福島木工家具店

製作した家具の紹介と日記

椅子の組み立て

2014-03-27 21:29:13 | 日記
椅子の組み立て作業をしています ↓





一脚分のフレーム部材を並べて、


組み立て前に、それぞれのホゾがそれぞれのホゾ穴へ入るかどうか確認 ↓






きつい場合は、鑿でホゾ側を少し削って入り具合を調整して置きます。


椅子を正面から見て側面のパーツを組んでいるところ ↓





後脚に角度がついていますので、

角度のついたスペーサーを挟んでクランプしています ↓





このように平行ににしてクランプしないと、部材が滑って逃げてしまうからです。



側面を繋ぐ横の部材をホゾ穴に入れているところ ↓






一つ一つのホゾとホゾ穴に接着剤を塗布して組み立てていきます。

接着剤が乾いてしまわないうちに段取り良く作業を進めなければいけません。

時間との勝負。


あて木とゴムハンマーを使って、叩いて押し込んでいきます ↓





この日は曇り時々雨という天気に恵まれましたので、

写真を撮る余裕がありました。

あまりに天気の良い日は、日中の作業を避けて、日が沈んだ後から組み立てています。

木工作業は天気に左右されるのです。


ある程度、ホゾ穴に入ったらクランプで最後まで締めつけます ↓





この時に、各ホゾの締り具合を見ながら、フレームに捻じれが出ないように注意しながらバランスよく締め付けていきます。



そして、要所要所をビス止めします。

ビス止めの利点としては、ホゾ部分の補強の他に、部材同士を圧着固定できること。

これにより、接着剤が乾くまでクランプで圧着しておく時間を省くことが出来ます。


この部分は、部材にRがついているのでビスを斜め打ちにしています ↓






フレームが組みあがりました ↓






つづいて座面の取り付け。

この椅子はすのこ状の座面を採用しております。

まずは、両サイドから取り付けスタート。


ドリルで下穴をあけて ↓





接着剤を塗布してビス止めします。


内側の部材はすのこの隙間分のスペーサー板を用意して、

隙間に挟んで取り付けていきます ↓






スペーサー板のお陰でほぼ同じピッチで取り付けることが出来ました ↓






後は、ビス穴を木栓で隠して、仕上げをすれば完成となります。




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ボール盤と高速切断機

2014-03-26 22:15:14 | 日記
穴あけ作業には欠かせないボール盤 ↓






安価な割には頑張って働いてくれてます。

ちょっとパワー不足ですが、何年も何のトラブルなく好調です。


写真は、折りたたみ椅子の脚へ、ボルトを通すための穴あけ作業。

数多くの部材に、出来るだけ正確な位置での穴あけをするために、

ボール盤の台に、材料を同じ条件でセットできるようにクランプで即席の型枠をつくっています ↓






このようにカチッとセットして切削していきます ↓






小さい穴の上から更に大きな穴を数ミリの深さに掘っています。


穴開け加工終了 ↓






このボルトのヘッドの厚み分を埋め込むために二段階の穴をあけていました。



こちらは脚の中ほどの穴あけ ↓





穴をあける箇所によって型枠も随時即席で作っていきます。

やはり、正確な加工は大事。



続いて、こちら、高速切断機 ↓






一見、木工には縁遠い機械ですが、日曜大工が趣味な私にとっては、あると便利です。

この高速切断機、木工仲間のガレージセールで、すごーい格安で譲って頂いたもので、非常に助かっています。



切断しているものは、アルミのパイプ ↓






同じ長さでたくさんカットしますので、角材をストッパーにしています。


このまま角材に押しあててカットしますと、切断直後にフリーになったパイプが、

切断機の回転に干渉してはじけ飛ぶことがありますので、

このように一度押しあてた後、少し角材より離してから切断しています ↓






カットしたパイプ ↓






ベルトサンダーで、切り口の面取り ↓






切断時に溶けた部分をペンチで取り除いて ↓






ボルトに通して、折りたたみ椅子の金具完成 ↓






手づくり家具を作っていますが、道具や機械は無くてはなりません。


ときどき、釘を一本も使わずに、作ってあるのですか?

と聞かれることがありますが、そんなことはありません。

電動工具や機械を多用して、ビス(木ねじ)や接着剤など、必要に応じて要所要所使っております。


手づくり家具というと、ひたすら手作業でというイメージがあるかもしれませんが、

現実は機械を多用して、効率化を図っていかなければコストを抑えることができません。

まあ、私なんかは、様々な最新機械を多用したいのですが、

最新どころか、木工屋さんらしい機械も殆どない有様でして恥ずかしい限りですが、

なんとかかんとか四苦八苦しながら凌いでいるのが現実であります。




組み立て前の、折りたたみ椅子部材 ↓










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今日のモッチョム岳

2014-03-11 22:07:54 | 日記
今日のモッチョム岳(朝9時ごろ撮影)↓







朝から快晴です。

空気が澄んでいて原色が際立っています。

今日も夜が明け、太陽が昇り、光を大地に届けていてくれています。

太陽と大地の間には、人間が様々な営みをしています。


今日は特別な日。


今まで生きてくれていた人々、ご先祖、人類・・・

今、こうして生かされていることに感謝と責任を感じながら、

日々の生活を大事にしていきたいと思います。



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地杉の2人がけテーブル

2014-03-09 00:00:45 | テーブル ・ 机
地杉の2人がけテーブルです ↓





3台のご注文を頂きました。


連結すると6人がけとります ↓





この春にオープンするお店へ納入します。



横から見ると ↓





足もとすっきり設計で、テーブルへ横からの出入りがしやすいです。



天板の裏はこんな感じ ↓





必要最小限にすっきりと。

天板下の支えの板はアールの形にしてあります。

上からは見えないところですが、こういう一手間が大事。



そして、2人がけテーブルにはお馴染みとなってきた端ばみ ↓





地杉の円テーブル同様にタブの木を使っています。


キラキラ輝いて美しいですね。


杉だけの家具もいいものですが、

このように、所々アクセントとして、広葉樹を取り入れていくのも面白いです。




材料: 地杉 タブの木

寸法: 幅650mm 奥行き650mm 高さ700mm

塗装: オイルフィニッシュ(クリア)




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地杉の円テーブル

2014-03-08 23:36:58 | テーブル ・ 机
地杉で作った円テーブルです ↓





大きさは直径750mmで、2~3人がけ用です。


天板中央には、アクセントとして、タブの木の板を挟んであります ↓





実はこのタブの木、屋久島産はもちろんですが、

我が家の敷地に自生していたものです。

5年近く前に製材して、ずーと自然乾燥させていたもので、

1月に、材木整理していた時に引っ張り出してきたもの。

そんなにたくさんはありませんので、このように部分的に使ってみました。

タブの木は、しっとりした質感がたまりません。

また、光に当たった時の輝きもいいものです。



天板のエッジはラウンド状にしてみました ↓




専用のトリマービットでの切削。

ですのでスイスイと簡単に、と言いたいところですが、

杉材での加工は神経を使います。

特に木口面は、木の繊維がむしれてしまいがちですので、

なかなかきれい仕上るのにはちょっと無理があります。

トリマーで切削した後は、ペーパーをかけてできる範囲で補修しております。


脚の構造はこんな感じ ↓




角材を十字にして組んであります。

シンプルですが、加工精度はそれなりに必要です。




材料: 地杉 タブの木

寸法: 直径750mm 高さ700mm

塗装: オイルフィニッシュ(クリア)





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