福島木工家具店

製作した家具の紹介と日記

神具 雪洞(ぼんぼり) 2019年製作

2020-02-25 21:50:01 | その他作品


寸法:高さ1200mm  材料:檜  火袋障子紙:プラスチック障子紙

福島木工家具店オリジナルのシンプルモデル






照明点灯の様子  電源コード、プラグ付き






↑ 電球ソケット口金サイズ:E26






↑ LED電球 電球色 40形相当






↑ 配線






↑ 檜は凛として心地良い緊張感を醸し出しています。

無垢材、木組みで製作した雪洞です。





製作記録はこちら→ 神具 雪洞 製作記録 2019年

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神具 雪洞 製作記録 2019年

2020-02-24 17:07:25 | 製作記録
* 2019年、12月頃に製作した神社関係の仕事の記録です。 

他に同時製作していた関係からブログにアップするタイミングを逃していたので、これから数回に分けて紹介していきます。

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3年ほど前に製作した地元氏神神社向けの雪洞を紹介した本ブログをご覧になった建築士の方から今年の夏頃ご注文を頂きました。

3年前に初めて作った物なので、当時どのように作ったのか記憶が定かでなく、図面を出してきても詳細な加工方法まで指示してあるわけで無く、

ひょっとして今後もご依頼があるかどうかは分かりませんが写真で制作の様子を残しておかないとと思いここに記録を残しておきます。

一応、当時も製作記録の写真をブログに残しておいて大変参考になったのですが、まだ不十分でした。





↑ テーブルソーを駆使して加工します。
  今回の製作は一対ということで簡易的な治具をつくって対応しています。
  3年前の雪洞から若干の見直しをしていますので寸法等変更している箇所があります。 






↑ 一本の桧材から複雑な加工をしなくてはいけません。
  怪我をしないように細心の注意を払いながら、また、木材と機械に敬意を払い、手を合わせてからスイッチを入れます。






↑ こちらはバンドソーという機械。
  荒っぽい加工ですが、あとで辻褄を手道具の鑿で合わせます。






↑ 雪洞の火袋 ホゾ組で組み立てます。
  すでにオイル塗装を施してあるので、材の色が濡れ色となっています。






↑ 仮組みをして、ちゃんと組めているかどうか確認。






↑ やぶれにくいプラスチック障子紙を貼りますので、専用の両面テープを本組みする前に内側に張っておきます。






↑ ホゾ組 接着中






↑ 電球ソケットと電源ケーブルの結線はプロの方にお願いしました。
  すごく念入りに端子の圧着をしてくれました(感謝!)。
  万が一、ショートなどにより火災が起きたら大変なことになります。






↑ 行き先は神奈川県鎌倉市
  梱包が大変(汗)






↑ 特注品なので梱包材はその時々に合わせて作ります。
  リユース梱包資材も合わせて利活用していますのでご了承下さい。





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カーボンブラシの交換

2020-02-22 21:35:50 | 日記
昨年くらいから、そろそろかなあというモーターの擦れるような音が聞こえるようになり、

先月くらいからスイッチを入れたときの始動音が気になるようになり、

そして今月には始動するのか、モーターが止まるのかドキドキしながら、機械のスイッチを入れたときに、心の中で「がんばれー」と励ましながら使っていたのですが、

ついに今日、ちょっと気になる今までとは違う異音がしたので、やっと重い腰を上げてブラシ交換をしました。





日立の自動カンナです。






ブラシはモーターの両サイドの2箇所にあります。




カーボンブラシのあるところ ↓






蓋をマイナスドライバーで開けて ↓






新品に交換します ↓






新しいものと古いブラシ ↓





この機会に、簡単なクリーニングと油を差してお手入れをする。

やはり、新品! 始動音とモーターの勢いが明らかに違います。

機械とはいえ、物を労る気持ちは大事と思います。




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僕らまだアンダーグラウンド - Eve MV

2020-02-22 03:11:08 | 日記
僕らまだアンダーグラウンド - Eve MV




今月に、apple store のHPで、型は古いのですが、新品のiphone を初めて手にしたのですが、

これが、箱をあけて、包装を解きながら、何か感じるものがあったのです。

ファッションというか、尖ったようなデザイン、そして、顧客を喜ばす、憎くて痛快な心配り、

実機を手にして見たのだけれども、素直にビビっと来ました!


