食事の部屋の奥に懸けられた大漁旗です。浅野丸さんの正式名称が「浅野丸荘」であることが分かります。
元防衛相を務めた自民党議員の名前がある額です。後で店主さんに尋ねて、地元茨城県から選出された人物であったことを知らされました。
その後、店主さん夫婦と色々と話をして盛り上がり、玄関口の寄贈品展示コーナーに移動して色々と教えてもらったりしました。話題が、この宿の宿泊特典品の件に及んだ時、店主さんが缶バッジの新しいデザインをこれから申請する予定だという旨のことを教えて下さいました。
これにはびっくりしました。まだガルパンフラン宿泊特典がスタートして一ヶ月も経っていません。もう変えてしまうのですか、欲しがるファンがこれからも大勢泊まりに来られるでしょうから、いまのデザインの缶バッジをしばらく継続したほうが良いのではありませんか、と申し上げたところ、「申請から許可貰うまで大体三ヶ月ぐらいかかるってんで、その頃には今のバッジも無くなるかもしれんから、新しいバッジに切り替えて繋ごうかと思ってるんだけどね」との事でした。
ですが、現在のデザイン(ミカの横顔)は予告編でもお馴染みの有名なシーンです。ミカの人気の起点ともいうべき図であるので、これを欲しがる人はまだまだ全国に居る筈です。現在の在庫が無くなっても、デザインを変えずに追加発注して、しばらく継続された方が良いかもしれませんよ、なにしろ継続高校ですから、とジョークをまじえて提案したところ、「それもそうだな、いや、こういう風にファンの方から提案されるって、今まで無かったんで、これは参考になるし有難いことです。じゃあ、このデザインのままでしばらくいってみますわ」と言われました。新デザイン申請の件は、後送りと決まったようです。
そこで、現在の特典缶バッジの仕入れ数を訊ねたところ、奥さんが数を答えてきて、「一年ぐらいもちますかねえ」と言いました。週末やイベントなどでガルパンファンの団体が入ったりしたら、一日で10数個を配布することになりますし、とても一年はもたないですよ、と話しました。
そのうちに、夕食時に一緒だった若い宿泊客の方も、話の輪に加わってきて、しばらく楽しく雑談を続けました。彼は、神奈川県から初めての大洗巡礼に来たということでしたが、初めての宿を浅野丸さんに決めたあたり、相当な継続高校チームファンなのだろうと察せられました。
この若き新規巡礼のNさんとは、この夜から25日の帰路まで殆ど行動を共にすることになります。
この日の夜は、「和久」店主の海野さんと飲みに行く約束でした。8時頃に迎えに来てくださったので、Nさんも誘いました。飲みに行く店が、ガルパンパネル設置店の一つでメグミの居る「七輪」なので、ガルパンファンであるならば一緒に楽しんで貰った方が良いだろう、と考えたからでした。海野さんにそれを伝えると「おお、いいよいいよ、賑やかになるじゃない」と承諾して下さいました。
「七輪」の駐車場には別に奥さんの車も待機していて、今回初めて二人の息子さんにも紹介されました。店に入るに先立って、海野さんが「ちょっと「しゅんさい」に寄っていこう」と言い、Nさんに島田愛里寿のパネルを示していました。そして店内へ入っていき、なんと2月14日のバレンタインイベントのカードを貰ってきて下さいました。
「七輪」の店先のメグミです。飲み会では、海楽フェスタでの出店の成果、販売した商品の売れ行きなどを伺いました。以前に提案し、試作品が仕上がった「イカのガルパン砲弾焼き」は、ガルパン特典の申請が間に合わず、しかも中身に使う材料が調達出来なかったため、イカ飯の仕様でつくり、「砲弾焼き」と銘打って販売、完売したそうです。出店は多忙で、二人の息子さんが頑張って切り回して下さったそうです。
とりあえず、イカの砲弾焼きが商品として出て、完売したことに海野さんも手応えを感じたようでした。問題は、材料調達の可否が水揚げ量に左右されることであり、またガルパン特典をどうやって具体化させるか、ということでした。
それで、劇場版にて、「和久」が建設される以前の丸海商店さんの施設が上空からのアングルでワンカットだけ登場することが話題になりました。あれをデザインした特典品はどうか、という話もしましたが、パッと見て何の施設か分からない感じなので、それよりは店の前の道路上での戦車戦のシーンなどを採用した方が分かりやすいだろう、などという話もしました。Nさんも、色々意見を披露していました。
とにかく、楽しい飲み会でした。海野さんは私と同じ酒が入ってしまっているので、息子さんの運転にて宿まで送っていただきました。聞けば、息子さんは翌日に東京の下宿に戻るのだそうです。またいつか会いましょう、と挨拶を交わしました。
部屋に戻ると、酔いのせいか急に眠くなり、布団に倒れるようにして眠りに落ちました。起きたのは、7時半前でした。ぐっすり寝たなあ、と伸びをした途端に部屋の電話が鳴り、朝食のお知らせがありました。
すぐに着替えて階下に降りました。ミカが玄関フロアの水槽の横に居ました。
朝食は、御覧のような、私好みのメニューでした。熟睡したおかげで空腹感が強く、美味しくいただきました。一緒に食べていたNさんとも、色々と話をして、この日の予定などを伝え合いました。
天気がいま一つなので、私はどうしようかと迷っていたのですが、Nさんの方は初めての大洗行きなので、どこへどのようにして行ったらいいかという情報すらまだまとまっていないようでした。
ですが、やはり継続高校チームのファンだけあって、アキとミッコの居る店舗には絶対に行く、との事でした。
朝食後は、玄関フロアのガルパンコーナーで店主夫妻と色々と雑談を楽しみました。私のことを、店主さんはかなりの常連だとみたらしく、よう知っとられるわ、こういった色々知っておられるファンの方に話を聞いて教えて貰うのが、ウチにとってはとても参考になりますわ、と言っておられました。
それで、Nさんに訊ねられるままにアキの「マルハンひもの家」とミッコの「日野屋石油店」への行き方を教えている際にも、「ほんとによう知っとられるわ」と感心したように言っておられました。
上図は、寄贈展示品の一つ、カンテレのCDです。御覧のように奏者あらひろこさんの直筆サイン入りです。カンテレの方も弾かせていただきましたが、初めて聞くような独特の澄明な音が出るのに驚かされました。ただ、チューニングをまだしていないので、本来の音などがうまく出せない、とのことでした。
それとは別に、大洗の各店舗に展示されて客寄せ効果も発揮している、一番くじ景品のガルパンフラッグのことなどを話しました。あのフラッグがこちらにあったらもっと人気になりますよ、等と話しましたら、奥さんが「それは是非欲しいです」と笑顔になりました。
とりあえず、現在ではとても入手が難しいレアグッズであること、ガルパンファンの中には持っている方が相当数居ると思われること、を話しました。そういった方々に、それとなく頼んでみると寄贈してくれるかもしれませんよ、と言っておきました。
出発直前に、Nさんと情報交換をしたところ、Nさんが予定では一泊二日だが、もう一泊しようかと思案している旨を言いました。その場合はどこに泊まるの?と尋ねたら、この日に私が泊まる予定の「さかなや隠居」の名を挙げてきました。
それで、もし泊まることになった場合に備えて、先方に打診の電話を入れたところ、部屋は空いてるとの事でした。同時に、レンタサイクルの利用ポイントを聞かれましたので、榎澤輪業商会さんの電話番号を紹介しておきました。
そうして、またお会い出来たらいいですね、と挨拶を交わして、それぞれに出発しました。 (続く)