福島木工家具店

製作した家具の紹介と日記

木工日和

2013-10-29 19:36:21 | 日記
秋です。

うろこ雲です ↓






気温20度、湿度50%、天気は薄曇。

こんな木工日和が、ここ数日続いています。


雨や台風など、木工にとって、悪天候が続いていたので、

天気の良い時にやるべき仕事がたまっており、

せっせと作業を進めております。


あれもこれも、いまのうちに仕込んでおかなければ、

あっ、そういえば、前からやりたかったあの作業をしておきたい。

などなど、天気の良い日には、沢山のしたいことがあるのですが、

一日の時間は限られており、この季節、日が沈むのも早くなってきており、

貴重な時間を有効に使いたいものです。


現在、3アイテムの製作を同時進行中。

本当は、1つづつ、一貫、集中してつくりたいのですが、

できるだけ隙間無く、効率的にと工程を考えますと、

2~3アイテムをこなすのが丁度いい感じでしょうか。


しかしながら、デリケートな部材、特に板材を、

加工途中で保管するのには神経を使いますし、

保管方法に落ち度があれば、部材が反ったり割れたりして、

ダメにしてしまうリスクがあるのが難点です。



進行中の一つ ↓





ただの板材ではありません。

普通の一枚板もありますが、

板の厚みに変化をつけて加工してあります。

断面から見て、薄くなったり厚くなったりと、一つ一つ形状が違います。

4枚の板を組んで、高さ90cmくらいの幾何学的な柱状の箱になります。


いつもの、四角四面の家具づくりでしたら、要領よく仕事を進められるのですが、

このアイテムは、造形といいましょうか、芸術といいましょうか、

そういう範疇に入るものでして、

実は、ご注文主の作家さんより、フリーハンドで描いたスケッチを基にして作っております。


まあ、私にとっては新境地でありまして、

大変貴重な経験をさせて頂いております。

随分と時間がかかってしまい、

納期もズルズルと押しており、

すいません、

もう少し時間が掛かります。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

CADソフト

2013-10-28 20:09:24 | 日記
家具を作るには、設計図が必要です。


日曜大工のノリで、簡単なものを手早く作るときには、

つくりながら寸法や形を決めていくので、図面は要しませんが、

部材が多く、3次元的な家具を作るときには、

間違いなく、確実に組み立てるために、それなりの図面は必要となります。


家具を作り始めた頃は、自分なりに手描きしておりましたが、

修正・変更するたびに、消しゴムの減りが早く、

図面も黒ずんてきて、くちゃくちゃになって、美しくない!


きれいで、スマートに設計できれば、その作品にも反映してくると考えると、

やはり、今では一般的になっているCADソフトで作成することにした次第です。


CADの利点は、描き直しが自由自在で、いろんなバージョンの図案を描くことも苦にならず、

使い方によっては、手描きの何十倍ものスピードで完成させることが出来たりと、

せっかちな自分にとっては重宝しております。


CADソフトを使い始めた当初は、インターネットよりフリーソフトをダウンロードして使っていたのですが、

フリーだけありまして、ちょこっとした図面、シンプルな図面を描く分にはいいのですが、

機能が少ないので、どうも効率が悪い。


どうしたものかと考えた末に、仕方なくソフトを購入しようとインターネットで探し始めたところ、

数万円するのは当たり前で、プロ用になってくると数十万円もするのでびっくり。


とても庶民には、もったいなくて手が出ない。

もっとお手軽な価格のものはないかと、あれこれ探してみると、

入門向けソフトである、ターボスケッチというものを見つけた。

価格は14,000円ほどで、数年に一度、バージョンアップして、機能などが進化しています。


今回、新しいPCに変えたところ、今まで使っていたソフトのCD-ROMがどっかへいってしまい、

PCにCADソフトをインストールすることが出来ず、図面が新たに描けないという問題が起きたため、

思い切って、最新のバージョンを購入しました ↓





このシリーズを使うのはこれで3代目。

同じグレードをバージョンアップする場合は、半額近くで購入できるので助かります。


省資源化の流れか、箱の中身はこれだけ ↓





使用許諾契約書と、インストールガイドのペラペラの紙と、紙のケースに入ったCD-ROM。


取扱説明書(マニュアル)が入っていないので慌てましたが、

インストールガイドを読んでみると、CD-ROMの中にPDF形式で収録されているとのこと。


最近の電子機器の分厚いマニュアルには辟易するものですが、

いざ、無いとなると、これが心細くなり、人間とは勝手なものだと苦笑してしまいます。

分厚いマニュアルが欲しい場合には、請求できるようなので、

辟易なんて書きましたが、手元に置こうと思っています。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年も出ました!

