飛び込みましたよ!」
アメリカ部屋 「 海に飛び込んだらヒーローになれますよ!」
フランス部屋 「 海に飛び込まないで下さい!」
ロシア部屋  「 最後のウオッカのビンが流されてしまいました、
今追えば間に合います!」
中国部屋   「 おいしそうな魚が泳いでましたよ!」
北朝鮮部屋  「 共和国に帰らなくて済みますよ!」
ポリネシア部屋 「 ・・・。」(黙ってても喜んで海に飛び込む。)
日本部屋   「 もう、みんな飛び込みましたよ!」
大阪部屋   「 阪神が優勝しました!!」

「 よし、これで全員飛び込んだ!
じゃ、我らも逃げるか!」
「 あいあいさぁ~!」

“ どっぼ~ん!!”
























冷戦下のロシア








 ポールとワッツは貧しい炭鉱夫だった。
貧乏な暮らしに業を煮やした二人は未開の国であるロシアに移住し、働こうと決めた。

ポール
「 決めたはいいが、僕たちはロシアのことを何も知らない。
もしロシアがこの国よりも貧しい国だったらどうする?」

ワッツは頭を捻った。

ワッツ
「 そうだな・・・ポール、君には妻も子供もいる。
君にとってはリスクが大きい話だ。
だからまず僕がひとりで向こうへ行き、あちらの事情を手紙に書く。
君はそれで判断すればいい。」

ポール
「 しかし、悪口を書いた手紙を検問官に見られたら君はタダでは済むまい。」

ワッツ
「 じゃあこうしよう。
僕はロシアがどんな国だろうと、ロシアを褒めて書く。
手紙が黒のインクで書いてあれば、ロシアは素晴らしい国だと受け止めたまえ。
逆に赤のインクで書いてあったら内容とはかけ離れた貧しい国という意味に取ってくれ。」

 ワッツはそういうとロシアに旅立っていった。
それから3ヵ月後、ポールの元に手紙が届いた。送り主はワッツである。
手紙には黒のインクでこう書いてあった。
黒のインクということは・・・素晴らしい国なんだ!とポールは喜びながら読んだ。

『 親愛なるポール。この国は素晴らしい!
向こうに着いてすぐ割りの良い仕事を紹介してもらい、広くてきれいな住処を与えてもらった。
食料と酒はふんだんにあるし、何より国自体に活気がある!
仕事はすこぶる順調で、来月にはクルーザーを買って貸し別荘で余暇を過ごすつもりだ。
 一部のマスコミが『ロシアには物資が何もない』なんて書いてるが、それは大きな間違いだ。
この国では欲しい物は何でも手に入る!
手に入らないのは赤のインクくらいのものだ。』






















プーチンとスターリン






ロシアを統治するのに疲れ果てたプーチンは、あの世のスターリンに電話をかけた。

「 プーチン君、効果的に統治するには2つのことをしなくてはならない。
まず閣僚を全員銃殺すること、そしてクレムリンを緑色に塗ることだ。」
「 はい・・・?
なぜ、クレムリンを緑色に塗る必要があるんですか?」
「 やはり君はわしの睨んでいたとおりの男だ。
1つめの提案には疑問を持たないとは。」























プーチン伝説







・プーチンの視線が露軍のレーダーに反応してしまうので就任中は警戒されていた。
・いつも店先のトランペットを物欲しそうに眺める少年にトカレフを買ってあげたことがある。
・「今から交渉に行く」と伝えただけで相手国首相が泣いて謝った(心臓発作を起こす高官も)。
・一喝しただけでイージス艦撃沈したのはあまりにも有名。
・「チッ」と舌打ちしただけで、反対派が5人くらい死んだ。
・エルニーニョの原因は、プーチンが観衆に手を振ったせい。
・プーチンのスーツは上下合わせて80キロの重さである。
・ノストラダムスの予言が当たらなかったのはプーチンが「そんなモノは認めない」と発言した為。
・執務室に乱入してきた数匹のゴリラと素手で乱闘し勝利、何故かSPまでKO。
・プーチンのおかげで、身長が3センチ伸びました。
・お気に入りのあの娘にウインクした瞬間、ロシア全土が大停電、未だに原因不明。
・書類の誤字を指摘しようとした書記官が口を開いた瞬間シベリアにワープした。
・絞め殺した相手が崩れ落ちるのを見て万有引力を発見した話は教科書でおなじみ。
・力加減を間違えると外交問題に発展する為、外国首脳と握手するのをすごく嫌う。
・一度加減をせず思い切りくしゃみをして爆発した事があるが、これが後の宇宙の始まり、ビッグバンである。
・体調が良い日は3人に見える。
・タンスに小指をぶつけた瞬間、北極点の位置がちょっとズレた。
・あと2回変身を残している。





















