ずっと富士山
以前は庭から富士山を眺めたものだった。
今は、庭に出てもまるで見えない。
最寄駅のコンコースから、正面に富士山を見るだけになった。
毎日のように眺めるが、まるで見えない日が続く。
この何日かは「ずっと富士山」で眺める。
雲一つなく、湖面に映る富士山は、堂々としている。
11月の今は、冠雪はない。
「富士山には、少し、雪がかかっているくらいがいい」
などと、勝手な想像をする。
ずっと富士山では、毎日自分の好きな時間に眺めることができる。
雲のかかる富士。
雪を頂いた富士。
春夏秋冬を、いつでも。
有り難いこと。