2013-10-26 22:05:40 | 日記

2週間ほど前から、気になるようになり、

ホダ木の天地返しをしたり、

愛情を込めて水遣りしたり、

着々と準備を進め、

雨も十分に降ったし、

ついには夢にまで出てきて、

今朝、そわそわしながら見てみると・・・


あった! ↓






ここに ど~んと ↓






おおっ、大きい ↓






雨が続いていたので、いっきに大きくなっていました。

このほかに、もう一つ収穫。


こんなに大きくなっているのだから、

他にもあちらこちらに、出始めの小さなシイタケちゃんは・・・

と探してみるのですが、

これが全くありませんでした。


そういえば、去年は、10月の中ごろに、

一つだけ忽然とシイタケが出ましたが、

その後、半月ほど音沙汰なしの状態が続いたのを思い出しました。


本格的に出てくるのは、もう少し先になりそうです。


それにしても、今年初収穫!

早速、味噌汁に投入!!

ん~ 香りがたまりません!!!

この先が楽しみです。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

積木の製作 名入れ

2013-10-25 18:35:30 | 製作記録
今日は、台風27号が接近しており、外は悪天候。

こんな日は、自宅での作業がうってつけであります。


屋久島の木でつくった積木への名入れ作業をすることに ↓





8種類の木の名前をひらがなで書いていきます。

字は、上手ではありませんので、子供用に買った「ひらがな練習帳」の見本を参考に。



書く道具はコレ ↓





電熱ペンです。

当初、はんだごてを使ってトライしてみたのですが、

手の握る位置が上のほうにあり、

つまり、熱くなる金属部分が長くて、握る部分が短いので、

文字を書くには、バランスが悪く、

ただでさえ、へたくそな字が、いっそう見苦しくなってしまうので、

この電熱ペンを買った次第です。


さすが、細かい作業向けに作られているので、

持ちやすく、線も思い通りに描くことが出来ます。


ですが、これは、木肌がつるんとした平面に描く場合でありまして、

8種類も樹種がありますと、色々と個性といいますか、

癖と申しましょうか、

非常に厄介といっては申し訳ありませんが、

表面に、木の導管の穴が大きく出ていたり、

年輪の硬い柔らかいが入り混じっていたり、

すぐ焦げたり、しばらく押し当ててもなかなか字が書けなかったりと、

ついつい握る手にも力が入ってしまうこともありました。


その反面、つるんとした表面は、そうれはもう、筆ペンとまでいいませんが、

思うように書けてうっとりすることも・・・。


普段、切ったり、削ったり、磨いたり、塗ったりしていて、

木のことは、それなりに知っているつもりでしたが、

こうして、字を一文字一文字、焼いて書いてみると、

今まで知らなかった木の一面を垣間見ることができました。






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ガーデンテーブルのメンテナンス

2013-10-23 08:07:42 | テーブル ・ 机
数年前に納品したガーデンテーブルのメンテナンスのご依頼を受けました。

早速、引き取りに伺います。

設置場所は、建物北側のウッドデッキ。

雨ざらしのため、天板は結構汚れています ↓





また、脚の板接ぎした部分が剥がれつつあったので ↓





耐水ボンドを流し込み、クランプして、念のため斜めからステンビスを打ち込む ↓





この脚の板接ぎは、雇い実(やといざね)を入れて加工しておりましたので、パクッと割れてしまうことはなかったのですが、

突き付け(ただ突き合わせて接着する方法)ではバラバラになっていたかもしれません。



側面の汚れ落としは、ランダムサンダーを使い、

天板はベルトサンダーで研磨します ↓






古い塗装を剥がし終えたところ ↓






新品同様きれいになりました。

天然成分のオイル塗装をしておりましたので、研磨しやすかったです。

これが、ウレタン塗装など、化学的な塗膜を作るタイプでしたら、

手間暇かかり、大変な作業になったと思います。



再び、オイル塗装してピカピカに ↓






雨ざらしでも、数年ごとにメンテナンスすれば、それなりに長持ちするものです。

長くお付き合いして頂くためには、家具(モノ)への気遣いは大事です。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

