福島木工家具店

製作した家具の紹介と日記

一人弁当箱 製作記録 4

2019-12-17 21:30:58 | 製作記録
三段重箱の仮組み ↓







底板は1mmほど出してあるので、三段重ねた時にずれません ↓





底板の嵌め具合は、あそびを十分にとっておいた方がきちっと組むことが出来ます。



底板の嵌まる溝 幅3mm、深さ3mm ↓





写真左の鑿は一分(約3mm幅)、右側の鑿は五分(約15mm幅)

溝の中のバリを取るのに一分鑿は重宝します。



弁当箱の材は、屋久島産のセンダン。


重箱の部材を水引しておきました ↓





水引・・・木材を湿らせてつぶれていた木の繊維を元に戻します。

特にセンダンの水引は大事です。

これをしなかった為に後悔したことが多々ありました。



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一人弁当箱 製作記録 3

2019-12-16 20:47:50 | 製作記録
外箱蓋の枠の加工 ↓





丸鋸刃に対して縦に材を通します。

前回加工した材をメス側とすると、これはオス側の加工となります。





機械加工では、このようにバリがでることがありますので、鑿できれいにそぎ落としておきます。

バリが残ったまま、次の加工に入ると、そのバリが干渉して正確な加工が出来ないことがあるからです。



こちらは外箱の仮組み ↓





まだ、天板は嵌まりませんが、途中まで組んでみて確かめます。

今までの加工に間違いが無いかどうか確認するのですが、毎度のことながらドキドキと緊張してしまいます。



三段重箱の溝切り加工 ↓






まだまだ続きます。




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一人弁当箱 製作記録 2

2019-12-14 22:24:40 | 製作記録
罫引(けびき)という線を引く道具 ↓





これは西洋タイプで、堅木に真鍮を埋め込んで、擦れによる摩耗を少なくする工夫がされています。


上部のつまみを緩めて、棒の長さ、つまり線を引く位置を調節します。


下には線を引く刃物がついています ↓





刃が丸くなったら、外して研ぎます。



材料に罫引で線を引きます ↓





全てのパーツに線を引くのは手間が掛かりますが、やはりしておいた方が良いです。

これをしなかったために、加工面を間違えたことがあります。







鉛筆よりもきれいに線が引けます。

また、加工する際の木材の繊維のむしれやバリが出るのを防ぐこともできます。



テーブルソーという機械で加工 ↓





丸鋸刃の出し口の幅が広く、細い材を加工する際には危ないので、合板を上から乗せて隙間を少なくしています。

本番前にテストピース(端材)を使って、加工寸法を調節しておきます。



弁当箱の外箱天板裏の溝加工 ↓







こちらは外箱蓋の枠加工 ↓










基本的にペア(2本)で通します。

フェンスに対して直角を出すためにもします。1本ではぐらつきやすいため。

また、引きおわりのバリを防ぐために3本目に捨て材を合わせて加工しています。



あまり夢中になって一緒に指まで引かないように注意します。

十分な安全対策と集中力が必要です。

このテーブルソーは両手がふさがっていても、膝で機械を停止できるようにスイッチを配置しています。

加工途中は常に停止スイッチに膝が触れるところでしています。

フットスイッチよりも素早くオフできます。




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一人弁当箱 製作記録 1

2019-12-12 22:22:25 | 製作記録
基本的に注文家具屋ということから、あまり同じものをつくることは少ないのですが、

時々、福島木工家具店でつくった家具をどちらかで見て頂いたり、そしてこのブログを見て、同じものを作ってほしいという依頼があります。

ちょくちょく作っているものならば、記憶も新しく、製作上の感覚もすぐに思い出せるのですが、

数年も前に、しかも一度しか作っていないようなものになりますと、当時の製作図面を引っ張り出してきて、

じーっと眺めても、ここはどのように作ったのか思いだせない(汗)というケースがあるものです。

そんな時に、このブログで製作記録として写した写真が役に立つこともあることから、自分用に残しておこうと思います。




一人弁当箱 外箱+三段重箱の材料 約8セット分 ↓






外箱蓋の枠材 ↓





7mm × 13.5mm 主に板材から作ったので反りなど多く、歩留まりが良くない。余分に作っておいた材があったので良かった。




約4年前に作った時のブログはこちら↓

「屋久島産センダンの漆塗り弁当箱」



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Beautiful melody

2019-12-06 01:55:25 | 日記

 美 し い 旋 律


Improvisation at the train station in paris!



何度観ても感動します。
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