善人・悪人とを区別する。
定義としてはいたってシンプル。
善人は良い行いをする人。
悪人は悪いことをする人。
しかし、人の価値とか、その人の良心とかは、1か2かというように、はっきりと区別できるものではないと思う。
高校生の頃。
「幸男(夫?)」という名の少年のことをみつめる保護官からの目線で綴られた文庫本を読んだことがあった。
その本との出会いはその後の、就職活動のための学校選びに影響をもたらした。
その本を何度も思い出させる本だった。
そして、善人、悪人という定義は、なんとなく無味乾燥にように感じるようになった。
人の心は、善人か悪人かなんかでくくれるものではないと。
死刑でいいです
孤立が生んだ二つの殺人
池谷孝司/編者
新潮文庫
ISBN978-4-10-138711-6