<鼻歌で散歩>

くも膜下出血で受け死にかけました。鼻歌を歌って散歩しながら体力つけて100まで生きるつもりです。

競争社会ですから

2006-02-13 09:13:22 | エコロジジイの落ちない噺
えー、まぁ、そういうわけでですな、競争社会といわれています。競争社会ですから、競争しなければいけませんな。まぁ、普通は勝つのが目的で競争しますな。負けるために競争する人はあまりいない。そういうことになっています。

A「おうおう、おめぇがドジ踏むから、俺が将棋に勝っちまったじゃねえかよ。くやしいね」

B「おめえ、なんで将棋勝ったのに悔しがってんだよ」

こういうのを、勝ち惜しみといいます。まぁ、普通の場合は、勝ち惜しみする人はあんまりいません。たいていの人は負けて悔しがります。そんで、負け惜しみを言うもんですな。

人間では、こんなもんですが、人間以外の動物も競争します。

たとえば、野良猫なんか、よく雌猫ねらって、雄猫がけんかします。春先なんてもんは、猫の鳴き声がうるさくて、寝れませんな。フンギャー、フンニャーだのいって、大騒ぎです。

野良猫の世界にも、器量のいい猫、器量の悪い猫といろいろいます。雌猫に器量のいいのがいますと、雄猫は、大変ですな。デートに誘ったり、プレゼントあげたりして、まぁ、なんとか、気を引こうとします。

さて、ここは横町二番地、長屋のすぐ隣です。この横町で一番人気は、三毛猫のミャーちゃんです。まぁ、その人気ときたら、横町じゅうの野良猫のあこがれの的ですな。雄猫二匹が集まったら、ミャーの噂話です。

A「おめえ、ミャーってのは、かわいいニャー。あのしっぽの上げ下げまでよ、色っぽいよニャー」

B「ああ、おいら、今度ね、デート申し込もうと思うんだニャー」

A「おめえ、抜け駆けはいけねぇょ。この横町じゅうの猫がミャーをねらってんだニャーおれだって、ミャーとデートがしたいニャー」

B「なんだよ、抜け駆けってよ。なんなら、これからミャーのとこへ行って、どっちとデートするか聞いてみようぜ」

なんて、いって、ミャーちゃんの都合も聞かず、二匹だけで予定を決めてしまいました。そんで、二匹でミャーちゃんのとこへ行きます。

A「おぉ、そこに行くのはミューちゃんじゃないかニャー。ちょうどいいとこであった。今度おいらと、デートしようぜ、あんばいのいい藪を知ってんだ。二人きりで過ごせるぜ」

B「おうおう、抜け駆けはいけねえぜ、おにいさん。ミャーちゃん、俺とデートしよう」

A「なんだと、この野郎」

B「やるかー」

てなもんで、二匹は、上へ下への大げんかを始めます。どっちが勝つかなぁなんて、感じで見つめるミャーちゃんであります。まぁ、そのうち、一方が勝ちます。勝った方が、ミャーちゃんに近づきます。勝ち誇っていますから、誇らしげですな。男っぷりも、あがった感じです。

ところが、近づくとミャーちゃんは勝った猫をするりと抜けて、負けた猫に近づきまして、いちゃいちゃします。

勝った方はおもしろくない、ミャーちゃんに向かって言います。
勝った猫「なんで、そっちの方がいいのさ。俺のほうがけんかに勝ったし、男っぷりがいいぜ」

ミャー「だって、この負けた方が、暖かいのよ。あたしは寒がりだからね、一緒に寝るときは暖かい方がいいの」

なんて言われてしまいます。そんなわけで、勝負で勝って、デートで負けたというお話でした。まぁ、人間と同じ競争社会といいましてもな、猫の場合は、負けるが勝ちということであります。

(エコロジジー)


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