富士山世界遺産センターは、南北2つの建物から成ります。南館がメイン施設で、館内は1階が多目的ホール及び展示コーナーになっており、その天井には上図のような富士山の和紙立体模型が設けられています。これを周囲の通路から観ながらその照明演出とサウンドスケープを楽しむようになっています。
この全長15メートルもある大きな和紙立体模型が多彩な照明演出によって様々にカラーや陰影を変化させるのが、富士山世界遺産センターの最大の魅力であるそうです。
実際、なかなか迫力があって見応え充分でした。四季おりおりのカラーにも彩られて鮮やかな姿を浮かび上がらせ、和紙立体模型にこのような表現方法が出来るのだなと感心させられました。
この照明演出は時間を決めて定期的に行われるのですが、その開始時間が近づくと、館内一階に居た見学客の大半が階段を登って二階通路にあがってくるのでした。そして、円形ドームの周縁通路のめいめいの位置で鮮やかな富士山のカラーを楽しんでいるのでした。若い方や家族連れが多く、人気のあるスポットだと分かりました。
富士山七変化、とよく噂されているようですが、七変化どころか、十変化ぐらいはありました。どのカラーも綺麗なので、見ていて飽きないのでした。
ラストのカラーが上図の状態でした。これを見て、ああこの色だ、と思い当りました。
「へやキャン△」第2話にて野クルの3人が見ていた富士山和紙立体模型のカラーが、この配色でした。そのまんまですね・・・。
観終わってから一階に降りて「富士山と鎌倉道」の企画展示を見ました。色々と興味深い資料が展示されていて、30分ほど長居をしました。床面は富士山とその裾野の地形図になっています。
一階の空間もそのまま「へやキャン△」第2話に出ています。実際には幾つかの展示ケースが配置されていますが、ゴチャゴチャ感を避けるためか、アニメのシーンでは展示ケース類が省かれていました。実際よりスッキリして見えるのもそのためです。
実に楽しい空間でした。南館だけで45分ぐらい居ましたが、この日の聖地巡礼はここでラストなので、時間的にはまだ余裕がありました。とりあえず、通廊を通って上図の北館に向かいました。 (続く)