福島木工家具店

製作した家具の紹介と日記

杉の食器棚

2012-05-30 18:27:35 | キャビネット

地杉でつくった食器棚です ↓





戸は無しでというご要望で、シンプルな食器棚となりました。

また、明るめの色をとのことで、フレーム材は割と固めの白太(辺材)を選びました。


コーナーにピタッと収めるために、壁の幅木部分の出っ張りを、

食器棚本体側に、その分の切り欠きを入れてあります。

実際は、壁は塗り壁(珪藻土)でしたので、ちょっと隙間はあきましたが、

ご依頼主よりokをいただきました。


お話をいただいた当初、この棚に入れる物のサイズに合わせて、

棚板の高さ寸法を明記したスケッチを頂いたのですが、

将来の使い勝手の自由度を考慮して、ダボ金具の採用を提案させて頂いたところ、

その方が良いとのことで、このようになりました ↓






納入先は新築のお家。

前回、杉のテーブルを入れたところです。

沢山のご注文を頂き感謝です。

本日も、ウッドデッキに小さな靴箱をお願いしたいというご依頼を頂きました。

ありがとうございます。



寸法: 高さ1600mm 幅900mm 奥行き295mm

材料: 地杉

塗装: オイルフィニッシュ




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杉の丸スツールH450

2012-05-25 19:27:34 | 椅子

杉の丸スツールです ↓






座面が丸という形はどこからでも座れる便利さが良いですね。

そして、材料は杉ですので、その軟らかさと軽さから、

ちょこっと、あそこからこちらへ移動する時なんかに軽々と扱いやすいです。

また、すわりを良くするために、座面には少し掘り込みを入れてあります。



座面は二枚の杉板を、雇い実という工法で剥ぎ合せています ↓






色は、最初に朱色系の下塗り、そして茶色系の上塗りをして着色してあります。

なかなか趣のある色が出たと思います。







座面高さはご要望に応じることが出来ますので、どうぞご相談くださいませ。





材料: 地杉

寸法: 座面高さ 450mm 座面直径 280mm

塗装: オイルフィニッシュ着色




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スライド丸ノコ

2012-05-21 22:04:22 | 日記

成り行きで木工機械シリーズみたいになってきましたが、

今日は、スライド丸ノコの紹介です。


愛用している、マキタのスライド丸ノコです ↓





当初、日曜大工のために、知人より借りて使っていたのですが、

ずーっと借りっぱなしという訳にもいかないので何年か前に新たに購入しました。


現在、家具作りにおいて、恐らく一番使用頻度が高い木工機械でしょう。

朝、仕事始めの時に、最初に作業台の上にセッティングするのが日課となるくらいです。


さて、この機械の用途は木材の切断で、最初に木材を大まかな長さに切って、

その後、昇降盤と自動鉋という機械で、家具部材の形を揃え、

最後に部材を正確な寸法に切り揃えるのに使っています。

そのほかに、真っ直ぐ切断するだけでなく、上下左右に45度までの角度をつけて切ることも出来ます。


さらに、こんなことも ↓





ストッパーとアジャスターで、ノコ刃を降ろす高さを任意にセット出来るので、

コの字型に切り欠くことも可能です。

ノコ刃を入れた後、指で押すと ↓





パキパキっと簡単に折れます。

この段階では、折れた後がぼこぼこしており、この底の部分をきれいにするために、

再度、部材をセットして、荒技ですが、回転しているノコ刃に、

部材を左右に動かせば(ややこしい説明ですんません)、

こんな感じに仕上がります ↓





この部材をペアにして組み合わせると ↓





こんなのが出来ます。

まだまだ、工夫次第で色んなことが出来る優れものです。




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ボール盤

2012-05-19 20:21:34 | 日記

ボール盤が欲しいと思ったのはいつの頃か忘れましたが、

正確に真っ直ぐ穴をあけたいという、ごく基本的なことを意識したからだと思い、

ということは、恐らく人様より注文が入るようになってからのことだと思う。


ボール盤の用途は、ビスを打ち込む前の下穴あけが殆どです。

それまでは電動ドリルを手で持って注意しながら穴あけしていたのですが、

真っ直ぐのつもりが、穴をあけてみたら斜めになっていたとか、

狙ったポイントにドリルを押し込んでいくと、硬い木目のせいで穴あけ位置がずれてしまったりと、

正確に作ろうと思うと、上手くいかないことが多々出てきたことが大きな理由でした。


