安倍晋三首相は14日、改正新型インフルエンザ対策特別措置法の施行を受け、記者会見に臨んだ。新型コロナウイルスの国内感染が確認された後、首相の会見は2月29日に続き2回目。対応を誤れば政権の致命傷になりかねないとの危機感がにじんだ。大規模な経済対策で景気の一層の冷え込みを防ぐ構えだが、課題も横たわる。

 「感染者数は、他国よりも少ないレベルに抑えられている」。首相は会見でこう強調。政府の取り組みをアピールするように、検査・医療体制整備の状況説明にも時間を割き、「国際社会の結束した対応をリードする」と力を込めた。