「追悼文」は、故人のことを良く知っている。
付き合いがあったという人物が書くモノかと思っていた。
亡くなった人の追悼文を書くというのは、辛いことがさぞ多いことだろう。
葬儀のおりに、呼びかける場合やメディアに発表する場合など、様々な場面に出ることも。
言葉を聞いていると、もらい泣きしたり、目頭が熱くなることも。
先日は、ドラマで父に呼びかけるシーンがあった。
ドラマなのに、哀しみが見ている方にも伝わってきて、涙をこぼした。
胸を打つ、追悼文は、その人がそれなりの人物でなければ聞く者に感動は起きないだろう。
偉大な人物は、いたのだ。
そして、誰もが逝くように逝ってしまった。
後に、何を残すかは故人次第。
それをきちんと受け止める人もいなければならない。
さようなら昭和の名人名優たち
矢野誠一
日経プレミアシリーズ