大洗駅でAさんと合流して後、昼食をとることにしました。最初は「悠久」でマグロ丼でもいただきましょう、と私が提案したのですが、この日は残念ながら定休日でした。代わりに再度提案したのが、今回初めての訪問となる、ホビー喫茶「Sdkfz」でした。自分は「スダコフツ」と読みましたが、正しい読み方かどうかは分かりません。
「Sdkfz」は、ドイツ軍の特殊車両を示すSonderkraftfahrzeugの略号です。ガルパンプラモデルでドイツ軍系車輌を作る時には必ず目にする語句ですが、それを店名に使うあたり、店主は筋金入りのドイツ軍マニアなのかと思いましたが、実際には模型およびフィギュアのマニアのようでした。
お店は、若見屋の信号交差点から北へ約80メートル、ふれあいセンター「きらきら」の斜め向かいに位置します。スーパー「エコス」の前からですと、南へ約100メートルぐらい行って左側になります。
外見は御覧の通りの普通の民家ですので、店先の2台分の駐車スペース脇の立て看板が無ければ、店舗であることが分かりにくいです。上図のように、広い玄関口に小さな立て額が見えました。
近寄ってみると、立て額はメニュー表でした。この喫茶店でいただける食べ物、飲み物が全て列記されています。カレーやパスタが食べられるのであれば、お昼の食事スポットとしては十分だと思います。
店内に進んだ瞬間、おおっ、と思いました。各壁にしつらえられたウインドーケース内に、店主がこれまで製作したプラモデルやフィギュア、市販のフィギュア類などがズラリと展示されていました。当然のことのように、ガルパンの登場車輌も数多く並べてありました。
上図は、黒森峰女学園チームと大学選抜チームの車輌群です。黒森峰女学園チームは5輌で、1輌ぶんのスペースが空けてありましたので、今後も追加されるのでしょう。ですが、チームの所有車輌9輌全てを並べるには詰めて並べ直す必要があるようです。
大学選抜チームの車輌群もまだ1輌、チャーフィーがありませんでしたが、滅多に見られないカールが展示されています。なかなかの迫力です。
こんなに大きいのか、私の家にはこれを置くスペースが無いなあ、と思いました。
黒物峰推しとしましては、やっぱりこの辺りの車輌にグッときます。1/35スケールのフィギュアもきちんと作ってあって、見ていて楽しいです。
私が最も好きな戦車であるパンターもあります。私自身も最近に2輌目を製作したばかりでしたので、見ていて全然飽きません。やっぱりパンターが居ないと全然ドイツ軍らしさ・・・、いや黒森峰女学園らしさがありません。ガルパンの監督はどうしてこの戦車に損な役回りばかりやらせるのでしょうか・・・。
サンダース大付属高校チーム、BC自由学園チームの車輌群です。前者はまだアリサ搭乗のM4A1を欠いたままです。店主さんのお話によれば、ほとんど公式キットを利用して製作しているそうですので、公式キットが最近に発売されたばかりのM4A1も、いずれは追加されるそうです。
BC自由学園チームの車輌は3種とも公式キットが出ています。私自身はARL44をまだ作っていませんので、ここの完成品は参考になりました。
ですが、最も興味深かったのは、上図の特二式内火艇カミでした。見た瞬間に感動してしまいました。
なぜかというと、私自身がこのカミを製作した時に、艇内を横須賀海軍工廠の指定塗粧色である明灰白色に塗ったのですが、ここのカミもそのカラーに外面も包まれていたからです。製作時に懇切な指導および教示をいただいた、元海軍少尉のSさんがかつて乗り組んでいたカミのパラオへの移動時のカラーも、この色だったのです。
つまり、このカミは帝国海軍特別陸戦隊の車輌の姿に作られているわけです。出来れば艇尾の起倒式竿を立てて旭日旗を掲げて欲しかったなあ、と思いました。 (続く)