モスクワ2010年8月





金曜日 やや曇. 最高気温 40 °C . 風 ほぼ無風.
金曜日の夜 晴. 最低気温 23 °C . 風 ほぼ無風.
土曜日 晴. 最高気温 39 °C . 風 ほぼ無風.
土曜日の夜 晴. 最低気温 23 °C . 風 ほぼ無風.
日曜日 晴. 最高気温 38 °C . 風 ほぼ無風.
日曜日の夜 晴. 最低気温 13 °C . 風 ほぼ無風.
月曜日 晴. 最高気温 38 °C . 風 ほぼ無風.
月曜日の夜 晴. 最低気温 20 °C . 風 ほぼ無風.


ヤバすぎるな。


日曜日 晴. 最高気温 38 °C . 風 ほぼ無風.
日曜日の夜 晴. 最低気温 13 °C . 風 ほぼ無風.
月曜日 晴. 最高気温 38 °C . 風 ほぼ無風.


25度のジェットコースター。


法律だか条例だかで、エアコン付けるのが難しいらしいね。


扇風機もない家で過ごし、窓も開かないバスや電車に揺られました。
2回熱中症気味になりました。
幸い、郊外に逃げ、川や湖で過ごして生き返りましたが、中心部は脳天がオーバーヒートするわ、煙くさいわで、1日とて過ごせないと感じました。
真昼でもオレンジ色の太陽が肉眼で見れましたよ。
























  イジニエフ・アリスコビッチ






「 我、死す。 されど、屈せず。 さらば、祖国よ。」

 1941年6月22日、独ソ開戦から1ヶ月にして、ワルシャワとモスクワの中間都市ミンスクは、ヒトラーの電撃作戦に敗れ、陥落。
 イジニエフ・アリスコビッチは、この遺書をしたため、戦闘に参加した。
そして、皮肉なことに、遺書をしたためた彼だけが生き残った。

 1945年のドイツ降伏まで、彼は捕虜として過酷な収容所生活を送り、やっと祖国に帰国した彼を待っていたのは「ソビエトも負けた所がある」ことを認めたくなかったスターリンによる、「イジニエフは対ドイツ協力者、裏切り者である」としてシベリア送りにする陰謀だった。

 やがて、時は流れ、スターリンは失脚。
後に立ったフルチショフによるスターリン批判により、「ナチス・ドイツに対して勇敢に戦った者達」として、ミンスクとブレスト要塞が「英雄都市」として、祭り上げられると同時にイジニエフは「ソビエト最大の裏切り者」から、一日にして「ソビエト最大の英雄」に成る。

 ソビエトという国家は手の平を返したようにイジニエフを賞賛し、数多くの勲章を送る。
だがイジニエフは、英雄に成ったからといって奢るでもなく、シベリア送りに成っていたからといって、いじけるでもなく、

「 私は単なる共産主義者。単なる労働者に過ぎない。」

と、言って、数多くの「英雄」としての名誉職をすべて断り、一人の労働者として、鉄道整備をしながら人生を過ごした。

 そして、晩年を迎えようとする彼の人生に一つの事件が起きる。
チェルノブイリ原子力発電所の事故である。

「 私がいなかったら、誰が列車を動かすんだ?」

 彼はただ、それだけを言うと、次々と逃げ出した同僚を尻目に避難者で満員の列車を一人で動かしつづけた。
汚染地域の上を何往復も…。

 やがて、すべてが終わった時、イジニエフは血を吐いた。
放射能症である。
 医者すらも、「イジニエフを治療すると自分が危ない」として、治療を断わる始末。
チェルノブイリ原子力発電所の事故は、崩壊しつつあったソビエトという国家そのものを象徴していたとも言える。
 「一人の労働者」として働き続け、ようやく稼いだイジニエフの持つ「ルーブル」は、インフレにより一夜にして紙クズと変り、貰った数多くの勲章は、何の価値も無いガラクタなっていた。
そして、イジニエフは死にかけていた。
病床のイジニエフが、同じく死にかけていたソビエトに対して、遺した言葉がある。

