福島木工家具店

製作した家具の紹介と日記

今年もありがとうございました

2017-12-31 18:45:03 | 日記




今年もありがとうございました。


おかげさまで、忙しい一年を過ごすことができました。


まだまだお客様には長くお待たせしている課題がありますが、

少しでも良いものを作るように心がけていきたいです。


来年も、様々なことにチャレンジしながら、木の魅力を発信していければと思っております。


よいお年をお迎えくださいませ。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

テレビボード 組立手順

2017-12-30 00:45:20 | 製作記録


最初に、完成写真 ↓







島外へ発送のため、ノックダウン式として設計・制作したものです。

お客様ご自身で組み立てが出来るように、そのサポートとして記事にアップしました。



今回のテレビボードは、LED照明を3箇所に組み込んだ仕様となっています。


LED照明は、ルーペル 棚下照明 オプティス

面発光のため、ムラの無い均一な明かりとなります。

また、厚みが10mmと薄いので、木製棚板に掘り込んで納めることができます。

照明器具の長さは1mm単位でオーダー可能ですので、注文家具には良いです。

電源は、AC100Vコンセント用アダプタ。

アダプタは場所を取るため、専用のアダプタホルダーを併用します。



組立前に、アダプタホルダーを取り付けます ↓










予め、取り付け位置には、木ネジの下穴が開けてありますので+ドライバーで楽に取付できます。




アダプタを取り付けるとこんな感じになります ↓






写真右側のアダプタは嵌めこむ前。

ホルダー下部に引っ掛けて押し込むと嵌まります。



続いて、同梱されている組み立て補助台を準備して設置します ↓







テレビボード本体より内側になるように設置して、その上に本体をそっと置きます ↓

(所定の設置場所より1mほど離して置くと作業しやすいです)







さて、いよいよ組み立て開始です。



テレビボードの組み立てには、M6ボルトを使用します ↓





写真左より、M6ボルト 35mm × 14本、 M6ボルト 30mm × 6本




最初にアダプタホルダーを取り付けた板を、本体裏側にある鬼目ナット上下2箇所に、長さ35mmのボルトで固定します。

締め付けはほどほどにして置きます(全部のボルトを取り付けた後に本締めするため)。


写真の切り欠きは、この部分にテレビターミナルコンセント等が来るためです。






組み立ては、明るい場所か、ライトを用意すると良いです。

ボルトの下穴と、鬼目ナットの位置合わせを行う時に、ライトを照らすと判りやすいです。


また、組み立て補助台は、0.5~1mmほど高く作ってありますので、

ボルト穴位置を合わせる時は気持ち上に浮かせるように部材を保持すると入りやすいと思います。

(* ボルト直径に対して、下穴は1mm程大きめに開けてあります)


部材が長いので下の方で持つだけでは、取り付け前に倒れる恐れがありますので、

もう一人、倒れないように保持すると良いです。



背面の2枚の板をとりつけたら、側面の脚の取り付けです ↓






部材に開けてある下穴には、ボルトの頭が納まるように掘り込んでありますから、

掘り込みが入れてある方からボルトを入れます。




本体側面のボルトは、M6 35mmです ↓







脚の取り付けが終わりましたら、棚板の取り付けに入ります。


まず、上から2段目の棚板を用意して、先ほど取り付けた脚4本に組み込みます。

脚側に切り込みが入っていますので、そこへ嵌めます。


前脚と後脚にボルトの下穴が開いていますので、先に後脚の方をボルト固定します

棚板を固定するボルトは全てM6の30mm(短い方)となります ↓






前脚のボルトは、1段目の棚板を固定した後に入れますので、このままにして置いてください。




1段目の棚板を用意します。

長さ1300mm弱のLED照明器具が、棚板の表面と裏面にそれぞれ1本ずつ装着してあるため、

重たくて手を滑らせて落としてしまう恐れがありますので、取り扱いには十分ご注意願います。

また、照明の配線も棚板より出ていますので、取り回しにもご注意ください。



1段目棚板を裏面から見たところ ↓





それぞれにアダプタジャックが見えます。

写真左側、+ドライバで差し示しているコネクタは、テレビ背面のバックライト用です。

後ほど接続します。




横長の掘り込み穴は、最初に立てた背面板2枚の頭に嵌めこみます ↓

(嵌め込んでいる最中、隙間が無くなるまで押し込みます)






