風に乗って♪

自然観察が趣味の主婦です。おもしろそうな事は何でもやってみたくて、好奇心のおもむくまま暮らしています。

今シーズン初のスズメガ!オオスカシバの幼虫

2020年06月15日 | 蛾の観察や飼育
庭で、鉢植えのクチナシの葉が、毎日誰かに食べられています。
葉だけではなく、先っぽが特に美味しいのか
つぼみも幾つか、半分だけになってきました。


クチナシの葉を食べるのは
「オオスカシバ」の幼虫です。
でも、探してもなかなか見つからなくて
一昨日やっと捕獲することができました(^-^)ゝ
「初スズメ」です(笑)


初スズメ・・・
夏の季語にしてほしいくらい。
スズメガの幼虫を見つけると、夏が来たなぁと感じます(^m^)


今年は、100均の「多目的ネット」という吊り下げる網で
お世話することにしました。
葉を食べつくしてしまうと、こうして網に登っています。
景色を見ている・・・わけではなく、途方に暮れているのでしょうね(^^ゞ


スズメガの幼虫は、あまり神経質ではないみたいで
補充した葉をすぐに見つけて、また、一心不乱に食べ始めます。


ついでに身体測定を(笑)
体長は約6㎝くらいです。
こんなに大きくなるまで、気付かなかったなんて・・・


*************
幼虫のお腹部分にある脚のようなものを「腹脚」(ふくきゃく)といいます。
ぷにぷにと柔らかいのに、物をつかむ力は相当強く
つかまっているものから剥がすときなど一苦労です。
昆虫の種類によって、幼虫の腹脚の数が違うことを最近知ったので
ちょっと確かめてみました。
蝶や蛾は一般的に、5対の腹脚(おしりにある1対は「尾脚」といいます)があります。

これが、4対、3対、2対と昆虫の種別に違っていて
初めて知ったのですが、あの電気虫と呼ばれる「イラガ」には腹脚が無いのだそうです!
今度イラガを捕まえたら、よく観察してみたいと思います(^-^)
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夜、寝る前に様子を見たら、エサの葉っぱをすっかり食べてしまっていて
網の上の方へ登って、拗ねているようでした(笑)


ごめんね~
補充してしばらくすると、網から降りてきてムシャムシャと食べだしました。
赤ん坊は「泣くのが仕事」と言われますが
イモムシって「食べるのが仕事」なんだなぁと、見ていて本当に感心します。


翌朝、起きてすぐに幼虫の様子を確認するのが日課なのですが
昨日とは別人のような、紫色に変色していました。


サナギになる準備が整ったのですね(^^)
以前、飼育ケースに敷いたペーパーを綴って繭を作った子がいたので
もしかして土じゃなくてもいいのかもと、ちぎったティッシュの中に入れてみました。


置かれた場所でモゾモゾするだけですね・・・
う~ん、やっぱり嫌ですか(^^ゞ
次にサラサラの砂を容器に入れて、幼虫をそこへ乗せました。
今度は、ぐるぐると歩きまわるばかりで、一向にもぐる気配がありません。


寝心地の良い、もっと上等な土を用意してよー
なるべく早くお願いね!と言っているかのような(笑)


庭へ出て、園芸用の土を小さなボウルに入れて持ってきました。
そこへ幼虫をそっと置くと


そうそう、これこれ♪
歩き回るのがピタリと止まって・・・


土の中へ頭をつっこんで、もぐり始めました。


体をくねらす度に、どんどん奥へ入っていきます。


もぐり始めるとき、頭を左右に何度も動かしていたので
写真を拡大してみたら、口から糸を吐いて土の粒を綴って、マユを作っているようでした。

だから、サラサラの砂ではダメだったのですね。

あっという間に幼虫の体が土の中に消えていき
シーンとして何にもない、土の入った容器だけになりました。


庭で幼虫を見つけてから、たった3日でサナギになってしまいました。
これでは「飼育」とは言えないけど(笑)
無事に羽化してくれるのを待ちたいと思います(^^)
コメント (10)
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