「 我、死す。されど、屈せず。 さらば、祖国よ。」

 1991年12月21日。
イジニエフ、放射能症により死去。
それは奇しくも、彼が別れを告げた祖国・ソビエト連邦が消滅したのと同じ日であった。




















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5月26日(土)のつぶやき

2018-05-27 03:01:11 | _HOMEページ_
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日々の出来事 5月26日 無人交番

2018-05-26 08:00:00 | A,日々の出来事_







  日々の出来事 5月26日 無人交番







 今日は、無人交番大学生返り討ち事件があった日です。(1985年5月26日)
横浜市南区で酔っ払って倒れているサラリーマンがいました。
そして、このサラリーマンを介抱する振りをして、三人組が財布を抜き取ろうとしました。
 それを見た通りがかりの大学生二人が、三人組を取り押さえ交番に連れて行きました。
しかし、無人交番で警察官が居なかったため、人数に勝る三人組は暴れ出し、大学生はナイフで刺されてしまいました。
残念なことに、その内の一人は搬送先の病院で死亡しています。
 この事件を契機に、警官も居らず電話がポツンと置いてあるだけの“空き交番問題”がクローズアップされました。









         いぬのおまわりさん


       さとうよしみ作詞・大中恩作曲





♪ヽ( ・∀・)ノ まいごのまいごの こねこちゃん
       あなたのおうちは どこですか ♪
       おうちをきいても わからない
       なまえをきいても わからない
♪(´∀`)ノ゙  ニャンニャン ニャニャーン ♪
       ニャンニャン ニャニャーン ♪
       ないてばかりいる こねこちゃん ♪
       いぬのおまわりさん こまってしまって
      ワンワンワンワーン ワンワンワンワーン ♪ ヽ(´∀`)ノ

♪ヽ( ・∀・)ノ まいごのまいごの こねこちゃん
       このこのおうちは どこですか ♪
       からすにきいても わからない
       すずめにきいても わからない
♪(´∀`)ノ゙  ニャンニャン ニャニャーン ♪
       ニャンニャン ニャニャーン ♪
       ないてばかりいる こねこちゃん ♪
       いぬのおまわりさん こまってしまって
      ワンワンワンワーン ワンワンワンワーン ♪ ヽ(´∀`)ノ























☆今日の壺々話












駐在さん




5人の子供が、自分の村の駐在さんの話をしていました。

「 うちの駐在さんは、ムチャムチャ強いぞ!
常にネクタイと海パン一丁で行動しているんだ。
でも、ネクタイを取られると途端に弱くなっちゃうよ。」
「 うちの駐在さんは、小型潜水艦で出動して、いっぱいイルカを従えているぞ。
でも、気温が35℃を超えないと出勤しないのが難点だけど・・。」
「 うちの駐在さんは、セーラームーンの女子高生の格好をしているぞ。
困ったことに、1ヶ月に1回、満月の日にしか出動しないし、雨の場合は中止なんだ。」
「 お前ら、いいなぁ~、うちの駐在さんは、ずっと寝ている“日暮さん”だ。
4年に一度、夏季オリンピックが行われる年にしか起きて来ないんだ。」

そして、四人は声を揃えて言いました。

「 みんな葛飾区亀有公園前派出所の方から転勤して来たんだ!」

それを聞いて、駐在さんのいない村に住む最後の子供が言いました。

「 両津 勘吉は、転勤なさそうだし・・・・。
うちの村に来そうなのは、ピストルを撃ちまくる眼のくっ付いたおまわりさんか、直ぐに“死刑!”って言う子供の警官かなぁ~。」

どんどん治安が悪くなる世の中、村の駐在さん(町のおまわりさん)は、近くに居て欲しい存在です。























スピード違反





 大道りを高速で突っ走っていました。
他の車も同じ速度で突っ走っているから大丈夫だと思っていました。
でも、スピード違反監視区間を通過したとき、赤外線速度探知器にひっかかり、車を寄させられました。
 巡査が違反切符を手渡し、署名をさせて立ち去ろうとするとき、納得できないので訊きました。

「 おまわりさん、オレがスピードを出していたのは認めるよ。
けどよ、不公平だろっつ~の。
同じスピードで走ってた車は、周りにたくさんあったっしょ。
何でオレだけ切符きられなきゃなんねぇ~の?」
「 釣りをしたことはある?」
「 う~ん、はあぁ・・・?」
「 泳いでる魚を、ぜんぶ釣ったことはある?」























ネズミ捕り





 覆面パトカーがサイレンを鳴らし、前を走っている車を止めた。
警官が降りてきて、運転席のドアを開けるように指示した。
「なんでしょう、おまわりさん?」
「ここは制限速度60キロの道路ですけど、あなた、80キロ以上で走ってましたよ。」
「とんでもありません、せいぜい65キロですよ。」

