福島木工家具店

製作した家具の紹介と日記

凧作り

2013-01-27 23:50:36 | 日記
今月、上旬のことですが、凧作りをしました。

長女の通う幼稚園では、毎年凧揚げ大会があります。

長女は年長ですので、今年で三回目となります。

今年はどんな凧を作ろうか・・・

昨年、挑戦したものの、結局失敗した六角凧に再度チャレンジすることにしました。

まずは骨組みから ↓





手作り凧用の竹ひごを地元の書店で購入し、

インターネットで調べた凧作りの図面を印刷して、

忠実に、竹ひごの厚みや幅をカンナなどを駆使して加工します。

去年は、面倒だからと手抜きをして、適当に作ったのがいけなかったのか、全くダメで不採用でした。


次に、和紙を切り取り、破れ難いように、

補強として、縁にテープを貼っていきます ↓





加工した竹ひごを和紙に接着 ↓





完成しました ↓





風の強い日を選んで、近くのグランドへ出かけて試しに凧揚げしてみる。

さて、揚がるかどうか・・・



強風にもかかわらず、揚がりそうで揚がらない。

一応、糸を全て出し切る(約80m)までいったのですが、上昇しないのです。

これでは、そこそこの風では揚がらないことが容易に想像できますので、

残念ながら、今年も六角凧は失敗ということになりました。


やはり、凧揚げ大会となれば、ちゃんと揚がる凧を作らなければ子供も可哀想ということで、

簡単に作れて、ほぼ間違いなく揚がる凧を製作することに ↓





竹ひごは縦に二本入っています。

やや逆八の字にするのがコツでありまして、

風を受けた時に上昇する力が加わり、無難に揚がります。


ということで、今年も凧は揚がり、3年連続「よく揚がったで賞」を頂く結果となりました。

ものづくりをしている身としましては、結果は出せたものの、

安易な、妥協したような選択をしてしまい、

ちょっと納得の行かない、不完全燃焼のような気分でした。

時を忘れるような探究心を持って、一心不乱にものごとに打ち込む姿勢を大事にしたいものです。




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チゴ回し(独楽回し)

