大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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Photo Lounge 44 遠い道

2007-09-30 17:05:37 |      Photo群

Photo Lounge 44 遠い道 画像



     Photo Lounge 44 遠い道

            「 と、遠い!!」          


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なんじゃもんじゃ物語215

2007-09-28 17:38:16 | _2-19 港への道
 お頭ブラックが言いました。

「 何だ、映像か。
 驚いて損をしたぞ。
 何処から映しているのだ?」
「 光源は分からないでござるな?」
「 まあ、いい。
 お化けじゃないことも分かったし・・・。
 よし、ちょっと遊んでやれ。」

お頭ブラックが、婆さんの顔の前10cmに自分の顔を近付けて言いました。

「 あばばばばばばばばばば!」

婆さんの影が少し揺らめき、眼が突然開きました。

「 うわっ!」

 お頭ブラックは、体を引きました。
後ろから覗いていたベンケーにお頭ブラックの体が当たりました。
二人とも、少し後ろに下がって様子を窺いました。
 婆さんは、ゆっくりと頭から両手を下ろし口を開きました。

「 誰じゃ?」

お頭ブラックとベンケーは驚いて答えました。

「 お前こそ、誰じゃ?」

婆さんは、二人の顔を見上げて言いました。

「 こんな所に、人がおるとはのう・・・。」


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なんじゃもんじゃ物語214

2007-09-25 18:38:43 | _2-19 港への道
 話をしながら歩いていると、もう、婆さんに5mほどの所までやって来ました。
婆さんは相変わらず、街灯の下に座って、両手で頭を抱えてうなだれています。
二人が近寄って来ているのに気が付いていないようです。

「 あの婆さん、透き通っているように見えないか?」
「 光っている輪郭も揺れているように見えるでござる・・。」
「 もうちょっと、近付いてみよう。
 あいつ、俺たちに気が付いていないようだ。
 足音を立てないように、そ~っと行くぞ。」

お頭ブラックとベンケーが、そ~っと婆さんの目の前までやって来ました。
婆さんは動きません。
 お頭ブラックが婆さんの肩を押しました。

「 うわ~っ!」

お頭ブラックの手が婆さんの体の中に吸い込まれて行きます。
お頭ブラックは、ビックリして手を引っ込めました。
 ベンケーが言いました。

「 お頭、お頭、これは映像でござる!」
「 映像?」
「 ホログラムでござるよ。」
「 ?」
「 立体映像でござる。
 ほら。」

ベンケーが手を婆さんの体の中に突き刺して左右に振りました。
手は婆さんの体の中で空を切っています。



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Photo Lounge 43 スピード違反

2007-09-23 19:50:19 |      Photo群

Photo Lounge 43 スピード違反 画像


     Photo Lounge 43 スピード違反

            「 止まれっ!!」          


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なんじゃもんじゃ物語213

2007-09-20 19:03:15 | _2-19 港への道
 轍の跡が残る道路を歩いて、街灯に近付いて来ました。
街灯の下にある石に腰掛けているのは痩せた婆さんです。
体全体が、ボ~ッと光っています。
 お頭ブラックがベンケーに言いました。

「 婆さんだな・・・。」
「 婆さんでござる・・・。」
「 生きている婆さんかな?」
「 生きているようには感じられないでござる。」
「 生きている感じも分かるのか?」
「 生体エネルギーが放出されているのが、感覚的に分かるのでござる。」
「 どんな感じで見えるのだ?」

ベンケーが、お頭ブラックを見ました。

「 わしは、どんな感じだ?」
「 体中から、ピンクのオーラが出ているでござる。」
「 ピンクか?」
「 渦巻いているから、ピンクの・・・、プードル・・。」
「 プッ、かわいいな。」
「 いや、不気味でござるよ。」
「 ベンケーは何時もそんな風にワシを見ていたのか・・。」
「 見たくないけれど、見えるでござる・・。」
「 それで、あいつは?」
「 オーラが無いでござる。」
「 でも、ぼんやりと光っているぞ。」
「 光っているだけで、オーラじゃないでござる。」
「 何故、光っているのだ?」
「 う~ん?」
「 ホタルの親戚か?」
「 いや~、とにかく生きているような気がしないでござる。」
「 じゃ、死んでいるのか?」
「 いや、死んでもいないように思うでござる。」
「 じゃ、なんなんだ?」
「 う~ん、・・・・・・。」