そう運転手が答えると、助手席に座っていた妻が言った。
「まぁ、あなたったら。余裕で80キロ出てましたよ。」

運転手は黙って妻をジロリと睨みつけた。
警官が続ける。
「テールランプについても、違反切符を切らしていただきますので。」

運転手が驚いたように言う。
「テールランプが点いていなかったですって?それは申し訳ない。」

すると妻が言った。
「まあ、あなたったら! テールランプが故障しているのは、何週間も前から知っていたじゃないの。」

運転手は黙って妻を再度ジロリと睨みつけた。
警官が続ける。
「シートベルトを着装していないので、それも減点になりますね。」

運転手がまたまた驚いたように言う。
「あ、これは、おまわりさんがこちらに歩いて来たので、失礼のないよう外したんです。」

妻がまた口を開く。
「まあ、まあ、あなたったら。あなたってば、シートベルトなんかしたことがないじゃないの!」
「テメエは黙っとれ!」

とうとう、運転手は、妻のほうを向き、怒鳴り散らした。
警官がそれを制止しながら妻に尋ねた。
「奥様、ご主人は、いつもこういう口のきき方をするのですか?」

すると妻が答えた。
「いつもだなんて、とんでもない。酔っ払ったときだけですわ。」






















イノシシ 







 昔、友達から聞いた話だが、とある田舎に老人ホームがあった。
それはのんびりしたもので、近所のじいさんばあさんが、なんとなしにあつまって、日がな過ごしているようなものだった。
 ところがある日、じいさんばあさんが集まってゲートボールをしていると、そこに体重70kgほどのオスのイノシシが暴れこんできた。
審判をしていたホームの人はパニックになってたったまま泣き出したが、おじいさん達はゲートボールのスティックを握ると、70歳以上とは思えない動きでイノシシの動きをさえぎり、イノシシをグランドの隅に追い込んでいく。
 さらに、いつの間にやら、おばあさん達は料理室からなべを持ち出し、そろえてじゃんじゃん鳴らす。
追い払うのかと思ったら、みんなしてグランドの隅の方に追い込んでいく。
普段車椅子の人が、車椅子バレーのネットをいつのまにか持ち出して投網代わりにしている。
 あっという間に、バレーのネットが網代わりになりイノシシの動きを封じ込める。
これが車椅子の人の動きか、と思うぐらいの見事さ、パラリンピック出場可能。
網にかかって倒れこんだイノシシを、おじいさんたちが交代でゲートボールのスティックで殴る。
 普段ベットで寝ているおじいさん達が、元気に駆けつけて殴り役を交代する。
警察が機動隊装備を持って駆けつけてきたときには、すでにイノシシは息絶えていたので、とりあえず事情聴取。
 と思っていると、警察官2人は、おじいさんたちの自慢話を聞かされるはめに。
警察官が気づいたときには、おばあさん達イノシシを解体している。
慌てて止めようとする警察官に、おばあさん達、

「 おまわりさんの分もあるでよ。」
「 おすそ分けじゃ、もって帰るか?汁にして食べていくか?」

狩猟法どうたらは言い出せず。
 “老人ホームにイノシシ乱入”ということで、さらに機動隊員6人登場。
おじいさんたちに、「そんなもん着とったらイノシシ倒せん」と笑われ、て警察官退場。
 結局、イノシシは、その老人ホームのイノシシ鍋になってしまった。
ちなみにその際、警察の要請で救急ヘリが万一に備えて出動待機に入っていたのだが、この結論をきいてあきれていた。
























グンマー







 夜中に町をプラプラしてたら警察に捕まった。
パトカーが俺のそばに止まって警官が2人出てきて俺を囲んだ。

警「ドゥーユーハヴパスポート?」
俺「ノー」

すかさず確保される俺。

警「ニホンゴワカル?」
俺「はい」
警「どこから来たの?」
俺「…ぐんま」
警「ミャンマー?」
俺「ぐんま」
警「グンマーね。ビザは持ってるの?」
俺「持ってないです」
警「はい、じゃあパトカー乗って」
パトカーに乗る俺。
警「名前は?」
俺「山田太郎(仮名)」
警「日系人?」
俺「日本人です」
警「え?」
俺「日本人ですよ」
警「…えっ?」
俺「免許証見ます?」
免許証を見せる俺。絶句する警官。
警「…すいませんでした…不法入国の人かと思って…」
警「…あの、その、お顔とかが、ちょっと外国の方みたいだったので…」
俺「帰っていいすか?」
警「…はい…。お気をつけて…」