下穴をあけずに、そのままビスを打ち込むと、木が割れたり、木の繊維の流れによって、

どんどん斜めにビスが入り込んで、全体の接合位置がずれたりと色々と失敗したことがあります。


使っているボール盤です ↓






台湾製で、サイズと機能(一応ラジアルボール盤です)の割には結構安かったです。

安いなりにそれなりのものですが、何年も壊れることなく頑張ってくれています。


スツールの脚に穴をあけているところ ↓






このドリルは、皿取錐と呼ばれるもので、ビスを打ち込んだ時、ビス頭が出っ張りません。

さらに深く穴をあけて(上の写真がそうです)、ダボ(木の栓)を打ち込めば、

ビスを隠すことができて、表面をペーパーがけすればつるつるに仕上げることが出来ます。


ダボを作る時には埋木錐というものがあり、同じ部材からダボを作ることが出来ます。

この埋木錐は、ドリルセンターがありませんので、ボール盤でないと上手く作ることは出来ません。

機械や道具の種類が多ければ多いほど、色々な加工をすることができて、木工が楽しくなりますね。

いつもカタログを見ては溜息をついている私です。



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角のみ機

2012-05-18 22:45:54 | 日記

マキタの角ノミ機です ↓





屋久島へ移住した10年ほど前、身の回りのものは自分で作ろうと日曜大工を始めました。

どんどん面白くなり、この調子なら小屋も自力で作れるのではと、

次の年には、思い切って写真の角ノミ機を購入しました。


実際に、知人より6畳一間の宿泊用の小屋を作ってくれないかと依頼が来て、

大工仕事の経験が全く無いにもかかわらず、無謀にも引き受けた思い出があります。

2ヶ月か、遅くとも3ヶ月くらいもあれば出来るだろうと思っていましたが、

結果的には半年もかかってしまい、見積も甘く、材料代は何とか足が出ませんでしたが、

半年間の労賃はただ働きとなってしまった苦い経験があります。

でも、この経験はその後の貴重な財産となりました。


さて、大工さんが使うこの角ノミ機という機械。

家具作りにも十分役立っております。

日曜大工から始まった福島木工家具店ですから、

仕事で使っている道具や機械類は大工用のものが多いです。

というより、家具職人が使うような木工機械を、

ちゃんと揃えようものなら、それなりの設置場所とそれなりの資金が必要ですが、

なんとなく趣味の延長線上で仕事になってしまったので、恥ずかしながらちゃんとしていません。


何はともあれ、この角ノミ機、ホゾ穴加工には大活躍をしております。





今回は、スツール脚のホゾ穴をあけている様子です。

スツールの脚は八の字に開いていますので、角度をつけて穴あけをしなくはなりません。

そんな時は、このように治具を使います ↓





言い忘れていたのですが、この角ノミ機にはオプションで台が装着してあります。

通常、数mある角材の上に乗せて、機械をホゾ穴位置に移動して使うのですが、

この台をつければ、テーブルの上で作業が出来ます。


もともと1寸(約30mm)幅の穴をあける機械ですが、

刃物の角ノミを交換すれば2分(約6mm)までの小さな穴をあけることができます。


私の場合、普段は5分(約15mm)のホゾ穴が標準ですが、

今、製作しているスツールの脚は、細い部材同士を接合するので、

3分(約9mm)の角ノミを取り付けてあります。


この角ノミ機とは別に、外国製の小型角ノミスタンドの中古を破格で頂いたものがありますが、

ちょい使いにはいいのですが、加工点数が多い時は今回のマキタがパワフルで良いです。


スツール8脚分の脚部材です ↓





このように並べてみると、それぞれの加工に間違いが無いか確認できます。

たまに、墨付けが間違って穴あけ位置がずれていたり、

部材の寸法が長かったり短かったりなんてこともあるのです。




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玄関椅子

2012-05-16 21:30:54 | 椅子

玄関椅子です ↓






靴を脱いだり履いたりする時に使うものです。

私は、仕事の時はいつも地下足袋を履くので、こういうのがあるとありがたいですね。


お客様より、新築に合わせて採寸し、座面高さもご指定頂いての製作。

この度、納入したのは写真右側で座面高さ420mm。

左は、やや低めの380mmで、ついでに作ってみました。


デザイン的に、どこでも椅子の兄弟分というとこでしょうか。

見た目は似ていますが、使用目的に合わせて設計していますので別物です。

くつろぐための椅子ではありませんので、座面のカーブはつけていません。

また、肘掛ではなく、立ち上がりやすいように、つまり、腕が伸ばしやすいように、

