風に乗って♪

自然観察が趣味の主婦です。おもしろそうな事は何でもやってみたくて、好奇心のおもむくまま暮らしています。

庭の虫、いろいろ・・えっ、正露丸のニオイって?

2023年07月01日 | いきものの観察や飼育
曇りのち、晴れ、その後雷雨
最近のお天気は、目まぐるしく変わります。
でも、雲の切れ間からお日さまが顔を出すと、2時間ほどで洗濯物がカラッと乾いてしまいます。この季節の太陽の威力は、凄いですね(^^♪

朝、洗濯物を干しに庭に出ると、うわ~、見たことない虫がいる!と思ってカメラを取りに部屋に戻ることがよくあります。
でも、再び庭に行っても、もうそこに虫はいなくて、毎回トホホとなるので(^^ゞデジカメを玄関に置いておいて、サンダルを履く前に、カメラをポケットに入れて外へ出るようにしています。

6月に庭で見たいろんな虫さんの名前を調べてみたので、忘れないように(笑)ブログに書いておきたいと思います。


まずは、カメムシです
緑色の葉の上で、ひときわ目立つ赤い虫、カメムシとは分かったのですが・・・
「ヨコヅナサシガメ」というカメムシが、羽化直後に赤い色をしているので、このカメムシも羽化したばかりだと思いました。
それで、赤くなくなってその後は茶色いかな?という前提で名前を調べてみたけど、どうしても一致するものがなくて・・・
最後に、じゃあ「赤いカメムシ」ではどう?と検索したら、あっさり出てきました(^^ゞ

アカサシガメ(赤刺亀)カメムシ目サシガメ科。
獲物の体に注射針のような口を突き刺して、体液を吸い取る肉食のカメムシでした。
人も刺されると痛いらしいです(ll゚д゚)

こちらは赤くない「サシガメ」
葉っぱの上にいたので写真を撮って、パソコンで見てみたら、何かの幼虫に口を刺して、吸っている最中でした(ll゚д゚)


シロツメクサの花の下では動く、黒いもの発見しました!
だんだん目が悪くなってきて(老眼です~)「動くもの」を見つけたら、何か分からなくてもとにかく写真を撮ってみます(^^ゞ
この虫は、最初はアリかな?と思ったけど、動きがセカセカし過ぎなので、一応撮っておきました


部屋のパソコンで見たら、ボケてるけど、シルエットがアリじゃない。


アリでない事が判明したけど、見たことない虫です。
ダメ元で「アリみたいな虫」で画像検索したら・・・ヒットしました(^m^)
この子はカメムシの幼虫でした!
ホソヘリカメムシ(細縁亀虫)、カメムシ目、ホソヘリカメムシ科で、主な食草はマメ科の植物です。


ホソヘリカメムシは、あのカメムシ特有のクサイ臭いを持たない代わりに、幼虫時代はアリに擬態しているそうです。
アリに擬態する虫や蜘蛛は色んな種類がいますが、天敵の鳥やトカゲ、カエル蜘蛛などから食べられる確率がだんぜん減るそうです。アリってやっぱり昆虫界で最強かも。

**
あれ?こちらもアリに擬態したハムシ?


アリにそっくり、というかアリですね(^m^)


もしかして、クロアリの女王かな?クロオオアリの女王アリより一回り小さい。
無事に生き残れて、大家族になれますように。

アリの天敵っているのかな?と調べてみたら、アリクイやアリスイ(鳥)だそうです。でも、一般的にそんな生き物は庭にはいないし・・・アリって不思議。
極小の茶色いアリとか、ずっと行列で歩いている黒くてピカピカしたアリが庭にいるから、またいつか腰を据えて(笑)調べてみたいです。

庭を歩くと、足もとでピョンピョン跳ねる、食欲旺盛なバッタの子どもがシソの葉を食べています。クセのある味ですが、お構いないにどんどん食べます。
でも、シソも強い植物なので、食べられてもどんどん葉を茂らせていきます。
夏、素麺を食べる時に摘みにきたいので、残しておいて欲しいです。
この周辺ではバッタはを踏まないように気を付けて、忍び足になります。


ニワハンミョウの成虫も、続々と羽化して出てきました。
家にいるのは「トウキョウヒメハンミョウ」と以前、コメントで教えていただきました。


地面にいることが多いのですが、近付くと、ドローンみたいにフワッと垂直に浮かび上がってからヒュンっと、少しだけ前方へ着地します。また近づくと、フワッ、ヒュンの繰り返しです(^m^)
これはハンミョウの特徴的な飛び方で、まるで道案内をしているように見えることからハンミョウは別名「みちおしえ」(道教え)と呼ばれるそうです。

たしか、セキレイという鳥も、同じような飛び方をするので道案内する野鳥といわれています。

***
雨上がり、プラスチックの容器に溜まった水の中でバタ足をしている虫を見つけました。
体長は2cm越えで、頭と胸部がメタリックに光っていてとてもきれいです。
容器の底に脚がついているので溺れてはいないけど、脱出できずにいるみたい。


マイマイカブリに似た感じがして、素手で触ると危険な予感がしたので、枝で水から引き揚げてケースに入れました。


名前を調べたら「スジアオゴミムシ」(条青芥虫)という、オサムシの仲間でした。
甲虫目 オサムシ科。
背中(上翅)にたくさんのスジがあるのが、名前の由来です。
他の昆虫の死骸を食べるので、ゴミムシ「芥」ってゴミと読むのですね・・・
自然界のお掃除屋さんです。
鋭い大アゴと、口の周りにヒゲが生えていて(口唇髭)これは、匂いを感じ取る器官なのだそうです。
賑やかな顔です(笑)


なんと、翅は退化しているそうです!スジアオゴミムシは、空を飛ぶ能力を捨て、地表を歩くという生き方を選択しました。だから水の中から脱出できなかったのね。
それから、調べていて興味深い話しがありました。
スジアオゴミムシが危険を感じると、お尻から霧状のクサイ液体を噴出するそうですが
そのニオイが、なんと正露丸の苦いニオイとそっくりだと!!
ああ、なんてこと。虫を逃がした後にこの情報を知りました。
正露丸のニオイのする虫なんて・・・ビニールに入れて、かいでみたかったです。
今度はいつ会えるのかな。
「一期一会」って、連絡手段のない自然界の生き物たちにある間言葉のように思います。
思い続ければ会えるかな。

ブログを書くにあたって、虫の名前を調べるのがどんなに大変な作業かあらためて分かりました。
昆虫ブログを書いている方々の、経験と知識と観察眼を尊敬します。
昆虫同定は、初心者にはまるで「連想ゲーム」のようです。
それでも、これからも知らない子にもっともっと出会いたいと思います\(^o^)/
以上、出会った虫のことを調べてみたお話しでした(#^.^#)
コメント (6)
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