それでやっと解放された。
その日を境に、俺のあだなは「ネパール」から「グンマー」になった。























1日3回職務質問





★1回目 新宿歌舞伎町
昼間からこってりしたラーメンを食べたいと思い、新宿歌舞伎町の奥地にある『ラーメン二郎 歌舞伎町店』へ。食べすぎで吐き気がするのを我慢しつつ、フラフラとコマ劇場前の広場方面へと歩いていると、前方から警察官2名が。ここで少し悪い予感がした。過去にも、歌舞伎町で警察官2名にいろいろと職務質問や身体検査をされたのだ。

警官A  ちょ~っといいかなッ♪
自分  はい、なんですか?
警官A  いやいや、特になんてことはないんだけど、ちょ~っと腕見ていい?
自分  え? なぜ?

このとき「なぜ?」とは言ったものの、警官が何をしたいのかは理解していた。前回も同じことをされたのである。覚せい剤やその他の麻薬をしていないか、腕を見て注射のあとを探しているのである。相変わらず、歌舞伎町の警官のノリは軽い。できるだけ相手を刺激させないように親しみやすい態度で職務質問しているようだ。

警官A  いやほら、こんなご時勢だからイロイロあるからねッ♪
警官B  うんうん。頼むよ協力してー。
自分  なんで私なんですか?
警官A  いやはははは♪ 抜き打ちなの。抜き打ちッ♪
自分  絶対、見た目で判断してますよね。
警官A  ないないないー。それはないよ~♪
自分  注射のあとを探してるんですよね? やってないですよ。
警官A  ナハハハハ♪ 大丈~~~~夫ッと♪ ありがとネン!
自分  ……前にも同じことされたんですよ。記録はしてないのですか?
警官A  何もない人の記録残さないからねー。いっぱい職質してるし。
警官B  ありがとうございましたー。
警官A  うン、じゃあ気をつけてー。
自分  ……。

★2回目 新宿西口の電気街
毎日のように価格調査のため立ち寄っている新宿西口の電気街にある『ヨドバシカメラ』。その帰りにロッテリアのある十字路で職務質問された。さすがに「え? 今日これで2回目ですよ」と言ってしまったほど、さすがに驚いた。今日のオレはいつにも増してキモいのだろうか?

警官  ちょっといい?
自分  はい? 職務質問ですか。
警官  そう。
自分  え? 今日これで2回目ですよ。
警官  そうなの? ここでなにしてんのかな。
自分  普通にブラブラですよ。家が近いので。
警官  カバンの中見せてくれるかな?
自分  何も持ってないですって。
警官  じゃあ見せて欲しいんだけど。
自分  いいですけど、ほんとにう何もないですよ。
警官  これ……。
自分  18禁じゃないです。『ドリームクラブ』っていう普通のゲームです。仕事で遊びます。
警官  仕事は?
自分  そこまで言うんですか。インターネットのニュース記事を書いてます。
警官  ……はい、どうも。大丈夫です。
自分  ……。

★3回目 新宿と初台の中間地点あたり
深夜2時ごろ、自転車で自宅に帰っている途中、職務質問された。自分は警察官の仕事を理解しているつもりだし、職務質問も好きでやっているわけじゃないのも知っている。でもさすがに言葉が荒くなってしまった。なぜなら、ここは週に1~2回ほどいつも職務質問されるからだ。

警官  ちょっとストーップ! はいストーップ!
自分  職務質問ですか? これで今日3回目なんですけど(笑)。
警官  本当!?
自分  はい。無灯火じゃないし、止めるきっかけはないと思うんですが。
警官  あー、ごめんね。ライト暗くて気がつかなかったヨ。
自分  おまわりさん、僕のこと覚えてないですか?
警官  えっ?
自分  このルートを通るたびに職質受けてるんですよ。
警官  あー、ごめんねー。少し協力して。
自分  協力はしますよ。親は警察だし、職質が大切な仕事なのは理解してます。
警官  オホホッ♪ 自転車の番号どこかな?
自分  ここです。
警官  ちょっと調べるね。
自分  今月、自転車の番号調べられたの5回以上なんですけど。
警官  ……。
自分  前回チェックした人物かどうか覚えたほうがいいですよ。
警官  そうなんだけど、毎回ここに同じ警官がいるわけじゃないからね。
自分  六本木のドンキで買ったママチャリってデータ出るはずですよ。
警官  はい、この自転車間違いないようです。協力ありがとございましたーッ!
自分  だいたいこの時間帯にここ通るので、覚えておいてもらえると助かります。
警官  あはは、どうもねー。

