福島木工家具店

製作した家具の紹介と日記

地杉の陳列棚

2013-06-23 18:38:38 | キャビネット

地杉の陳列棚です ↓






屋久島 石窯パン工房 樹の実さん からのご注文。


最近、樹の実さんのピザにハマッテいます。

おいしいです。

天気の日にはデッキからの景色が最高です。

是非どうぞ!




棚がたくさんあります ↓






ダボ金具の棚受けにより高さ調節できます ↓






下段は、観音開きの収納 ↓






キャッチ付のスライド丁番を採用 ↓






木製つまみ(既製品) ↓






このつまみ以外は、すべて屋久島産の地杉でつくりました。

地元、無垢材での製作はやりがいがあるものです。

このような仕事ができることに感謝です。



お店に搬入 ↓






まだ、初々しい感じがしますが、

これから色々と陳列されて華やかになり、

お店やお客様に可愛がられて、どんどん馴染んでいくことと思います。




寸法: 高さ1750mm 幅1400mm 奥行き400mm

材料: 地杉

塗装: オイルフィニッシュ クリア



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地杉のカウンター材加工のつづき

2013-06-18 23:08:23 | 日記

昨日に続き、カウンター材加工のつづきです。


製材所より仕入れた、カウンター材の厚みは、55mmほどありました。

これを10mmほど削って、仕上げで45mmくらいにする予定です。


板幅と長さの関係で、その材によって削る厚みはまちまちですが、

今回の材は、割と反り具合が少ないので10mmもあれば、十分に反りを吸収できます。


ちなみに、長手方向に大きく反った材は、修正の削り分が大きくなるので、

長い材に使うのはあきらめて、カットして短い材として使ったりします。


まず最初に、加工前には、たわしで板材表面の埃(砂や土がついていることがあります)を掃います。

汚れているままでは刃物が痛みやすい(欠けやすい)からです。


そして、電気カンナで表面を削ります ↓






真っ直ぐだけでなく、左右から斜めにも ↓





これで、大まかな歪みが無くなり、表面の埃や汚れも完全に取り除かれました。



いよいよ手押しカンナへ通します ↓






重たい材には、手押しカンナの前後に補助スタンドを立てて、

材が真っ直ぐに機械へ通るようにします。


手押しカンナを駆使して、まずは片面を、ほぼ平らに、且つ、真っ直ぐにして、

この面を基準面とします。


このカウンター材の幅は400mm以上ありまして、

手持ちの自動カンナでは300mmまでの材しか機械に通りませんので、

面倒ですが、先ほど仕上た片面と同じ手順で残りの面も仕上げていくことになります。



ここで毛引きの登場 ↓






基準面が出来上がっていますので、

この面を基準にして、ぐるりと毛引きを回します ↓






こうすることによって、基準面からの任意の厚みで墨線を罫書くことができました。

後は、この罫書線まで削っていくだけです。


ですが、カウンター材だけありまして、これが重たいのです。

20~30kgくらいあろうと思われる材を、

少しずつ均等に削るために、何度も何度も、左右交互に持ち替えながら、

(ここで補足ですが、手押しカンナ盤の幅は240mmですので、

400mmの板材を通すには、二回に分けて通さなければならないのです)

