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大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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2025-04-25 20:44:49 | B,日々の恐怖

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日々の恐怖 4月14日 ガノンドロフ(2)

2025-04-14 21:55:45 | B,日々の恐怖





 日々の恐怖 4月14日 ガノンドロフ(2)





 小学5年の夏休み、部活を終えて帰宅すると、父親にビールのお使いを頼まれたので千
円札を握りしめて個人商店へと向かい、6缶パックと500ml2本を買ったあと、チョコバットも
買った。
おこづかい制ではなかったので、お釣りは貴重な収入源だった。
頼み方が横柄だったので、500mlはシェイクして、開けたときにあふれるようにせめてもの復
讐をした。
 家に帰ると父親が電話で誰かと話をしていた。
6缶パックを冷蔵庫に入れて、チョコバットを食べてたら電話を終えた父親が、

「 新聞集金のおばちゃんが行方不明になったらしい。」

と言ってきた。
 聞くと電話の相手は町内会のおっさんで、おばちゃんは昨日から帰っていないらしく、捜索
願を出したけど町内会でも捜索をすることになったから参加してくれないか、という内容だった。
父親は明日も仕事があるからと断ったそうで、おもむろに500mlを開けようとしたので、怒ら
れないように2階へ避難した。
 夜中にリビングでテレビを見てたら、階段を降りる音が聞こえた。
父親が出勤する時間だった。
10時以降にテレビを見ていると怒られるので、俺は急いで消して、ポケモンの攻略本を読ん
でるフリをした。
出勤前はピリピリしているので、家族全員が気を遣っているような感じがほとんどだったが、こ
の日は違った。

「 さっき夢でおばちゃんに会った。」

父親が母親にそう告げた。










 
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日々の恐怖 4月2日 ガノンドロフ(1)

2025-04-02 15:53:02 | B,日々の恐怖





 日々の恐怖 4月2日 ガノンドロフ(1)





 父親は定年になるまで、小さな工場の副主任をやっていた。
豆腐工場なので出勤するのは夜中9時ごろ、帰ってくるのは午前中だった。
さも当たり前のように"豆腐工場なので"と書いたが、たぶん朝にスーパーに並ぶ
豆腐のために夜中働く必要があったのではないかと推測している。
 夜勤生活なので平日の昼間は寝ているが、土日は日中でも俺を含めた3人の子
供を遊びに連れていってくれたりして、しんどかっただろうに無理してくれてた
んだなと今になって思う。
だが当時の父親は文字通りの亭主関白、何かあればげんこつが飛んでくるし、短
気でガノンドロフみたいな見た目なので子供の俺には怖かった。
 俺の実家は離島の小さい町。
住所とかに”大字”がつくようなところだった。
そういう小さい町だから当時は近所の結びつきとかが強くて(今は知らん)、新聞
の集金のおばちゃんだったり、薬箱の中身を補充しに来るおじさんだったり、家
にやってくる人がだいたい顔見知りだった。
 現に新聞集金のおばちゃんは近所に住んでいて、おばちゃんの旦那さんは子供
たちに公民館で相撲を教えてたりしてた。
父親も町の祭りや行事にはほどほどに参加していて、町のおっさんたちにも認知
されてたから、俺も○○さんの息子って感じで認知されてたと思う。
今はアウトだろうが、夏休みには町に1か所しかない個人商店でビールのお使い
をよく頼まれて、実際買えた。
レジのおばちゃんも特段気にせず、6缶パックを小学生の俺に渡していた。







 
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