合唱の練習はたいてい、狭い部屋か、ちょっと大きめの集会室のようなところが多いです。
いつも、決まった練習場がある団もありますが、毎回、違う。時折違うという団が大多数でしょう。
先日の、練習は時折、使わせてもらう少し小さめの部屋でした。
発声練習を終えてのアンサンブル。
第一声を聞いた、指導者が、すぐ、止めました。
「小さな部屋に対応した発声なので、もっと、遠くへ(音を)飛ばして」
プロの声楽家は、小さな場所でも、目の前に人がいても、ぼそぼそとした声は出しません。
FやFFだったら、部屋の外まで聞こえるというくらいの声量で歌い始めます。
アマチュアは、無意識に部屋の空間に合わせてしまうのかもしれません。
大きな舞台を体験するというのは、イメージに、大きな舞台というのを身に沁みこませるということも、あるのかもしれません。
通常の室内は、たいてい防音はしてないですし、勉強や集会目的の場合は、大きな声はださないようにと、管理側から注意されることもあります。
某、指導者は、家で声を出せないなら、カラオケがあると言いました。
きれいな声なら外に聞こえても、文句はでないとも。
そうなんですね。
アンサンブルや音取りの練習では、大きな声を出そうとは、あまりしないかもしれません。
自身のなさや、アンサンブル練習の初歩だと、無意識にセーブされるのかもしれません。
「自身がなくても、声を出そう」
「歌えないかもしれなくても、音をだそう」
と、言われることがあります。
練習から、声を飛ばす。
声を響かせる。
お客様をイメージする。
そういうイメージできることは、どんどん取り入れていくことが、より、よい練習になるのかもしれません。
蚊の鳴くような声でも、きちんと発声していると、遠くまで聞こえます。
たのしく効率よく、練習しましょう。