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東京オリパラ検証)3兆円超大会費用、大会後もかかり続ける赤字施設の維持費

2021-10-05 11:54:00 | ニュース
東京オリパラ検証)3兆円超大会費用、大会後もかかり続ける赤字施設の維持費 「海の森」では牡蠣の除去に巨額の費用も【報道特集】
21日 14時35分

 東京オリンピック・パラリンピックの大会費用は3兆円を超えるとされている。期間中だけではなく大会後もかかり続ける、多額の費用を検証する。

整備費、総額2900億円をかけて新たに作られた競技会場。
東京都の試算では、都の施設6つ(有明アリーナ、海の森水上競技場、アクアティクスセンター、カヌー・スラロームセンター、大井ホッケー競技場、夢の島公園アーチェリー場)のうち、5つ(有明アリーナ以外)が赤字になることがすでにわかっている。

例えば、水泳競技が行われたアクアティクスセンターは、年間来場者数100万人を目標としていて3億5000万円の収入を見込んでいる。一方で、維持管理費は、9億8800万円。1年でおよそ6億3800万円の赤字になる見込みだ。
また、カヌー・スラロームセンターはレジャー施設などとして活用するとしているが、こちらも年間およそ1億9000万円の赤字予想となっている。

ただ、この試算でも甘すぎるという指摘もある。

303億円をかけて建設された海の森水上競技場は今後、毎年1億6000万円の赤字が続くと試算されている。収入源は主に、年間30回の大会開催や強化合宿としての利用だ。来場者目標35万人、1億1300万円の収入を見込んでいるのだが、そもそも、そこまで収入を期待できないと指摘する声も多いのだ。
現在、ボートチームの合宿所が集まる埼玉県・戸田漕艇場。関係者は、戸田の方が利便性が高く、海の森を利用するメリットが無いと話す。

ボート関係者:
拠点として(海の森に)移るチームはほとんどいないと思います。ただ試合だけに行くということであれば参加はあると思いますが。(戸田が)生活拠点になっていますので、利便性だとかそういうことを考えるとなかなか難しいかなと。

さらに試算では計上されていない、新たな費用が発生することもわかった。

コースに浮かぶ黒い筒状の「消波装置」。1本長さ12メートルのものが、5.6キロにわたっておよそ470本設置されている。これがいま、赤字を膨らませる“悩みの種”になっているという。
消波装置は表面が網目状になっていて、波の勢いを7割ほど減らす効果がある。しかし、大会前にカキが付着して消波装置が沈み、波を消す効果が失われる事態になった。

海の森水上競技場のメンテナンスを請け負った工事会社
オーディーエスマリン新谷博實代表取締役:
水面に浮かんでいるものに対してカキが付いていくと、1回付き始めるとどんどん付いて厚みがついてきます。そうすると浮力が足りなくなって沈んじゃう。海の仕事を長年やっていますから当然それは思っていました。オリンピック前に2年3年置いとくのに大丈夫なのと。

そこで都はおととし、付着していたカキ14トンを除去した。その費用は1億4000万円以上にのぼる。新谷社長の会社は、水中に浮かぶブイやロープに付着したカキなどの除去を担当した。ダイバーが“ケレン棒”と呼ばれる棒を使って手作業で掻き出すという。

新谷社長:
消波装置自体はケレン棒でやったりしても(網目の)中に入り込んでいるイガイとか取れないんで。それを専門にやっていた業者があるんですけど、その会社は消波装置をわざわざ外して陸上にあげて、そこで手作業と水ジェットで除去していましたね。設置したものを外すわけですから相当手間もかかりますしお金もかかる話です。

新谷社長は「このままだと毎年1億4000万円以上をかけてカキの除去をしなければならない」と危惧する。

新谷社長:
消波装置とか特殊な形状のものについてはどういうふうにやるかというのはもともと設計段階から考えておいてほしかったと僕は思いますけどね。(五輪を)やるちょっと前から騒ぎだして、オリンピックは無事終わったでしょうけど、じゃあ後どうなのと。金食い虫ですよね。

東京都は対策を検討中だという。

(報道特集9月18日放送内容から抜粋)


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