福島木工家具店

製作した家具の紹介と日記

冬野菜日記

2014-11-24 23:36:31 | 日記
約1カ月前に種まきをした我が家の冬野菜たち ↓





天候に恵まれ、すくすくと育っております。

畝の間に敷き詰めてあるのは、木工仕事で出るカンナ屑。

靴の泥汚れと雑草の防止です。


昨年は、仕事の忙しさにかまけて、11月下旬と遅い種まきになってしまい、

楽しみにしていた年末年始の収穫には間に合わず、ちょっとセンチな気分でお正月を過ごした経験があり、

今年は、仕事の合間をやりくりして、10月下旬に種まきをしました。

この時期の種まきのメリットは、虫の被害が少ないこと。

以前は、10月上旬から中旬に種まきをしていたのですが、青虫の大量発生で、

まだ幼い小さな野菜たちは、葉を食べられ、茎だけにされてしまった苦い経験が多々あります。

ちょっと時期をずらすだけで無農薬で青々とした野菜が収穫できることから、種まきはいつも10月下旬から11月上旬としている次第なのです。



白菜 ↓




結球しませんが、それなりに育ちます。



チンゲンサイ ↓




結構大きくなり、ボリューム満点で食べ応えアリ。



ホウレンソウと春菊 ↓




中央は春菊、両サイドはホウレンソウという具合に混植しています。

種まきは同時にしますが、収穫時期はホウレンソウが先で、春菊は後になります。

ホウレンソウはそれほど大きく、つまり春菊を圧迫しない程度の生長ですので、

ひとつの畝で二種類の収穫が楽しめます。



こちらはニンジン(まだまだ小さいです) ↓





このニンジンも生長が遅いことから、いままで混植をしておりましたが、余計に生長が遅くなってしまい、

春先にようやく収穫できる状況でしたので、今年は単独で育てて、冬野菜の収穫として楽しみたいです。



大根 ↓





冬野菜の代表ですね。

発芽率良し! 生長良し! ほぼ間違いなく収穫できる! と 3拍子揃った野菜です。

毎年、種を播き過ぎて、食べきれず、持て余してしまうので、

さらに言えば、冬には無人市に大量に並べられて販売されており(しかもおいしそうで超ビックなサイズが格安で)、

市場にもてあまし気味な感じということもあり、余分に収穫して、知人、ご近所さんに配っても、

場合によっては、疎まれることもあるので控えめに種まきをするようになりました。



小松菜 ↓





万能の菜っ葉です。

どんな料理にも合いますね。

我が家の冬野菜ベスト3に入ります。



エンドウ ↓





シャウエッセンのCMではありませんが、プリプリでジューシーさが弾けています。

とくに、朝一で畑の収穫をしている合間に、おもむろに捥ぎとって口に入れた時のあの瞬間!

子供たちにも人気があり、癖になる甘味のあるおいしさです。



間引きしながら収穫しています ↓






間引き収穫を見越して、密に種を播いているので、小さくて柔らかい新鮮野菜を頂いています。

このサイズはサラダに最高です。


毎年楽しみにしている冬野菜。

自然の恵みを感謝して頂きたいと思います。



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センダンの弁当箱 (試作品)