警察官の職務質問は治安を守るための重要な仕事だ。しかし、職務質問がこうも続くと精神的にきついものがある。職務質問をされるのは不運だったと思うしかないのだが、自分のキモさが警察官の鋭い眼光にロックオンされるというのも理解している。職務質問されないために、個性を消したほうがいいのだろうか? そもそも、自分のキモさを個性だとは思いたくないのだが、職務質問は1日1回までにとどめてほしいものである。





















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5月25日(金)のつぶやき

2018-05-26 02:58:24 | _HOMEページ_
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日々の出来事 5月25日 巨人の星

2018-05-25 08:00:00 | A,日々の出来事_







  日々の出来事 5月25日 巨人の星








 今日は、梶原一騎が月刊少年マガジンの副編集長に全治一ヶ月の怪我を負わせた傷害事件の罪で逮捕された日です。(1983年5月25日)
 梶原一騎は、多くの漫画作品の原作者として活躍し、スポーツ根性ものと言われる分野を確立しました。
しかし、この傷害事件で逮捕されたことにより、過去に暴力団員とともに起こしたアントニオ猪木監禁事件、赤坂のクラブホステスに対するレイプ未遂事件、“プロレスを10倍楽しく見る方法”の作者から10万円を脅し取った事件、つのだじろう監禁詫び状事件等も明るみに出ました。
そして、その他にもさまざまなスキャンダルがマスメディアを賑わせ、連載中の作品は打ち切り、単行本は絶版処分となり、評価はガタ落ちしました。
 ただ、個人的評価はガタ落ちしたとしても、作品群そのものは、読むものを飽きさせない巧みなストーリー展開を持っており、あしたのジョーに見られるような、直情型で己の道に突き進む主人公の白く燃え尽きる結末は、多くの人の記憶に残っています。
事件については問題があるとしても、作品を作ったセンスは評価されてもいいのではないかと思われます。



主な作品   ( 作 画 )

巨人の星   (川崎のぼる)
あしたのジョー(ちばてつや)
タイガーマスク(辻なおき)
空手バカ一代 (つのだじろう)
愛と誠    (ながやす巧)
侍ジャイアンツ(井上コオ)
柔道一直線  (永島慎二)
キックの鬼  (中城健)
赤き血のイレブン (園田光慶)














     巨人の星(重いコンダラ)



























☆今日の壺々話












巨人の星




 少年は、野球をやってみたくてやってみたくて仕方がなかったのです。
しかし、小学校の友人達は誰も野球に興味を持っていなかったので、野球をする事ができませんでした。

“ 中学には野球部がある。
中学に入ったら絶対野球部に入るんだ。”

少年は心に固く誓いました。

 少年のそんな野球への情熱を慰めてくれたのは、アニメ“巨人の星”でした。
オープニング曲の“思い込んだら試練の道を~♪”にあわせながら、黙々とローラーを引く主人公星飛雄馬。
チームのエースでありながら、そんな辛く地味な作業を、嫌な顔もせず引き受ける星飛雄馬に少年は憧れました。
 そして、思ったのです。

“ 中学に入って野球ができるようになったら、僕もグランドの整地を進んで引き受けよう!”

 数年が経ち、中学に入った少年は野球部に入って、練習に励んでいました。
一日の練習が終って帰ろうとしたとき、星飛雄馬の事が、ふと頭をよぎりました。

“ そうだ、グランドの整地だ!!”

そして、少年は監督のところに走って行って言ったのです。

「 先生、“重いコンダラ”貸して下さい!!」






















ニュース








 26日午後7時50分ごろ、米花市米花町のホテルロビーで「眠りの小五郎」として知られる探偵毛利小五郎さん(45)が頸部を針のようなもので刺されて死亡し、警視庁捜査一課が毛利さんと一緒にいた男子小学生(7)を重過失致死の疑いがあるとして補導していたことが分かった。
小学生は毛利さんの知人の子供で、以前から毛利さん宅で一緒に暮らしていたと供述している。

 関係者によると、毛利さんが偶然居合わせた殺人事件の現場で警察の捜査に協力していたところ、小学生が突然毛利さんに向かって麻酔針を発射し、毛利さんはその場で意識を 失い呼吸困難に陥り間もなく死亡した。