こういう材を、手押しカンナに通す作業は、かなりの重労働なのです。



ヒイヒイいいながら、ようやく荒カンナがけ終了 ↓





この時点で、厚みが55mmだった板材が、50mm弱となりました。

仕上は45mmですから、あと5mm削らなければなりません。


が、ここで焦ってはいけません。

この状態で、つまり新しい木肌を露出させて、しばらく外気に馴染ませて、

今後、出るであろう二次的な反りを少しでも出させておきます。


こうすることによって、仕上がって製品になった後の、

反りや縮みを少しでも抑えることができます。


しばらく放置します。


念のため、木口には、乾燥による割れ防止のために仮の処置をしておきました。

昔は、和紙に糊をつけて木口を塞いだそうですが、

今回はガムテープを貼って置きました。

まあ、そこそこの効果はあるでしょう。



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地杉のカウンター材

2013-06-17 20:50:37 | 日記

地杉のカウンター材です ↓





いつもお世話になっている製材所より購入して、しばらく自然乾燥させてあったのものです。

長さ4m、厚み5~6cm、幅は広いところで50cm以上あり、

大人二人で持ってもヒイヒイ言うほど重たいです。


早いとこ、木取りして持ち運びできる大きさにしなくては。



まずは必要な長さでカット↓






今回は、L字型にカウンターを製作しますので、

長短の2枚を切り取ります。



長手の材の挽き割り ↓






丸ノコガイド定規を当ててます。

これは2mありますので長尺モノの材をカットする時には重宝してます。


カット終了 ↓





定規についてる黒いハンドルをグッと折り畳むと、

材の端と端をしっかりとクランプするので少々のことで、ずれることはありません。


無事にカウンター材を切り出すことができました ↓






まずは一安心。


現在、あれこれと納期に追われており、

ついつい焦ってしまいそうですが、ひとつひとつ丁寧に、

かつ、手早く、スムーズに作業を進めていかなくてはいけません。



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丸ノコガイド定規

2013-06-13 21:40:58 | 日記

最近、買い換えた丸ノコガイド定規です ↓






昔に買ったものと比べますと、随分と進化して使い勝手がよく、作りもしっかりとしています。


一般的な使い方は、定規を材に押し当て、丸ノコを沿わせて、木材を直角に切断したりしますが、

このようにトリマーを使った溝掘りにも活用しています ↓





注意点は、切削中に定規がずれないように、しっかりとホールドすることです。


この定規の他に、両サイドからクランプするタイプの定規(1mと2m)もありますが、

これは、クランプの力がちょっと強く、下手すると押し当てた材がへこんでしまうことがあり、

また、クランプ位置の設定に時間が掛かりますので、

写真のような、幅が30cmくらいの板材ならば、この定規で済ませているわけです。


一分一秒を争うと言えば大袈裟ですが、

ただでさえ、手作り家具は手間暇がかかるものですから、

ちょっとした時間でも短縮できるものなら、その努力を惜しまないようにしています。


とはいえ、逆に効率化ばかりを優先してしまい、ちょっとした手間を惜しんだばかりに、

せっかくの作品が、そのためにガクンと落ちてしまうこともありますので、

効率化の判断基準、取捨選択は慎重にしなければなりません。


マニュアルがあれば、その通りにすればよいのですが、

そういったものはありませんので、経験がすべてです。

それなりに失敗もしますが・・・


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スプレー缶事件

2013-06-11 22:34:07 | 日記

今朝のこと、

昇降盤(テーブルソー)で作業する際に、

テーブル上が湿気とヤニで木材が滑りにくく、危険なため、

シリコンスプレーでも吹きつけようと、そのスプレー缶を手に取った時、


おや?

妙に軽い・・・


何と、空っぽになっている。

先日使ったときは、まだ十分に残っていたハズなのに。


そして、なぜか缶の表面に結露が・・・

謎です。


なぜなのか、

記憶を巡らせ、何かをやらかしたっけ?と、心当たりを探してみるものの、思い当たることがない。


次に、我が頭脳コンピューターで、今までの知識と経験をベースに解析を進めて、あらゆる可能性を探ってみる。



まさかと思い、スプレー缶の底を見てみると ↓






錆が回っている。

さらに、缶が置いてあった場所を見ると、そこだけ濡れている。


むむっ、間違いない!

錆の腐食が進んで缶に穴が開いて、自然と中身が抜けてしまったのでしょう。

なるほど、合点しました。


そういえば、半屋外のような場所に置いてあったので、横殴りの雨で濡れたり、

高湿度により、徐々に錆びていったのでしょう。


あーもったいない。


今後は、錆びないよう、置き場所に注意することにします。



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刃物の交換

2013-06-07 23:04:18 | 日記

自動かんな盤の刃物交換です ↓






かんな刃は、替刃式(使い捨て)がメジャーかと思いますが、

うちでは、研磨式の刃物を使っています。

ですので、予備に2セットの刃物をもっており、溜まったら研磨屋さんへ研ぎに出しています。

一応、マキタの研磨機を持っているのですが、

万が一のためで、普段は使うことは殆どありません。



交換した刃をセットして、刃の出を均等にするために、付属品の治具を使っています ↓






こちらは手押し盤 ↓






やはり治具を使って高さを決めます ↓






当たり前ですが、プロが研いだ刃物は良く切れます。

仕事効率アップ!