竹馬づくり

2013-10-14 20:12:56 | その他作品
長女(小学一年)の通う学校より、

竹馬を作って用意して置いてくださいという通達がありまして、

期日も押し迫ってきてましたので重い腰を上げてつくりました。


左が子供用、右が大人用 ↓






最初に、大人用を試作として作ってみました。

脚を乗せる部分には割れにくいコンパネを採用。


しかし、竹との見た目の相性がちょっとイマイチ。

また、コンパネは重いので、子供用には不向きかなといことで、

子供用の足載せ部分は、杉板で作ることにしました。







まず、杉板二枚を、竹を挟むように取り付けるのですが、

そのまま張り合わせたのでは、乗っている内に、

体重の重みで下にずれていってしまうので、

竹胴体の両サイドに、杉板の幅分が嵌るように、

コの字型に切り欠きして、両側から張り合わせ、

杉板の間には、竹の前後と、足載せステップ部分に、

同じく杉の角材で隙間を埋めて木ネジで固定。







この時、切り欠きした竹の直径よりも、少しだけ杉の角材を小さめに作っておきます。

こうしますと、杉板を張り合わせ、木ネジで締めこんだときに、

竹の胴体をよりがっちりと挟み込むことになります。


更に耐水性のある木工用ボンドも合わせて張り合わせましたから、

このステップ部分は、丈夫で長持ちしてくれるかなあと思います。



竹馬の脚の下部には、割れ防止のため、節がくるようにします ↓






また、念のために、切り口の角をノミで落とし、

玄翁で、切り口の竹の繊維をまんべんなく叩いて、上手く納まるように潰しておき、

最後の仕上げに椿油を塗ってトリートメントしておきました。


初めて作りましたが、まあまあの出来具合だと思います。

これも、木工の道具と材料があったお陰であります。

やはり、純粋な日曜大工は面白いです。




〈 後日談 〉

小学校へ行った時に、他の生徒さんはどのような竹馬を作ってきているのか、

何気なく見てみますと、足載せステップの高さが、どの竹馬も統一されており、

さらにデザインもほとんど同じで、

その中で、うちの娘だけが違うので不思議に思って妻に聞いてみると、

実は、夏休み前に竹馬作りの案内のプリントが配布されていて、

そこに作り方と寸法がかいてあったとのこと・・・。

コラー!

と言いたいところですが、

もう作ってしまったものは、どうしようもありません。

念のため、担任の先生に確認をしてみると、

特に問題ないとのこと。

アドバイスとして、はだしで乗った時に、

足の親指と人差し指で挟んで乗れるように、

乾電池などを直角の部分にテープなどで取りつけたほうが良いことと、

ステップの下に、筋交いを入れたほうが強度がでることを教えていただきました。

様子を見ながら、必要に応じて対処していこうと思います。




〈 追記 11月8日 〉


竹馬を学校で使っている娘より、ステップの部分が、グラグラするとのこと。

丈夫に作ったつもりでしたので、ちょっと意外でした(自信過剰・・・)。


早速、竹馬を引き取ってきて、修理することに。

現物を見てみると、竹の部分が乾燥してひとまわり痩せたのか、

または、ステップと竹との接合部分に力が加わり、杉側のほうが軟らかいので、

衝撃の圧力で杉が少しずつ凹んでいって緩みが出たのか、

もしくは、この二つの原因でグラグラになったと思われる。


娘の通う、小学校では竹馬を裸足で乗ることもあり、

前回、小学校の竹馬の作り方に書いてあった通り、

足の指で掴む部分を新たに作りました。



楔(くさび)の要領で、緩んでいる部分に杭を打ち込みました ↓





こうすることにより、

ぐらつきも無くなり、まさに一石二鳥!