2013-01-15 20:05:12 | 小物
先日の会合にて、来月開催予定の尾之間温泉市で、

市を盛り上げるために、また、子供達にも楽しんでもらうようにと、

伝統的な遊びであります、チゴ回しをやってみようという意見が出まして・・・


移住者の私にとって、チゴ回し?って何ですかと聞きましたところ、

60歳過ぎのご年配の方々が子供の頃にやっていた独楽回しの遊びということで、

普通の独楽と違い、竹の棒に木の皮で作った紐をつけて、

この紐を独楽に巻いて回すとのこと。


ここまでは珍しくないのですが、このチゴ回しでは、

回した後、回転が落ちてきたら、先ほどの竹にくくりつけた紐で、

回転している独楽の側面(胴体)めがけて、回転方向に鞭打つように叩いて、

速度を増して遊びます。


ですので、独楽の形状は紐が当たる面積を広く取るため、やや胴長となります。

また、小刀一つで子供たちが簡単作っていたこともあり、

作り方は、適当な大きさ(握り拳くらい)に木や枝を切って、

鉛筆のように先っちょを削っただけのシンプルな形の独楽です。

ただし、中心が出ていないと、ちゃんと回らないので、

削りながら調整(←これが面白い)していきます。


木工を少しかじっている私に、その独楽をつくれますか~と聞かれて、

ついつい調子よく、出来ます作りますと言ってしまったことから作ることになった次第です。



年一度、使うか使わないかのホビー用の卓上木工旋盤を引っ張り出してきて ↓






材料は、敷地で伐採した薪ストーブ用の薪を流用 ↓






割と真っ直ぐな枝材を使えば、一度に3個分の加工をしたりして ↓






ついつい夢中になって大小いくつか作りました ↓






棒は、竹と木の皮を使うのが本来ですが、ありあわせのもので。



独楽の胴体に紐を巻いて ↓






ビュンと引っ張って回します ↓






胴体を紐で上手く叩くと、勢い良く速度を増して回ります。


写真のようなビニール紐ではすべるので、やはり木の皮がよいようですが、

布切れを使っても良いようです。

また、写真の独楽の胴はちょっと長めですので、もう少し短くすると安定感が増すと思います。


子供だけでなく、大人も十分に楽しめますよ。




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杉の折り畳み椅子の改良

2013-01-09 23:21:21 | 日記

以前、納品させて頂いた、杉の折り畳み椅子の改良をお客様よりご依頼されました。

(杉の折り畳み椅子は、okwoodさんの許可を得て、類似品を製作しております)


椅子を買って頂いたお客様は、木彫りをしている方で、さらに実家が製材所であったこともあり、

木に関しては私よりも色々と詳しい方です。


ご自身で、こんな感じに座面を彫りこんで欲しいと、4脚納品した内の1脚を彫って見せていただきました。







さらに、座面の高さを1cm下げて欲しいとも。

お客様のご要望にはできるだけお応えしていこうと考えておりますので、

このようなご依頼は、より良いものを作るということから歓迎です。


まずは脚のカットから。

ほぼ平面の作業台の上に椅子を載せて、1cmの厚みの木片の上にカッターナイフの替え刃を載せます。

手で押さえながら(手袋をして)4本の脚の周りにマーキング(切り目)していくと、

4本等しく印をつけることができます ↓





次に、脚を組み合わせているボルトナットを外します ↓




スライド丸ノコで角度を合わせて、さっきの切り目をカット ↓





ベルトサンダーで切り面をペーパーがけ ↓







そして、座面の彫りこみへ。

まずは墨付け ↓





○の中にHの文字。

ヘリポートのマークではありません。

彫りこみ深さの印です。

トリマーでHの文字をなぞります ↓





こんな刃物をグラインダーに取り付けて ↓





ガンガン彫ります ↓





ガンガンとはいいましたが、お尻の形をイメージして、

先ほどのHの文字が消える寸前で止めます。


もともと、この座面板の厚みは13mmでありまして、

この薄さから彫りこんでいくのには勇気が要ります。

今回の彫りこみ深さは5~6mmくらい。


ちなみに、彫りこみ用の刃物は荒、中、細の3種類もっています ↓






続いてペーパーがけ ↓





60番、120番、180番と順番にかけていきます。


最後に塗装して出来上がり ↓







番外編として、

彫りこみの形を、お尻(坐骨)に合わせてみました ↓

















こんなのどうですか?とお客様にご意見を伺いましたところ、

この椅子の用途は作業用の椅子で、作業中は背もたれはあまり使わず、

また、これではお尻が固定されて窮屈な感じがするとのことでNGでした。

何でもかんでも、ぴったりフィットが一番という訳ではありませんね。

なるほど、勉強になりました。


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七草祝い

2013-01-07 23:51:30 | 日記



毎年恒例の集落行事であります、七草祝いが今日行われました。

今年は長女がその年に当たり、行事に参加させていただきました。


神事の後、ビックサイズのお菓子詰め合わせ袋をもらってご機嫌の様子 ↓






そして、夕方からは鬼火焚き ↓






朝6時半の予約で、美容院で着付けとヘアーセットをし、

8時半からは、写真屋さんで記念撮影。

10時からは、地元の神社で七草祝い。

その後、知人にお祝いしていただき、お礼の品を返したりして、

ホッと一息つけたのがお昼過ぎ。


この頃になってくると、早朝に起きて、ずーと忙しかった娘は着物を着たまま、眠気と格闘。

うっかり寝てしまうと、頭の髪型とお飾りが台無しになってしまう。

大好きな、あまーいお菓子で、何とか夕方の鬼火焚きまで着物を着たまま頑張ってもらいました。


慌しい一日をやり繰りして、やっとお正月が終わった感じです。


明日からは、新たに木工仕事がスタートできるかな。




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年明けのモッチョム岳登山

2013-01-02 22:21:05 | 日記

予報どおり、今朝起きてみると天気は晴れ!


