岸田首相はコロナ患者が爆発的に増えても「2類」から「5類」に引き下げられない根拠
2022/01/21 06:00
(デイリー新潮)
1月17日、岸田文雄首相(64)が就任後初となる施政方針演説を行った。その中で岸田首相は、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染拡大を踏まえ、「岸田政権の最優先課題は、新型コロナ対応です」と語った。
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演説では、オミクロン株がデルタ株と比較すると、感染力は強いものの症状は軽いことにも言及した。
《感染力が高い一方、感染者の多くは軽症・無症状であり、重症化率は低い可能性が高い》(註1)
だが、《高齢者等で急速に感染が拡がると、重症者が発生する割合が高くなるおそれがある》との分析も、専門家から報告されたという。
もし重症者の絶対数が増えた場合、《病床がひっ迫するような緊急事態に陥ることは、何としても避けなければなりません》と指摘。
対策として、3回目のワクチン接種を前倒しすることや、経口薬の在庫を増やすことなどを挙げた。
《新型コロナに打ち克つことに全身全霊で取り組んでまいります》
こんな強い表現も飛び出したが、「新型コロナの『2類相当』を見直します」とは表明しなかった。担当記者が言う。
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