三番目は、KV-2です。去年の8月12日にプラッツより公式キットが発売されました。キット自体はタミヤからのOEM供給によるものです。
このキットは、劇中車と共通点が多く、そのまま組んでも再現度は高いです。あくまでもガルパン仕様を目指すのであれば、転輪の穴の追加、車体上面の眺弾リングの除去、車体上面前端の形状の修正、などが必要になりますが、いずれも簡単な作業で済みます。
プラウダチームの劇中車に関しては、テレビシリーズに登場した車輌のほか、OVA第5話「スノー・ウォー」に登場した車輌の仕様もあって、幾つか相違点があります。この公式キットで普通に組み立てて出来上がる姿は、テレビシリーズに登場した車輌のほうになります。
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プラッツ公式キットの元になった、タミヤの製品です。MMシリーズの初期に出たものなので、相当に古いキットですが、最近のキットと比べても何ら遜色はありません。これが公式キット化された点に、この製品の出来の良さが示されていると言えましょう。
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KV-2のキットは、上図のズベズダの製品のほか、トランペッターの製品も知られています。公式キットが出る前は、これらのキットで劇中車を再現するケースが多かったと聞きます。外見上は、いずれもOVA第5話「スノー・ウォー」に登場した車輌の仕様に近いので、OVA第5話の劇中車を再現する場合にはこちらの二点のいずれかを選べば良いでしょう。
なお、劇場版の劇中車は、OVA第5話の劇中車の仕様を受け継いでいるようですので、前述の公式キットで作る場合にはフェンダーステーなどの改造が必須となります。
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四番目は、劇場版でノンナが搭乗していたIS-2です。公式キットは、去る12月11日にプラッツからリリースされたばかりです。
ISとはイシーオフ・スターリンのことですが、英語圏での読みが「ジョセフ・スターリン」になるので、第二次大戦中の連合軍陣営ではJS-2とも表記されていました。プラウダチームのIS-2は、全体的には後期型の特徴でまとめられますが、主砲防盾の形状だけは初期型のタイプです。公式キットはその点もフォローしているので、他キットのパーツを転用するというような手間が省けます。
元キットはドラゴンサイバーホビーの製品ですが、公式キット化にあたって劇中車に合わせた姿になるようにパーツ等のアレンジがなされているため、ガルパン仕様への修正および改造は小さなものばかりです。主な修正ポイントは背面パネルとエンジンフード上に集中しています。
また、付属のデカールにある車番015は、冬季塗装時の黒字のみです。劇場版劇中車のようなロシアングリーン塗装時の車番デカールは、モデルカステンのデカールセットから調達することになります。
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公式キットの元になったドラゴンサイバーホビーのキットです。85mm砲搭載のJS-1(IS-1)と122mm砲搭載のJS-2(IS-2)のいすれかを選択して製作出来るようになっています。
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IS-2のキットは、タミヤからもJS-2の名で発売されています。公式キットが出る前はこのキットでガルパン劇中車を再現するのが一般的であったようです。その場合は防盾の形状などの修正が必須となるほか、履帯も劇中車のものと異なります。ただ、車体の鋳造肌が細かいので、劇中車のようなツルツル面に容易に修正出来るうえ、手摺やハンドルなどの配置もそのままであるため、公式キットが出た現在においても、適応キットとしての位置は揺るがないでしょう。履帯が連列式、ベルト式の2種類用意されているのも魅力的です。
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以上をふまえますと、KV-2、IS-2のいずれも公式キットが利用出来ますが、他メーカーのキットもそれぞれに特徴や長所がありますので、お好みで選べば良いと思います。