通常の肘掛よりも低く、手すりを設定してあります。

これで自然にすっと立ち上がることが出来ると思います。

ご年配の方、また足腰が痛む方におススメです。


高さ、幅、奥行きなど、寸法はご要望に合わせて作ることが出来ますので、

どうぞ、ご相談くださいませ。








材料: 地杉

寸法: 高さ 600mm/560mm(SH420mm/SH380mm) 幅610mm 奥行き300mm

塗装: オイルフィニッシュ




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杉のテーブル2400

2012-05-11 08:13:30 | テーブル ・ 机

杉のロングテーブルです ↓





幅は2400mmあり、今まで作った中で一番大きなテーブルとなります。

8人~10人くらいに対応。

地元、屋久島産の地杉板を贅沢に使用しています。


テーブル厚み40mm、板幅430mmを二枚剥ぎ合せで製作しました。

天板だけの重量で40~50kgくらいあり、製作途中で息切れして腰も悲鳴をあげるほど。

苦労しただけありまして、納入先の奥様に大変喜んで頂け、うれしい限りです。


新築に合わせての納品で、このテーブルの前に、ベンチ4台、肘掛け椅子2脚も納めさせて頂きました。

このように、セットでご注文頂くことは、作り手としましては大変気合が入ることでありまして、

存分に仕事をすることが出来ました。

お客様に育てられていることを実感した次第です。

ありがとうございます。


納入先の写真です ↓





広いスペースに、程よく納まりました。

色艶の良い杉材に恵まれました。


脚は分解できるようにしてあります ↓






寸法: 高さ700mm 幅2400mm 奥行き860mm

材料: 屋久島産 地杉

塗装: オイルフィニッシュ




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一発勝負

2012-05-10 08:15:27 | 日記

これは何でしょう ↓





テーブル脚の組み立て前の様子です。

やや大きめのテーブルを製作する時に、この工法で作っています。


三枚の板を剥ぎ合せます ↓





板材には溝を掘って、接着剤を塗布して、そこへ雇いザネを入れて、両サイドから圧着します。

こうすると一枚の幅広の板ができます。

テーブルの天板にはよく使われるやり方です。


今回の、この工法の特徴は、板材をはぎ合わせたと同時に、

上下の部材も合わせて組み立てることです。


板材の接着剤が乾かないうちに、ホゾ三箇所をホゾ穴へ挿入します ↓





左右の二箇所のホゾ幅は、ホゾ穴より0.5mm~1mmくらい外側へ大きく作ってあります。

こうすることにより、ホゾを穴へ入れるにしたがって、

三枚の板材は、クランプ無しに自動的に圧着されます。


最後に、二本のクランプを使って、左右均等に締めこんでいきます ↓





この工法の注意点は、

1 接着剤が乾かないうちに素早く作業すること。

2 加工精度に狂いが無いように、予め嵌り具合を確認しておくこと。

3 そして、接着剤を適量に塗布しておくこと。

以上、三点ですが、この三番目が一番難しいかもしれません。


これは私の独学による工法の場合で、他の方はどうしているか知りませんが、

通常、板材の剥ぎ合せをする場合、クランプを締める順番は、中心から外側へ順番に締めていきます。

この理由は、塗布した接着剤を順番に外へ外へと押し出すようにするためです。

ですので、クランプしたあとは、その板材の両サイドから時間と共にじんわりと接着剤が押し出されてきます。


仮に、塗布する接着剤が多過ぎた場合、両サイドから圧着すると、接着剤の逃げ場が無いので、

板と板との間に溜まり、完全に板同士の圧着が出来ずに隙間ができてしまいます。

塗布の具合が、多すぎず、少なすぎず、これがなかなか難しいのです。


一度、クランプして締めてしまえば、途中でやり直すことが困難なため、

この作業は緊張します。





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椅子の修理

2012-05-09 21:34:11 | 日記

作業台の上にのせられた椅子 ↓





先日、ラ・モンステラさんへオムライスを食べに行ったときに、

椅子の足がぐらついてきていると相談を受けました。

見ると確かに後脚と貫の間に隙間が出来ており緩んでいる。

納品してから3年半ほど経っているでしょうか。

このくらいの期間で緩むのはよろしくありません。


早速分解してみる。

自分で作ったものだけあって、作業に不安はありません。


ホゾの緩み防止で横からビス二箇所を打ち込んでありますので、

完全に抜けてしまうことはありませんが、この工法で緩んだのは何が原因か?


