風に乗って♪

自然観察が趣味の主婦です。おもしろそうな事は何でもやってみたくて、好奇心のおもむくまま暮らしています。

囁草

2019年11月25日 | いきものとか植物とか、いろいろ
季節はずいぶん前のことですが
夏の終わり頃、ずっと念願だった「囁き」を聞く機会がありました。


目を閉じて、果実に顔を寄せ、耳の横で茎を静かに揺らすと・・・
シャラシャラ、シャララと、ひそひそ声のような囁きが本当に聴こえました(^^)


中はどうなっているのかな?
実を割ってみよと、少し力を入れて果実を押したら
オレンジ色の液体がにじみ出て、指先が染まってしまいました(^^ゞ


********************************

囁草は、高さが2メートルにもなる、ケシ科の多年草です。
ササヤキグサという名は、「タケニグサ」という植物の別名で
風に揺れた果実がお互いに触れあって出す音が
何かを囁いているように聞こえことが名前の由来です。

花、葉、茎、根などの、全ての部分にアルカロイド系の猛毒をもっていて
その成分は、トリカブトなどのキンポウゲ科の植物に含まれる毒、それから
ケシ科植物が共通して持っている、数種類の毒を含んでいて
誤って食べると、嘔吐、下痢、皮膚炎、脳麻痺、呼吸麻痺、体温低下などの症状が出て死に至ることも。
私の指先が丈夫だったおかげか、かぶれたりはしませんでしたが
知らないって、恐ろしいことです(^^ゞ

6月に見たときは、小さなツボミが付いた姿でした。


咲くと線香花火みたいに、とても綺麗なのだそうです。
見られなくて残念!来年は覚えていて見に行ってきます(^_^)/


大きな葉はヤツデの葉の先を丸くした感じで
変わった形をしています。


タケニグサの花言葉は、なんと!「素直」だそうです。
えっ?毒があるのに、素直でもいいの?(笑)

そうかぁ・・・じゃあ
素直でいきます(^^)

今回、囁草のことをいろいろ調べていたら
タケニグサを「ヨーチンの木」と呼んでいる方がいらっしゃいました。
果実をつぶしてみたお蔭で、それがめちゃめちゃ納得できました(笑)



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2 コメント

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初めて知りました (KONASUKE)
2019-11-26 07:00:30
タケニグサに、そんなロマンチックな別名があったとは!
初めて知りました。

茎の汁は、オレンジ色の乳液状のベトベト。
実の汁はどうなんでしょう?

ちなみに今ググってみたら、茎の汁を虫刺されとか水虫・タムシに塗るんだって!
大丈夫なのかな?(笑)
返信する
ロマンチックな毒草 (fuyu325)
2019-11-26 14:10:38
初めてこの植物を見たとき、名前を調べるために
「変な形の葉」で画像検索したら、1番最初に出てきて、笑ってしまいました(^^)
その時に「囁草」という別名も知りました。

実の汁は、本当のヨーチンみたいにサラサラでした!
来年、新鮮な茎を折って、違いを確かめてみたいと思います。

うちは割と、民間療法的なことを実践していますが
あの汁を塗るのは、ちょっと抵抗がありますね(^^ゞ
返信する

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