われながらグットアイデア。

楔は、竹に対して楕円形にしてあるのがミソです。



ステップ部分 ↓





この部分に指を挟んで、乗ることにより、しっかりと竹馬をホールドできます。



裏から見ると ↓






上から下まで貫通しているお陰で、上下のグラつきが無くなりました。


またグラついてきたら、もう一回り太い杭を作りなおして打ち込む予定です。




2018年に、木で竹馬を作りました → 木製竹馬


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オオジョロウグモ

2013-10-13 23:01:18 | 日記
一瞬、目を疑うほどの大きなクモを仕事場で発見。

普段、よく目にするジョロウグモを巨大にした感じで、

ネットで調べてみると、その名も、オオジョロウグモといい、

南西諸島に生息する、日本最大級(クモの巣をつくるクモで)のクモとのこと。

屋久島に12年住んでいますが、発見したのは今回が初めて。







体長で5cm、脚を含めると10cm以上あります ↓






メジャーを、そーっと真横まで近づけましたが、

逃げるどころか、動く気配もなし。

やはり、大物は違いますね。

どーんとして、動じません。


しかし、台風が近づき、風が強くなってきています。

重くて大きい体はこういう場合、風にあおられて、ちょっと心配です。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

PCデータの引越し

2013-10-10 23:32:07 | 日記
今日も暑かった。

蒸し蒸しして初夏のような季節。

太陽光もジリジリと肌を刺すように強烈。

そういえば、昨日は蝉が鳴いていました。


先日の台風で、一時インターネット回線が使えなくなり、

そうとも知らず、パソコン、もしくはモデムの調子が悪くなったと思い込み、

あたふたと、あーでもない、こーでもないと、いじくりまわしても回復せず、

カスタマーセンターへ何度も電話するも、全然通じる気配なし。


これを機会にと、この夏、兄に頂いた自作パソコンを出してきて、

新たにインターネット接続を試みるも徒労に終わる。


接続ができずに、二日目を迎え、

パソコンの無い生活では情報が全然入らないなあーと、危機感を持つ。

我が家は、テレビはBSのみ、新聞無し、携帯電話も通話専用なので、

インターネットが使えないと、世の中の動向というものが、タイムリーに入手できないのが問題。


ああ、どうしようー。

仕事関係のメールが入っていたら、返事ができない。

などなど、悶々としていた頃、

お昼過ぎに、奇跡的にという感じで、接続成功!

台風情報や、動画ニュースなどを一通り目を通して、

世の中、とんでもないことになっていなかったことを確認してホッとする。

たかだか、ネットが一日ほど使えなかっただけで、このありさま。

情報化社会の諸刃の剣というのでしょうか。


さて、せっかく新たに設置したパソコン。

データが何も入っておりませんので、

これを移動しなければ仕事になりません。


まずは、USBフラッシュメモリーを使って移動しようかと思ったのですが、

どうも効率が悪そう。


アレコレと、いい方法が無いものかと、

ネットで検索していたところ、

windows転送ツールという機能があることを発見。


但し、これはネットワークでお互いのPCが繋がれているのが条件。

昔、買ったものの、設定の方法がよくわからなくて、

埃の被っていたルーターがあったことを思い出す。


最近では、無線LANを購入しようかどうか検討していたところなので、

駄目もとで、ルーターを使った有線LANでネットワークに挑戦。


すると、どうでしょう!

昔、四苦八苦しても繋がらなかったネットワークが、いともすんなりと、

何の問題も無く構築することができたではないですか!


よし、この勢いで新旧PCのデータ転送に入る ↓






このwindows転送ツールは、古いパソコンにデータを残したまま、

新しいパソコンにそっくりそのままデータを移動できてしまう便利な機能。

さらに、ややこしい手順や設定が不要で、

データ転送する際の認識コードを入力さえしてしまえば、

あとは、ワンクリックでOK!