ITとか、デジタルとか、どちらかというと、ちょっと苦手で流行に安易に乗るのには抵抗と警戒心を抱いていたのですが、

このAppleというメーカーには正直、考えを改めることになりました。

今まで、何となく憧れていたのですが、マイクロソフトやアンドロイドなど一般的、大衆的なものの中に、

そこに居心地の良さというか、無難というか、まあ、何となくこのまま迎合していればいいでしょうというポジションにいた訳です。

しかし、しかし!

ちょっと背伸びをしてAppleに手を出してみたのですが、、まあ、こんな世界が、この日常に同時並行して存在していた事実に驚きました!

creative とはこういうことか!

なんか、ワクワクドキドキと、心がざわめき、舞い上がり、自身の軸がフワッと流されるように浮いて、無条件にAppleのクリエイティブ魂に感化されたのです。

夜な夜な、Apple のプロダクトをインターネットで検索しては盛り上がり、このようなデバイスを生み出したクリエーター達に羨望の眼差しとリスペクトの念を送っていたのです。


・・・とは言うものの、ここ近年、デジタルの上昇気流が、ものすご勢いでありとあらゆるモノを、押し上げて日の当たるところを当たり前のように闊歩しているのですが、

ちょっと待てよ、その流れのままでいいの? 何か大事な物を置き去りにしていないか? という警鐘のアラートもしっかりと私の心には鳴り響いているのです。

インターネットに繋がっている満足感、安心感、というものが、本来、地道に生きる力みたいなものを意図的に削いでいるようも思えてしまうことがあります。

デジタル、0 1 0 1 0 1 の世界観が、物事の判断基準、Standard に、いつの間にか、知らないうちに、自覚のないままに慣らされているような危機感を覚えてしまいます。

スタート、ログイン、ログアウト、リセット、インストール、アンインストール、イエス or ノー ・・・・・・

答えは見つからないまま、自分自身の嗅覚に頼りながら、より良き未来に進むべく、恐る恐る、時には思い切って足を踏み出して、踏みしめながら、歩を進めて行くのです。

夜更かししながら、こんな取り留めもないことを書いていることが、こんな時間を持てること自体、とても有難いことなのかもしれません。

最後には、ありがとう、ありがとう、と言いながら、感謝に満ち満ちながらこの世を去ることが出来れば最高です!


ああ、iphone の次には、imac をポチってしまいそうです・・・

いつもまでも凡人の域を抜け出せないのです。


いつか、天津(あまつ)日を全身全霊で受けてみたいものです。

さあ、明日も仕事、頑張ろうかな。



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一人弁当箱 2020年

2020-02-21 21:56:43 | その他作品
一人弁当箱 2020年モデルです。

今回は、8セット製作 ↓





前蓋は上へスライドします ↓






蓋の裏には箸が収納されています ↓





箸は塗り立ての朱と黒色のツートンカラー ↓



箸は竹楊枝で落ちないようにしてあります。



中には三段の重箱が入っています ↓






2020年モデルでは、この弁当箱の為に特注で製作した取っ手を取り付けました ↓



前モデルでは、第30回国民文化祭・かごしま2015 全国木工芸の祭典in屋久島において、奨励賞を頂いております。


弁当箱は、屋久島産のセンダンで、箸は屋久島産のイスノキで製作しています。

拭き漆、塗り立ての仕上げとなります。


この弁当箱は、海山への信仰深い屋久島の人々が昔々、神事、慶事などの際に使われていたものを参考に製作したものです。








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一人弁当箱 製作記録 13

2020-02-16 00:43:27 | 製作記録
弁当箱の製作は終了していますが、前蓋に付属する箸の漆塗りの仕上がりが今ひとつなのでやり直しをしました。

木地の状態から拭き漆を3回以上かけて、黒色の塗り立てを塗り、その上から朱色でツートンカラーにしたのですが、

最初の黒塗り立ての時に厚く塗りすぎて、縮みは出なかったものの、漆の塗り厚で表面に凹凸が出来ていたのが見苦しかったのがその理由。




作業場は十分明るいのですが、細かなゴミと塗りの状態を明らかにするために手元に照明を置いて作業しています。

と書きますと聞こえは良いのですが、年齢とともに視力が落ちてきているのです。






黒色の塗り立てしているところ ↑

作業中はホコリがたたないよう席を座ったり立ったりするときは、そーっとスローモーションな動きになります。





箸、完成!

