声を出すのを仕事としている俳優、声優、歌手、アナウンサー、そして、声を出すことや歌うことを目指している人にも、ためになる。
『ヴォイストレーニング』に関する本は、結構多い。
単なるしゃべり言葉に磨きをかけたいとか、人に伝わる話し方をしたいとか、いい声にしたいとかを、考えている者には、身体のレッスンも大切なんだということがよくわかる。
カットや解説などもふんだんに使用されているので、読みやすかった。
合唱をやっていて、合唱の練習前に、軽いトレーニングをたいていの団が取り入れている。
身体については、変な緊張は、悪影響につながるので、リラックスしたり、腹式呼吸の取り入れなどのためにしているが、社会人の合唱団は、たいてい一日2時間の練習時間で、発声と、休憩時間、連絡事項と、曲のアンサンブルや音取りをこなさなければならないので、
発声の時間は10分か15分くらいしか取れない。
練習時間に遅れると、発声練習なしで、アンサンブルの練習に入ってしまうこともある。
日常のなかで、取り入れられる、練習方法。日常でしておきたい練習も、多岐にわたる解説があるので、勉強になった。
発声と身体のレッスン
発声と身体のレッスン―魅力的な「こえ」と「からだ」を作るために
鴻上尚史
白水社