キムタク行列、禁止区域に人「よく見える」怒声も DJポリス出動、大きな事故なし
2022/11/07 08:27
(岐阜新聞)
人気俳優の木村拓哉さんが登場した6日の「ぎふ信長まつり」。会場となった岐阜市中心部の一帯では岐阜県警を中心に、民間警備会社なども含め500人以上が警備に当たった。「群衆雪崩」を回避するため万全の態勢で臨み、押し寄せる人たちをスムーズに誘導、大きな事故なく終えた。一方、騎馬武者行列では、立ち入り禁止にする計画だった金華橋通り西側の歩道も、人が流れ込んでなし崩し的に観覧場所となり、抽選で観覧の権利を得た人からは不満も漏れた。
市と県警は午前中から大規模な交通規制を敷き、地下道の出入り口は封鎖。金華橋通り沿いの観覧エリアはフェンスで囲って16に区分けし見物客の移動を抑制するなど、雑踏事故防止へ最大限の警戒を図った。ただ、本来は立ち入りができない区域にも見物客がなだれ込むなど、一部で混乱も見られた。抽選で観覧の権利を得た静岡市の男性(47)は「抽選に外れた人の方がよく見える位置にいるのは…。怒鳴っている人がいたけど、まっとうだと思う」と話した。
警戒は騎馬武者行列の終了後も続いた。JR岐阜駅ではペデストリアンデッキ(歩行者用通路)と黄金の織田信長像が立つ中心広場を結ぶ階段を一時封鎖し、警察車両に上った「DJポリス」も投入。駅へ向かう道を落ち着いて進むよう、繰り返し促した。長野県から訪れたパート(53)は「直前に韓国での雑踏事故があって、岐阜に来る前は不安だったが、当日は安心して楽しめた。警備に当たった人たちに感謝したい」と笑顔だった。