 小学生は警察の取調べに対して、麻酔針は以前から何度も繰り返し使用していた、毛利 さんを殺害する意思は全くなかったと説明しているが、一方で自分は高校生探偵だなどと 訳のわからないことも話しており、警察では小学生の精神鑑定を実施するとともに、腕時計型麻酔銃の入手経路などについても調べを進める予定である。






















視聴率レコーダー








昔実家に視聴率レコーダーがありました。
よく○○調べって出ている所のものです。
ちなみに近所の人の紹介だったので、 うちの近所で持っている人
は、かなり多かったようです。


あの、もう少しくやしく。


昔実家に視聴率レコーダーがありました。
よく○○調べって出ている所のものです。
ちなみに近所の人の紹介だったのでうちだけだったと思ったら、
近所で持っている人は一杯いたみたいです!!(# ゚Д゚) ムッキー
( `Д´)フォオオオオオオオオオ!


ちがうちがう。
もっとくやしくおながいします。


昔実家に視聴率レコーダーがありました。
よく○○調べって出ている所のものです。
ちなみに近所の人の紹介だったのでうちだけだったと思ったら、
近所で持っている人は一杯いたみたいですっ!!!(ノ#`Д´)ノ⌒┻━┻
ヽ(`(`(`(`ヽ(`Д´)ノ ファ・フォァ・フワォオオオオオオオオオオオン!!






















柔道一直線






 従兄が東京で就職し、付き合ってた彼女と結婚が決まったので、親に紹介するために正月連れて帰ってきた。
婚約者、かなり美人。
 親戚中でメチャメチャ嫌われてる、50才前のメタボ本家毒長男が、呼ばれもしないのにやってきて寿司や皿盛食い散らかしながら、分家の若造に嫁はまだ早い、本家にまわせみたいなことをほざいて、従兄彼女にからんでた。
 そんなとこに、従兄の弟と後輩たちが3人柔道着姿でやってきた。
毒が来た時点で、従兄が携帯で呼んでたようです。
いきなりゴツイ男達に抱えあげられ、家の裏の畑のワラを敷いてるあたりに持っていかれる毒。
そんで、近所中に聞こえるくらいやたらでかい声で、

「 ナニ!柔道を教えてほしい!
ああ、その醜く肥え太った体を改善したい!
ああ、それやったら猛稽古や。
よっしゃ、稽古や!
泣こうが喚こうがやめへん、徹底的に鍛えたるで!
おっちゃんの決意に、わしらとことん協力するで!」

 毒は、何かもごもご言ってたけど、体育会系の大男4人の声の前にかき消され、その後重たい物をたたきつけるような音とかけ声だけが聞こえてきました、3時間ほど。
汗だくになった弟達が帰ってきて言うには、

「 さっき、便所行くって這うようにでてって、それっきりや。」

だそうです。
従兄は弟に、何枚かにぎらせ、

「 ありがと、これで焼肉でも食べて。」

その後、弟、連日、毒に、

「 おっちゃん、柔道の稽古しよう!」

と誘いをかけるのですが、あの日以来、毒は家にひきこもってます。
























  イトウ






その1


 高1の時に言われたのが一番最初。
夏休み明け直後の日だったんだが、いきなりクラスのヤツに、
「 イトウって知ってる?」
って言われた。

「 イトウ?知らないなぁ。」
「 何言ってるんだよお前と同級生だろ?地元の友達だろ?」
「 いや、しらんし。」

数日後・・・。

「 やっぱりイトウって知ってるだろ?
アイツお前と仲よかったらしいぞ。」
「 だから知らないって・・・。」
「 しらばっくれるなよ。!」
「 はぁ?そんなヤツいないつぅの!」

それでケンカになった。
 そいつは俺に薄情だと言う。
俺は知らないヤツを知ってるヤツだと言われて、なんかシャクに触ったのでキレた。
まぁ若い頃だから血の気は多いとして、それでもクラスのヤツは異常にキレた。
家に帰って、卒業アルバムを小学校の頃から調べたけど、やっぱりイトウなんていなかった。
 結局、ソイツとはそれ以来口を聞くことはなくなり転校していった。
変なわだかまりが残ったけどしばらくイトウの名を忘れてた。




その2


 それから学年が変わって高2になった頃、またイトウの名を耳にする。
今度は部活が一緒だった隣のクラスのヤツ。

「 なぁ、イトウって知ってる?
お前と同じ中学なんだろ?」
「 いや知らないって・・・。」
「 だってさ、お前と同じ部活で三年間一緒だったっていっててたよ。」
「 はぁ?ちょっとどういう知り合いなのか詳しく教えてくれよ。」

