福島木工家具店

製作した家具の紹介と日記

ポストカードスタンド

2011-09-28 21:33:39 | 小物

ポストカードスタンドです ↓









不動産業を営むお客様より、事務所に置くためにとご注文を頂きました。

宣伝・案内などを印刷したポストカードをディスプレイします。

写真にはありませんが、このスタンドの手前には名刺置きを置く予定です。


お任せでご注文いただきましたが、机上ではなかなかデザインがまとまらなかったので、

手持ちの屋久杉材を見て、少しずつ形にしながら製作しました。

ご注文は一つでしたが、お客様に好きなほうを選んでいただこうと思い、

二つ作って持って行ったところ、両方お買い頂きました。

ありがとうございます。




寸法: 高さ200、230mm 幅120mm

材料: 屋久杉 アクリル板

塗装: オイルフィニッシュ





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ハットヒヤリ

2011-09-21 22:23:39 | 日記




↑ これは手押しカンナという機械 (ちょうど刃が見えています)


木材の平面、直角、直線などを出すためのもので、

木材加工の基本となり、大抵、まず最初に使われる機械です。







↑ 通常は、このように安全カバーがしてあります

材料を通している時だけスライドするので、作業中でも外から刃物は見えません。

画面右より左へ材料を押し当てながら真ん中の二枚刃を通ります。

安全カバーがあるとはいえ、木工機械の中では危険度の高い部類に入り、取り扱い注意です。

安全カバーは取り付けて作業をするのが厳守なのですが、

時々、墨付け(線などマーキング)した木材をその墨に合わせて徐々に削っていく場合に、

カバーを外して作業することがあります。

このような時の作業は、刃がむき出しになって回転しているのが見えるので緊張します。


最近、細かい作業が多かったせいもあり、このカバーを頻繁に外すことがありました。

そのうち、外して取り付けてという手間が面倒臭くなり、いつの間にか外しっぱなしになっていました。


そして今日、作業内容が変わり、通常ではカバーをしての作業なのですが、

カバーが無いことに見慣れていたせいか、そのまま無しで作業を進めていました。

内心、気が付いていましたが、大丈夫だろうという驕りがあったのでしょう。

また、朝方ということもあり、心身ともに鈍っていたこともありました。

この手押しカンナの上に何気に置いた木材が思わぬ動きをしたので、

その木材を無意識(条件反射的)にサッと手で押さえようとしたときに、

すでに木材はそこになく、そのまま手(左の親指)は勢い良く回転するカンナ刃の上に!!!

指の異常に気が付いて退かすまで0.3~0.5秒くらいでしょうか。

この瞬間、指の神経が異常を知らせて、それに反応して指を動かすのに、

思っていたより時間がかかることにもどかしさを感じる。

即座に指を見てみると、ただ事では済んでいないと覚悟していたが、

赤い鮮血は見られず・・・

おや!

まさか助かったのか?

普通なら親指の形が変形するほど○○られているのに。

指先はビリビリしているが奇跡的に無傷でした。


これ ↓





昨日、爪切りで深爪してしまい、指先が痛かったので手袋をしていたのです。

とはいえ、

いくら手袋をしていたといえども、木材をパッと押さえようとするくらいの勢いで、

回転する刃物に触っているのに破れなかったのが不思議。

確かに刃物は交換してから月日が経っており、それなりに切れ味は落ちているのだがこんなことがあるのだろうか。

更に、回転する機械に手袋を使用することは、巻き込まれた場合に大惨事になります。

今回はたまたま良かったものの、非常に危険なケースでした。

思わず、お守り頂き有難うございますと手を合わせて感謝しました。


今思い出しても恐ろしさがじわじわと湧いてくる。

あー、危なかったー、怖かったー。

大事故に至らなくて良かったー。


ハインリッヒの法則というものがあるようで、

「重大事故の陰に29倍の軽度事故と、300倍のニアミスが存在する」

統計学的に、1:29:300 という数値があるそうです。

重大事故が起こった場合、それに至るまでの前兆があったということ。

これを防ぐために、会社(作業現場など)では、ハットヒヤリをした経験の情報を収集・公開することで共有し、

重大な災害や事故の発生を未然に防ぐようにしている活動があるとのこと。


私の場合、一人で作業していますので、当然安全管理も一人でしなければいけません。

冷静に自分の動作や態度を観察して、ちょっとした気になることについては、意識して都度改めるように!

また、起こってしまってからでは遅いので、常日頃から、木材や機械に対して、

緊張の糸が切れないように、そして、敬うように接していくことを再認識しました。

ありがとうございます。




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迷走

2011-09-20 20:53:26 | 日記

迷走台風、

ようやく動き出したようで、希望の光が・・・

木工仕事にとって雨、特に風を伴う雨は大の苦手。

ここ最近、まともな仕事が出来ないのが辛いなあ。

しかしその反面、体は十分に休養できたのは嬉しい。



その後の和室照明傘づくりは・・・

迷走してます。


少し進んでは、これでいけるだろうか?

