広域で浸水、病院孤立「海のようだ」 不安募らせる住民
2021/08/14 21:01
(朝日新聞)
大雨の影響で佐賀県内の各地で浸水し、武雄市や大町町で被害が相次いだ。朝日新聞の電話取材に住民らは「海のようだ」「心配」。大雨被害の大きさに驚き、不安をのぞかせた。
六角川が氾濫(はんらん)した武雄市では、市内を通る国道が通行止めになり、2年前の記録的な豪雨と同様に水につかった。
同市朝日町の60代男性は、激しい雨音で午前1時ごろに起きた。自宅2階にあがった後、6時ごろには1階の床上まで水が押し寄せたという。同市北方町の梅林寺の住職の妻、山中京子さん(64)は「(寺の)周辺は家が全て浸水し、海のようになっている」と話した。13日夜は警報を知らせるスマートフォンのアラームで眠れなかったといい、「寺から出ることができず、食料がなくなるのが不安」と心配し、「水につかった様子を見て、また(2年前と同じ)かと思った」と話した。