気分も爽快!


ただ、節の多い材を切削するのには抵抗がありますね。

特に交換したばかりは・・・

大事に大事に刃物を使っていきたのですが、

やはり、節のある材も平等に使ってあげなければいけませんので、仕方がありません。


自動かんな盤の他にも、昇降盤、スライド丸ノコの刃物も交換。

さくさく切れて気持ち良い!

納期遅れ続出の中、少しはスピードアップして製作に励みたいと思います。



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地杉の三段ベッド

2013-06-06 08:24:54 | ベッド

地杉の三段ベッドです ↓






以前から何度かご注文頂いておりますお客様からのご注文。

実は、長女が同い年であることもあり、昔から色々とお世話になっております。


お客様には三人のお子様がいらして、将来ベッドを分割しても使えるように設計。


三段のベッドはそれぞれボルト連結で脱着可能に ↓






現場での組立作業では、運よく寝室の前には屋根付きの広いウッドデッキがありまして、

この梅雨の合間に、軽トラでせっせと部材を搬入して下準備は万全にして組み立て工事当日を迎えることができました。


当初、知人の助っ人を頼んで工事しようと考えていたのですが、

お客様が、お忙しい中、この日のためにお休みをとって下さることになり、

二人(パパ同士)で汗して組み立てることに。


わざわざお休みをとって、お手伝いして頂いて、お客様には申し訳ないと思っていたのですが、

ご本人、「作業が楽しい」とのこと!

お父さん(お客様)、結構器用で、ちょっと手ほどきをすれば、要領よくどんどん仕事をこなしてくるれので、

こちらも遠慮なくあれこれと作業をお任せすることができて、嬉しく(楽して)仕事をすることができました。

たいへん有難いことです。

お陰様で一日で大方の組み立てを終えることができ、

更には、帰り間際に冷えたビールまでお土産にくださいました。

感謝感謝です!







魅力ある屋久島産の地杉を使ったベッド。

一段目と三段目の右側には、本箱兼収納棚がついており、収納抜群です。

三段目 ↓






一段目の床板は、メンテナンスできるよう取り外しできます ↓






二段目の右側には窓がありますので、収納棚の代わりに、

頭側に、小物など置ける棚板がつけてあります ↓






そしてこれは二つ口スライドコンセント ↓





お客様のご要望で、頭側の板に埋め込んで取り付けてあります。

読書灯などに使えますね。



こちらは柵(二段目) ↓






二段目と三段目の柵は、布団の出し入れの際にパタンと倒すことができます(お客様のアイデア)。






柵の留め金具 ↓





今では、離島にいながらでも、インターネットで色々な物を入手できるので有難いことです。



三段連結した柱は、天井の梁とボルトで固定してある安心設計です。





お子様達の秘密基地、いやお城といったところでしょうか。

こんなベッドがあれば嬉しいことでしょう。



* 屋久島内限定での施工となります。

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杉の丸座卓

2013-06-03 17:57:54 | テーブル ・ 机

杉の丸座卓です ↓






ガイド兼民宿業を営むお客様よりご注文頂きました。

以前、センダンの机のご注文を頂いたところです。


今回は、新たに改装した琉球畳の和室に。

座卓は、茶色系の色で、ぼてっとしたアジアン風のイメージでとのことで、

あーでもない、こーでもないと色々と考えながら形にしていきました。






アジアン風らしく、ちょっとラフな感じを出そうと、

天板仕上は、木目に直行してベルトサンダーで粗めペーパーをかけて、

意図的に傷模様を入れてあります ↓






着色も、下塗り(赤系)、中塗り(濃い茶色)、仕上塗り(茶色)の三段階に分けてあります。

完成してしまえば、一つの家具ですが、

設計から、製造工程と、一応、作り手としては出来ることはやっております(自己満足ですが)。


そんなこんなで、いざ丸座卓はお客様のところへ・・・

そして琉球畳の和室に置いてみると、これがなかなか良い感じに納まってくれてホッとした次第です。


イメージを形にするのは簡単ではありませんが、

今後とも努力を重ねていければと思います。

この度はご注文ありがとうございました。




材料: 地杉

寸法: 直径 800mm  高さ 290mm

塗装: オイルステイン + オイルフィニッシュ 着色




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