<鼻歌で散歩>

くも膜下出血で受け死にかけました。鼻歌を歌って散歩しながら体力つけて100まで生きるつもりです。

吾輩はゴキブリである

2008-04-24 20:51:00 | 吾輩はゴキブリである
(第四話)

吾輩はゴキブリである。八、隠居、熊が並んで住んでいる三軒長屋に巣くっている。きょうは、八の家でくつろいでいる。八の娘の早苗さんと八が何やら話している。

八「いやあ、大変だな、狂牛病の恐れがある肉がアメリカから輸入されていたんだと。良かったよ、食べなくて」

娘「私は食べたかったわ。クラスで私だけよ。牛肉を食べたことないのは」

八「うちはヒンズー教徒だからね、しょうがないんだ。宗教の規定で食べられないことになっている」

娘「初耳だわ。少なくともお父さんはヒンズー教徒のわけがないわね。だって、この前、『あぁ、縦だか横だかわからないくらい分厚いビフテキを食いたい』ってお母さんに言ってるの聞いたわよ」

八「おっ、そうだったかな」

娘「お金がないから牛肉を買えないってお母さんが言ってるわ」

八「まあ、そんなことより、狂牛病にかからなくて良かったじゃないか」

また、八が娘さんにやり込められている。そういえば、吾輩も牛肉を食べたことがない。この家にいる限りいつまでも食べられないかもしれない。それに、隠居だって、熊だって、牛肉を買う金はなさそうだ。よその家に行かないと牛肉は食べられないのだろうか。