・・・なのですが、データの容量にも応じますが、

時間がすごーく掛かるのです。


2~3時間ほどで終わるかと思っておりましたが、

5~6時間経っても終わらず、時は深夜になり、

結局、そのまま寝ることにして朝まで放置することに。


翌朝、恐る恐る、新しいPCを開いてみる。

おお!

壁紙まで旧パソコンと同じになっているではありませんか!

転送成功。


これで新しいパソコンで仕事ができる、

はずですが、

実は、設計CADソフトをインストールしなければ、

図面を描くことができません。


CADデータは転送して新しいパソコンに入っているのですが、

ソフトが入っていないと、開くこともできないのです。


その肝心のソフト(CD-ROM)なんですが、

捜しても捜しても見当たらないのです。


ソフトの空箱は、本棚の目立つところに鎮座しているのですが、

空箱ですので当然中身はありません。


折りしも、数日前に、

そのCADソフトメーカーよりバージョンアップの案内メールが来たばかり。

さて、どうしようか?

思い切って新しいバージョンに乗り換えするか、

それとも、あきらめずに捜すか・・・


図面の設計をしようと、

CADソフトの入っている、古いパソコンを立ち上げて悩みながらブログを書いていたら、

ああ、もうこんな時間に。


今日もまた一日が過ぎていく・・・



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

積み木の製作 面取りとオイル仕上げ

2013-10-03 23:28:45 | 製作記録

各ピースにカットした積み木 ↓






積み木と言えば、主に幼児が遊ぶものでして、

安全性や、優しい感触のために、角は丸く面取りしたいものです。

特に三角形のピースの角は鋭角となっておりますので念入りにペーパーをかけます。



面取りに使う機械はベルトサンダー ↓






本来は据え置き型のしっかりとしたものがあればいいのですが、

これが結構お高い機械でして、なかなか手が出せません。

ですので、手で持って使うタイプをひっくり返して、

作業中にずれていかないようにクランプで補助して使っています。




三角形のピース ↓






小さいピースですので、手先の力加減が難しいです。

油断すると、先端が引っかかって、後方へ弾け飛んで行きます。

おまけに、爪も削れてしまうこともしばしば。

手袋をすればいいのですが、削り具合の感触がわからなくなるのでしません。




面取りの before after ↓







今回は、200ピース近く作りましたので、

この作業はしんどかったです。


実際は、荒いペーパーをかけて、水引して、

乾燥させた後、目の細かい仕上ペーパーをかけますので、

手間としては、2倍の400ピース分の仕事です。


腱鞘炎にならないよう注意しながら、

程よく作業を分断しながら、黙々と進めます。


人間の能力と言うのは不思議なもので、

数をこなせば、目を閉じながらでもできるようになるのですね。

体が覚えるとは、こういうことを言うのでしょう。




さて、ペーパーで仕上た後は、オイル塗装です。

今回は積み木ということで、木の質感を損なわないように一回塗りだけとしました。


塗装すると木の色は変わります。

所謂、濡れ色という色になります。


これは、濡れた雑巾で、無垢の木を拭きますと、色が濃くなる原理と同じです。

水ぶきした場合は、乾燥すれば、色は元に戻りますが、

塗装の場合は、色は濃いままとなります。


但し、オイル塗装の場合は、一般的なウレタン塗装と違い、

塗った当初の濃い色より、乾燥すれば、やや色が薄くなります。

オイルは塗膜を張らずに、染み込んで、自然と馴染むからです。


色が濃くなる度合いは、ペーパーでの仕上具合(荒~細かい)や、

樹種の個性によって違ってきます。


今回の積み木のピースを参考にしますと、

以下写真の左側は塗装前、右側は塗装後です。



左 ヒノキ  右 クスノキ ↓







左 屋久杉  右 タブノキ ↓







左 イスノキ  中央 ヤマザクラ  右 センダン ↓






色が鮮やかとなりますね。


何も塗らない、白木の状態では、

汚れは、吸着しやすく、また目立ちます。

汚れが重なっていき、年月を経て、独特の艶を発していくのも良いのですが、

一般的に、このような玩具では、塗装しておく方が無難かと思います。




コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする