大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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☆(  しづめばこ P566 )                          

日々の恐怖 9月23日 盗聴器の声(3)

2019-09-23 10:34:06 | B,日々の恐怖




 日々の恐怖 9月23日 盗聴器の声(3)




 その捜査の中で、犯人は不思議な供述をしました。
それは、盗聴記録の中に、彼女の部屋に毎晩1時半頃に男が帰宅し、

「 ただいま~、帰ったよ~。」

と言葉を掛けたと言いうことです。
しかし、声を掛けられた彼女は無言のままだったようです。
 その後も朝彼女が出勤するまでその男との会話は一切なく、出て行った感じも無いので不思議に思ったとあったそうです。
 警察も録音記録からその声を確認しており、彼女にも聞かせたところ、彼女自身は思い当たる事もないし聞いた事もない声なので、心底怖がってしまって引越しをしてからお祓いも受けました。
それはいったい誰だったのでしょうか。

 その後数年経ち、彼女は無事に結婚をして今では幸せな2児の母となりました。
でも彼女曰く、旦那さんが、

「 ただいま~、帰ったよ~。」

っていう声が、絶対に当時聴いた録音された声と同じなんだけど、それってどう言う事なのかって首を傾げていました。
 大手企業のエリートサラリーマンのご主人ですが、普段は温和で家族想いの良いパパ、でも彼に会う度に、

“ あ~、あの声ってこんな声だったんだぁ~。”

と考えてしまいます。








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しづめばこ 9月21日 P566

2019-09-21 21:43:19 | C,しづめばこ


 しづめばこ 9月21日 P566  、大峰正楓の小説書庫で再開しました。


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日々の恐怖 9月18日 盗聴器の声(2)

2019-09-18 19:18:50 | B,日々の恐怖




 日々の恐怖 9月18日 盗聴器の声(2)




 何故なら直感的にその部屋を紹介した不動産屋の担当者を疑っていたので、外してしまうと犯人との経路が途絶えてしまうと思っていたからです。
 それに電波の届く範囲を考えれば、一々車で盗聴をしに来るか、近くに住んでいて普段は録音しているかのどちらかしかないと思うけど、彼女が他の物件を気に入っていたにも関わらず、4箇所あった物件から何故かその物件を強く勧めてきて、その物件に限り家賃の値引き交渉するとか、凄く積極的だったと聞いていたので、多分その物件の近くに住んでいたら間違いなくそいつが犯人と推測し、そこの地元警察に相談しました。
 そして警察は3日後くらいに容疑者をその不動産屋と断定して任意同行を求めたところ、

“ 盗聴をストーキング目的に行い、実際にストーキング行為を行った。”

と言う事を認めたので家宅捜査、受信用無線機と録音機や彼女の通勤時の写真や休日の深夜コンビニで買い物をしている彼女の写真、彼女の捨てたゴミの一部、彼女のプライバシーに関わる事を記録したノート等が見つかり“ストーカー規制法”に基づき送検で一件落着しました。






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しづめばこ 9月16日 P565

2019-09-16 11:34:39 | C,しづめばこ


 しづめばこ 9月16日 P565  、大峰正楓の小説書庫で再開しました。


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日々の恐怖 9月15日 盗聴器の声(1)

2019-09-15 11:09:55 | B,日々の恐怖




 日々の恐怖 9月15日 盗聴器の声(1)




 10年以上前ですが、仲良くしてた職場の同僚(女性)が、引越しをして2日後くらいから無言電話や送り主不明の手紙がドアポストに入れられるようになりました。
 その手紙の内容から、引っ越ししてからの彼女の行動が正確に捉まれている様なので、ストーキングされてるんじゃないか、と相談を受けたのです。
 引っ越し3日後あたりから、電話でもそれ程多くないにせよ彼女の個人的な情報や部屋での行動内容、友人の名前などを言ってくる様になったと聞きました。
 これはやられてると判断したので、盗聴バスターなる業者を友人から紹介してもらい、その子の1LDKの部屋を、私とその子と業者3名の計5名で確認して、結果、寝室・LDK・浴室の電気コンセントケース内から、盗聴器が合計3個見付かりました。
 盗聴バスターは流石プロで、事前に全て無言(言葉のやり取りはホワイトボードにペン、ジェスチャー)で行う事を聞いていたんですが、その日は取り外し方を教えてもらい業者立会い証明書を書いてもらって外しませんでした。







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日々の恐怖 9月12日 霧が出る(2)

2019-09-12 10:57:47 | B,日々の恐怖




 日々の恐怖 9月12日 霧が出る(2)




 霧については、もう一つ話がある。
これも7年くらい前の話だ。
 母と祖母が車で一緒に出掛けていて、他の家族も家を空けていたので一人でテレビ見ていた。

「 夜九時くらいには帰る。」

と言っていた母達が戻らないまま日付が変わったので、

“ 世間話盛り上がって、帰るに帰れない状態になってるのかな・・・。”

と思っていたら、電話がかかってきた。

「 もしもし?」
『 お母さんだよ。
なんかね、帰ろうとしてるんだけど、どの道進んでも同じとこに出ちゃって帰れないんだけど・・・・。』
「 何それ、道に迷ったの?」
『 霧出てるけど、知ってる道だから迷うわけないんだけどなぁ・・・・。
どの道行っても、真ん中に床屋が見える分かれ道に着くんだよ。
さっきから右に真っ直ぐ行ったら床屋、左に真っ直ぐ行ったら床屋の繰り返しでね。
あ、また床屋だ、アハハ・・・。』
「 狐詣でやってないで早く帰る。
その床屋、もしかして営業中?」
『 うん、電気点いてるし、くるくる(看板)まわってるよ。』
「 この時間に営業してるわけないじゃん。
完全に変なのに誘われてるだろ、それ。
Uターンして戻りなよ。」

めんどくさいと言いながら、一度電話を切ってUターンした母、数分後、再び着信があった。

『 なんか霧晴れたよ~。
同じ道来たのに、さっきの床屋どこにもない。』
「 じゃあ、見たことある場所に来たら、またUターンして帰って来なよ。」
『 わかった~。
よく寄るコンビニ見えたから、そこでUターンするよ。』
「 アイス!アイス!」
『 30分くらいで帰るね~。』

“ ブツッ!”

「 ア、アイス・・・・・。」

アイスのお土産は、ありませんでした。











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日々の恐怖 9月9日 霧が出る(1)

2019-09-09 18:25:08 | B,日々の恐怖




 日々の恐怖 9月9日 霧が出る(1)




 5年くらい前かな、夜中の3時くらいに東北の山道車で走ってたら、ものすごい霧が出てきた。
 前のトラックのテールランプがかろうじて見えるって状態だったのに、トラックはかなりスピード出してるのかあっと言う間に見えなくなった。
 後ろには黒い車がついて来てたんだけど、一本道を40キロくらいで走ってるのに、ちょっと目を放した隙にいなくなってしまった。
 前後に誰もいないし対向車も来ないから、眠気覚ましに知人とイヤホンとマイク付けて通話しながら30キロくらいでゆっくり走ってた。
 その道には、それほど長くないトンネルが二つあるんだけど、トンネルが近づくにつれて通話が途切れ途切れになり、最後には切れてしまった。

“ おかしいなぁ・・・。”

とは思ったけど、くねくね道で停車するのも危なそうなので、かけ直すのはあきらめた。
 いつものように二つのトンネルを潜り抜けると、またトンネルがあった。

“ あれ・・・・?”

と思いながらそのまま潜り抜けると、また別のトンネルがある。
 5つ目のトンネルに入ると、異様に長い直線で、トンネルの出口が見えない。
10分くらい走っても見えない。
 ここまで来て、

“ ああ、これはなんかちょっと変だな・・・・。”

って思ってUターンした。

“ 出れなくなってたらやだな~。”

とか思いつつ、誰もいないのをいいことに大声で歌っていたら普通に出れた。
 出たら霧が全く無い。
車停めて降りてみたら、ひとつ目のトンネルの前だった。
 携帯で時間を確認したら4時15分過ぎ。
何がなんだかわからなかったけど、

“ まぁいいか・・・・。”

