東南アジアで感染急拡大、タイは新規感染9000人超…ワクチン接種進まず
2021/07/10 01:14
(読売新聞)
【バンコク=田原徳容、ジャカルタ=川上大介】東南アジア各国で新型コロナウイルスの感染が急拡大し、在留邦人も死亡するなど、事態が緊迫している。感染の勢いが一時収まったこともあってワクチン接種は進んでおらず、行動制限中心の規制で歯止めをかけられるかどうかは見通せない。
タイ政府は9日、首都バンコクなどで12日から、夜間外出禁止など事実上のロックダウン(都市封鎖)を14日間実施すると発表した。9日発表の新規感染者数は9276人と、4〜5月の3倍に跳ね上がり、緊急対応を迫られた。インド型(デルタ型)の蔓延(まんえん)が感染拡大の要因とみられる。