福島木工家具店

製作した家具の紹介と日記

そうなっていたのか

2018-01-30 22:35:30 | 日記
屋久杉の搬出にトロッコを使って、

下り勾配の森林軌道をブレーキのみで降りてくる、昔の映像を屋久杉自然館のビデオ映像で何度も見たことがある。

崖っぷちの細い線路の上を、小さなトロッコに、見るからに積載オーバーともいえる、何トンもあるような巨木を載せ、

その上に馬乗りになった乗り手が、手綱のようなロープで制動しながら?おりてくるのである。



屋久杉自然館に展示してあるトロッコ ↓








ビデオでは、手綱のようなロープでブレーキをかけて、脱線しないように速度調節しているのですが、

実際にどのような仕組みになっているのかは知りませんでした。


今日、まじまじと実物を観察してみると、

手綱のロープは一つの滑車につながっており、

その滑車は二つにつながり、金属製の棒に接続されている ↓




(一番下のロープは制御棒に結んで止めてありますが、これが乗り手が引っ張るロープと思います)





その棒は車輪近くのフレームにL型に通っている ↓








L型の金属棒の先には角材がついており、その位置が丁度車輪の前に配置されていることからようやく気付きました ↓








まさかと思ったのですが、この角材がブレーキパッドの役割をしているようです。


つまり、馬乗りになっている乗り手がもっているロープを引くと、

滑車を通して二本の制御棒が均等に動き、これが車体フレームを軸に、

てこの原理で木製のブレーキパッドが車輪に押し付けられて制動する仕組みとなっていると思われます。


なるほどです。

ブレーキパッドは現地調達でき、木製ですから車輪の摩耗も少なく済みますね。

一つ疑問が解けました。



ブレーキがあるのは片側のみで反対側にはブレーキは無いようです ↓








里まで下りたトロッコは、気動車で山の上まで引っ張っていきます ↓








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漆塗り地杉テーブル

2018-01-29 07:34:24 | テーブル ・ 机

漆塗り地杉テーブルです ↓




エッジの効いた大人向けのデザイン。

厳選した屋久島産地杉に、拭き漆で仕上げています。



漆塗りの特徴として、

 塗膜が堅く、天然素材故の独特の質感があり、一般的な化学塗料よりも強靱で優れた性質

 耐水性、防腐性が高く、酸、アルカリ、塩分、アルコールに強い
 
 天然樹脂塗料ならではの美しさ


取り扱いについて、直射日光に弱いことから日の当たらない場所への設置が望ましいです。 


漆は、塗った直後は漆黒の色をしていますが、

乾燥に従って濃い茶色へ変化していきます(塗装方法により違いがあると思います)。



明るい場所ではこんな輝きに ↓






チェアーとの組み合わせイメージ ↓






ベンチとの組み合わせイメージ ↓




ご要望に応じて、チェアー、ベンチなども拭き漆塗装をいたします。



漆塗りには、温度25度前後、湿度70%くらいの環境が必要です。

家具など大きな製品への漆塗りの場合、塗装環境と塗装後の養生の関係から、

梅雨時期での漆塗り作業となります。

その後の乾燥・仕上期間も含めて、納期には1年前後要します。




材料: 屋久島産 地杉

寸法: 高さ 700mm  幅 1650mm  奥行き 780mm

塗装: 拭き漆





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125

2018-01-25 12:55:31 | 日記
今朝は冷え込みました。

116年前の今日、1月25日に北海道旭川市で最低気温マイナス41℃を観測(日本における公式の最低気温の記録)。

因みに、これは富士山頂の記録(氷点下38.0度、昭和56年2月27日)よりも低い温度だそうです。


話が突然宇宙まで飛びますが、2004年の1月25日は、火星探査車オポチュニティが火星に軟着陸した日です。

このオポチュニティは現在も現役だそうで、2014年、オポチュニティの走行距離が25マイル(約40km)に達し、

ルノホート2号の記録を抜かして、41年ぶりに探査車による地球外の走行距離記録を塗り替えたとNASAが発表しています。



125という数字を調べてみますと、

今上天皇は、日本の第125代天皇

三重県の伊勢神宮を構成する神社は合計125

という日本の神様に縁のある数字なんですね。



再び、1月25日に戻りますが、

日本の漫画、アニメ界の巨匠、石ノ森章太郎と松本零士の誕生日でもあります。

因みに、009のアイザック・ギルモア博士も今日が誕生日となっています。





ボクも今日、また一つ年を重ねました。
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一畳書斎

2018-01-19 07:40:14 | テーブル ・ 机

一畳書斎です ↓





日本建築の基本単位に、一間(約180cm)、その半分は半間(約90cm)というものがあります。

一間 × 半間 のサイズは、畳一畳分に相当します。

柱の間隔、廊下の幅、建具の寸法など、昔ながらの住宅は尺貫法の単位が使われていました。

現代の住宅は、必ずしもこの単位ではありませんが、木造建築でつくられた家には、

90cm幅(三尺)くらいの壁・スペースというものがあると思います。

そのようなスペースを有効利用して作った書斎です。


書斎といっても、いろいろなタイプがあると思いますが、

今回の書斎は、home office 仕様となっております。

主に working 用で、在宅勤務や事業主の事務仕事に活用できます。

省スペースのため、デスクには液晶一体型パソコン、その上には本棚、

デスク下にも本棚と収納スペースがあり、FAXプリンタも設置しています。



長時間のパソコン作業による、目の疲れを軽減するために、

棚下照明とパソコン裏のバックライトが備わっています。










工業製品が多い中、無垢材の書斎で仕事ができることは、ある意味とても貴重なことと思います。

仕事のクオリティも高くなりそうですね。


2014年のブログで自宅の書斎を紹介しています → 書斎改造


* 作り付け仕様となっておりますので、現場取り付け工事作業が1日~必要となります。
  
  設置工事は、原則として屋久島島内のみ承ります。



材料: 地杉

寸法: 高さ 1900mm  幅890mm  奥行き 650mm

塗装: オイルフィニッシュ




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地杉×屋久杉オーバルテーブル

2018-01-18 08:03:09 | テーブル ・ 机

地杉×屋久杉オーバルテーブルです ↓





四方が緩いカーブとなっています ↓





天板中央には貴重な銘木屋久杉が埋め込まれています ↓




里山で育った地杉と深山で育った屋久杉とのコラボレーション。

愛でるのが楽しい一品です。



ベンチとの組み合わせイメージ ↓





チェアーとの組み合わせイメージ ↓







材料: 屋久島産 地杉 屋久杉

寸法: 高さ 700mm  幅 860mm  奥行き 1550mm

塗装: オイルフィニッシュ





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屋久島 森のカバン

2018-01-17 08:08:17 | その他作品

屋久島 森のカバン です ↓





裏側も地杉でつくっています ↓





ハンドルは可動式 ↓





この木製カバンの特徴として ↓





こんな感じに開きます ↓







乗り物の移動中など、膝の上にカバンを置いての開け閉めが楽しくなります。


スマホやタブレットを置いても良いです ↓





屋久島産の地杉と屋久杉を組み合わせてつくっています。

無垢材そのままのカバンを手に持つと、その感触が大変心地よく感じます。




プロトタイプを経て製品化しましたが、

木のカバンである特性を十分ご理解頂いた上でのお取り扱いを要しますので万人向けではありません。

振り回したり、落としたりしたら壊れることがあります。

デザインは予告なく変更することがあります。



材料: 屋久島産 地杉 屋久杉 真鍮棒

寸法: 高さ 360mm(ハンドル含む) 幅 380mm  奥行き 90mm  (A4サイズ適応)

塗装: オイルフィニッシュ





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木製竹馬

2018-01-16 08:23:36 | その他作品
地元、屋久島産の地杉と地檜でつくった竹馬です ↓




本当は、竹でつくっていないので木馬というのが正しいのかは分かりませんが、

小学校に通う子供につくったものです。

毎年、2月に小学校で竹馬大会があることから、親御さんたちは我が子のために竹馬を作らなくてはいけないのです。

前回は、長女が小学一年生の時に竹で作りました。

そのときのブログはこちら→ 「竹馬づくり」

あらから4年が過ぎ、今度は、長女と長男(一年生)の二つを学校の冬休みの間に作りました。


竹は、細くて丈夫なものが良いと聞いていましたが、

正直、竹よりも木の方が得意であり、

幸いなことに子供たちが学校からもらってきた竹馬作りのプリントには、

材料は竹または木というようなことが記されていたので助かりました。



竹馬は、裸足で乗るのことから、足の親指と人差し指で竹馬を挟んでバランス良く保持するために削りました ↓




削りすぎると折れてしまうので要注意です。

竹馬が初めての一年生の長男は、慣れていないせいか指が痛いというので、

この部分にスポンジを当ててテープで巻いておきました。



裏から見るとこんな感じ ↓




竹馬の場合は、割れ防止のために節の部分で切り落とすのですが、

木製なので、足裏にゴムマットを当ててテープで固定しました。

制作には意外と手間暇がかかってしまったので、長持ちするよう願っています。

そんな親の気持ちをよそに、活発的な長女は、

「この竹馬でジャンプしていい?」 と聞いてきます。

心とは裏腹に「いいよ」と返事をするお父さんでした。





追記


手前味噌になりますが、先日の竹馬大会において、

小学一年生の長男がこの竹馬に乗って、

平成三年から破られていなかった記録を破り、

見事、新記録を樹立しました!

ちなみに、タイムは、

一年男子 30m走 記録9秒61でした。


まさかの出来事にお父さんもびっくりです。


子供の足に合わせたオーダーメイド制作で、

手間暇かけた甲斐がありました。






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水槽台 60cm

2018-01-15 20:26:14 | キャビネット
水槽台 60cm用 ↓





日曜大工で、我が家の娘が飼っている子カメ(甲長5~6cm)のためにつくりました。

2年ほど前に、夏祭りで買ったものです。

今までの水槽が狭くなり、新しく60cm(スリムタイム)水槽を購入したのに合わせての制作です。




エサなどを置けるように高さ上下調節できる棚板を設置 ↓







デザインキャスターをとりつけました ↓




台よりも5mmほど高くなるようにキャスターを取り付けてあります。

ウッド調のタイヤに細めのゴムがついてオシャレな感じなのですが、

ゴムが劣化すると外れてしまう欠点があります。


まだ、小さなカメにはちょっと贅沢なものとなりましたが、

材料は、在庫で持て余していたキャスターと、

家具材には適さない反りと癖のある板材を削り直して再利用、

そして塗装も省略した突貫工事の早業制作です。



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こたつテーブル

2018-01-13 21:50:24 | テーブル ・ 机
こたつテーブルです ↓





新築を建てる前の設計段階からご相談を頂いていたものです。

掘りごたつ用に誂えました。

普段は座卓として、冬はこたつテーブルとして使用します。

ヒーターは、掘りごたつ内部に設置する予定。


こたつ布団は、天板の下にくるものなので、

テーブルのフレーム脚より天板が独立していなければいけません。



フレーム脚 ↓




本来、天板を固定するためにフレームとの接続が大事なのですが、こたつの場合はそれが出来ないので製作には細心の注意を払います。


天板単体での反りを抑えるために、吸い付き蟻残という伝統工法でつくっています ↓





裏から見るとこんな感じ ↓





脚の高さ調節が出来るように、2種類のスペーサーを用意しました ↓




天板と脚フレームの着脱も含めて、プラスドライバーで取付と取り外しが出来るようにしてあります。


やはり、寒い冬にはこたつに集まって家族団欒が良いですね。



制作の様子

最高級






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飾り棚付きテレビボード

2018-01-12 12:20:19 | キャビネット



屋久島島外からのご注文です。


普段は、このような大型家具を島外へ出すことは積極的では無いのですが、

今回のお客様は屋久島にご縁が有り、何度か当店へ足を運んで頂いてお話することができ、

杉の手作り家具についてよくご理解頂いたことから実現しました。


お客様よりこんな感じのテレビボードをというイメージを頂いて、

その後、テレビのサイズや家具の寸法を決めていきました。


送料や配送途中の破損リスクを考慮して、ノックダウン式の家具設計としました。

組立家具をいくつか経験された方なら、+ドライバー一本で、1時間くらいで組立可能ですが、

初めての場合は、少々のコツが要り、難しいと思います。


打ち合わせを重ねる中、飾り棚に照明を取り付けたいというご要望が加わり、

最終的に棚用LED照明を3箇所取り付けることにしました。

また、壁につけて設置するため、壁の幅木やコンセント位置など、

写真と寸法をメールにて送って頂き、それに基づいて寸法入りの図面を描いて、

お客様に再確認して頂いてから制作しました。


ただ、後日談なのですが、お客様がテレビボードを組立設置して、

さあ、ディスクレコーダーを中央キャビネット内に入れようとしたところ、

レコーダーが大きくて入らないというトラブルが発生したとのこと。

私もテレビばかりに気を取られて、レコーダー寸法は、現行販売モデルの

寸法から設計していたのが仇になってしまいました。

お客様の方では、ディスクレコーダーも購入してから年月が経っており、

新しいものを購入すると言うことで気持ちを入れ替えられたとのこと。

今回の反省点となりました。

家具そのものについては、ご満足頂けた様子がわかる、大変嬉しいメールを頂きました。





中央キャビネット ↓




はめ込んであるガラスは、強化ガラス5mm厚。

中の棚板は、3段階の高さ調節可能。



ソフトダウンステー ↓




動画はこちら ソフトダウンステー開閉



抽斗 CD の場合 ↓





抽斗 DVD の場合 ↓




仕切り板がついています。

スライドレールがついていますので、動きがスムーズです。

動画はこちら スライドレール抽斗 着脱



棚板上部に埋め込んだLED照明 ↓




棚板埋め込み用の照明器具です。

排熱用の溝があり、厚みが10mmと薄いので、板厚が30mmほどあれば、

このようにすっきりと納めることができます。



照明を点灯させたところ ↓




テレビ背面の照明は100mm間隔で高さ調節できます。

照明器具付きの家具は、配線をうまく納めるのに苦労します。





製作の様子

仮組みと動作確認

ダボ棚受け金具

TVボード制作 塗装と金具

スライドレール取り付け調整

テレビボード 組立手順









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始動

2018-01-07 19:09:25 | 日記
まあ、月並みですが、

あけましておめでとうございます。


そろそろ仕事モードに入っています。

今年は、年末年始の天候が荒れることもなく平穏な新年を迎えることが出来ました。


元旦のご来光(尾之間 JRホテル近くから撮影)






今年の家庭菜園は、今のところ順調に育っています





小松菜(やっぱお正月はコレ)





チンゲンサイ(ちょっと青虫が多くなってきた)





ほうれん草(根本の赤い部分が甘くて美味しい)





大根(ようやく大きくなってきた)





人参(まだ小さいから収穫は来月頃かな)





こちらはシイタケ(このホダ木での初物だから大きい 雨で笠が開いてしまった)





毎年奇麗な色付きをしてくれるポインセチア





今年はどんな年になるのか、楽しみです。


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