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なんじゃもんじゃ物語212

2007-09-18 20:41:34 | _2-19 港への道
「 う~ん、どうも、さっきからその気がしないのでござる。」
「 どうしてだ?」
「 エクトプラズムかなァ・・・・・・。」
「 あ、分かった、首が180度回ってグェ~って言う奴。」
「 それは、エクソシストでござるよ。」
「 映画館で見て結構気持ち悪かったけど、違うのか?」
「 エクトプラズムって言うのは、霊が眼に見えるように白く固まる半物質のもの
 でござる。」
「 トコロテンみたいなものか?」
「 まあ、そんなもんでござる。」

ベンケーは、もう一度白い人影を見ながら、お頭ブラックに言いました。

「 う~~ん・・・・。
 でも、やっぱり違うような気がする・・・。」
「 近付いて行ったら、ヒョイッと取り憑いたりしないだろうな。」
「 う~ん、分からないでござる。」
「 婆さんが、肩に乗っかっているなんて、カッコ悪いだろ。」
「 お頭の背後霊には、ピッタリな気がするでござる。」
「 どうせなら、かわいいネエチャンの方がいいな。」
「 どちらにしても、そんなのが乗っかっていたら、ろくな事が無いでござる
 よ。」
「 カメの足なんて降り掛かってきたら、恐ろしいなァ。」
「 カメの足?」
「 のろい・・。」
「 おかしらァ~、もう・・・。」
「 いやァ、すまん、すまん。」
「 そんなこと言ってると、悪霊が山ほどお頭に取り憑くでござる。」
「 はははははは。
 もう、取り憑いておるかもな・・。
 でも、どうして、あれが霊とは分からないのだ?」
「 あれから、独特の霊気と言うものが感じられないでござる。」
「 じゃ、あれは、なんなんだ?」
「 分からないでござる。
 あれが、もしも、幽霊なら何らかの霊気が流れて来るのでござる。」
「 そんなもんなのか・・。」
「 そんなもんでござる。」
「 ・・・・・。」



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なんじゃもんじゃ物語211

2007-09-14 19:01:49 | _2-19 港への道
 一方、バイクと子分たちを残して、お頭ブラックとベンケーは二つ先の電柱の下に座っている白い人影に向かって道路を歩いていました。
背後から、“ぎゃ~っ!!”っと言う叫び声が聞こえました。
お頭ブラックが、ベンケーに言いました。

「 ははは、やってる、やってる。
 面白いなァ~。
 わしも、同じパターンで脅かされたわい。」
「 その時は、拙者も一緒でござった。」
「 そうだな、あと、チンギスチンもいたな。」
「 みんなビックリして、引っ繰り返ったな。」
「 あははははで、ござる。」
「 まだ、たまちゃんの話は続きがあるからな・・。
 こっちは、こっちで、あれを調べなきゃな。」

先にある電柱の下には、頭を抱えた白い人影がはっきり見えてきました。

「 それにしても、こんな人気の無い所にポツンと座っているのは変でござる。」
「 そうだな。
 白い着物を着ていると、なんだな。
 まあ、それらしく見えるな。」
「 あれは、やっぱりあれでござるか?」
「 う~ん、いや・・・・・。
 ん、何を言ってるんだ。
 あれは、お前の専門だろうが!
 何時も、悪霊や変な奴と戦っているではないか。」



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なんじゃもんじゃ物語210

2007-09-11 21:11:27 | _2-19 港への道
 たまちゃんが、笑いながら言いました。

「 ビックリした?」

なんじゃ殿様が答えました。

「 当たり前だよ。
 急に大きな声を出すんだもの。
 ひどいなあ~。」
「 あはははは。
 面白かった。」
「 あ~、ビックリしたがな。」
「 ほんまやがな。」
「 H1号は、回線ガ、ショートスルトコロダッタゾ。」
「 チンギスチンは二回目だけれど、やっぱり面白いあるね。」