2014-11-05 17:35:37 | その他作品

屋久島産のセンダンでつくった弁当箱(試作品)です ↓





まず、前蓋を上に引き上げます ↓



前蓋には、爪を引っ掛ける三角形の彫り込みがしてあります。



蓋の裏には箸が収納 ↓





箸の出し入れは、横からも出来ます ↓





箸もセンダンでつくりました ↓



蓋の形状に合わせて、箸の頭は斜めにカット。

また、箸には線の彫り込みがあり、揃えれば収納の向きがわかるようにしてあります。



重箱を出す時は、背面の穴から指を入れて押し出します ↓





ここまで出てきますので ↓





あとは手で引き出します ↓





三段重ねの重箱(右端は上蓋)↓





上蓋の裏には反り止めが入っています ↓






特注品です。

製作の経緯と記録は以下をご参照ください。

 弁当箱製作記録 その1 その2 その3 その4




外形寸法: 縦横 145mm角 奥行き110mm

材料: 屋久島産 センダン

塗装: 下地 柿渋  仕上げ 水性ウレタン塗料









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弁当箱製作記録 その4

2014-11-04 22:25:36 | 製作記録
弁当箱本体、前蓋が組みあがって、いよいよ重箱の製作です。

箱の基本的組み方は同じで、溝を掘ってそこへ嵌めこんで箱型にしていきます。

重箱の大きさは、大中小の三種類。


それぞれの大きさの板を用意して、寸法通りにカットしていきます ↓





スライド丸ノコのストッパーを利用すれば同じ長さにカットしていけます ↓





重箱三種類、組み上がりました ↓




溝の入った板が前に並べありますが、実は失敗したパーツです。

長手の板に溝(メス)を掘り、短い板の方には、長手の溝に入るオスを作らなければいけなかったのですが、

勢い余って、全ての板に溝を掘ってしまいました。

ときどき、こんなミスをしてしまいます。

ミスが発覚した時は、非常に焦りながらも、後悔の念が入り混じって、しばらくフリーズしてしまうのですが、

気を取り直し、気合を入れれば、加速装置が働くがごとく、

信じられないくらい早く作り直すことが出来るのです。

まあ、こんなこと自慢にはなりませんが、やはり、加工前には、ちゃんと確認するようにしなけれいけません。



重箱の裏はこんな感じ ↓




重ねた時に、ずれにくいように底板は1mmくらい出しています。



水漏れしにくいよう、との粉を繋ぎ目に押し込んでいます ↓





こちらは、重箱の一番上の段の蓋づくり ↓




反り止めを入れるために、蓋の裏側に溝を掘っています。


重箱一式が組みあがったところで、塗装に入ります。


今回使う塗料はコレ ↓




和信ペイント 水性工芸うるし。

うるしと書いてありますが、水性ウレタン塗料(食品衛生法適合品)です。


本物の漆を使いたいところですが、だめなんです。

デリケートなスキンをしておりますので、かぶれるんです。

屋久島には、ウルシ科のハゼの木がありまして、

気をつけているのですが、年に何度かかぶれてしまいます。

これが結構つらく、ひどい時には夜通し痒くて寝不足になるくらいです。

ということで本物はご勘弁いただくことにしてもらいました。


重箱の内側だけを赤色に塗装しますので、マスキングテープで外側を養生します。


一度目の塗装が終わったところ ↓




工芸うるしという商品名だけあって、それっぽい感じとなってきました。

この時に使った専用の、和信ペイント ラックハケはとても使いやすかったです。

DIYで挑戦してみたい方、こちらにメーカーの動画があります → 水性工芸うるしの塗り方ガイド


弁当箱作りも山場を越え、あともう少しです。




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弁当箱製作記録 その3

2014-11-03 22:25:26 | 製作記録
弁当箱本体が組みあがった後は、前蓋の製作に入ります。


まずは、骨組みの製作から ↓




細かくて、単純でない構造なので、一つ一つ慎重に墨付けしていきます。

ちなみに、この骨組み材は、7.5mm×13mm。



昇降盤を使って加工していきます ↓




本番前には、出来るだけ端材などを使って、墨付け通りの加工が出来るかどうか、

継ぎ方の勘合具合など、試作的に加工して確認するようにしています。



こんな感じで、端材で試し切りしています ↓




この際、実物を見ながら、デザイン、強度面を見直して、臨機応変に設計変更をしていくことがあります。



前蓋の骨組みの加工が終わったところ ↓





仮組 ↓





接着剤塗布後に、あて木で挟んで圧着 ↓





今日は、良く乾燥しているので、接着剤の乾きも早いです。



蓋が組みあがって、本体に取り付け ↓





ややきついので微調整します。


しかし、予定より0.5mmほどの隙間が出来てしまいました ↓





なかなか、指物師のようにはいきませんね。

まあ、一応、許容範囲ということで良しとしましょう。



前蓋は、このように上にスライドして引き出します ↓





この前蓋の裏側のスペースに箸を斜めに収納する予定です ↓




ということは、この箸も作らなければなりません。

まだ時間がかかりそうです。


しかし、今日は日が暮れてから寒かった。

作業する場所は、壁がありませんので、ぴゅーぴゅーと寒い風が容赦なく吹いてきます。

鼻水がたれてしまいました。

つい、2日前までは蝉が鳴いていたのに、寒暖の差が激しいです。


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弁当箱製作記録 その2

2014-11-02 20:12:49 | 製作記録
厚み6mmに仕上げた板材が出来上がり、

最初に取り組んだのが、弁当箱本体の製作。


図面上では、全ての寸法が出ておりますが、

実際に製作を進めていくうちに、コンマ数ミリのずれが生じることがあります。


今回の弁当箱の場合、製作する順番としては、

1. 弁当箱本体

2. 前蓋

3. 中に入れる重箱

が良いと思います。

2の前蓋を作る時は、既に出来ている1の弁当箱本体の現物がある訳ですから、

その現物に合わせて、蓋の仕上がり寸法を調整して製作すれば間違いありません。



本体組み立て前 ↓






それぞれのパーツは、片胴付き追入れ継ぎによって組み立てます。

難しそうな名称ですが、加工自体はそれほど難しくありません。

写真では判りにくいですが、溝を掘って組み合わせ行く方法です。

箱型の家具を作る時に良く使います。



底板に側板を嵌めて ↓






背面の板も嵌めて ↓






上面の板を嵌めます ↓





このように、仮組をしてみて、それぞれの板が正しく嵌まっているか確認します。

今回は、底板と側板の内側のコーナーに、左右合わせて0.5mmくらいの隙間がありましたので、

底板の胴付き部分を、それぞれ0.25mmずつカットして調整しました。

片胴付き追入れ継ぎは、単純な加工ですが、このように、ぐるりと箱で組む時は、

それぞれの板の加工精度が一致していないといけません。



今日は、上面の板を除いて接着しました ↓






小さなハタガネがあれば一度に組めるのですが、

家具用の大きめのハタガネしか持っていませんので、

上面の板の接着は明日に持ち越しです。




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