日本に住んでいるけれど、周りに海はない。
現住所に越す前の町には、15分ほど歩くと多摩川があった。
その河原で水遊びをしたり、流されたこともある。
その思い出の川から以前クジラの化石が発見され、今では毎夏「くじらまつり」があるけれど、
それ以外では、海にかかわりがない。
山の眺めも好きだし、PCの壁紙にすることもあるが、海の波も好きで、夏休みに海に行くと
心を弾ませ、よせては返す波をずうっと見ていたいと思ったもの。
大人になって、海に近付くこともめっきり減ったが、最近の大地震で、記録的に起こった津波の
ことは、まだ記憶に新しい。
日本に住み、こうした環境にいながら、海のことはほとんど知らない。
海の中に地上とは比べんものにならないくらいの高い山がある。
そして底など到底見えないほどの深さに深海魚が生息している。ということくらい。
題名に誘われて、紐解いた。
驚きと感動の連続。
少し、海のことがわかった。
海のなんでも小事典
― 潮の満ち引きから海底地形まで -
道田豊 小田巻実 八島邦夫 加藤茂
講談社ブルーバックス