思えば、一年中何度もかつての日本の戦争のことを考えることができる。
3月、6月、7月、8月、9月、12月。
それでも、戦争の知識は、なかなか進まない。
歌を通して、戦争のことをまた少し感じることができました。
み民われに死ぬと詔(の)らすと思ひてぞラジオの前にかしこまりける 鍬方徳蔵
このいくさいかなるものと思ひ知らず勝ちよろこびき半年のあひだ 土岐善磨
わがために一基の碑をも建つなかれ歌は集中にあり人は地上にあり 土岐善磨
短歌で読む昭和感情史
日本人は戦争をどう生きたのか
菅野匡夫
平凡社新書
ISBN978-4-582-85619-4