風に乗って♪

自然観察が趣味の主婦です。おもしろそうな事は何でもやってみたくて、好奇心のおもむくまま暮らしています。

アシナガバチの巣2023年②/働き蜂が羽化!そして天敵スズメバチの襲来

2023年07月22日 | アシナガバチの巣
4月に始まった「アシナガバチの巣の観察」第2弾です(^^)/
前回のブログは、3匹の女王バチがそれぞれ営巣を開始したところから
巣の中に小さな幼虫が見え始めた5月の初めまでの記録でした。
今回は、5月から今日(7月22日)までの観察をまとめてみました。


まずは、モッコウバラの茂みに作られた巣の様子です。
左が5月1日、右が6月13日の写真です。
縦の長さが2倍くらいになっています。


これは巣の中を下から見た写真です。
左が5月4日、右が5月20日、幼虫は16日間でこんなに大きくなっているのに驚きました。この頃はまだ、巣作りから幼虫のエサを狩ってくるのを女王バチ1匹でやっていて大変です。


6月の初めになると、幼虫が糸を吐き、自分の部屋の入り口を閉じ始めました。
サナギになる準備です!早く羽化してお母さんの手助けをしてね(#^.^#)閉じた部屋のすみっこにまで卵を産み付けてあります。


6月17日、午前中に見に行くと巣に3匹のハチの姿がありました。
うち1匹は女王バチで、2匹の働き蜂が羽化!家族が増えていました\(^o^)/


ここは玄関へ行く通り道で、巣が茂みの浅い場所に作られていたので、出会いがしらにうっかり刺されないよう防御のネットを張ることにしました。
女王バチが出掛けたのを見計らって、100均の防鳥ネットを2重にして、園芸用のビニールタイでモッコウバラの茎に留め、巣のある場所を覆いました。

すると夕方、帰ってきた女王バチが茂みの前で右往左往して飛んでいました。巣の場所が見つけられないようです(ll゚д゚)
調べると、ハチの視力はかなり弱いようで、静止物は3メートル先しか見えないそうです。その代わり、動くものに対する動体視力はヒトの7倍です。
スズメバチなどに遭遇したら、とにかく動かず、ゆっくり後退して離れるというのはそういう理由なのですね。ネットの留めを一部外して、女王バチが巣に帰るのを待ち、再度ネットを掛けました。

**
3日後、3匹目の働きバチが羽化していました。
働き蜂は羽化後すぐに外仕事はせず、相変わらず女王バチが1匹で出勤していきます。
残った娘たちは、巣の上につかまって何もせず、母の帰りを待っています。


1週間ほど経つと、女王バチは娘を1匹だけ連れて出かけるようになり、お留守番が2匹になりました。
こうして順番に外へ連れて行き、狩りを教えたりしていくのでしょうね。


7月になったある日、庭に出てモッコウバラの巣を見に行くと、ハチが1匹も居なくなっていました。アシナガバチが全員で出掛けることはありません。
もしかしたら・・・イヤな予感がしました。


夕方また見に行くと、ハチたちは巣に帰っていてホッとしました。
しきりに巣の点検をしているので、よく見てみると巣の入り口付近が食いちぎられたようにギザギザになっていました。やっぱり、スズメバチに巣が襲われたようです。

これまで毎年、アシナガバチの巣がスズメバチに襲われるのを見てきました。でもそれは夏の終わり頃で、オスバチが飛び立った後でした。こんな早い段階で襲来するなんて本当に予想外でした。

***
写真は、今日のモッコウバラの巣の様子です。
天敵に場所を知られてしまい、再度襲われるかもしれないのに、引っ越しはしないようです。4匹で協力して巣を修復していますが、卵から働き蜂が羽化するのはまだまだ先のこと・・・

嬉しいことがあったり、悲しいことが起こったり・・・
これからどうなっていくのか、引き続き観察していきたいと思います。
長くなったので、他の巣のことはまた次回にします(^-^)ゝ
コメント (4)
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