寓居人の独言

身の回りのことや日々の出来事の感想そして楽しかった思い出話

安物時計と時計修理と店主の話

2015年09月20日 23時10分54秒 | 日記・エッセイ・コラム

 その昔、私が大学卒業して研究室の残り初めて給料を
もらったとき、卒業研究の指導をして下さった助教授の
先生に腕時計を贈った。そのときの私の給料は基本給
12,800円だった。腕時計の価格は9000円くらいだった。
ずいぶん高価な贈り物だったのですね。
 それはともかくとして、今の私は8個の腕時計をも
っている。
何故こんなにもっているかというと、旅行や会議に出
席するために出かけたときに時計を忘れたことに気が
ついて買ったという事がしばしばあったからです。し
かし通常価格のものを買うのはもったいないので、駅
の改札口前で売っている1個千円のものを買いました。
それでも時計がないと行動が不自由になるのを防ぐこ
とはできました。
 さてそんな時計でもすぐ捨てるのはもったいないの
で、今も使っているという次第です。
 ある日、ロレックスのイミテーションの時計をして
家具店へ行ったことがあります。ちょうどその日ヨー
ロッパの有名ブランド製の装飾品を売っているので冷
やかしてみました。するとその店主が、私のしている
時計を見て本物と勘違いしてしまったようで私の家に
もっと良い品物があるので是非来てほしいといいだす
始末になりました。当の私はサンダル履きのラフな姿
だったのですがね。今は時間の余裕がないので後日こ
こへまた来ますといったら名刺と地図を書いた紙を渡
されました。飛んだことでした。
 またあるときは、勤務先の守衛さんがその時計を見
て私の時計と交換してほしいと言い出しました。私は
ふざけてこれは大事なものだからとことわりました。
すると彼はもう一つ別の時計をつけるというのです。
彼の腕にある時計は正真正銘のロレックス製だったの
で一瞬心が動いた?(笑う)のですが真相を話して勘
弁してもらいました。
 まがい物の時計でも徒刑として数年間使えるので最
近の技術はたいしたものですね。私のその時計が動か
なくなると、何故か捨てないでほしいといっているよ
うでつい電池を交換してしまいます。
 ところで、電池交換の費用は千円でした。千円の時
計に千円の電池を交換するなんてなんかちぐはぐな気
がするのも事実です。
  私が電池を交換してもらった店の店主は話し好きで
仕事が終わっても話に花を咲かせてなかなか帰してく
れませんでした。おかげで商売のノウハウや町のいろ
んな行事などの話も聞くことができました。楽しいひ
とときでした。私も結構暇人ですね(笑)。


安全保障関連法案可決(20150919)

2015年09月20日 00時59分50秒 | 日記・エッセイ・コラム

 19日未明参議院で安保関連法案が採決が行われ成立した。
思い起こせば1959年から1960年にかけて第1回目の安保闘争
が行われた。そのときの首相は安倍首相の祖父に当たる岸信介
首相であった。
  このときの新条約では、
 日米共同防衛の明文化(日本をアメリカ軍が守る代わりに、
在日米軍への攻撃に対しても自衛隊と在日米軍が共同で防衛行
動を行う)
 ということが問題になった。
 当時学生だった私も授業の合間をぬってデモに参加したもの
でした。私は特別共産主義に染まっていたわけではなかったの
ですが、戦争への恐怖というか懸念が胸の内から湧いてきたの
ですね。仲間たちも同じだったのです。太平洋戦争の傷跡がよ
うやく癒えた矢先にまた戦争に若者がかり出されるという恐れ
があったのですね。
 このときのデモに参加した人数は主催者発表で数十万人と発
表された。その数を以てしても法案を阻止することはできなか
った。しかし、岸内閣を総辞職に追い込むことができた。
 それに引き替えて、今回の阿部首相は自民党の総裁選を対立
候補がなく続投が決まった。衆議院で過半数を獲得した自民党
は岸内閣に続く歴代内閣の手法を踏襲して強引に議会運営や沖
縄基地問題を遂行しようとしている。
 法案が可決されると、今回、集団的自衛権に関して憲法解釈
を広げる形で行ったようにこの安保関連法案でも拡大解釈する
のを警戒しなければならない。
 内閣の信頼を疑うのは基本的に間違っているだろう。しかし、
法案について徹底的に説明し国民が十分に納得できるようにし
ないはおかしいと思う。しかし現在のような状態を作り出した
のは前回の選挙で投票した国民にあるというのも事実です。
  私たちは国会議員を選ぶ際にスローガンだけでなく政党や候
補者について十分に調べた上で投票するように心がけたい