この時、両サイドの前脚が干渉しますので、もう一人の方は左右に2~3cmほど前脚を押し広げて下さい。



ここは、ボルト等の固定ではなく、棚板を上から手で押し込んで嵌めていきます。

少々きついかもしれませんので、じわじわとゆっくりと押してください。

棚板上面には、LED照明が埋め込んでありますので、照明器具を直接押さないよう気をつけてください。


このLED照明の高さは、目線よりやや下の位置に取り付けてありますので、

立っている時には、照明の光源は見えませんが、椅子に腰かけた時には見えてしまいます。


今回のLEDは、温白色という色温度が低めのタイプですので、凄くまぶしいということはありませんが、

気になる場合に備えて、脱着式の前面カバーを取り付けてあります。



外した状態 ↓






装着した状態 ↓









上段の棚板ボルト(30mm)を左右一箇所ずつ締めます。

そして、先ほど残しておいた、二段目の棚板(前脚の方)のボルトを締めれば二つの棚板の取付終了です。





続いて、3本目の照明、テレビバックライトの取り付けです。


間接照明となるように、遮蔽板との組み合わせです。

照明器具は、置くだけで、特に固定するような仕様になっておりません。


遮蔽板に、同梱のM4ボルト70mm2本で、テレビボード背面板にある鬼目ナットへ取り付けます。






10cm間隔で高さ調節が出来るようになっていますのでお好みの高さに合わせて下さい。



斜め上から見たところ ↓






立て置きの場合、切り欠きがありますので、写真のように入れることができます。

控えめなバックライトとなります。


光を強くする場合は、横置きにもできます。

発光面を上向きにすれば、下から上に照らします。

発光面を下向きにすれば、上から下に照らします。


高さ調節と組み合わせながら、お好みの雰囲気をお楽しみください。




続いて、配線方法です。


一番上の棚板を後ろから見たところ ↓





配線は、両サイドの背面板内側に溝が掘ってありますので、

その中へ線を押し込んで、そのまま下方にあるアダプタへ接続します。






テレビバックライトの配線も同様に溝に押し込んで行きます ↓








LED照明のオン/オフは、スイッチ付きコンセントタップで操作します。

手が届きやすいように、テレビボードの上に置いてあります ↓






これは、コンセントタップ専用に作ったボックスカバーです。

下部の隙間から操作できるようになっています。




製作は、木釘であっさりと作っていますので、落とさないようにしてください ↓







テレビボード左奥に置いたところ ↓






配線が目立つので、配線カバーも一緒に製作しました ↓





テレビを置けば、ある程度隠れます。

全て屋久島産の地杉で製作していますので、組み合わせの相性は良いと思います。




後ろから見ると ↓






テレビボードは、壁につけて設置することになっています。


テレビへの各種機器の配線接続は、中央の2枚の背面板の隙間を通すように設計しています。

誰もが直面する配線整理につきましては、ネットで様々なアイデアがありますのでご参考になると思います。


壁の幅木の出っ張りが干渉しないように、欠きを後脚などにしてあります。

0.5~1mmほど、大きめに切り欠きしてあります。



全ての組み立て、接続が終わりましたら、ボルトの本締めをします。


材料は地杉ですので、締めすぎにはご注意願います。

大人が力を入れて締めていけば、どんどんめりこんで行きます。


ですが、前脚とテレビボード本体との接続ボルトは、やや強めに締め込んでください。

一番力が加わるところですので、緩いとボルト下穴が重さに負けてしまう恐れがあります。


最後に、最初に設置した組み立て補助台を抜き取って、完成したテレビボードを所定の壁面に設置してください。


後脚が壁に沿って真っ直ぐになっていれば理想ですが、床が部屋の中央に向かって沈んでいる場合などは隙間が出ることもあります。

調整する場合は、組み立て補助台を下に入れてから、前後脚のボルトを緩めれば、ボルト下穴には少しの遊びがありますので、

微調整も可能かもしれませんが、固定家具ですので、4本の足の下にスペーサーを入れて調節するのが無難かと思います。




以上、大変長い説明となってしまいました。


また、お客様におかれましては、大変長くお待たせしたのにもかかわらず、様々なお気遣いをして頂いたことに感謝いたします。

お陰さまで全力投球で製作することが出来ました。

この度は、ご注文、誠にありがとうございました。













コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ソフトダウンステー開閉

2017-12-29 01:03:25 | 製作記録


ソフトダウンステー開閉



LAMP 下開きソフトダウンステー NSDX-10

TVボードのような低い扉用です。


コンパクトタイプですので、取付スペースが狭い場合に有効となります。

今回は、可動棚板の左端に切り欠きを入れて、限られたスペースに取り付けることが出来ました。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スライドレール抽斗 脱着

2017-12-28 09:52:39 | 製作記録

スライドレール抽斗 脱着



TVボードの抽斗に、スライドレール(LAMP製3618)を使用した、引き出し動作及び脱着動画です。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スライドレール取り付け調整