と思ってまた車をUターンさせて走ったら、今度はふたつで終わりのいつものトンネルだった。
その後何度か通ったけど、トンネルが増えたのはあれ一回きりだった。









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日々の恐怖 9月6日 空き巣

2019-09-06 18:44:37 | B,日々の恐怖




 日々の恐怖 9月6日 空き巣




 去年頭までキャンギャルとかイベコンをやっていた。
今はその世界に嫌気がさして、毎日スッピンのヲタ喪女です。
 その時の仲間の子のマンション(1k三階)が、ある日空き巣に入られた。
しかし窓の鍵が壊されて侵入されただけで取られたものは特になく、警察も不思議がっていた。
 その時は不気味だったものの、忙しかったため引っ越しはせず、不動産屋が鍵を付け替えただけだった。
 それから3ヶ月後、空き巣犯が自首してきたとの連絡が入った。
そして犯人がその子の部屋に盗聴器を仕掛けていたことが発覚し、回収された。
 いろいろ手続きを済ませたのち、犯人の親族から謝罪の手紙が来た。
その親族からの手紙と警察からの説明をによると、

・犯人は向かいのマンションの住人で、ベランダに干されている衣類からその子が若い女性で一人暮らしと断定。
・元々物取り等ではなく盗聴のみが目的。(そういう性癖があるらしい。)
・しかし盗聴を始めると、時々赤ちゃんの泣き声が混ざる。
・その泣き声が日を追って大きくなるが、赤ちゃんのいる気配などない。(もちろんその子は子供なんていない一人暮らし。)
・そしてある時から、女性が盗聴器近くでボソボソ話す声と、赤ちゃんの泣き声が定期的に聞こえるのみになった。
・とうとう夢の中に赤ちゃんを抱いた女性が出てくるようになり、怖くて自首した。

と言うことだった。
 私は、

“ それって守護霊か!?”

と話を聞いてwktkしたが、その子が不動産屋に問い詰めたところ、以前その部屋に住んでいたシングルマザーと赤ちゃんが、家財道具を残したまま行方不明になっていた。
 友達はしばらく私のところに泊まったあとすぐに引越し、今は元気にレースクイーンやってます。
嘘みたいだけどガチな話です。
ちなみに、そこは総武線沿線の小綺麗なマンションだった。










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日々の恐怖 9月2日 東京都板橋区(3)

2019-09-02 11:45:25 | B,日々の恐怖




 日々の恐怖 9月2日 東京都板橋区(3)




 以来、老婆の霊は出なくなった・・・・・、わけではなかった。
相変わらず、老婆の霊は出た。
 しかし、佐藤さんがみかん箱に毎日お茶を置き、ご飯を炊いたら一膳のせ、を繰り返しているうち、1ヶ月ほど経ったら老婆の霊は、痩せこけた恨めしい姿から、ふくよかな微笑みをたたえた表情になっていった。
それでも、やっぱり佐藤さんにだけは見えなかったらしい。
 やがて親父たち3人は就職試験を受け、それぞれが望む職に就き、引っ越す日が来た。
遠方に住む大家さんに話をすると、親父たちが引っ越したらその家は取り壊してしまう予定だから、特に大掃除などはしなくていい、という。
それでも2年間お世話になった部屋だからと、最終日それなりに掃除を済ませると、もう夜中になっていた。
 3人が最終電車に間に合うようにと玄関を出て、最後に揃って振り返ると、佐藤さんが、

「 あっ!」

と声を出した。

「 お前らが言っていたおばあさんって、あの人か・・・?」

“ やっと佐藤にも見えたか!”

と、親父と鈴木さんも見たが、おばあさんはどこにも見当たらない。

「 ほら、あそこ。
俺の部屋で手を振ってるよ。
ありがとう、おばあちゃん!」

そして、続いて親父と鈴木さんが見たのは、家の屋根から、

“ スゥ~。”

と上っていく人魂だった。
 人魂は、佐藤さんには見えなかったのが不思議だったそうだ。
今から30年前、東京都板橋区でのお話でした。








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日々の恐怖 8月30日 東京都板橋区(2)

2019-08-30 18:29:49 | B,日々の恐怖




 日々の恐怖 8月30日 東京都板橋区(2)



 ところが、その部屋で寝起きしている佐藤さんだけは、老婆の幽霊を見ない。
親父と鈴木さんが、

「 佐藤、変なもの見たことないか?」

というと、佐藤さんは、

“ きょとん・・・・??”

