気分はガルパン、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く25 その14 「クビンカ荘です!!」

2016年10月17日 | 大洗巡礼記

 曲松から小学校の前の坂道を登っていき、少し歩いてマルハンひもの家の前を通りました。日野屋石油店で見かけたのと同じ継続高校大洗分校の看板が入口に懸けられてありました。
 こういうのは商工会が公表している寄贈品関係ガイドラインには抵触しないのかな、もしくはお店の方で快く受け入れたからオーケーなのかな、と考えたりしました。作って寄贈する方もお金や手間がかかるだろうのに、よくやるなあ、と感心してしまいます。


 時間が有り余っているので、久しぶりに「幕末と明治の博物館」で見学してゆっくり過ごそうと思いつきました。
 現在では大洗町の施設になっていますが、唯一の博物館施設であるので、大洗の歴史民俗を総覧出来る資料展示のコーナーもあった方がいいと思います。そのほうが利用者および見学客も増えるでしょう。少なくとも、現状では展示内容が特定の歴史に限定されており、内部の展示構成も現在の博物館の平均的スタイルから見ると古びているうえに陳列や展示スペースの配分に再検討の余地があります。まるで、かつての法隆寺宝物館みたいな雰囲気です。


 とにかく入館して、ガルパンコーナーを見ました。


 すると係員の方が近寄ってきて「抽選、なさいますか?」と訊ねてきました。何の抽選ですか、と問い返したところ、ガルパンのクリアファイルが賞品になっております、と説明されました。そんなのがあったのか、と驚きまして、早速抽選に挑戦し、運よく当たりました。
 いただいたクリアファイルには、しっかりと坂本竜馬スタイルのおりょうがデザインされていました。さらにどういうわけか、真田家六文銭ファッションの左衛門佐も加わっていました。するとカバさんチームの全員が居るのか、と思って裏面も見ましたが、カエサルとエルヴィンは居ませんでした。なんだこの半端さは、と思ってしまいました。おりょうと左衛門佐の組み合わせは、まるで江口又進堂のパネルだな、と気付きました。


 博物館で一時間余りを過ごした後、再び歩いてセブンイレブンに立ち寄り、次いで近くの「とびた荘」に入りました。この日の宿で、劇場版では「クビンカ荘」の元ネタになっています。建物がそのまま看板のデザインに登場しています。


 この宿には、かつて大貫のヨネカワ酒店に置かれていたエレファントのパネルが移管されていると聞きましたが、宿の玄関口にもロビー内にも見当たりませんでした。代わりに、ファンの方からの寄贈品とみられるプラモデルの完成品が置かれてありました。
 これはそのまま組み立てたもののようで、黒森峰の校章が貼ってあるものの、仕様は史実のドイツ軍のエレファントでした。ガルパン仕様にすると、転輪のパーツを新たに取り寄せるなどの手間がかかります。


 この宿のガルパン宿泊プランの特典です。オリジナルステッカー2種は、予想していたよりも小さいものでしたが、絵柄が独特で楽しいです。民宿組合加盟施設共通のガルパンミニタオル、まだ在庫があるのかと思ってしまうガルパンブーム初期のあんこうチーム缶バッジ、もつきました。


 この日の午前中に完了してきた「那珂湊ほのぼの作戦」のカード4枚の組み合わせと特典缶バッジです。大洗以外の地域でガルパンイベントを継続的に実施している那珂湊ですが、既に二年ぐらいになる筈なので、けっこう長くやっているなあ、と思います。ただ、最近に参加店舗の一部が交替しており、今後も多少の変化があるのかもしれません。


 この時点で手元に揃ったガルパン缶バッジは18個でした。時期柄、八朔祭の2種が半分近くを占めました。大洗行きの度に揃ったものをこうして写真に撮っておくと、いつ頃のものかが大体思い出せます。その時期にしか得られないものも少なくないので、大洗での缶バッジの配布時期や状況がある程度おさえられます。


 この日の夕食は、梅原屋さんの紹介で知り合ったNさんと外でいただくことになっていました。Nさんは近在の方で、仕事が終わってから宿まで迎えに来てくれました。ほとんど地元民ですので、大洗のガルパンブームに関しても最初期からずっと接しておられるそうで、色々と詳しい方です。
 そういう凄い方が、私のブログを読んで下さっているのですから、冷や汗が出る思いです。同時に、大変ありがたいことであり、感謝の一言に尽きる、という思いを強くします。


 夕食は、近くの「沖苑」でともに焼肉定食を美味しくいただきました。Nさんは私と同年代か、やや年上といった感じの気さくな紳士で、話題がとても豊富でした。ミリタリー関連の知識が深いようなので、そこからガルパンに入ったのかな、という印象を受けました。色々なお話をうかがって、いっぺんに打ち解けました。