爪楊枝(箸の固定ピン)もツートンカラーでお揃いにしました。

爪楊枝の黒色は塗り立て用の漆に、通常の漆とテレピン油をそれぞれ1対1の割合にして、下地が全部潰れないように配慮しました。


次回は完成した弁当箱の写真をアップしたいと思います。



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一人弁当箱 製作記録 12

2020-02-08 22:24:34 | 製作記録
弁当箱の取っ手金具取付。

金具は特注品 ↓





M3のネジとナットを使います。

漆の塗り立てによる塗り厚が予定よりも厚くなったので、ナットの規格を薄い物へ変更したため、ネジの長さを0.5mmから1mmほどカットすることになる。

金具取り付けと同じ厚みの板材を用意してこんな感じに仮止めして ↓





ベルトサンダーで削る ↓





こちらがカットした後 ↓



写真中央のネジ右側がカットしたもので、長さが少し短くなっています。

ベルトサンダーの番手は♯180を使用。 当初、♯120を使ったのですが、荒くて削れるのが早く不適であった。



さて、漆塗りの方ですが、前回も書きましたが塗り立ては難しい。

塗り厚を薄くし、塗り溜まりが無いように、そして乾燥はゆっくりと時間をかけて縮みが出ないように細心の注意を払わなくてはいけない。

特に、今回のような小さな箱の内側の隅を薄く塗るのにはとても難しくて時間も掛かる。

これでもかというくらい薄く塗っても乾燥条件を誤ると容赦なく縮みが出来てしまう。


一度目の塗り立ての後、ゴミや塗り厚のむら取りを行ったところ ↓



専用砥石でも良いのですが、裏の出た鑿を使うのが早くて便利。

鑿が届かないところは底さらい鑿でスクレイブする。

ただ、刃物なので力加減を誤ると、刃が食い込んでせっかく塗った漆ごとはがしてしまうこともあるので要注意。


塗って、乾燥させて、削って、クリーニングしての繰り返し ↓




仕上がりのゴミが目立つので漆用の濾し紙を使ってゴミを取り除きます。

漆を紙の上に取り出して ↓



袋のように紙を折りたたんで両端を引っ張りながらくるくる回して漆を絞り出します。


絞り出した後 ↓




これは素手でやった方が上手く絞れます。

最初はかぶれることを恐れて手袋をしたのですがやりにくかったです。

絞るための濾し器もあるのですが、常時、何度も何度も絞ることも無いため手でやっています。

拭き漆なら少々のゴミがあったとしても拭き取りの時に取り除けるのですが、

塗り立ての場合は漆刷毛で塗ったままが仕上となるのでゴミは出来るだけ無いようにしなくてはなりません。

また、分からないくらい小さなゴミでも、塗り立ての漆の場合、漆がゴミの周りに吸着して膨らみ、大きく見えてしまうのでなおさらです。

完全にゴミが無い状態で仕上げるのは困難なので、少しでも少なくなるよう色々と配慮しながらの作業です。

ここ数週間、毎日毎日、昼夜を問わず漆を塗り続けています。

当初の納期は1月末だったのですが、先方のご理解のお陰で幾分か猶予を頂けたので、日々塗りの完成度を上げているところです。

まだまだ未熟者です。

適当なところで切りをつけて、さっさと次の仕事に入れば良いのですが、ご注文を頂いたお客様のことを考えると少しでも良い物をと思ってしまいます。

事業としての採算を考えるとNGなのですが、個人事業なのでまあ良いとしましょう。

もう少しで終わりそうです。



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