2017-12-27 22:37:25 | 製作記録





製作中のTVボードの抽斗にスライドレールを取り付けました。

LAMP製の3段引きタイプで、抽斗の奥まで引き出せます。



私のやっている取付手順は、最初に本体側にスライドレールを取付ます ↓






ネジを締める穴が大小一つずつペアになっています。


今回は、正確に墨付けをしましたので、そのまま小さい穴にネジ止めして固定。

後で微調整したい場合は、大きい穴に仮のネジ止めをしておきます。




次に、抽斗側への取付 ↓







こちらにも、本体側同様に大小のネジ穴があります。

小さな穴と、縦長の大きめの穴です。



まず、縦長の方にネジを仮止めして、本体へ取り付けてみます。

抽斗の前板上下の平行具合を確認します。



この時は、前板の左側が右側に比べると0.5mmほど上がっていたので、ネジを緩めて微調整しました ↓







再び本体へ抽斗を納めてチェックします ↓






横真っ直ぐに揃っているのを確認してから、小さい穴の方にネジ止めをすれば固定されますのでそれで終わりです。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

祝日

2017-12-23 12:49:19 | 日記
今日は、天皇誕生日ですね。

とてもすがすがしい、新鮮な朝です。

子供の頃の原風景には、祝祭日にはあちらこちらで日の丸を目にしていました。

今ではすっかり見られなくなりました。


祝祭日ではありませんが、先日の天皇皇后両陛下ご来島日には、

通られる沿道の家々に、日の丸を掲げているのは数えるほどしかなかったと、

地元の年配の方が残念そうに仰っていました。


宮中祭祀をはじめ、様々な儀式、行事、公務と、休む間もなく、

この国(国民)に心身を捧げ、尽くされているお姿には深く敬意を表しています。


天皇御自身、譲位という言葉を発していることを、もっと尊重してあげられる社会であってほしいと想います。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

TVボード制作 塗装と金具

2017-12-22 19:09:47 | 製作記録

TVボードの抽斗部分などのパーツ塗装をしました ↓









抽斗の前板には、地杉と屋久杉を組み合わせて制作しています ↓








突板でない、厚みのある無垢材をそのまま使用。

屋久杉の部分は、#2000番のペーパーまで念入りに磨いてあります。

総無垢の家具は、経年変化が楽しみですね。




こちらは、TVボード本体 ↓








写真で見えている部分だけで5種類の金具を使っています。

スライドレール、ソフトダウンステー、ドロップ丁番、ダボ棚受け、鬼目ナット。



無垢の家具ですが、機能的な金具を組み合わせれば、使い心地の良い、毎日が楽しくなる家具となります。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ダボ棚受け金具

2017-12-18 21:49:03 | 製作記録
ダボ棚受け金具とは、棚板の高さを上下に調節するための金具です。

5年前も、このブログで 「ダボ棚受け金具の取付」 というタイトルで紹介していますが、最近の様子です。









ダボ金具の直径は9mmのものを使用しています。

購入先は、大工道具関係の電工工具や金物類を取り扱っている 「道具道楽」


5年前に使っていた穴あけのドリルは、ダボ専用の深さストッパー付きのものでしたが、

現在は、「スターエムの竹用ドリル」 を使っています。

このドリルが優れモノで、大変重宝しています。

歯先が鋭いので、狙ったセンターで穴あけが出来ます。

普通のドリルは、堅い木目に流されることがあり、コンマ数ミリから、酷い時は1mmくらい穴位置がずれてしまうこともありました。

また、切り口も非常にきれいで、木の繊維がむしれてしまうことが少ないです。







穴あけしたところへは、写真の玄能で軽くコンコンと叩いて入れます。

材料は柔らかい杉材ですので、上手い具合に真っ直ぐ入って行きます。

板面よりもほんの少し0.2~3mmくらい沈むように打ちます。

金具が少しでも飛び出ていると、板材を重ね合わせて保管している最中にお互いの板表面に傷がついてしまうからです。


玄能の叩き面を良く見ると、丸い凸型をしているのが判ると思います、。

玄能を直角に振り下ろすのは意外と難しいものです。

通常の平ら面で叩くと、大抵の場合、玄能の角が当たってしまい、板が凹んでしまうことが多々あります。

この写真の玄能のように、凸型ものでしたら、治具なしでそのまま打ち込めるので助かります。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

仮組みと動作確認

2017-12-12 18:55:05 | 製作記録

現在取りかかっているTVボードの仮組みの様子 ↓





無事に組めることが確認できてホッとするも、まだまだ様々な加工があります。




こちらは同じTVボードに使う予定のステーの動作確認 ↓






本番前に、端材を利用して仮取り付けし、実際の目で見て、動かしてみました。



その他に、抽斗のスライドレールや、ナットとボルト、ガラスのはめ込み、LED照明器具の取り付けと配線取り回しのシュミレーションなどなど、

今回の作品は、なかなか手応え、やりがいがあるものでして、木工家魂を揺さぶるものがあります。



このように大変さをアピールするということは、ちょっと、スケジュール遅れ気味ということです(汗)

安全確実で抜かりのない性格なので、その分時間がかかっているのですと言いたいのですが、

必要以上に時間をかけてしまう、この小心の性格をなんとかしたいです。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする