気分はガルパン、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

ガルパン戦車の校章マークの位置

2016年10月08日 | ガールズ&パンツァー
 先週のモケジョの皆さんとの座談会形式の会合で、佐藤ミカさんにこんな質問をされました。
「ガルパン戦車のマークの位置って、ここにつける、ここにつけないといけない、っていうような決まりとかあるんですか?」
 一瞬、返答に窮しました。戦車の識別マーク等の位置に関するルールがある、という点はこれまでに考えたことが無かったからです。そんな決まりがあるのかな、と思ったぐらいです。

 史実の戦車でもそうですが、要は敵味方の識別がつけやすいかどうか、味方内で所属部隊等の判別が出来るかどうか、でマークの位置が決められているのだろう、と漠然と考えていただけでした。
 ガルパン戦車のマークも、同じようなものだろうと単純に受け止めていたのですが、プラモデルを色々作っているうちに、実在の識別マークとはサイズも位置も異なっているケースが多いことが分かってきていました。
 そこで、この機会に簡単にまとめてみました。


 ガルパンに登場する戦車のマークは、基本的には所属する戦車道チームの校章であります。大洗女子学園チームの車輌は全てチームのデザインマークもつけていますが、これは例外と見るべきでしょう。あとは一部の車輌に番号が付されているぐらいです。
 上図の聖グロリアーナ女学院チームの戦車は、チャーチルもマチルダもテレビ版では校章と車番を付けていました。校章は車体または砲塔につけられて四方に一枚ずつ四枚がつけられています。マークの数の上では、このチームが一番多いです。


 四方に一枚ずつ四枚のマークをつけるのは、継続高校チームの車輌も同様です。劇中ではBT-42しか登場していませんが、月刊戦車道等の公式設定によれば、他にもⅢ号突撃砲やⅣ号戦車などを保有していることになっています。おそらく、それらの車輌も車体または砲塔の四面にマークを付けているのでしょう。


 サンダース大付属高校チームのシャーマン群は、三種類の車輌から成りますが、いずれも校章マークを車体前面、車体左右側面または砲塔左右側面に貼っています。つまり後面をのぞく三方に一枚ずつ三枚、です。背面部にはマークを貼れるような余地が無いからかもしれませんが、このチームの戦車は背面に校章マークがついていません。


 知波単学園チームの戦車部隊は、三種の車輌で構成されますが、福田の専用車である九五式軽戦車が車体後部に一枚を付けるのを例外として、全て砲塔左右側面に一枚ずつ二枚の校章マークを貼っています。全体的には左右二枚、が原則のようです。
 ちなみに、実際の日本陸軍戦車兵に聞いた話では、識別マークなんて無かった車輌もあった、太平洋戦線ではあの迷彩自体が識別の目安になっていた、ということです。


 黒森峰女学園チームの所属車は、背面部に一枚をつけるⅢ号戦車J型を例外として、すべて車体もしくは砲塔の左右側面に一枚ずつ二枚の校章マークを貼っています。全体的には左右二枚、が原則のようです。
 しかし、サイズ的には大きいので、遠くからでも目立って識別が容易です。まるで、黒森峰ここに有り、と誇示しているかのようです。


 プラウダ高校チームの戦車群は、四種類ともすべて砲塔の左右側面に一枚ずつ二枚の校章マークを貼っています。各チームの中では最もシンプルかつ明快ですが、どういうわけか左右非対称の位置に貼られていることが多いです。
 なお、IS-2だけが車番を車体にもつけていますが、015の番号の意味するところはよく分かりません。


 アンツィオ高校チームの車輌は、P40およびCV33が車体左右側面に一枚ずつ二枚の校章を配しますが、M41のみは戦闘室天板ハッチと背面に一枚ずつつけています。M41の側面にはジェリカンがセットされているためにこのような変則的な配置になったのでしょう。


 こうしてみると、他校チームはいずれも一定のルールがあるようで、校章マークの貼り位置もだいたい決まっているという感じです。

 しかし、大洗女子学園チームは、車輌が各国車の寄せ集めであるためか、校章の貼り位置に一貫性があまり見られません。むしろ各チームのデザインマークの方がメインになっている感があって、そちらの方が車体もしくは砲塔の左右側面に必ず貼られています。校章マークの方は、各チームのマークに次ぐ識別標としてとりあえず見やすい位置に貼ってある、という雰囲気です。

 そこで、各チームのデザインマークの貼り位置に改めて着目してみると、例えばウサギさんチームのM3中戦車リーは、同じアメリカ車輌のサンダースのシャーマン群と同じように、後面をのぞく三方に一枚ずつ三枚つけています。三枚のマークをつけているのは、大洗チームではウサギさんチームだけです。
 アヒルさんチームの八九式中戦車甲型、アリクイさんチームの三式中戦車チヌはともに日本車輌ですので、同じ知波単チームの車輌と比べると、同じように左右側面に一枚ずつ二枚、という点で共通しています。これはドイツ車輛のⅣ号戦車やⅢ号突撃砲、ヘッツアーやポルシェティーガーも同じです。

 以上の諸点から、ガルパン戦車のマークの位置は、チーム毎または生産国毎のパターンに大別されるとみて良いかと思います。イギリス系なら四方四枚、アメリカ系なら三方三枚、あとは大体左右二枚、といった分類に落ち着くでしょう。
 意外にも、定まったルールというか、慣習的な決まりのようなものがガルパン戦車のマークにも一応はあるのだな、というのが今回の正直な感想でした。後で、モケジョの皆さんの意見を聞いてみたところ、「じゃあ、ガルパンの二次創作みたいな感じで別の戦車出そうと思った時に、とりあえずはそうやってマークを付けたらええわけですねー」という応答でした。
 それを聞いて、ああなるほど、そういう捉え方もあるか、と思った次第です。
コメント (2)
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