「困っている人に使って下さい」と保育園児 アルミ缶をこつこつ集めて1年 10万円に換金して寄付
2022/05/11 08:24
(沖縄タイムス)
沖縄市高原の「愛の泉保育園」(金城キヨ子園長)と「愛の泉学童クラブ」はこのほど、約1年をかけて集めた10万円を市社会福祉協議会へ寄付。感謝状を贈られた。
寄付金は園児や保護者らで結成した「愛の泉クリーン隊」が、地域の清掃活動や園児の家庭などから集めたアルミ缶をリサイクル業者で換金。その他募金活動を通して集めた。
市社協は今回の寄付金を活用して、支援を必要とする市内家庭の小中学生78人にマスクと文房具類を、市教育委員会のスクールソーシャルワーカーを通して届ける予定だ。
園児は「困っている人に使ってください」と寄付金を手渡した。市社協の島田薫会長は「コロナ禍の中、皆さんの助けてあげたいという思いに大変感謝している。地域福祉活動に役立てたい」と述べた。
愛の泉保育園は持続可能な開発目標(SDGs)と地域貢献活動に取り組んでおり、2012年からミャンマーに井戸を造るための「命の泉事業」を立ち上げ、これまでに8基の井戸を設置した。
金城園長は「みんなに愛され優しい子に育てるという理念の下、地域社会で起きている課題に対し、私たちにも何かできることはないか考えること、他者を思いやる心が大切だと思う」と話した。
(根間広人通信員)