う~ん、技術的に難しい・・・

なんてやっているから一向に進まない。


一番のネックが、照明傘の下にくるカバーをどう取り付けるか。

お客様のご要望で、脱着を容易にして欲しいとのこと。





↑ カバー骨組み





↑ 組子

これを美しく嵌め込むのは難しい。

私の技術ではなかなかビシッと決まりません。


さて、脱着方法は・・・

どうしよう。

骨組みが細く、強度もあまりないところに、見た目もスッキリと収めるという、3拍子揃った難しさ。

これらを満たす方法がなかなか思い浮かばない。

夜な夜な、インターネットでそれらしいサイトを目がシバシバするまで見て探す。

様々な金具等を検討してみるが、骨組み材が細すぎて取り付けられない・・・

無理に加工取り付けすれば簡単にポキッといってしまうだろう。

そんな中、厚さ0.8mm、幅13mmのマグネットテープを見つける。

よし、これでやってみようと早速注文。

ほとんどは翌日発送の商品が多い中、この商品は5日後と遅い。

やっと届いた商品、今日、取り付けようと準備をしていたら、必要mが足りない事に気付く。

ガーン

しばしフリーズ・・・

そして自己嫌悪。

・・・

気を取り直して、まあ、しょうがないか。

不足分を発注すれば良い訳で。

また5日間のおあずけになりました。

相変わらず進まないなあー。





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薪小屋その後

2011-09-11 21:51:19 | 日記

先週紹介しました薪小屋その後・・・











↑ 完成しました。

念のため、旧薪小屋と連結しておきました。

これで少しは台風など強風に耐えられるかな。

しかし、薪が無い状態では、この小屋そのものは軽く、飛ばされる恐れがあるので注意!


先月の新月に伐採しておいた枝などを早速整理して入れてみました。

また、近々ご近所さんが庭の木を造園屋さんに伐ってもらうそうなので、

その時に枝材などを分けていただく予定です。

ありがたやありがたや。




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社会問題、個人問題

2011-09-09 23:37:53 | 日記

先日、脱原発、原発に依存しない社会をということで1000万人署名運動というニュースが流れた。

原発に批判的なニュースが少ない中で著名人がこのような運動を展開する様子を伝えることは、

反原発運動に勢いが出て、同じような悲劇を起こすリスクが軽減していく方向に進むようで心が弾んだ。


原発は安全に運用していけるか? 本当に必要なものなのか? 

というようなアンケートを、その人の社会的な立場抜きにして匿名で国民に取ったら、

結果はいうまでもないと思う。


ただ、巨大な電力事業に関する利権問題や私欲が絡んでくると、

建前が本音を覆ってしまって大事なものを見失ってしまう。


また、国民性として、声を大にして「原発反対!」というのも恥ずかしいと思っているかもしれないので、

なかなか表立って大きな運動になってこない。


私もその一人で、わざわざ人を捕まえて自分から「原発は反対だ!」などと言わない。

しかし、原発再稼動云々のニュースを見ていて、懲りずに再稼動する方向へ持っていこうと発言する人たちを見ていて、

それをただ放送するメディアを見ていて、非常に違和感を持って見ている。


私は個人的に原発再稼動には反対である。

安全対策だけでなく、想定外のことが起こってしまった後の対策が不備だと思うからである。

今の状況でどうして再稼動しようとするのか不思議である。


かと言って、原発反対運動に一生懸命に参加するというのもちょっと気が引ける。

ただ反対だと表明すればすむ問題では無いと思う。


お偉い方は、この先、原発再稼動をしていかなければ電力不足で大変なので、

脱原発の方向だが、すぐに止めるわけにはいかないと言う。

そんな余裕があるのだろうか?

地震は頻発している、地震以外にも大規模災害が多くなってきている。

また同じような地震が、津波が、更なる想定外の大規模災害が原発を襲ったらどうなるか?

原発を早急に解体(どのくらいの期間がかかるかわかりませんが)していくよう即刻動いていかなればならないと思う。


だから原発反対というよりも、

「原発廃止に伴うリスクを受ける覚悟が出来ています」

「原発の無い世の中作りに協力・参加します」

と言うくらいの意識が大事だと思う。


以上、ニュースやネットなどで見た情報を参考にして意見を書いてみました。

冷静に考えると、実際に自分の目で全てを確かめた訳ではないので、このようなことを書くことは抵抗があります。

普段、このような時事問題はブログでは書かないのですが、なんだか最近モヤモヤしていたので・・・。



ところで、

最近、ニュースなどで、お偉い人たちの発言と顔を見ていると、

アッ! この人嘘ついている、

これは本心ではなく建前だな、

いくら立場上とはいえ、利権を守るためにそれを言ってしまうのは気の毒な人だ、

等など、なんだか透けて見えてきているような気がするのは私だけだろうか?