エッチソンが、たまちゃんに聞きました。

「 これで、終わりでっか?」
「 いやいや、話の続きがあるんだよ。」
「 えっ、なに、なに、・・・・。」
「 なんでっか?」
「 たのしみ・・・。」

たまちゃんは、再び話を続けました。

「 それでね・・・・・。」


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美術絵画31 J.ミンゴ アーチをくぐる行商人

2007-09-09 19:41:25 |      絵画群


美術絵画31 J.ミンゴ アーチをくぐる行商人



 J.ミンゴ  アーチをくぐる行商人

1939年 イタリア コムパッソ生まれ。
イタリアで絵の勉強を始め後にパリで大成した彼の作品は、温かみのある感情と美のエッセンスに独特の味がある。
明暗に対する深い知識を駆使し卓越した筆法で色の調和を構成している。
作品はヨーロッパはもとよりアメリカ、日本で愛蔵されている。

1958年 Adristic賞
1958、1960年 ChevaletDor賞他、多数受賞暦がある。
79×68



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なんじゃもんじゃ物語209

2007-09-07 18:21:07 | _2-19 港への道
 私は、この順で行くと五人目の最後です。
私は、ジワジワ迫ってくる恐怖に布団を被り直して、ジッとしていました。
四人が終わったようです。
そして、いよいよ私の番です。
看護婦さんが、私の寝ているベッドに近付いて来る気配がします。」

たまちゃんの声が、話している途中から段々小さくなって来ました。

「 看護婦さんは、私のベッドの横までやって来ました。
 少しの間、沈黙の時間が流れました。
 多分、看護婦さんは私のベッドの横に立って、私を見下ろしていたのだと思いま
 す。
 それは、とても長い時間に感じられました。
 ここまでやって来る前に逃げ出せばよかったと後悔しました。
 私は、布団を掴んでいる手に汗が滲んで来るのが分かりました。
  そして、被っている布団が、看護婦さんに引っ張られて、下に徐々にずらされ
 て来るのが分かりました。
 私は、看護婦さんの顔を見るのが怖くて、ジッと眼を瞑っていました。
 私の顔が布団から出て、看護婦さんが屈みこんで、私の顔を覗き込みなが
 ら・・・・。」

子分たちは、小さな声が聞こえるように、たまちゃんの方に顔を近寄らせました。

「 おまえだ~~!!」

たまちゃんは、突然、大きな声を出して、なんじゃ殿様の首を絞めました。

「 ぎゃ~っ!!」
「 うわっ!!」

 なんじゃ殿様は、引っ繰り返りました。
みんなビックリして、仰け反りました。
リヤカーがグラグラ揺れています。



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なんじゃもんじゃ物語208

2007-09-04 17:59:47 | _2-19 港への道
 お頭とベンケーがバイクから降り、白い人影に向かって歩き始めました。
エッチソンが言いました。

「 さすが、お頭、話が分かる。
 白い奴も気になるけど、順番に行きまひょ。
 わいは、この話は知りまへんにゃ。
 ほな、続けてんか。」

エッチソンに言われて、たまちゃんの話が再開されました。

「 それで、部屋のドアがゆっくり開いて、看護婦さんが入って来たんです。
 ワゴンは、廊下に置いたままです。
 私、もう、怖くって・・。
  でも、怖いもの見たさってあるでしょう。
 布団を少しずらせて、そ~っと見たんですよ。
 看護婦さんの顔は、暗くってよく見えないんです。
 入って来て、空いている向かいのベッドを通過して、その隣のベッドの方に行っ
 たんですよ。
 そして、屈みこんで、寝ている子供の顔を見ているんです。
 それで、聞き取れないくらい小さな声で、何かをその子に言いました。
 子供は寝ているので、無反応でした。
  次に、看護婦さんは隣のベッドに移動しました。
 そして、また、屈みこんで、寝ている子供の顔を見ているんです。
 それで、先程と同じように、聞き取れないくらい小さな声で、何かをその子に言
 いました。
 子供は寝ているので、やはり、無反応でした。
 順番に時計と反対周りに、同じ事を繰り返すんです。



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Photo Lounge 42 チーズ

2007-09-02 17:28:30 |      Photo群

Photo Lounge 42 チーズ 画像



     Photo Lounge 42 チーズ

      「 ゆっくり、ゆっくり、もうちょい、下!!」          


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