抜いてみたホゾを見てみると接着剤の塗布がいまひとつ不十分のような感じ。

また、ホゾとホゾ穴の取り合いも、きつくも緩くもない感じ。

店内で、この緩んだ椅子の置いてある場所の後方にはエアコンがあるので、

その影響も加わって、年月と共に少しずつ緩んでいったと思われる。


古い接着剤を落として、再度しっかりと塗布する。

更に、新たに後ろ側からホゾ部分本体である貫へ、

緩み防止で上下二箇所へビスを打ち込む ↓





多分、これで大丈夫でしょう。


福島木工家具店で作った家具は、私の目の黒いうちは、

しっかりとサポートさせて頂きますので、

不具合等ありましたら、ご遠慮なくご相談くださいませ。



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どうも携帯電話が

2012-05-07 20:43:46 | 日記

約束した時間に携帯電話に連絡が来ず、かわりに自宅にかかってきた。

何度も電話をかけても、ずーと通話中・・・。

昨日、思うように携帯電話で連絡が取れず困りました。


そして今日、お昼休み自宅に戻ると、妻よりお客様より電話が有り、連絡欲しいとのこと。

どうも携帯電話が繋がらなかったよう。


これはおかしい。

ということで、自宅の電話から携帯へ電話してみると通話中。

携帯より自宅へ電話しても通話中。

着信、発信共に通話中ばかり・・・。


そういえば数日前に1歳半の息子が携帯をいじっていたような・・・。

最近、益々活発になってきた息子。

色々なものを触ったり、家にあるものをあちらこちらへ持ち去ったりと、

物が無くなる度に、真っ先に容疑をかけられるようになってしまった。


特にリモコン系が大好きで、手の届かない場所に置いといても、

スツールを持ってきて、しっかりとゲットしている。


携帯電話をよく見てみると、数日前に意味不明な数字の発信履歴が・・・。

怪しい、ますます怪しい。

お父さんから息子への冷たい疑いの視線・・・

無実なら、「ぼくじゃないよ、おとうさん」

と一言あればいいのだが、不幸なことに彼はまだ言葉がしゃべれない。


実は携帯電話を持ったのはまだ数年前のことで、こういった機器には詳しくありません。

正直あまり好きでなく、出来ることなら持たないで済むのならいいのですが、

仕事上、やはりあったほうがお客様とのやり取りに良いとのことで、仕方なく購入した次第。

しかも、携帯でのメール・インターネット(自宅のPCで間に合ってます)とか興味ありませんので、

持っているのは通話だけのプリペイドです。

なので、操作方法は最低限しか知らなく、設定方法もいちいち覚えていませんので、

今回のような状況になると、どう操作して元に戻すのか良くわからないのです。

いざ、取り扱い説明書を探すも、こういうときに限って探し物が見つからない。


さて、どうしようか。

困った、困った。

ふと、閃いた!


一度電源を落として再びスイッチオン!

これならどうだ。

ちょっと緊張しながら目の前の自宅電話へプッシュ。

かかった!

そして自宅電話から携帯電話へ。

かかった!!


これで一安心。

果たして息子の仕業なのかどうか、

真相は闇のまま・・・。

彼は今日も無邪気に笑っています。



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今日のモッチョム岳

2012-05-03 21:58:07 | 日記

今日のモッチョム岳です (午前11時頃撮影) ↓






爽やかに晴れました!

まさにゴールデンウィーク日和です。

前半はあいにくの雨模様でしたが、後半は天気に恵まれました。


とはいっても今日も仕事をしております。

サラリーマンとは違って、決まった休みがないのがこの仕事。

体調不良で休んだ分を取り返さなければ・・・

まだ風邪気味と腰痛はありますが、お陰様で良くなりつつあります。


でもこの天気!

最高ですねー。

空気も澄んでいます。

夏を思わせるこの陽気!


昼食後、子供がアイスクリームを食べたいというので、

普段なら我慢しなさいというところですが、

せっかくのゴールデンウィーク、そしてこの天気とくれば、

よしっ!

お父さんと一緒に買いに行こう!

ということで近くのスーパーへ。

ご機嫌の子供。


ボチボチ休んだ後、さて、仕事に戻るとするかという時に、

子供が、遊んで! 遊んで!!

とせがんでくるので、

まあ、1年に一度のゴールデンウィークということで、

2時間ほど一緒に遊びました。

たまには仕事を忘れて家族団らんもいいものです。



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