良心に反した言動は苦しくなってきていますよね。

その人の顔に、目に、雰囲気に出てきてしまうのです。


経済成長よりも、心の成長の時代に突入しているのではないですか。

利己的な考えでは身を滅ぼしますよ!


ハイ、実は私も心が苦しいです。

見栄とか意地とかプライドとか捨てて、もっと謙虚に素直にを心がけたいです。

反省。




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今日の日曜大工

2011-09-04 22:00:09 | 日記

薪小屋の増設をすることに。


昨年、薪ストーブを小型のダルマストーブ(鋳物)から中型の箱型に買い換えたのはいいが、

大きさに比例して薪の消費量もそれなりに多い。


更に、箱型と言っても安い鉄板タイプ。

鉄板タイプは、鋳物に比べて熱の放射率が低いと思われ、寿命も長くない。

購入したストーブは、その寿命を長くするため、つまり鉄板が痛まないように、

ご丁寧に内側に耐火レンガが並べてある。

ストーブは長持ちするだろうが、その分、熱放射は落ち、部屋の暖まり方が弱い。


昨年の冬は例年よりも寒かったこともあり、思いのほか薪を燃やすことになり、

現在の薪小屋一つでは不十分のため、もう一つ増設することに。


とまあ、こういう経緯で、まずは整地と独立基礎の工事 ↓





奥に見えるのが既存の薪小屋。

ここまでは昨日の内にやっておいた。

お陰で今日はちょっと腰痛気味・・・


本日組み立てる材料は製材所で購入した4m×1.5寸×2寸の杉材。

これら構造部材も、ある程度、カンナをかけて設計寸法にカットして準備してある。


朝から組み立てをはじめ、午前中はここまで進む ↓





暑い炎天下の中、汗だくなって作業するも思いのほか進まない。

午後からは、作業場で床板や屋根材などの加工をして、太陽が傾くまで時間を稼ぐ。

日が陰り始めた頃、再び現場作業。


夕方になり、ここまで進む ↓




今日一日でやってしまおうと思っていたが、無理でした。

あと半日から一日くらいで出来上がるかな。





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最後まで

2011-09-02 13:22:42 | 日記

和室照明傘の続きで、

簡単に楽して作ってしまおうとすると、実際なかなか進まない。

進んだとしても結果はそれなりに安っぽいものとなる。

10の手間をかける内、最後の2を手抜きすれば、最初の8がいくらしっかりしていても、

出来上がりにはがっかりしてしまうことが多々ある。


丁寧に作れば作るほど、ちょっとした雑な部分がどんどん目立つようになる。

雑に作るならば一貫して雑に仕上げてしまえば、意外と見苦しくない。

下手でも上手でもバランス良く作れば、上手いことおさまるような気がする。















↑ 組子細工に挑戦してみました


楽して済まそうとあれこれ考えてみたのですが、

どうしてもこの技術を取り入れないと完成まで漕ぎ着けないようなので試しに作ってみました。

フリーハンドで、雑にササッと作ってみたせいか、思っていたよりすんなりと出来ました。

でもこれをしっかりと寸法どおりに作って仕上げようと思うと何倍もの手間隙がかかるのです。

ここまできたら腹を括って無心に、そして楽しくやるだけです。




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四苦八苦

2011-09-01 17:59:45 | 日記





知人より和室照明の傘を作れないかという問いに、

勢いで、「ハイ、出来ます!」

なんて軽々しく返事をしたのが昨年の夏ごろ。


一度試作を作って持っていくが、完成度がまだ不十分で改良点がいくつかあった。

この改良点が技術的、構造的に私にとっては難しく、

知人の「急いでいないから」

というお言葉にずーっと甘えていたわけで、

課題をどうクリアしようかと漠然と考えるも真剣さが足りないのか、

なかなか先が見えてこず、

後回し、後回しに、ずるずると、のびのびになって早一年。


軽率に返事をしてしまったことを悔やみ、

ふと、頭を下げて「出来ません」

とお断りしてしまおうかと、またまた軽率な発想がが頭をよぎるが、

これはイケナイ裏切り行為のような気がして・・・

せっかくお話を頂いて一度受けたのだから、よほどのことが無い限りはやろうと決める。


とはいっても、改めて設計するも、技術・構造・強度のバランスがいまひとつ掴めず悶々とする。

ここでまた悩み始めたのではいつまでたっても出来上がらない。


えーい、採算のことは忘れ、とにかく作り始めてしまえ!

ということで、試行錯誤をしながら何とか形が出来上がってきた。





このままゴールインするのか、はたまた完成を目前にして失敗してやり直しとなるか、

まだまだ油断を許さない段階。


これを乗り越えればスカッとするのだろうなあー。





コメント (2)
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