久々にその名前を聞いていやなことを思いだしたけど、正体が知りたくて詳しく聞いてみた。

「 女だよ。
背の低いさ・・・。
友達の友達なんだよね。
こないだそいつとカラオケ行ってさ。
ノリのいいヤツ。」
「 いや・・・知らない・・・。
女なら、なおさら知らない・・・・。」
「 マジ・・・?
連れてきてやるよ。
本当にイトウ、お前のこと詳しいから・・・。」

 俺、そこら辺で怖くなったよ。
本当に、どんなに記憶をたどっても知らないヤツなんだから。
わりと聞く名前だけど、イトウなんて同級生は一人もいない。
 それから数日して

「 お前に会わせようとしたイトウさ・・・。
いなくなったらしい。」
「 え?なんで?」
「 わからん、突然、家を捨てて、夜逃げみたいな感じだったって・・・。」
「 ・・・・。」




その3


 次、イトウは以外なところで現れる。
地元の友達が、

「 なぁ、イトウって同級生いたっけ?」
「 いない!
お前も知ってるかって、言われるの?」
「 えっ、お前もか!!」

それで俺らの地元のグループで話題になった。
 イトウとかいうおかしなヤツが俺らの知り合いだと言う。
この現象は、俺だけじゃなくて周辺の友達に波及して三人同じ体験をしたヤツがいた。
それも三人ともちがう高校で全く別々の友達から聞いた話しだった。

「 怖いな・・・。
マジ、イトウって誰だよ?」
「 俺が聞きてぇよ!!」

 同窓会で、そのことをみんなに聞いたが誰も知らなかった。
ただ連絡がつかないヤツの中で、イトウって苗字になったヤツはいたかもしれないが、それも確認できたわけじゃなかった。




その4


 それから半年くらいして今度は幼馴染の従姉妹が、

「 ねぇイトウって知ってる?」

ゾッとした。
いつものイトウの話しだったよ。
背の低い女で、俺と同じ部活、仲の良い友達だったイトウ。
従姉妹は、俺のことをよく知っている。

「 イトウなんて・・・、いないよね?」
「 いない・・・・。」




その5


 それから数年間、イトウは姿を消す。
イトウのことは頭の片隅くらいにしか残らない存在になっていた。

大学卒業間近、バイト先で、

「 なぁ、イトウって知ってる?」

その場に倒れそうになったよ。
で、聞いてみた。

「 背の低い女で俺と部活が同じの?」
「 そうそう、やっぱり知り合いなんだ。」
「 今も連絡とってるの?」
「 あぁ、高校のときの部活の知り合いで・・・。」

コイツは俺とタメで、高校のときの知り合いならイトウはその頃、行方不明だったはずなんだけど・・・。
俺はイトウについて知りたくなって聞いた。

「 今さ!ソイツと連絡つかない?」
「 あぁつくよ!イトウもさ今度、飲みたいって言ってたしちょうどいいよ。」

携帯電話の先からイトウの声が聞こえる。

「 もしもしぃ。」
「 今さ、・・・うんうん。」

かすかにだけどイトウの声が聞こえる。
実在する人物なんだ!

「 悪い・・・。
イトウさ、なんか具合悪いからって電話切られた・・・。」
「 そうか・・・、じゃあまた今度頼むよ。」

次こそはイトウと話すぞ。

 次にバイトいったときイトウの知り合いだと言うヤツの態度が急変した。
俺が何を話しかけてもシカト。
軽いいじめみたいな感じの雰囲気になってた。
なぜかバイト先のヤツからハブられる俺。
 その日の帰りに店長にクビを言い渡された。
文句は言ったが「悪いがしばらくこないでくれ」の一点張り。
しばらくして、気がついたら、そのバイト先はつぶれてた。
結局、イトウとの接点はなくなった。




その6


 最初に俺にイトウの話をふったクラスのヤツもいなくなり、
次の部活のヤツもその後、退学になった。
三人の同級生とも疎遠になった。
三人とも良いうわさを聞かなかった。
今はどうなったから完全にわからない。
従姉妹もその後、精神的にやんで今は話せる状態じゃない。

“ 結局、イトウのことに関してはわからずじまいだったのかな・・・・。”

なんて思ってたら、先週、彼女が、

「 イトウって知ってる?」

まだ、イトウは俺の周りをチョロチョロしてるのかもしれない。

















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