汚職、暴行…「不祥事議員」の出馬は? 立候補断念のドタバタ劇も
2021/10/17 19:29
(毎日新聞)
19日に公示される衆院選(31日投開票)では、刑事事件で実刑判決や略式命令を受けたり、新型コロナウイルスの緊急事態宣言下で問題行動が発覚したりした前職も立候補を予定している。有権者はそれぞれの選挙区でどのような審判を下すのか。公示直前にツイッターの不適切投稿が発覚して新人候補の立候補が取り消されるドタバタも起きている。
◇IR汚職 X氏、保釈中被告の立場で
カジノを含む統合型リゾート(IR)を巡る汚職事件で収賄罪などに問われ、実刑判決を受けたX氏(49)は保釈中である被告の立場で東京15区からの立候補を予定している。自民党を離党しており、無所属になる。15区には自民推薦候補2人を含む計8人が立候補する見込みだ。
X氏は公判で無罪を主張して控訴中。現在は連日駅に立ち、通勤客らに「指摘されている一連のことは事実無根です」と訴え、「Aの無罪を示す客観的証拠」などと記したビラを配布している。14日夜には後援会関係者ら約120人を集めた「国政報告会及び緊急説明会」で潔白であることを強調した。
地元区議は取材に対し「今回は誰も秋元につかないだろう。そんなことをしていたら自分の選挙に影響する」と話す。X氏は「信頼回復に努めるしかない」としている。【木原真希】
■東京15区の予想される顔ぶれ
今村洋史 59 医療法人理事長 (1)無元
井戸正枝 55 ジャーナリスト (1)立元
金澤結衣 30 [元]食品会社員 維新
桜井誠 49 日本第一党党首 諸新
柿沢未途 50 [元]都議 (4)無前
秋元司 49 [元]副国交相 (3)無前
猪野隆 56 [元]国税庁職員 無新
吉田浩司 60 投資顧問会社員 無新
◇「夜の銀座」〇氏、X氏は無所属で
緊急事態宣言下の1月に東京・銀座のクラブを訪れたとして自民党を離党した神奈川1区の前職、〇氏(71)は無所属で出馬する。
党県連は7月に同区に候補者を擁立しないと決めており、松本氏側には復党への期待もあった。〇氏は9月の記者会見で「軽率な行動を深く反省している」と謝罪したうえで、衆院選について「無所属であろうが復党しようが挑戦する」と復党にも触れていた。しかし、党本部が衆院選後に結論を先送りしたため、8選を目指す〇氏は厳しい戦いを迫られる。
松本氏に批判的な見方もあり、ポスターに「銀座行くなら野毛(選挙区内の飲み屋街)で飲め」と落書きされたこともあった。問題発覚後に謝罪行脚を続け、現在は街頭でビラ配りとあいさつを続けている。同区には立憲前職と維新新人も出馬を予定している。
以下略)
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