この年末年始のお休みに行ければ行こうと思っていたモッチョム岳へ出発。


昨日は、新年の神社参りをしましたが、今日は山参りということで。

と言えば、聞こえが良いですが、体力増進のために、

いや、本当は運動不足解消と言うべきでしょうか。


前回登ったのが約5ヶ月前


もっとまめに登りたいのですが、随分と期間があいてしまいました。

夏の登山は堪えましたが、今回は冬。

今日は、天気良く、気温も暖かく穏やか。

正月休みということもあり、気分もゆっくりと登れそうです。


登り始めて、すぐに汗ばんでくる。

モッチョム岳登山道は急な登りの連続で有名です。

フリースを脱いで、長袖シャツ一枚に。


今日は特に陽気が良いので、これくらいの格好が丁度良い。

じっとしていれば寒いですが、登り続けていれば、

暑くも寒くも無く結構なペースで進むことができました。


夏には汗だくになって3時間掛かりましたが、今回は2時間で山頂へ。

先月、ギックリ腰をやったには快調。


山頂は寒いだろうと、防寒具をバッチリと用意したのですが、

意外と温かく、日差しがジリジリときついほど。


正月休みなので静かだと思っていたのですが、

山頂では、天気が良いのが手伝ってか、にぎやかな4人の若者グループと1カップルで、

人出はそれなりにありました。

また、道中すれ違った人たちを含めて、今日は合計15人くらいが登ったようです。






↑ 山頂手前の登山道より撮影




何人かと一緒の登山もいいですが、一人での登山というのは贅沢でもあるなあと・・・。

道中、景色を楽しみながら、自分のペースで、黙々と、

ふと樹林の間から青く眩しい空を見上げてみたり、

鳥のさえずりに耳を立て、また、キツツキの叩く軽やかなリズムに感心したり、

おとぎの国に出てくるような形をしたカラフルなきのこを見つけたり、

周りの情景とは関係なく、色々と昔の出来事を思い出したり、

時には思い出したくない嫌な事を思い出してブルーになったり、

気が付けば、どこをどう歩いたのか、どれくらいの時間を歩いていたのか、

考え事している頭と体が分離して、足が自動運転で勝手に動いていたり、

自分ひとりの世界の中を彷徨ってみたり、

良くも悪くも、一人の登山は贅沢なんですね。


とまあ、それなりに充実したお正月休みを過ごさせて頂いております。



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あけまして

2013-01-01 22:26:12 | 日記

あけましておめでとうございます。



新しい年がやってきました。


今朝は、初日の出を拝もうと計画していましたが、残念ながら曇りでした。


気を取り直して、集落の氏神様へ参拝。

小さな無人の神社ですが、清掃が行き届いており、

とても清々しい気分で手を合わせることができました。


次に宮之浦の屋久神社へ、

こちらは人手があり、初詣気分を少し味わうことができました。

我が家には神棚がありますので、新しい神札を頂く。


その後、ちょっとお腹がすいたので、なにげなくふるさと市場(おみやげ兼レストラン)へ。

まだ時間は10時半でしたので、軽食でもと思いましたが、

メニューを見ると、正月限定のランチが目に留まりました。

1200円とちょっとお高めですが、中身はおせち料理で充実してそう。

お昼には時間がまだありましたが、店員さんに尋ねてみると、注文を承れるとのこと。

早速注文。

写真を撮り忘れてしまいましたが、1200円ではかなりお得な料理で、

新年早々、嬉しい気分に。


お腹が満たされ、帰路へ。

家では子供達とアニメ映画を見てゆっくりと過ごす。


夜はいつものように尾之間温泉へ。

日中や夕方は、新年ということもあり、混雑していたようですが、

夜は人も少なく、ゆっくりとできました。


大地の神様が、人々のために、毎日欠かさず、

こうして温かいお湯を、見返りを求めることなく提供してくれているのだなあと、

想像してみると純真に感謝の念が湧いてきます。

そして、こういう気持ちにさせてくれる自然、万物には、ただただ頭が下がる思いです。




コメント (4)
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