福島木工家具店

製作した家具の紹介と日記

屋久島産センダンの漆塗り弁当箱

2015-07-23 23:50:03 | その他作品
昨年つくった試作品の弁当箱に続き、本番の弁当箱がようやく完成しました。

今回は、本格漆塗りの弁当箱。

相当な手間暇をかけております。

特に漆塗りは初めての経験でしたので、天文学的な時間がかかっております。

実費で手間代を請求できれば良かったのですが、そうなりますと恐ろしい金額となりますので、

先に提出した見積金額のまま納品させて頂きました。

まあ、勉強代が無茶苦茶ちょこっと高くついたなあ、くらいの気持ちで心を落ち着かせています。


前置きはこのくらいとして、

屋久島産センダンでつくった弁当箱です ↓







前蓋を上にスライドさせて ↓






蓋の裏には箸がセットされています ↓






蓋を外して ↓






中の三段重ね弁当箱を取り出して ↓







それぞれを並べてみました ↓







朱色の漆塗りが艶やかですね。


三段重ねの上蓋には反り止め加工がしてあります ↓







箱をひっくり返してみると、重ねた時にずれないよう底板が出っ張っています ↓







箱の内側は、塗り立て用の朱色の漆です ↓







箸は、塗り立て用の黒と朱色の二色で塗ってみました ↓







弁当箱の前蓋には、逆三角形の彫り込みがしてあり、爪で引っ掛けて蓋を引き上げます ↓






弁当箱の背面には、中の三段重ねの箱を、指で押し出せるように穴が開けてあります ↓






取っ手金具 二重長座 ↓






こちらはサンプル用として取り付けた、角座あやめ彫 ↓





素晴らしい金具です。



この弁当箱は、屋久島町麦生にあります、NPO法人屋久島環境グループへ、10セット納入させて頂きました。

今後、麦生集落はじめ、様々な行事で活躍してくれることでしょう。







製作記録はこちら ↓

漆塗り

漆刷毛

漆の塗り立て

箸作り

タンスかん

タンスかん 取付け


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棚柱付き 本棚

2015-07-14 22:43:22 | キャビネット
本棚です ↓






タイトルにあります通り、棚柱付きです。



本棚の側板に掘り込んで取り付けました ↓







棚板の裏側 ↓






棚板が前後にずれて落ちないように掘り込みを入れてあります。






棚柱詳細 ↓







説明にもありますが、この棚柱は15mmピッチで高さ調節できるのが特長です。

棚板の微妙な高さ調整をしたい方におススメです。


一方、以前にも紹介しましたが、ダボによる棚受けという方法もあります。

詳しくは、こちらの過去ブログ → 「ダボ棚受け金具の取り付け」を参照ください。


今回の本棚ですが、

ご注文頂いたお客様のリクエストで、誰の作品かわかるように名板のようなものを入れてほしいとのこと。

まあ、名板みたいな立派な物は無いので、恥ずかしながら、焼きペンで 福島木工家具店 2015 と印して置きました。

下手くそな字で申し訳ないのですが、お客様は喜んでくれました ↓







材料はいつも通り、屋久島産の地杉。


それと、アクセントして、同じ屋久島産のセンダンも組み合わせています ↓





ちょっとだけ高級感が出て良い感じになりますね。




スリムな本棚となりました ↓







設置場所や用途に応じて、つくれるところが注文家具の良いところ。

御見積は無料です。



・・・と商売っ気を出してしまいましたが、この異常な長雨により、仕事が溜まりに溜まっております。

現在のところ、納期は受注後4カ月くらいかかってしまいますので、ご了承下さいませ。




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世界は輝いていた

2015-07-07 22:06:19 | 日記




凄いぞ、ひまわり8号。

地球が美しい、雲の動きがとても繊細で見とれてしまう。

漆黒の宇宙の中で、こんなに美しく輝く星に住まわせて頂いているなんて、

なんだか夢物語のよう。

ハリウッド映画のCG技術なんて目じゃない。

やはり、本物はズバ抜けている。


この地球が舞台である有限な人生、

今のこの一瞬一瞬を大事にして生きていきたいものです。



ふと、今日、いつも見慣れた風景がなんだか違うような気が・・・


何が違うのか、しばらく判らなかったが、

あっ、そうそう、日が差しているので原色の世界が広がっていたのだ。


ここ ずーっと、 ずずーーっと、  ずずずーーーーーっと(怒)、

木工仕事をするワタクシにとって、晴れ間の無い、

このキラキラと輝く世界があったことすら忘れてしまいそうなくらい、

生殺しのような日々が続いていたので、

この太陽の、まるで観音様の光に照らされたような景色に、

ハッとさせられた今日この頃なのです。


納期が延び延びになっているお客様、誠に申し訳ございません。

もうしばらくお待ちくださいますよう、宜しくお願い申し上げます。


それにしても、台風の映像がリアル過ぎます。



これは台風7号 ↓





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タンスかん 取付け

2015-07-05 21:55:12 | 製作記録
前回のタンスかん その後です。

昨日、本番向けの品物が届き、早速本日、取り付け作業を行いました。


まず、こちら ↓






白い包み紙を開けて出てきたタンスかん。

長い長~いネジがついています。

今回取り付ける板の厚みは6mmですので、随分とカットする必要があります。

この場合、丁寧にカットしないとネジ山が潰れてしまい、ナットを回せなく恐れがあるので、

手間はかかりますが、金属用のノコを使うことにしました。


最初は、ネジを台に押さえつけてカットしていたのですが、どうもやりにくく時間がかかります。


そこで閃いたのがコレ ↓






カット長さと同じ厚みのある角材に、ネジ径の穴をややきつめに開けて、

角材を根元までねじ込みます。


角材の側面にノコを合わせてギーコ、ギーコして ↓







カット終了 ↓






バリが出ているので、ヤスリで丸く削ります ↓






カットしたタンスかんと付属品(二重長座) ↓





本当は、ナットをカバーするキャップがついているのですが、今回はスペースが限られているので省略。



取付終了 ↓





取り付けたのは、タンスの抽斗ではなく、漆塗りの弁当箱(外箱)でした。

弁当箱の持ち運び取っ手として使います。

この金具のお陰でとても豪華に見えます。

技量が未熟な分、金具でカバーしています(笑)。


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