とするばかり。
 それで、引っ越して1ヶ月して、親父と鈴木さんが黙っているのも悪いと思って、老婆の幽霊を佐藤さんに話した。
 すると、佐藤さんは、

「 う~ん・・・・・・・・。」

と考えてから、みかん箱を部屋の中に置いて、上にワンカップを置いて、

「 先に住んでいるおばあさん、ごめんなさい。
でも、俺は貧乏だから、どこにも行き場がない。
だから、申し訳ないけど、大学を卒業するまでは、この部屋に住ませてもらえないでしょうか?
 毎日お供え物をするのは無理だけど、田舎からお茶とお米だけは送ってくるので、それだけは供えます。
バイト代が入った時には、お花を一輪と、ワンカップをひとつ買ってきます。
どうか、よろしくお願いします。」

と言った。
 親父と鈴木さんは、

“ なに、やってんだろうな、こいつ・・・・。”

と思ったが、佐藤さんが真面目にやっていたので、一緒にそのみかん箱に頭を下げた。







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日々の恐怖 8月27日 東京都板橋区(1)

2019-08-27 14:42:25 | B,日々の恐怖




 日々の恐怖 8月27日 東京都板橋区(1)



 親父から聞いた話である。
親父が大学3~4年の間、男3人で小さくて古い一軒家を借りて住んでいた。
 と言っても、家賃をちゃんと払ってるのは親父と鈴木さんだけだった。
もう一人の佐藤さんはあまりにも貧乏なので、居候させる代わりに家の掃除、ゴミ出しなどをやってもらうことにしていた。
親父と鈴木さんは、佐藤さんの困窮ぶりを助けてやろうということだったようだ。
 間取りは3LDKで、LDK6畳・6畳・6畳に4畳半。
佐藤さんは4畳半に居候している。
 この佐藤さんの4畳半に出た。
親父も鈴木さんも何度も見たのが、恨めしそうに正座する白髪の老婆だった。
 出るタイミングも、朝昼晩関係なし。
多い時には一日に三回くらい見る。
 4畳半の襖が開いている時、何気なく目をやると、中に白髪の老婆が恐ろしい形相で正座している。
来客の中にも、見た人が5人ほどいたらしい。








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日々の恐怖 8月24日 古民家(3)

2019-08-24 09:55:11 | B,日々の恐怖




 日々の恐怖 8月24日 古民家(3)




 こんな偶然があるのかって驚いたが、全く同じ家にAさんも住んでいた。
そしてAさんもその声を聞いて、Aさんは一人っ子だったから怖くて怖くて、泣いて両親に頼んで引っ越したそうだ。
 お互いにもうすぐ40歳になろうかって年だったし、今更怖いってのはないけど、好奇心に駆られてふたりで調査の旅に出た。
両親に覚えてる限りの情報を貰って出掛け、現地ではふたりの記憶を頼りに探し出した。
 その古民家はわりとあっさり見つかったが、かなり廃屋っぽくなってて誰も住んでなかった。
 周辺の人に聞いて回ったりしたけど、さすがに不審者扱いされたのか口は堅く情報なし。
ただ、現地の人が、

「 ひとりだけ、話し相手になってあげたら喜びそうなじーさんがいるよっ・・・。」

て教えてくれて、そのじーさんに聞きに行った。
 そうしたところ、昔、古民家の裏の竹林で遺体が見つかったことがあったそうだ。
借金の返済を巡って争って、撲殺されたらしい。
 確証はないけれど、

“ もしかしたら、その返済を巡る争いの声だったのかなぁ・・・・。”

と思った。
それで、一応それなりに納得して帰ってきた。
 子供の頃の不思議な体験が、思わぬことから同士が見つかり、探偵ごっこの末に一応解決した。
 姉に電話して一部始終を話したら、

「 何故、私を誘わない!」

と無茶苦茶怒られた。







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日々の恐怖 8月22日 古民家(2)