 Nさんに限らず、茨城県の方というのは、私個人のこれまでの交友関係の中でも比較的多く、かつ話しやすくてすぐに打ち解けた経緯が多いです。奈良や京都の大学に通っていた時期、関東地区からやってきた同学、同級の方々のなかに数人の茨城県人が居て、関東地区の各県の方のなかでも話しやすく、生活感覚などが割合に関西の我々に近い、というところがありました。

 いまも交流が続いている水戸のU氏もそうですし、大学時代によく下宿を行き来してゼミも同じだったM君は牛久、Iさんは笠間、Eさんは常陸太田の方でした。いま思い出してみますと、同じ関東でも、栃木、埼玉、千葉、神奈川の方はどういうわけか東京の人と妙に距離があったり、飲み会などで時々対立したり喧嘩になったりしたことがありました。そういう場面で仲裁に入るのが、だいたい茨城の人だったのでした。

 久慈郡から来たA氏などがその典型で、話をすると「俺んとこはトサチカに入ってないからな」と言うのでした。トサチカって何、と聞いたら「栃木、埼玉、千葉、神奈川の略でさ、東京都民は周囲の四県をこう呼んで時には上から目線、トサチカの側でも東京に対して、何だこの野郎、って気分がある。でも茨城は離れてて田舎過ぎるんで、そういう変な意識が全く無いわけさ」と苦笑混じりに教えてくれました。
 それを聞いてなるほど、と当時の私は感心してしまったのでした。いま改めて考えてみますと、関西地域では大阪と周囲の各県が対立するような雰囲気はあまりなく、むしろ京都と奈良が南北朝時代以来の対峙感情をどこかで引きずっているぐらいで、近畿圏でも比較的温厚で寛容なのは兵庫、と言われています。私自身も現在は兵庫県民なのでよく分かるのですが、兵庫と茨城は何か似通った気質というか県民性を持っていると思います。

 それで、トサチカの件をNさんにも話して、関西人から見ると茨城県の方は比較的話しやすいし打ち解けやすい、と述べました。するとNさんは思いあたるところがあったのか、大きく何度も頷いては「そうかもしんない、うん、そうかもしんないなあ」と感心したように答えてきました。
 ともあれ、楽しい夕食のひとときでした。大洗行きの魅力の一つである、と思います。


 店内に飾られた、ファンの方々の名刺です。まるでブロンズみたいだな、と思いましたが、それもそのはず、店主の打田さんはブロンズの女将さんの弟にあたられます。たぶん真似しているのでしょう。
 いただいた名刺は全て並べてありますよ、と女将さんが笑っていましたが、確かに、初めてこの店を訪れた際に渡した私の名刺も、しっかり貼られてありました。

 夕食後は、Nさんに宿の近くのセブンイレブンまで送っていただきました。買いたいものがありましたし、宿がすぐ近くなので、ここから歩いて帰りますので、と挨拶し、別れの握手を交わしました。

 宿に帰って部屋に落ち着くやいなや、携帯電話が鳴りました。昼にブロンズ前にて別れたKさんからでした。
「プラモのIS-2、ありましたんで買えました。どうも有難うございました」
「わざわざのご連絡、痛み入ります」
「ははは、いや実はちょっと聞きたい事がありまして」
「何でしょうか」
「サンダースのシャーマンなんですけどね、あれ星野さんは複数作るようなことブログに書いとられますね」
「ええ、その積りです。いまのところケイ、アリサ、ナオミの車輌三種類を劇場版仕様で作り終わってますんで、今後はテレビ版仕様でケイとアリサの車輌を作ろうかと思ってます」
「ああ、やっぱりそうなるんですな。ケイとアリサのって、あれっ、ナオミのは作らないんですか?」
「いやー、ファイアフライのテレビ版仕様というのは難しいんですよ。車体を半分は取り換えるぐらいの大幅な改造が必要になりますし、パーツの調達もかなり難しいんで、これはちょっと技術的にも予算的にも無理かな、思うてとりあえず除外しております」
「そういうことやったんですか。いや僕もね、ナオミのテレビ版のやつどうしようかと思って迷っとったんですわ。ICの方みたいに見えるけど特徴はほとんどVCに見えるんで・・・」
「そこなんですよ、じゃあキットはICで買って各所をVCにしたらええかってなるんですが、これがかなり難しいんで、私は諦めましたね」
「星野さんが諦めたとなると、僕には完全に無理やねえ、ははは」
「無理とか言わずに、Kさんなりに取り組んでみたらええじゃないですか」
「それは絶対に無理ですわ。今まで作ったプラモ全部、星野さんのブログ見ながら作ってきましたのに」
「えっ、それはどうも、恐れ入ります・・・」

 冷や汗が出るのを覚えつつ、ブログの模型製作記の記事も、もっと頑張ってこれまで以上にきちんと丁寧に綴らないといけないな、と気持を引き締めたことでした。 (続く)
コメント (8)
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