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福島木工家具店

製作した家具の紹介と日記

机のレストア

2014-01-29 07:22:06 | その他作品
御客様より、2台の机のレストアを依頼されました。



机のレストア before ↓






after ↓








屋久杉の天板 ↓





オイルで着色塗装してあります。

節の割れと隙間はパテで、

天板の継ぎ接ぎの割れは埋め木で処理してあります。




before ↓






after ↓










抽斗の底板は劣化して割れていたりしたので、

新しくシナ合板を上から張って補強してあります。

外観が古く、中身が新しいギャップがなかなかよいです。


扉部分の底板は、傷んでいたので新しいものに交換 ↓







今回は、机まとめて2台でお引き受けしましたが、

単品でのレストアは、コストが高く、割高となります。


古くなったものは捨てて、買い換えるのは容易ですが、

まだ使えそうなものは、出来ることなら少しでも長く生かしてあげたいものです。





製作日記はこちら

机のレストア 1 ペーパーがけ

机のレストア 2 取っ手の取り付け

机のレストア 3 蝶番の取り付け



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机のレストア 3 蝶番の取り付け

2014-01-29 06:45:24 | 日記
蝶番「ちょうつがい」と呼びます。

慣用的には、丁番「ちょうばん」とも呼びます。

現代では、ちょうばんの方が一般的になってきているかもしれません。

また、横文字では、ヒンジとなります。

蝶番は、扉についている金具のことで、語源は蝶のつがいでのことで、形状が蝶にも見えますね。



蝶番の取り付け ↓






古い蝶番を取り外して、新しいものを取りつける訳ですが、

古いものと同じサイズの蝶番ですと、取り付け穴の位置が重なってしまうので、

新しいものは一回り大きなサイズとしました(真鍮製です)。



腐食したビスを押し込んでいるところ ↓





古いビスを抜こうとしたところ、途中で折れてしまいまいた。

このままでは、ノミを使う時に傷つけてしまうため玄能で叩き込みます。



新しい蝶番のサイズに合わせて、毛引きでマーキング ↓






ノミで掘り広げて、嵌まるかどうか確認 ↓






蝶番(ヒンジ)にはヒンジドリルを使って穴あけ ↓






扉側に取り付けしました ↓






本体へ取り付け ↓





まず最初に、一番下の一か所のみビスで留めてみる。



その状態で扉を閉めて隙間をチェック ↓






下の方の隙間が広いので、掘りなおして再チェック ↓





うまくいきました。

とはいいましても、扉自体がちょっと捻じれていましたので、

取っ手側の方にちょっとずれがでてしまいました。

まあ、許容範囲でしょう。


蝶番を取り付ける時には、

一度に全部の下穴をあけてしまうよりも、

ひとつひとつビスを留めて、その都度、扉の締り具合や、

隙間の間隔を確認しながら進めた方が無難です。

また、扉の場合、取り付けた後に、少し下がることがありますので、

上よりも下の隙間を多めに取って置くと良いでしょう。


やり方はケースバイケースですが、

今回は、一番下のビスの位置を決めて、

次に一番上のビスを仮止めして、扉の取り付け位置を調整しました。

ここで、調整のために、何度も取り付け位置をずらす内に、

下穴が大きくなってしまい、ビスの効きが悪くなっても、

残り3箇所のビスが効いていれば問題ないと思います。

上下両端の位置が決まった後に、内側のビスの下穴をあけて固定していきます。


状況に応じて手順は変わったりしますが、

色々と失敗を重ねながら、成功確率の高い方法を考えていくものです。



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