2019-08-22 18:03:03 | B,日々の恐怖




 日々の恐怖 8月22日 古民家(2)




 ある日、思い切って姉に聞いてみた。

「 パパとママ、もしかして仲が悪いの?
離婚とかしないよね・・・・?」

すると姉も夜中の喧嘩に気付いてたらしくて、同じように心を痛めていた。
 それで思い切ってふたりして母に言った。

「 どうして喧嘩してるの?
2階まで聞こえるような喧嘩は止めてほしい。
聞いてるのが辛い。」

そしたら母はキョトンとして、

「 こっちに来てから夫婦喧嘩なんてしたことないよ。」

って言った。
 それに、

「 こっちに来てから家庭菜園やってるし、スーパーまで遠いし、家が大きいから掃除も大変だしで、毎日クタクタだからそんな気力ないわ~。」

って言われた。
その日から私と姉は怖くなって、夜は一緒に寝ることにした。


 それから何十年も経って、私も偶然転勤族と結婚した。
ある街でアルバイトをした時に、同じように親が転勤族だった女性Aさんと仲良くなり、色々話をしていたら、住んでた都市がかぶってるのが何ヶ所かあった。
 同じ田舎に住んでたことで話が盛り上がっていたときに、ふとその古民家のことを思い出して、

「 こんな不思議なことがあって・・・・。」

と話をしたら、Aさんがビックリしながら、

「 それって○○って村じゃない?」

って言って、それが大当たり。







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日々の恐怖 8月19日 古民家(1)

2019-08-19 18:52:13 | B,日々の恐怖




 日々の恐怖 8月19日 古民家(1)




 私の父親は2年毎に転勤のある仕事で、両親と姉、弟の5人で、姉が高校受験を迎えるまで引っ越しは続いた。
 大抵は県庁所在地のマンション住まいだったが、一度だけ回りが田んぼに囲まれて、柱が黒光りするような古民家に住んだことがある。
この間、愛しの座敷わらしって映画を放送してたけど、まさにあんな感じの家だった。
 当時私は小学4年生だったけど、初めて自分だけの部屋を貰ってすごく嬉しかった。
でもそれも束の間で、その家に来てから夜中に両親が喧嘩をしていることが増えた。
 うちの両親は割と仲良し夫婦だと思ってたけど、母は東京の生まれの人だったから、

“ ああ、こういう田舎には来たくなかったのかもな・・・・。”

と思っていた。
 時々夜中に目が覚めると階下から怒鳴り合いが聞こえて、でも朝になると父も母も普段通りだから、子供の前では喧嘩を見せないようにしてるんだな、と思っていた。








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日々の恐怖 8月16日 海の家 (7)

2019-08-16 16:33:37 | B,日々の恐怖




 日々の恐怖 8月16日 海の家 (7)




 姉は小さい頃は言わなかったが、人魂を目の前30cmで見たと、俺が大学生になってから白状した。
 小屋の外にある便所に行ったとき、やたらと外が明るいなと思っていたら、目の前にバスケットボールぐらいある人魂が飛んできた。
そして、姉の目の前で静止したので、よくよく人魂を見ると、人魂の光の中にお婆さんの生首みたいなものが見えた。
 姉は驚いて、人魂の中のお婆さんに、

“ ペコリ!”

と頭を下げたら、凄い勢いで人魂は沖に向かって行った。
 人魂の中に人の頭があるなんて知ったら小さい弟が怖がるだろう、と黙っていたそうだ。
俺が、

「 怖くなかったのか?」

と聞くと、

「 見慣れていたし、お婆さんも普通のお婆さんだったから、怖くはないけど、ただただ驚いた。」

と返答した。
 俺は大学3年の時、バイクで一度だけ、あの海の家のあった辺りに行ったことがある。
駐車場と浜へ降りる階段が残っていたが、海の家は跡形もなく消えていた。
海藻人間を目撃した磯は残っていたが、俺が子供の頃のようには貝もなかった。

“ なんであの頃、あんなにも色んなモノを見たのに、あまり怖くなかったんだろうか?”

今、記録し、こちらに思い出として残しておきます。











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