<美浜原発>美浜原発 コロナ下の防災訓練 29、30日 県、避難所分散など /福井
2021/10/22 06:37
関西電力美浜原発(美浜町)の事故を想定した県原子力総合防災訓練が29、30日に実施される。美浜地域の広域避難計画に基づく訓練で、住民約5000人が参加。新型コロナウイルス感染拡大に配慮しながらの避難所開設や福祉施設での受け入れ、外国人への避難指示などがポイントとなる。
29日には県庁で対策本部を運営する訓練などを行い、30日には原発の30キロ圏(UPZ)内の7市町の住民が参加する避難訓練や屋内退避訓練を実施。住民約300人が参加する避難訓練では、新型コロナ対策として避難所内での密集を防ぐため、近隣市町に分散して避難所を開設することを想定。福祉施設の高齢者や障がい者を避難させる訓練もあり、屋内退避訓練には約4700人が参加する。
また、県内のベトナム人とブラジル人にフェイスブックや自動翻訳アプリを活用して避難指示を出す訓練も初めて実施される。
21日に訓練内容を発表した県の明田大吾危機対策監は「広域避難計画をしっかり確認し、職員の能力向上と住民の理解促進を図っていく」と話した。【岩間理紀】